40代までにブライダルチェックを!健康に妊娠出産するためには必要

ブライダルチェックを受けている女性

結婚を希望している、あるいは間近に控えている女性が受ける婦人科の健診を、ブライダルチェックと言います。

妊娠をするための妨げとなる疾患を早期に発見することが目的です。主に子宮がんや乳がん、子宮頸がんなどの検査を行います。

でも、女性のがん検診は会社の健診や地区の健診で受ける方も多いですね。ブライダルチェックは特に何が違うのか見て行きましょう。

30代、40代初婚の方はブライダルチェックを忘れずに!

現在日本の平均初婚年齢は30.4歳と晩婚化の一途をたどっています。それに伴って不妊が大きな問題になりました。

35歳~40歳で初産を迎える方は、妊娠の妨げになるような婦人科諸症状が悪化する傾向にあります。

それらの徴候は生理不順によって現れることが多いです。生理がなかなか来なかったり来てもすぐ終わったりすると、深刻な病気が隠れているかもしれません。

35歳以上の初産は高齢出産と言ってそれ以前の年齢よりも慎重にならなくてはなりません。

30代、40代で結婚を控えている方は、時間見つけて必ずブライダルチェックを受けるようにしましょう。

放っておくと妊娠に不利になる疾患もあります

ブライダルチェックは女性だけでなく男性が受ける場合もあります。どちらも健康な赤ちゃんが産めるかどうかの検査を目的とします。

女性が産婦人科でブライダルチェックを受ける場合は、一般的ながん検診と同じ項目が実施されることもあります。

子宮がんや乳がんなどの女性特有の癌に対しては特に入念にチェックされます。早期発見によって早めの対処が可能になるからです。

そのため、ブライダルチェックを受けに行く直前に、既にがん検診を受けて異常が無い方もあるでしょう。

がん検診以外に診察される項目

健康な妊娠が可能かどうかをチェックするために、おりものに異常がないか、子宮に奇形はないのか、排卵は正常に起きているのかなどを調べます。

また、風疹抗体が出来ているかも調べられます。赤ちゃんを妊娠中に母体が風疹にかかると、赤ちゃんに心臓の奇形や難聴などが起こりやすいと言われています。

こうした検査を受けることで10%前後の女性に何らかの異常や疾患が見つかると言われています。

主な検査項目です。

排卵異常
ストレスや不規則な生活、過度のダイエットなどが原因で排卵が止まってしまっている状態です。このままでは妊娠が出来ません。
子宮内膜症
本来子宮の中だけに在る筈の子宮内膜が、増殖して卵巣や子宮外にまであふれている状態です。着床の妨げになることがあります。
子宮筋腫
子宮の筋肉細胞に出来る良性の腫瘍です。進行するとお腹の中に大きな塊が出来るので、赤ちゃんの発育に影響を与えます。
卵管の異常
卵管が詰まって居たり、細くなっていたりすると、排卵が起こったとしても受精がうまくいきませ。

代表的な症状に、ピックアップ障害、またはキャッチアップ障害と言うものがあります。これは排卵された卵子がうまく卵管に入らない状態です。

子宮頸管ポリープ
子宮頸管の粘膜が異常に増殖して、良性の腫瘍を作っているものです。出血しやすく、子宮口を塞ぐため不妊の原因になっています。

男性もブライダルチェックを受けて!不妊の原因の5割は男性に

まだあまり知られていませんが、不妊の原因の50%近くが男性側にあるというデータがあります。

結婚してもなかなか子供を授からなかったり、1人目が生まれてから第2子が出来なかったり。男性もブライダルチェックを受けるといいですね。

産婦人科は男性が受診出来ない場合も在りますから、近年東京を中心にして男性専門のブライダルチェックのクリニックも増えています。

男性のブライダルチェックは次の様な手順で行われます

  1. 問診(生活習慣、食生活、ストレスの度合い、性生活、EDの有無など)
  2. 血液採取や精液検査
  3. 医師による診察(男性医であることが多い)
  4. 第2回の予約
  5. 前回の検査結果と疾患が見つかった場合の治療計画のカウンセリング

特に深刻な不妊の原因は、無精子症です。これは男性の精子が妊娠のために必要な数を備えていない症状です。

この場合、健康な精子を採取して顕微授精を行うという選択肢もありますが、健康な精子を回収できるかはまだ難しいところなのです。

そこで無精子症が分かった場合には夫婦と医師でよく話し合い、養子をもらう、子供をもたない選択肢についても検討します。

性感染症の検査も同時に受けましょう。不妊の原因になることも

性感染症はいつどこで感染するのか分かりづらい側面もあります。自分は大丈夫、と思っていても、パートナーの事情もありますから。

不妊治療の計画を立てるためにも、ブライダルチェックの時に性感染症(STD)のチェックもきちんと受けておくべきです。代表的な疾患です。

クラミジア
クラミジア菌感染症です。菌が卵管で増殖することによって組織が癒着を起こし、排卵が起こっても受精を妨げてしまいます。
淋病
子宮が淋菌に感染することでおこります。子宮内で炎症がおきるので、やはり卵管が腫れて詰まったり、子宮内膜症が悪化したりします。
梅毒
近年国内で感染者が急増している要注意の病気です。梅毒に感染している母体の赤ちゃんは、先天性梅毒感染になるリスクを負っています。

このように性感染症は妊娠に対してリスクが高いだけでなく、赤ちゃんへの危険も伴うのです。出来ればカップルで受診してチェックしてもらいましょう。

ブライダルチェックにかかる費用の相場は3~5万円程度

ブライダルチェックは医療行為ではないので保険の適用にはなりません。ですが、月経不順などには投薬治療が必要なので保険が下りる場合もあります。

検査にかかる費用は病院は受ける方によってかなりまちまちです。それは、個人個人で何の検査を受けるのかがちがうからです。

健康診断で受けたがん検診などの項目を除くと、かなり安く抑えることもできます。性感染症の検査を受けようとすると1~2万円ほどかかります。

全体的に見て相場は3~5万円と言ったところです。男性と一緒に受ける場合はこれに精液検査が上乗せされます。

精液検査の費用は3万円程度なので、入念にチェックしようと思うと10万近い費用が必要な場合もあります。

ブライダルチェックの費用を安く抑える方法

性感染症の検査は、保健所で受けると無料で診断をしてもらえます。費用の準備が大変だと言う方はこの項目だけでも保健所を利用してみてください。

また生理不順の時のように、治療が必要だと判断される症状の場合は保険を使うこともできます。

地域によっても違うのですが、独身からの不妊治療に助成金を交付している自治体もあります。

結婚が決まっているカップルに対して検査費用を負担してくれる制度がある場合もあるのです。

まだまだすべての都道府県で浸透している訳ではありませんが、このまま晩婚化が進めばいずれ無視できない課題になっていくでしょう。

ブライダルチェックで不妊理由が見つかる場合も!早めの対処が効果的

子宮筋腫や子宮内膜症、性感染症、無精子症などあると、妊娠することが困難になるケースもあります。

もちろんこれらの症状で絶対に子供を作れないわけではありません。ですが母子ともに健康な出産を行うために、出来る治療は早めに行うべきです。

特に30代以上で初産に臨む方は、結婚が決まったら時間を見て受診しましょう。場所によってはカップルで受けられるかもしれません。

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