更年期は体内の老化をも引き起こす！30・40代女性は要注意

閉経前後の約10年間を、「更年期」と言います。40代～50代にかけて、更年期を迎える方が多いと言われていますが、個人差も大きいもの。

体内の老化を実感し始めたら、「更年期」についても、ぼんやりと意識してみるのも良いかもしれません。

更年期の女性は、「閉経」やそれに関わる体の変化以外にも、さまざまな老化現象を実感しやすい世代だと言われています。体内の老化現象が引き起こされる理由や、チェックポイントを紹介します。

更年期が近付くと「体の老化」を実感しやすい理由とは

女性にとって「更年期」とは、デリケートな言葉でもあります。嫌でも「加齢」や「老化」をイメージさせるような…ネガティブな印象を抱く方も多いことでしょう。

こうしたイメージから、何らかの不調を感じたときでも、「まだまだ更年期ではない！」と思いたくなる気持ち、よくわかります。

しかし本格的な更年期を迎える前であっても、少しずつ体の老化は進んでいくもの。「見て見ぬふり」をするのではなく、「きちんと向き合う」ことがアンチエイジングの秘訣となります。

更年期前後に体の老化を実感しやすくなる理由は、以下のとおりです。

• 女性ホルモンの減少によるさまざまな影響
• 仕事や家族関係の変化による、ストレスの増加

環境の変化によるストレス増加は、非常に大きな要因の一つ。そこにホルモンバランスの変化が重なることで、一気に「体の老化」が進んでしまう可能性があります。

更年期の体の老化…まずは生殖機能をチェック

本格的な更年期を迎える前でも、体の老化は確実に進んでいきます。ホルモンバランスの乱れからくる体の老化を無視していると、妊娠・出産するための機能が低下してしまうことも考えられます。

男性にとっても女性にとっても、問題になりがちな生殖機能の老化は、不妊症の原因になるケースも少なくありません。

30代～40代で結婚し、「子どもが欲しい！」と希望するのであれば、ブライダルチェックを受けるのがオススメです。

体の老化の状況を把握した上で、適切なメンテナンス方法を知るだけではなく、婦人科系の病気の早期発見にもつながるでしょう。

肌老化が気になるケースも多い！

美容面で注目されがちな「肌の老化」も、実は更年期と共に進行しやすい老化現象の一つです。

なぜなら、更年期に入り、女性ホルモンの分泌量が低下してくると、皮膚や粘膜の乾燥が進みます。皮膚の乾燥は、しみやしわなど、さまざまなトラブルを引き起こす原因になってしまいます。

また更年期付近では、精神的な不安定さやストレス、自律神経の乱れなどが原因で、「不眠」に悩まされる方も少なくありません。

こちらも、肌の調子を悪化させる要因の一つになってしまいます。

皮膚が敏感になりやすい時期でもありますから、刺激が少なく、肌に優しいケア用品を使用するのがオススメですよ。

実はお腹の異変を実感する女性も…！

更年期には、消化器官系の不調を実感する方も多いものです。ホルモンバランスの変化と、やはり老化が関わっています。

「若い頃のようにはいかない」と実感するポイントにもなりやすいでしょう。

こんなところにも「更年期」や「老化」が関係しているなんて…！と思う方も多いのかもしれませんね。

辛いガスに悩まされたときには、生活習慣の改善やガスを溜めないコツを実践することで、気になる症状を改善できる可能性があります。

職場や家庭で恥ずかしい思いをしなくても済むよう、老化に負けない体作りを実践していきましょう！

更年期症状を緩和するなら「漢方」もオススメ！

加齢と共に訪れる更年期の症状ですが、重い人もいれば、軽く済む人もいます。できれば後者を目指して、適切な体ケアを行っていきたいところです。

更年期に良いとされる漢方には、以下のような種類があります。

• 当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）
• 桂枝茯苓丸（けいしぶくりょうがん）
• 加味逍遙散（かみしょうようさん）

更年期症状やそれに伴う老化が気になり始めたら、漢方の専門医を頼ってみるのも良いでしょう。また婦人科医に相談することで、漢方が処方されるケースも少なくありません。

「クリニックに通う時間がない…！」という場合には、市販薬の中にも漢方を活用したものがあります。

こういった製品も、上手に活用していきましょう。

体の老化が気になり始めたら、更年期のサインかも…

女性の体の老化は、年代的に「更年期」とも深く関わっています。更年期の訪れと共に、老化のスピードが加速してしまうことも考えられます。

「老化」や「更年期」について正しい知識を身につけることで、実践できるアンチエイジングケアも少なくありません。

「もう更年期なんて…！」と愕然としてしまう気持ちもわかりますが、早い人では、30代後半ごろから「プチ更年期」とも言えるような症状を実感するケースもあります。

更年期についても意識しつつ、体の老化を防ぐためのケアを実践していきましょう！