炭酸水ダイエットでは食前に飲むが基本。空腹時に飲むのもおすすめ

子どものころ、食事の前に炭酸飲料を飲むとどうしてもご飯が進まず怒られた。このような経験を持つ方もいるのではないでしょうか。

これは炭酸飲料に含まれた炭酸が胃を膨らませてしまい、お腹いっぱいになってしまうためです。これを応用したのが炭酸水ダイエットです。

基本は食前に飲むことですが、空腹時に飲むのもおすすめです。その理由や炭酸水ダイエットの方法をご紹介します。

炭酸水ダイエットの基本的な効果

炭酸水を飲むだけという炭酸水ダイエットですが、その効果というのはどのような物なのでしょうか。

飲むだけで痩せるという理由をチェックしてみましょう。

食前に飲んで胃を膨らませる

炭酸水ダイエットの基本は食前に飲むことで胃を膨らませ、膨満感を得るというものです。だいたい食事の10分前くらいに飲むのが一番効果的となります。

あまり早すぎるタイミングで飲んでしまうと、胃が一時的に膨らんでも、その後炭酸が吸収されてしまい胃が小さくなってしまったり、ゲップで出て行ってしまいます。

食事中にゲップが出やすくなるというデメリットもありますが、胃を膨らませて置けば食べものをあまり食べなくてもお腹いっぱいの気持ちになりやすく、食欲を抑制できます。

消化器官を刺激するため便秘改善効果が期待できる

炭酸を飲むことで胃を刺激します。胃への刺激は食べ物が入ってくることを腸に伝え、腸の蠕動運動を促す効果を持ちます。

蠕動運動が行われることで、腸に溜まった便を排出することができます。食事前にしっかりと蠕動運動が開始されれば、食後お腹に食べもののカスを貯め込みにくくなります。

マグネシウムが含まれたやや硬水の炭酸水を選ぶことで、この効果は高まります。

血管が拡張し血流がスムーズになる

炭酸が体の中に入ると、軽い酸欠状態になります。これは炭酸と酸素が結びつき、二酸化炭素となるためです。

すると、体は酸素をたくさん取り入れようと働きます。

一時的に酸欠状態になっても、すぐにたくさんの酸素を取り入れて体の隅々に届けるために、血管を拡張し血流を改善させていきます。

血管が拡張すればもちろん、血流がスムーズとなり血行が良い状態になります。

栄養の吸収を効率的に行い代謝を上げる

炭酸水を飲むことで血流がスムーズになると、酸素だけではなく体が必要としている栄養素もしっかりと身体の隅々に運ばれていきます。その結果起こるのが、代謝のアップです。

エネルギーを消費し細胞を作り出す代謝には、栄養素やビタミン、ミネラル、酸素といったものが必要です。血流がスムーズになる事でこれらがしっかりと運ばれます。

材料がしっかりとあれば代謝が起こり、細胞の生まれ変わりがしっかりと行われます。結果として、代謝を行う時にエネルギーが消費されるため、痩せやすくなります。

効果的なダイエットのために守りたい方法

炭酸水ダイエットは炭酸水を飲むだけで効果を得られる方法ですので、比較的簡単で始めやすい方法ですよね。ですが、ただ飲めばよいわけではありません。

炭酸水ダイエットを正しく行うために守りたい方法をご紹介します。

食前300～500ml程度の炭酸水を飲む

炭酸水ダイエットの基本は食前に300ml～500ml程の炭酸水を飲むものです。コップ一杯程度では、残念ながら十分に胃を膨らませる効果は得られません。

はじめはちょっときついとは思いますが、できるだけ300mlは飲むようにします。慣れてきたら500ml、つまりペットボトル一本程度の炭酸水を飲むようにしましょう。

糖分が含まれた炭酸水は飲まない

炭酸水とひとことで言っても様々なタイプのものがありますが、炭酸水ダイエットで飲むのは無糖の炭酸水です。

コーラやメロンソーダなどの甘い炭酸飲料は、糖分が多くダイエットにはなりません。少し想像すれば、食事毎に500mlのコーラを飲んで、ダイエットができるとは思えませんよね？

ビールは炭酸水に含まれない

炭酸が含まれていればよいなら、ビールでも良いのでは？と思う人もいますが、ビールはあくまでもアルコールであり、炭酸水ではありません。

アルコールは代謝するために多量の水分を必要として、血液中の水分量も低下させてしまいますので、血流をスムーズにする効果も半減してしまいます。

炭酸水は常温の物を飲むようにする

炭酸水といえば、よく冷えたものがおいしいですが、ダイエットのためには常温の炭酸水を飲むようにします。

良く冷えた炭酸水は胃を過剰に刺激し、食欲を抑制する効果が得られず、かえって食欲を高めてしまいます。

また、体を冷やし、せっかくの代謝アップの効果も低減させてしまいます。

食前以外に炭酸水を取り入れることもおすすめ

炭酸水ダイエットでは食前に炭酸水を飲むのが基本ですが、食前以外でも炭酸水を飲むことで得られるダイエット効果もあります。

そこで、食前以外に炭酸水を飲むと良い理由についてご紹介します。

空腹時に飲むことで間食を防げる

お腹が空いてつい間食をしてしまうという方は、空腹時に炭酸水を飲むようにします。炭酸水で膨満感を得られるため、間食を防ぐことができます。

普段の水分補給として炭酸水を利用することも、お腹を満たし、水分も取り入れられるのでおすすめです。

起床時のいっぱいは朝のお通じを促す

朝起きた時に冷水をコップ一杯程度飲むとお通じが起こりやすくなります。この冷水を冷えた炭酸水にすることで、より胃を刺激しお通じを促せるという効果が期待できます。

この場合は300～500mlの常温の炭酸水ではなく、よく冷えた炭酸水を150ml程度でOKです。胃をしっかりと刺激することが目的となりますので、強炭酸の炭酸水でもかまいません。

運動中に飲むと消費エネルギーを増やす

血流をスムーズにする効果もある炭酸水は、運動中に飲むことで消費エネルギーを増やし、運動によるダイエット効果を高めます。

脂肪を燃焼冴えるためには酸素が大量に必要です。血流がスムーズになる事で酸素がしっかりと体に送られます。

有酸素運動の時には、炭酸水を飲むようにすることがおすすめです。

炭酸風呂も実は炭酸水ダイエットの効果がある

最近では日帰り入浴施設等でも、炭酸泉を設けるところが増えていますが、炭酸泉は血管を拡張させ血流をスムーズにするためです。

つまり、炭酸水を飲むのと同じ効果を得られる入浴法という事です。

入浴施設の炭酸泉はかなり強い炭酸の効果を期待できますが、自宅の場合には発泡タイプの入浴剤を利用するなどすると、多少効果は少なくても炭酸泉の効果が期待できます。

入浴中の水分補給に炭酸水を飲むのもおすすめです。

自家製ソーダ―ならコストを抑えてダイエットができる

食事事に炭酸水を飲もうと思うと、コストが気になるという方も多くいます。そこでおすすめなのは自家製ソーダ―を作るソーダ―マシーンです。

ソーダ―マシーンにはカートリッジ式とシリンダー式の二つが主にありますが、ダイエットのために使うのであれば、シリンダー式の方が低コストで炭酸水を作れます。

カートリッジ式は持ち運びが簡単なので、職場でも炭酸水を飲みたいという方にはおすすめです。

効率的に取り入れてダイエット効果を高めましょう

炭酸水ダイエットは、基本的には食欲を抑え、代謝を上げるというダイエット法です。これだけでは痩せやすいとは言えません。

炭酸水ダイエットの効果を上げるには、運動も取り入れることがおすすめです。運動中の水分補給に炭酸水を取り入れれば、より代謝を上げ運動効果を上げることにつながります。

ぜひ炭酸水だけで痩せようとせず、運動も取り入れて効率的なダイエットを目指しましょう。