緑茶でアンチエイジング!体の中からケアして生き生き過ごそう
緑茶に含まれる栄養成分の作用はたくさんあります。抗酸化作用や美肌効果で美容や健康、アンチエイジングにも有効です。
強い抗酸化作用で有名なカテキンをはじめ、ビタミンやアミノ酸なども豊富です。カフェインは覚醒作用だけではなくプラスの作用もあります。
緑茶を飲んで、いつまでも生き生きと若々しさを保ちましょう。緑茶成分の効能や、日常生活での効果的な飲み方をご紹介します。
Contents
カテキン、緑茶だけが持つポリフェノール
緑茶といえばカテキンが有名です。カテキンはお茶の渋みであるタンニンの主成分で緑茶に特有のポリフェノールです。
強い抗酸化作用
老化や生活習慣病などの原因になる酸化を防ぎます。動脈硬化の原因になる悪玉コレステロールなどに作用します。
- 体内のコレステロールや細胞の酸化を防ぎます。
- 活性酸素を消去し生成を抑制します。
- 善玉コレステロールを増やします。
- 悪玉コレステロールの酸化を防止して減らします。
脂質や糖質に作用する
肝臓の脂肪代謝機能を高めます。食事と一緒に摂取すると有効に作用します。
- 体脂肪や内脂肪を減らします。
- 食事による急激な血糖値上昇を抑えます。
- 食後、糖質や脂質の吸収を抑制します。
収れん作用で美肌に効果的
たんぱく質と結合して変形させ、組織などを縮める作用があります。皮脂腺や毛穴を引きしめ、肌荒れの改善や予防をします。
苦味成分カフェインのプラス作用
覚醒効果があるカフェインは、若い芽の茶葉ほど多く含まれています。疲労回復や脂肪燃焼を助ける作用もあります。
運動前の摂取で効果あり
個人差はありますが運動の30分ほど前に飲むと効果的です。運動時にカフェインが効いてきます。
- 体内の脂肪を分解
- 分解された脂肪は運動することで燃焼されます。運動をしないままだと、分解された脂肪はまた元に戻ってしまいます。
- 持久力がアップ!
- エネルギー源として筋肉中のブドウ糖より脂肪を優先させる作用があります。
体の機能を向上させる
- 疲労回復効果
- 運動などにより体内のグリコーゲンが減少します。これが疲れです。カフェインは減少したグリコーゲンの再合成を促します。
- むくみ軽減、シミ、シワ予防
- 腎臓の血管を拡張させ利尿作用を促します。抗酸化作用でメラニン生成を抑えます。
豊富なビタミン類
脂溶性ビタミンA、E、水溶性ビタミンB1、B2、Cの5種類を含んでいます。
美肌になる!ビタミンA、E、C
ビタミンAは皮膚を守ります。老化やガン、活性酸素の抑制作用もあります。
- シミやたるみを予防、肌に弾力性を与える
- ビタミンAのなかのレチノールという成分はシワに効果があり、化粧水などにも使われています。
ビタミンEは、細胞の老化を防ぎます。
- シミの元であるリポフスチンを抑える
- 脂溶性のビタミンEはお茶では抽出しにくいので、粉末茶や抹茶などで摂ると良いでしょう。
- ビタミンCはコラーゲン生成を助け、美肌効果に欠かせない!
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お茶2、3杯でレモン1個分と言われます。
- シミを分解、メラニン色素成を抑える
- 皮脂をコントロール、毛穴の黒ずみ、つまり、角栓を防ぐ
ビタミンCは必要量を摂った余分は体外に排出されます。数回に分けてこまめに摂取するようにしましょう。
- ビタミンEとCの抗酸化作用
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コレステロールの酸化を防ぎ動脈硬化や貧血などを予防します。
通常、酸化しやすく壊れやすいビタミンC。緑茶の場合はカテキンで守られているので熱いお湯でも壊れません。
旨味のもとテアニンとその他の成分
テアニンはアミノ酸の一種で、肌を構成する重要な成分です。表皮の角質層に存在する天然保湿因子の約半分を占めています。
テアニンでリラックスと疲労回復
- 興奮抑制、リラックス効果
- 中枢神経に働きカフェインによる興奮を抑制します。血行を促進させ、更年期障害の不調を軽減します。
- 効率的な疲労回復効果
- 運動後の摂取でカフェイン、アルギニンとの相乗効果が得られます。
その他の成分、食物繊維、サポニン、ミネラル
- 食物繊維:腸を掃除し排便を促す、飲みつづけて便秘を予防
- サポニン:血圧降下や抗アレルギー作用、強い苦味の元で抹茶の泡立ち成分
- ミネラル:カリウムが多く老廃物の排出を促進、他にはフッ素、カルシウムなど
緑茶を飲む際の注意点
緑茶には様々な効能がありますが、飲めば飲むほどいいわけではありません。たくさん摂ることで害になることもあるので注意しましょう。
カフェインの覚醒作用
寝る前などの摂取は控えましょう。神経を興奮させる作用があります。カフェイン過剰摂取による睡眠障害の例も報告されています。
胃腸不調の原因になることがあります。空腹時にたくさん飲むのは避けましょう。胃の弱い人は飲む量を減らすなどしましょう。
タンニンによる鉄分吸収の阻害
タンニンは植物性の非ヘム鉄の吸収を妨げます。生理中や鉄分のサプリなどと一緒に摂るのはやめましょう。
シュウ酸による不調
シュウ酸は尿路結石や腎不全の原因となるものです。緑茶に特に多いわけではなく他の食べ物にも含まれていますが、過剰摂取は避けましょう。
生活の中に緑茶を取り入れよう
日常生活に緑茶を取り入れ、緑茶パワーを最大限に活かしましょう。緑茶で一休みすることで気分の切り替えにもなります。
時間に合わせて茶葉を選んだり、淹れ方や濃さを調節
タイミングや気分に合わせて、味わい方を変えてみましょう。抹茶や粉末緑茶、ペットボトル茶などもうまく活用できます。
- 朝の起きぬけに
- カフェインによる覚醒効果が期待できます。ビタミンが一日の活力になり、排泄を促して体のリズムを整えます。
- 移動や仕事の途中に
- 忙しかったり空調による乾燥などで水分補給を忘れがちです。症状がなくても30分に1回はひとくち飲むようにしましょう。
タイミングに合わせて
- 食事や運動の時に
- 食前、食中、食後を通して300cc程度を飲んだり、運動の30分ほど前に飲むと効果的です。カテキン、カフェインの章をご参考ください。
- ひと仕事終えた日中に
- 濃いめに入れた緑茶の渋みで、疲労回復とリフレッシュ。甘いお菓子をお茶請けにすれば糖分の補給にもなります。
- お風呂の時に
- 体が温まっていると、カテキンの吸収が良いという研究結果があります。お風呂に入る前やお風呂上りの水分補給を緑茶にしてみましょう。
季節や気温に合わせて
暑い時は冷茶がおすすめです。水出し用の緑茶パックなどもあります。普通の茶葉でも簡単に冷茶が淹れられます。
- 冷水ポットで簡単!
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- 水を用意します。(浄水器を通したもの、湯冷し、ミネラルウォーターなど)
- お茶パックに茶葉を入れます。(水1ℓにつき10〜15gくらい)
- 冷水ポットにお茶パックを入れてから水を注ぎます。冷蔵庫で3時間くらい冷やします。
水でゆっくり抽出するとテアニンが溶け出しやすくなります。甘味があってまろやかな味になります。水でも浸出しやすい深蒸し茶がおすすめです。
- 急須でロック式
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- 急須に多めの茶葉を入れる。(1人分4〜5g)
- 一旦湯ざましなどで70〜80℃位に冷ましたお湯を注ぎ、1分ほど蒸らす。
- グラスに氷を入れ、氷に当てながらお茶を注ぐ。(耐熱グラスのほうが安心です。)
お湯で淹れて氷で急激に冷やすと緑茶の味と香りが損なわれません。氷と茶葉の量で濃さを調節しましょう。
緑茶を「食べる」
緑茶を料理やお菓子作りに使ってみましょう。いつもの料理に加えるだけで、ひと味違うものになります。
緑茶で続けるエイジングケア
緑茶には驚くほど多くの効能があります。いつも飲んでいる水やジュースなどを、たまには緑茶に変えてみませんか。
緑茶を飲みつづけている人の死亡率が減少するという調査結果もあります。老化が遅くなったり記憶力の向上なども見られるそうです。
緑茶は日本の伝統的な飲み物です。緑茶ライフで、緑茶の恵みを存分に受け取りましょう。
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