口臭が気になる…。食生活や女性ホルモンの乱れが原因かも
人と話している時や、バスや電車の移動中。ふと、自分の口臭が気になってしまう時はありませんか。
口臭が気になってしまうと、何事にも消極的になってしまい、なんだか気分も沈んでしまいますよね。
口臭予防にマウスウォッシュを試しても、なかなか治ってくれない、やっかいな口臭。
毎日歯磨きをしているのに、なぜ口臭が気になってしまうのでしょうか?今回は、口臭の原因と、その対策について調べてみました。
そもそも口臭がにおう仕組みは?
そもそも、きちんと歯磨きをしているにも関わらず口がにおうのはなぜなのでしょうか。
実は、口臭が臭ってしまう原因は、大きく2つに分けられるんです。ひとつめは「唾液が少ないこと」、ふたつめは「口内トラブルがあること」。
それぞれ詳しく解説していきましょう。
口臭の原因①唾液の量が少ない
毎日ハミガキをしているのに口臭が気になる、という人が、覚えておきたいのは「唾液の分泌が少ない=口臭になる」ということ。
唾液には、
- 食べ物を消化・吸収しやすくする
- 食べ物を飲み込みやすくする
- 虫歯にならないように予防する・歯を修復する
など、さまざまな役割がありますが、口の中を清潔に保つ「洗浄作用」によって、私たちの口の中は口臭が予防されているんです。
さらに、唾液には口内菌を集めて排出するはたらきがあります。これが洗浄作用と合わさり、口の中に菌(=におい)をため込むことを防いでくれています。
つまり、唾液が減ってしまえば、口の中が汚れやすくなり、口臭が出やすくなってしまうということ。
口臭対策には唾液の量が一定量あることが欠かせません。
口臭の原因②口内トラブルがある
次に口臭の原因として考えられるのが、「口内トラブル」。
口内トラブルがあることで、口の中で細菌が繁殖し続け、結果口臭につながってしまいます。
口の中が清潔に保てていないと、いくら唾液がパトロールしていても、その効果を十分に発揮することはできません。
口内トラブルを解消するには、歯磨きを丁寧に行うこと、歯間ブラシやマウスウォッシュなどを併用することが効果的です。
口臭が出ている状態で放っておくと、ゆくゆくは虫歯・歯周病になってしまい、最悪抜かなければならない事態になることも。
歯科学会では、毎食後すぐの歯磨きが推奨されています。まずは毎日の歯磨き習慣を見直してみてくださいね。
毎日の歯磨きは、口臭の原因にもなる歯石予防にもなりますよ。
唾液の量が少なくなってしまうNG行動と口内トラブル以外の口臭の原因
唾液の量が少なくなる事で、口臭の原因になってしまうということは、先ほどお伝えしました。では、どんな行動や生活習慣が唾液の量を減少させてしまうのでしょうか。
また、口内トラブル以外でも、口臭の原因となるものを具体例を挙げてご説明しましょう。
ぜひ自分に当てはめて考えてみてください。
原因と合わせて、その解決策もご紹介します。
においが強い食べ物をとる
食べ物のにおいは食欲をそそり、つい食べたくなってしまいますよね。特に、強いにおいの食べ物であればより欲してしまいます。
代表としては「にんにく」。滋養強壮に良く効くにんにくは、ぜひ摂り入れたい食材ですが、その強いにおいがなかなか消えないのは、周知の事実ですよね。
ですが、にんにくほどにおいが強くなくても、もともとある口内菌や胃酸とまざることで口臭の原因になります。
例えば、
- にら
- 生の玉ねぎ
- キムチ
- 納豆
- チーズ
- キャベツ
- 卵
- ブロッコリー
- 牛乳
- コーヒー
- アルコール
- 栄養ドリンク …など
調理後、というよりは食材そのもののにおいが強いものは要注意です。
これを解消するには、やはり食後の歯磨きが一番口臭の対策になります。でも出先など、すぐには歯磨きできない場合もありますよね。
そんな時には対策として、
- レモン
- 梅干し
- 緑茶
などを一緒に摂るようにしましょう。
これらの飲料・食品に含まれる成分はそれぞれ口臭を抑えるはたらきをしてくれます。
朝起きたときに臭う
寝ている間は、
- 唾液が分泌されない
- 口呼吸により口内が乾燥しやすい
などの理由から、口内は細菌が繁殖しやすい環境にあります。そのため、朝起きた時には口臭がでやすくなるんです。
朝の口臭対策には、
- 寝る前にしっかり歯を磨く
- 起きたらすぐに口をゆすぐ。またはコップ一杯の水を飲む
などを徹底しましょう。
ハミガキの他に、歯間ブラシ・マウスウォッシュも併用すると効果的です。
お腹が減っている・緊張しているとき
あまり知られていませんが、お腹が減っている時や緊張しているときにも口臭がでやすくなります。
お腹が減っている、ということは長時間噛むことをしておらず、唾液が分泌されずに口臭が出ます。
お腹が減っている時の口臭対策には
- ガムをかむ
- 梅干しなどのすっぱいものを想像する
など、少しでも唾液を出すように行動をとることで改善できますよ。
一方、緊張しているときというのは、交感神経が活発になりやすくなります。交感神経が活発になると、唾液にねばつきがでて、口臭も出やすくなるんです。
こちらの対策には、リラックス効果の高い
- 温かいものを飲む
- 深呼吸をする
- リラックス効果のあるアロマを嗅ぐ
などの行動がおすすめです。
副交感神経を優位にして、ねばねば唾液からサラサラ唾液にすることができれば、口臭も解消されます。
ドライマウスになってしまっている
口呼吸やタバコで、口内が常に乾いた状態になってしまう、ドライマウス。
これまでも説明してきた通り、口内の唾液が少なくなると口臭がでやすくなってしまいます。
こまめに水分をとる、タバコを控えるなどして対策をしてください。
女性ホルモンの乱れ
更年期障害に起こる症状のひとつに、「口臭がでる」ことがあります。
これは、更年期障害によりエストロゲンの減少することが原因です。エストロゲンは自律神経を安定させるはたらきをもっています。
自律神経には交感神経を活発化させる力があります。自律神経が乱れ、交感神経が必要以上に活発になってしまうと、緊張しているときと同じく、口臭がでるようにになってしまうんです。
つまり、エストロゲンが減れば口臭がでやすくなるということです。
更年期障害による口臭の対策には、
- ストレスをためないこと
- いつもより多く噛むこと
- 舌を動かし運動させること
- 大豆や海藻を摂ること
が効果的です。
特に、ストレスをためないようにすることは更年期障害への対策の第一歩です。心穏やかに過ごせるよう、ストレスにならない生活を心がけましょう。
便秘が合図。腸内環境の不整
無関係と思われるかもしれませんが、実は便秘症の人は口臭がでている可能性があるんです。
便秘など、腸内環境が整っておらず、体の中に臭いの原因となるガスがたまったままだと、悪臭が血流によって体内を巡り、口臭や体臭となってしまうことがあります。
腸内環境を整えるには乳酸菌やビフィズス菌が効果的。
- ヨーグルト
- 牛乳
- チーズ
などを食べることで、積極的に取り入れましょう。
また、口臭のもととなる悪玉菌を抑えてくれる善玉菌を増やすことも意識しましょう。善玉菌の餌になるオリゴ糖やグルコン酸をもっている、
- バナナ
- はちみつ
- ポン酢
などとビフィズス菌を一緒に摂る事で、善玉菌を効率的に増やすことができます。
内臓の病気が原因・心理的な原因も
これまでご紹介してきた原因心当たりがない人は、内臓の病気が原因で口臭がでているかもしれません。
なるべくはやめに内科を受診しましょう。
また、さほど口のにおいがないのに「口臭がある」と思い込んでしまう、心理的な原因もあります。
この場合は自分の感覚が原因のため、いくら対策を講じても効果はありません。自分が本当に口臭があるのか、対策をたててもなかなか治らない人には、一度歯科に相談してみましょう。
普段の口内ケアと唾液の量が口臭対策のポイント。水分をこまめにとろう
いかがでしたか。自分の生活習慣や環境に当てはまるものはあったでしょうか。
口臭対策に一番大切なのは普段の口内ケア、その次に気を付けたいのが唾液の量に気を配る事です。
とはいえ、「唾液をだそう」と思って意識的にだせるものではありませんよね。唾液の分泌に必要なのは、「水分をこまめにとること」なんです。
水分をこまめに取ることで唾液が流されるように思うかもしれませんが、口内を潤すことで唾液の循環を助けることができます。
口内をすっきり爽やかに保ち、口臭が気にならない毎日を過ごしましょう。
Topics口臭
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