女性のヒゲ脱毛はどうしたらいいの?顔のケアはプロに任せて
女性でも鼻下や口周りにヒゲが生えてくることがあります。でも、顔にヒゲがあるなんて男の人みたい…メイクもしにくい…と悩みの種になりがちです。
かといって毎日かみそりなどで除毛していると、今度は青ヒゲ状態になって余計におじさん顔に。女性のヒゲ脱毛はどのように行うのがよいのでしょうか。
脱毛は自宅で行っている方とサロンを利用する方に分かれます。ヒゲ脱毛の場合、どちらにどのようなメリットがあるのかまとめました。
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40代以降の更年期に濃くなっていく女性のヒゲ
実は、男性でもどうして口周りにヒゲが生えるのかは、学術的によく分かっていません。体毛は体を守るものですが、人間は体毛のないきわめて珍しい生物だからです。
本来守らなくてはならない胴体や手足には体毛がなく、口周りに濃いヒゲが生えてくることのわけは、まだ研究途上のテーマです。
ですが、男性の場合第二次性徴が始まるころヒゲが生え始めることから、男性ホルモンがヒゲの生成と関わっていることは確認されています。
女性でも男性ホルモンは分泌されます
男性ホルモンにはいくつか種類がありますが、筋肉を増強したり体毛を濃くしたり、いわゆる「男らしい」見た目を作るものを、テストステロンと言います。
このテストステロンは女性の体でも分泌されるのですが、男性と違って量は20分の1程度です。これによって男性と女性の見た目の差が生まれるのですね。
ですが、更年期に入って女性ホルモンの分泌に変化が訪れると、体内でテストステロンの分泌が盛んになってしまいます。
そのため、顔の中でも鼻下や口周りの産毛が濃くなってしまうことがあるのです。特に鼻下の産毛は目立つので、気にする方が多いようですね。
つまり、年齢を重ねることによって必然的に女性は男性ホルモンの影響を受けやすくなり、ヒゲが生えるなど「オス化」と言われる状態に近づいてしまうのです。
顔脱毛にNGな方法とは
顔の無駄下処理は他のパーツと比べて特に神経を使いますよね。上手にケアできないと、ファンデーションを塗ってもそこだけ目立ってしまい不自然な表情に。
通常無駄毛の処理を自分で行っている方は、かみそりを使っている場合が多いのではないでしょうか。
ですがかみそり除毛は肌にストレスを与えてしまうので、余計にヒゲが目立ってしまうリスクもあります。
ヒゲなど顔の脱毛を行う場合に注意すべき方法を解説します。自分が行っているケアと比較してみてください。
かみそりでヒゲをそると余計黒ずんでしまうかも
よく、産毛をかみそりで剃ると毛が濃くなる、と言われます。厳密に正しくありません。顔の産毛はかみそりを使っても太さが変わる事はないからです。
ただ、かみそりの金属刺激を何度も繰り返していると、少しずつでも肌が傷ついている状態になります。
そこでバリア機能が過剰に働き、肌を守ろうとしてメラノサイトから黒いメラニン色素が分泌されて、黒ずみの原因になってしまうのです。
ヒゲ剃りあとが黒ずんでしまうのはこうしたことが原因です。あるいは、剃り跡の断面がフラットになるために、毛穴が目立つということも挙げられます。
コスパ抜群でも顔にはだめ!脱毛クリームは使わないで
脱毛クリームとは、全身に利用できる無駄毛処理のためのクリームです。ドラッグストアなどでも販売されていて簡単に購入できます。
手や足など、毛が濃くて気になっている箇所に塗りこみ、しばらく置いてからふき取ったり洗い流したりするだけなので、手軽に利用できます。
脱毛クリームの仕組みは、中に含まれているチオグリコール酸カルシウムというアルカリ成分がタンパク質の結合を壊し、毛を抜けやすくするというものです。
ですが、脱毛クリームを顔に塗ることは推奨されていません。それは、クリームのタンパク質分解成分によって、皮膚の組織も破壊されてしまうことがあるからです。
酷くなると炎症を起こし、痕が残ることも。口周りは大切なパーツなので、安易に除毛クリームを使ってはいけません。
家庭用脱毛器はできるだけ顔には使わない!
自宅で手軽に脱毛する方法としてよく上げられるのが、家庭用脱毛器を使うと言うものです。
ですが、家庭用脱毛器を顔に使うことはあまり推奨されていません。なぜかというと、顔の皮膚は薄く敏感なので、やけどを負ってしまうことがあるからです。
また、鼻下に脱毛器を使おうとして誤って唇に機械を当ててしまい、唇をやけどするという例も報告されています。
家庭用脱毛器をヒゲ脱毛に使いたい場合は、やけどを防ぐためにきちんと説明書を読んで安全に使用しなくてはいけません。
ヒゲ脱毛ならばサロンや医療機関が確実
かみそりや、毛抜き、クリームを使った脱毛はハイリスクなことが分かりました。そこで気になるひげの脱毛を、プロに相談するという方法を紹介します。
無駄毛の脱毛は、美容外科やエステティックサロンで行われています。それぞれどんな違いがあるのでしょうか。料金などを比較していきます。
エステサロンで行われているのは光脱毛
通常脱毛の手順では、収束させた光を毛根に当てて毛を作る毛母細胞というものを破壊することで、新しい毛を作れなくさせます。
これはエステでも医療機関でも変わりません。違うのは、施術に使われる光の強さだと思ってください。
エステサロンで使用されている脱毛方法のことを、「光脱毛」と言います。そして、光脱毛の場合はあまりヒゲ脱毛に効果がないと言われているのです。
それは、口周りに生えてくる毛の色の薄さにあります。脱毛に使われる光はメラニンの黒い色に反応するものですが、産毛は色素が少なく、光が反応し辛いのです。
ですが、先にあげた様に脱毛の効果はさほど高くありません。ボリュームを抑える程度ならば手軽ですが、完全に除毛したい方はちょっともの足りないかもしれませんね。
医療機関で行われているレーザー脱毛
レーザー脱毛も光を使っている点でサロンとは変わりません。しかし出力はかなり強めになっています。
そのため、色の薄い産毛でもしっかり脱毛の効果を実感することが出来ます。レーザー治療は必ず医師が行うので、何かあった場合のケアもしっかりしています。
- レーザー脱毛の注意点
- レーザーを使った脱毛のデメリットは、肌への刺激が強いと言うことです。肌に照射するごとに、ゴムではじかれたような痛みを伴うこともあります。
そのため、事前に麻酔を使ってくれるのか、顔に炎症が出来ないような薬剤を使ってくれるのかを確認しておかなくてはいけません。敏感肌の方は特に注意しましょう。
また、レーザー脱毛は施術に時間がかかり、その分費用も高くなっています。レーザー脱毛を行っている皮膚科の平均回数と費用です。
- 口周りの脱毛回数 平均5回
- 脱毛にかかる費用 平均40000円
時間もかかる上に肌へのダメージも考慮しておかなければならないので、こちらも利用する場合はよく検討することが重要です。
ヒゲ脱毛に失敗した場合におきてしまう肌トラブル
脱毛器を使ってヒゲ脱毛をした場合やけどを負ってしまうことがあるように、顔脱毛はその他の部分の脱毛に比べて、失敗しやすいリスクを持っています。
顔脱毛を行う場合、どんなことに注意しておくべきなのでしょうか。これはサロンで行っても自宅で行っても共通することなので、意識しておきましょう。
毛穴が開くので毛嚢炎を起こしやすい
サロンや家庭用脱毛器を使って光脱毛を実践した場合、毛嚢炎という症状を起こしてしまうことがあります。
毛嚢炎、あるいは毛包炎と呼ばれる症状は、毛根を包んでいる毛嚢という組織に肌の常在菌が繁殖して炎症を起こすものを言います。
光脱毛をした後は、毛穴が刺激を受けて開きやすくなっています。そのため、細菌が入り込んで炎症を起こしてしまうのです。
硬毛化、多毛化といった状態になる
脱毛を続けていると、毛が太くなったり毛の量が増えてしまう硬毛化、多毛化という状態になってしまうことがあります。
硬毛とは以前よりも毛が太くなってしまう現象のこと、多毛化とは毛が太くなったために毛の量が増えて見えたり実際に生えてい来る毛の量が増えることです。
これは光の温度が低すぎる場合などで起こるので、サロンによっては硬毛化した場合に備えて保証をつけてくれることもあるようです。
肌が敏感になり紫外線ダメージを受けやすくなる
光脱毛を受けた後は、肌が乾燥しやすく、バリア機能が低くなってしまっています。そのため、肌荒れを起こしやすいデメリットがあります。
とくに、紫外線による刺激は肌へ大きなストレスを与えるので、日焼けがひどくなったりそのせいで炎症を起こすことがあります。
サロンなどでも注意されると思いますが、脱毛を受けた直後は出来るだけ直射日光を避けて、紫外線刺激を防がなくてはいけませn。
家庭で安全に脱毛する方法は
女性用のヒゲ脱毛には様々な種類のものがありましたが、一長一短なところがあり、仕上がりの良さを求めるか安全性を取るかで迷ってしまいます。
そこで、家庭で安全に出来るヒゲ脱毛の方法を紹介します。1つはヒゲ専用クリームを使うこと、1つは女性ホルモンの働きを整えることです。
ヒゲ専用のクリームを使って安全に脱毛
ヒゲ用の脱毛クリームは、通常の脱毛クリームと同じように毛根のタンパク質を分解して抜けやすくする効果を狙っています。
ですが、成分は植物由来の酵素などで肌に安全なのが特徴です。また、女性ホルモンを補うことでヒゲを増やさないようにします。
- おすすめヒゲ脱毛クリーム「ジョリーナイトスティッククリーム」
- リップクリームのようなスティック状になった、ヒゲ専門の脱毛クリームです。使い方はヒゲが気になる部分に夜塗って、そのまま寝るだけ。
特徴的なのは、多くの大豆由来成分を含んでいることです。大豆に含まれるイソフラボンなどの働きで、女性ホルモンを活性化させ、ヒゲの生えにくい肌を作ります。
またざくろやパイナップルなどから抽出したタンパク質分解酵素が、産毛の毛根にしっかり作用してくれます。
大豆製品を積極的に取って女性ホルモンを補う
ヒゲの原因である男性ホルモンが活性化してしまうのは、体の中で女性ホルモンの量が少なくなるからです。
これは加齢による自然な変化なので、ある程度はしかたがありません。ですが女性ホルモンを補佐する方法がないわけでもありません。
それが、大豆製品にふくまれているイソフラボンを積極的に取ることです。イソフラボンは美肌成分としても知られていますが、体内で女性ホルモンに近い働きをします。
脱毛スティッククリームにも含まれているように、大豆由来成分は女性の肌の年齢化を防ぐ働きがあるのです。
納豆や豆乳を食事に取り入れることで、少なくなった女性ホルモンの働きを補正し、バランスを整えていきましょう。
口周りはデリケート!脱毛方法には充分な配慮を
かみそり、クリーム、医療、エステなど、女性のヒゲに対するアプローチはいろいろな方法があります。
もっとも効果的なのは医療機関のレーザー脱毛を利用することです。費用や肌荒れのリスクに充分対応できるなら、試す価値はあります。
ですが時間がなかったり、敏感肌で不安な方は、生活を変えることで対処しましょう。ストレスを溜めず規則正しく過ごすことで、ヒゲの生えにくい肌を作れます。
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