年齢肌には入浴剤によるケアがおすすめ。お悩み別の選び方

女性は40代を過ぎると不定愁訴といって、頭痛や腰痛が酷くなったり、なんとなく体がだるくなる症状が現れるようになります。

これは、ホルモンの変化による自律神経の乱れや、筋力低下で体力が落ちていくことなどが原因とされています。

こうした症状は病院などでは改善しづらい場合が多いのです。ですがお風呂でしっかり体を温めると体や心の調子を整えやすくなります。

そのために、おすすめな入浴剤を紹介します。芯から温まることで年齢からくる悩みごとを解消しましょう。

バスタイムをアンチエイジングの時間に活用

体を冷やすことは万病の元といわれています。特に近年では夏場のエアコンの多用や運動不足などから、慢性的に冷えを抱える女性が増えているといわれています。

実は冷えと老化は深い関係にあります。体が冷えることによって体内の活性酸素が活発になり、体がそれに抵抗できなくなります。

そして代謝が悪くなったり筋肉が衰えたりして老化が始まっていくのです。若々しい状態を保つためにも、体を奥から温めることは重要なのですね。

体を温める入浴剤の成分

入浴剤を使ってお風呂に入ると、上がってからも体温が下がりにくくぽかぽかした状態が続きます。

それは、入浴剤に含まれている温め成分の働きです。お湯の温度を下げずに体を芯まで温めるのは、無機塩類の効能です。

塩類が入っているほうがお、湯の温度が下がりにくくなるのでゆっくり浸かっているとそれだけ体を温めることが出来るのです。

そして血行がよくなり、硬くなっていた筋肉がほぐれてくるので肩こりや腰痛が改善します。

また副交感神経が優位になるので、リラックスして頭痛やめまいなどの症状に効くこともあります。

無機塩類のほかに体を温める入浴剤の成分です

  • カプサイシン 血管を広げて血流をよくする
  • ショウガ 巡りの悪さを改善する
  • 炭酸ガス 皮膚から浸透し血管を広げる
  • 生薬 漢方の効果で体を温める。チンピはケイヒなど

特に炭酸成分は疲れを取るのに効果的で、生薬成分は昔から使われてきた漢方の知識が生かされています。こうした成分を含んだ入浴剤で体をいたわりましょう。

入浴剤で年齢肌の悩みを解決

年齢肌の特徴の1つが、表皮の乾燥です。女性ホルモンの量が減ることによって皮膚から水分が失われやすくなるからです。

また、水分が少なくなることによって皮膚のバリア機能を高めるために、皮脂の分泌が過剰になることもあります。

このように乾燥肌とオイリー肌はお互いに影響し合っているのです。肌ケアの出来る入浴剤を使うことも重要です。

乾燥肌には保湿成分の含まれたものを

お風呂には表皮の水分を回復する目的もあります。そのため、もともと入浴剤には保湿成分が入っているものが多く市販されています。

お子さんや若い方でもアトピーなどの皮膚疾患を持っていたら、肌の保湿は欠かせません。そこで入浴剤を上手に使う必要があるのです。

入浴剤に含まれる保湿成分の例

  • ホホバオイル
  • スクワラン
  • ヒアルロン酸
  • セラミド

これらはすべてからだから水分が失われるのを防いでくれる成分です。さらに、先にあげた塩分も入っていると、皮膚のに膜のようなものが出来て熱が逃げるにも防せげます。

乾燥肌用おすすめ入浴剤「NOV モイスチュアバス」
こちらは皮膚科でも薦められている、乾燥やアトピーに効く入浴剤です。中に入っている保湿成分はオリゴマンといって、海水成分を濃縮したものです。

これは角質の中にしっかり浸透し、水分を保護します。また肌荒れの治療にも使われるグリチルリチン酸も配合し、肌に優しい処方となっています。

オイリー肌の改善には酵素の入った入浴剤を

皮脂の分泌の多い方には、酵素を配合した入浴剤がおすすめです。酵素は体の中で消化吸収を助けるものが有名ですが、皮脂を分解してくれるものもあります。

そうした皮脂分解酵素を含んだ入浴剤を使えば、体表面の古くなった角質などがきれいに取り除かれて、つるつる美肌になれます。

また、皮膚から浸透することによって代謝を上げて体をぽかぽかさせる効果もあります。ぜひ試してみてください。

オイリー肌におすすめ入浴剤「ベリベリモッコ 酵素であらう」
炭酸成分を酵素を含んでいて、体を洗わなくてもいいくらいしっかり皮脂を落としてくれる入浴剤です。

中に入っている酵素はリパーゼやパパイン、ブロメラインなどで、タンパク質を分解する酵素です。

肉を柔らかくする成分として料理にも使われます。そのため、タンパク質から出来ている皮脂を落とすのに効果的なのです。

イライラ解消には香り重視で選びましょう

不定愁訴の中には、意味もなくイライラしてしまうというものもあります。生理前などホルモンの量が増えたり、更年期を迎えて閉経することが影響します。

そんなイライラも、お風呂で解決できるといいですね。そのためにはよい香り成分が入っているものを選ぶといいですよ。

イライラを抑えることで有名な香り成分は、主に植物由来のアロマです。ラベンダーやカモミール、ローズマリーなどは神経の動きを穏やかにします。

交感神経が優位になっていると興奮して余計にイライラしてしまいますが、副交感神経が優位になると反対に穏やかな気持ちになります。

副交感神経優位を導くためにも、アロマ成分が含まれた入浴剤がおすすめです。また、柑橘系や森林系なども効果的です。

イライラ解消におすすめ入浴剤「アユーラ メディテーションバスα」
アロマ成分で香りを出し、生薬成分が体を温めてくれる入浴剤です。使用前は成分が分離しているので、よく振ってからお湯に入れましょう。

肌を滑らかにする効果もあるので、使いあがりはしっとりつるつるになっています。美肌になりたい方にもおすすめです。

冷えからくる年齢症状は入浴剤で改善

冷えはからだの表面の温度が下がることよりも、深部体温といって体の奥が冷えることのほうが深刻です。

体の奥が冷えると、様々な病気のもとになったり加齢による体のトラブルを加速させてしまいます。

そこで、保温作用のある入浴剤を利用しましょう。また、温めることで神経やホルモンの動きも穏やかに出来ます。

年を重ねるごとに、お風呂タイムは重要になってきます。肌や体の調子に合わせてお気に入りのものを見つけてください。

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