個性を輝かせる40代の香水選び。自分に合う香り選びと付け方
さまざまな変化を感じる40代は、香りについても変化を感じることが多くあります。ホルモンバランスの変化で、体臭を感じるようになる方も多い年代です。
香りには気を使いたいですよね。そのため、香水を使ってみようと考える人も増える傾向があります。
香水を選ぶ時のポイントをはじめ、効果的な香水の付け方。また40代の女優さんが愛用している香水なども併せてご紹介します。香水選びの参考にしてください。
Contents
体臭を消すために香水を使うのは、あり。ただし付け過ぎに注意
香水はもともとエジプトでミイラを埋葬するときに防腐剤や悪臭対策などに使われていたそうです。
さらにお風呂に入らず体臭が強かったと言われている西洋で香水文化が発展したことを考えれば、体臭を消すために香水を使うことは、本来の目的に合っています。
香水はあくまでもごく少量を、ほんのり香らせるくらいが上品です。
香水選びに大切な3つのポイント
40代らしく上品に香水を使うためには、香水選びを間違わないことが大切です。
- 流行りだから
- 友達が使っているから
- 名前を聞いたことがあったから
- 有名なブランドだから
このような選び方では、上手に香水を使いこなすことはできません。香水選びに大切な3つのポイントをご説明します。
流行りの香りよりも好みの香りを選ぶ
最近では、香りが強い柔軟剤が流行っていますよね。
- フローラル系
- フルーティー系
- グリーン系
- ソープ系
- 無香料
周りの人がこの香りが好きと言っていても、自分が好きな香りの柔軟剤を使いたいと思います。香水も同じで、いくら回りが良いと感じている香りでも、自分に合わないと思うものは長く使えません。
今流行っている香水を選ぶよりも、自分がいいなぁと感じる香水を選ぶことが必要になってきます。自分が好まない香りがずっと自分からするのはとても嫌ですよね。
大容量よりも使いきれる量のモノを選ぶ
なんでも少量の物よりは、大容量の物の方がたっぷり使えますし、価格的にもお得に購入できます。ですが、香水に限って言えば、大容量が良いとは言えません。
香水はもともと揮発性が高い香料を使っているため、時間の経過とともに香りが飛んでしまう、変化してしまうという事が起こります。
香水の消費期限は開封後約1年です。その間に使いきれる量の物を選ぶことが必要です。
TPOに合わせて選ぶ
40代になれば、大人のマナーとしてTPOを意識する必要があります。例えば、食事をするときに強い香りを身にまとうことは、料理の香りを邪魔してしまいます。
- レストラン
- 仏事
- 病院
- 狭い場所
このような場所に行くときは、香水をつけないようにします。一日の中でこのような場所に行く予定があるときには、香りが長く続く香水は避けます。
- 会社
- 会合
- 改まった場
このような場所では、甘い香りやセクシーな香りを避け、清涼感があるものやすっきりとした香りがおすすめです。
場所に合わせた香りを選ぶことも大切です。
- シトラス系
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ベルガモットやレモン、オレンジといった柑橘系のさわやかな香りです。比較的万人に好まれます。仕事のシーンや、リフレッシュしたい時におすすめできる香りです。
幅広い世代で使いやすい香りで、40代女性にとってはアクティブな印象を与える若々しい香りといえます。
- フローラル系
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ローズやリリーなど、花をイメジーさせる香りで、ロマンチックな香りともいえます。かわいらしい印象も与えられます。
ダマスクローズウォーターといった1種類の花だけをイメージさせる場合はシングル、花束のように複数の花をイメージさせる場合はブーケといった分け方もされます。
女性らしい香りで、40代でもかわいらしさを求めたいかたにおすすめです。
- オリエンタル系
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動物性香料やウッディ系の香料など、中東をイメージさせる香りです。どちらかとえいばセクシーな印象を与えるため、オフィスではあまりふさわしくない香りと言えます。
どちらかといえばパートナーと二人で過ごしたい時や、夜間など女性らしさをアピールしたい時に使いたい香りです。
- シプレ系
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落ち着いた雰囲気を持つ香りで、フォーマル向きと言われています。さらに落ち着いた香調で、男性向けといわれるフゼア系と呼ばれる香りもあります。
さわやかな印象を与えますので、40代でも今子育て中の方におすすめです。どことなく大人の余裕を感じさせる上品さもありますよ。
- グリーン系
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植物の香りを感じるグリーン系の香りは、ハーバルな印象を持ち、ナチュラルな雰囲気を持つ香りです。
男女問わず使いやすい香りですが、ハーブの香りが苦手という方にはちょっと難しい香りです。
香水のグレード別上品な付け方
香水と一言でいっても、4つのグレードに分けられます。グレードにより香水の濃さや持続時間などに差があります。
一般的には体温が高い部分につけると、香りが強くはっきりと感じやすくなります。もし、強い香りの香水を耳の後ろなどにつけてしまうと、非常に強く香ってしまいます。
ほのかに香る程度が上品になるため、強く香り過ぎる付け方をすると、良い香りのはずが、すごい匂いと思われてしまう結果になります。
せっかくの香水のなので、上品に感じられる付け方をしましょう。
最も強く香るパルファムはハンカチに1滴くらいでちょうどよい
香りの濃さをあらわす賦香率が最も高く15~30%で、おおよそ5時間から12時間程度香りが持続します。ごく少量でも強く香るという特徴があります。
そのため、体につけてしまうと体温で香りが強くなりすぎます。香水をつけるためのハンカチを用意して、軽く一滴程度しみこませ、服の内ポケットに入れて置く程度で十分に香ります。
- COCO(シャネル)
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官能的な香りとして大人の女性向けの香水として知られるシャネルのCOCOは女性向けパルファムの代表格です。
今40代の女性の中には、ちょっと懐かしい香りと感じる方もいるかもしれません。ちょうどバブルのころに発売され、当時背伸びをしてつけていたという方がいるのではないでしょうか。
ですが、今40代だからこそ、エレガントに使える香水といえます。
オードパルファムは足首やひざ裏などに1プッシュ
賦香率が10~15%で、おおよそ5時間から12時間ほど香りが持続するオードパルファムは、オーデパルファンと呼ばれることもあります。比較的パルファンに近い強さを持つ香水です。
ハンカチに一滴というよりは、足元やひざ裏といった、腰よりも低い位置にそっとアトマイザーで1プッシュ程度香らせると、上品にふわっと香り立ちます。
- ジャンヌランバン(ランバン)
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ジャンヌランバンは、大人かわいい雰囲気を持つオードパルファンです。もともとランバンの創業120周年を記念して作られたという香りで、フルーツ系の香りから徐々にやわらかなテイストに変わります。
多くの人から好まれやすい香りになっているため、使いやすい香りといえます。
- ジャンドール(クリスチャンディオール)
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華やかな香りとして知られているジャンドールは、仕事向きというよりは、どちらかといえばプライベートシーンに向いています。
パートナーと二人で出かけるといったシーンに使いたいオードパルファンで、大人っぽさを引き立たせてくれます。
ボトルもオシャレで洗練された大人の女性にふさわしいデザインです。
普段使いしやすいオードトワレは手首やひじの内側にほんのりと
賦香率が5~10%で、おおよそ2時間から5時間ほど香りが持続するオードトワレは、最も日常使いがしやすい香水といえます。
朝身につければ、お昼頃までほんのり香りが残るため、仕事とプライベートで香りの使い分けをしたい方にもおすすめです。
香り自体がやや薄いため、体温が高い手首やひじの内側などにアトマイザーでワンプッシュしておけば、ほんのりと上品に香りが立ちます。
- オーデジバンシィ(ジバンシィ)
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シトラス系の香りで夏を思い起こすオードトワレで、仕事向きの香りともいえます。年齢を問わず使いやすい香りです。
オーデジバンシィは廃盤と復刻を繰り返していますが、それだけファンも多く、廃盤するたびに復刻の希望が出てくる香水です。
- ランテルディ(ジバンシィ)
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女優、オードリー・ヘプバーンにささげたと言われているオードトワレで、どちらかといえば甘めのフローラル系の香りです。
気品が漂うエレガントな香りで、普段使いというよりはドレスアップしたときに使いたい香りといえます。子どもの晴れの舞台などにそっと香り立たせたいですね。
- ロードクロエ(クロエ)
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清涼感がある香りで、ローズの香りをベースにしながらも、シトラス系のさわやかさも感じられます。女性だけではなく男性にも使えそうな使いやすいオードトワレです。
季節で言えば夏のイメージで、甘さも少ないので日常使いしやすい香りといえます。
オーデコロンは耳の後ろでも
香水のグレードの中では、もっとも香りが薄いのがオーデコロンです。賦香率は1~5%で、持続時間も1時間から2時間程度です。この時間だけ香りを楽しみたいという時に使える香りです。
香り自体が薄いため、一度指先にとり、耳の後ろにぽんと香りをのせるといった使い方もお勧めです。ただ、スプレーで髪や顔に吹きかけるのは避けます。
薄いといってもつけ過ぎてしまえば香り過ぎます。どんなに良い香りでも、付け過ぎると下品に感じますので気を付けましょう。
- 4711オリジナルオーデコロン(4711)
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世界最古のオーデコロンで、万人受けするさわやかな香りになっています。天然の植物素材だけを使って作っています。合成香料の香りが苦手な方でも安心して使えます。
ちょっと疲れてしまったときのリフレッシュに使ったり、朝目覚めに使うという方法がおすすめです。起きた時に部屋にワンプッシュ、ルームフレグランスの代わりに使うのもいいですね。
- 王妃の水(サンタマリアノヴェッラ)
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ベルガモットをメインとしたシトラスがベースとなっているオーデコロンで、ナチュラルな香りが特徴的です。アンチエイジングな香りとして知られています。
ハンガリー王妃の水として知られている香水で、多くの愛好者がいるオーデコロンです。さわやかでこびない上品な香りです。
初めて使う香りは必ず一度確かめてから使おう
香水を選ぶ時には、最初に漂う香りだけで決めてしまうことは避けましょう。これは、香水は時間によって大よそ2回香りが変化するためです。
はじめはフルーティーな香りと思ったものが、徐々にセクシーな香りへと変化することもあるため、自分がイメージしていた香りと違うと後で感じる可能性があります。
香水はさまざまな香料を組み合わせて作られていて、さらに揮発する温度や時間に差があるため、時間の経過とともに徐々に香りが変化していきます。
身に着けて最初に香るトップノート
香水を瓶から1滴たらしたり、スプレーでワンプッシュ吹き付けた時に香るのがトップノートと呼ばれる香りです。
香水を選ぶ時にはこの香りで選ぶ方が多くなりますが、トップノートはだいたい身につけてから10分程度しか香らず、すぐに衰えてしまいます。
柑橘系の香りなどが多く、華やかな香りが特徴的になります。
香水の本体とも言うべきミドルノート
トップノートが衰え始めると、徐々に落ち着いた香りが広がってきます。この落ち着いた香りがその香水の本体というべき香りで、ミドルノートと呼ばれます。
身につけてから30分後くらいにミドルノートが本格的に香ってきます。香水のグレードにもよりますが、おおよそ3時間くらい香り続けます。
その香水の最も特徴が表れる香りと言えます。
余韻となるラストノートは緩く長く香る
ミドルノートが徐々に衰え始めたころに香りはじめるのが、余韻ともいうべき香り、ラストノートです。
一般的には12時間程度香ると言われていますが、香りによっては24時間以上香り続けるものもあります。オリエンタル系やの香りは、永く香る香料です。
ラストノートの香りがどのようなものなのか、どのくらい香るのかということを計算して使うことも大切です。
40代の女優が愛用している香水
女優さんはそれぞれ自分のイメージに合った香水を選んで使っているようです。自分のイメージに合う方が使っている香水は、香水選びの参考になります。
40代で活躍中の4人の女優さんが愛用している香水をご紹介します。
松嶋菜々子さんが愛用するのはロリータレンピカ
上品な印象が強い松嶋菜々子さんは数種類の香水を愛用しているそうですが、そのうちの一つがロリータレンピカという香水です。
フランスのアパレルブランドロリータレンピカが発売しているブランド名を取った香水で、可愛らしいリンゴの形の瓶に入っています。
まるでお菓子のように甘く香る香水で、幸せの香水とも呼ばれています。
商品名:ロリータレンピカ
メーカー:ロリータレンピカ
グレード:オードパルファム
トップノート:アイビーリーフ、アニスシード
ミドルノート:アイリス、アマレナ、バイオレット
ラストノート:トンカビーン、ペチバー、ムスク、バニラ、プラリネ
永作博美さんが愛用するのはベビードール
どことなく可愛らしさを感じる永作博美さんが愛用している香水は、ベビードールという香水です。
イヴ・サンローランから発売されていて、恋コスメとも呼ばれている人気の香水です。男性からも好まれる香りで、女性につけた欲しい香水の一つに選ばれています。
フルーツとフローラルがミックスされた香りが特徴で、さわやかな香りから、徐々にセクシーさを感じる香りに変化して、最後は嫌みのない香りへと落ち着きます。
オーバル型の瓶に薄いピンク色の液体が入った可愛らしいフォルムも特徴的です。
商品名:ベビードール
メーカー:イヴ・サンローラン
香水タイプ:オードトワレ
トプノート:グレープフルーツ、レッドカラント、ルバーブ
ミドルノート:ワイルドローズ、フリージア、カルダモン、ジンジャー
ラストノート:ピーチ、グレナデン、シダーウッド
米倉涼子さんが愛用するのはCK ONE
かっこよい女性のイメージと、チャーミングなイメージの両面を感じる米倉涼子さんが愛用しているのはCK ONEという香水です。
CK ONEは女性向けの香水ですが、男性でも愛用者がいるユニセックスの香水ともなっています。甘さもアリながらも、さわやかさが特徴的です。
季節やシーンを選ばずに使いやすい香水の一つです。
商品名:CK ONE
メーカー:CALVIN KLEIN
香水タイプ:オードトワレ
トプノート:ベルガモット、カルダモン、フレッシュ・パイナップル、パパイヤ、グリーン・ツリー・アコード
ミドルノート:ヘディオンハイシス(ジャスミンの香り)・ヴァイオレット・ローズ・ナツメグ・グリーンツリーアコード
ラストノート:ムスク・アンバー・グリーンツリーアコード
りょうさんが愛用するのはロードイッセイ
どことなくミステリアスな雰囲気を持つりょうさんが愛用するのは、ロードイッセイという香水です。
フランス語で水という名前を持つ香水で、女性向けの香水でありながらも、男性も使いやすいユニセックスタイプの香水で、とても使いやすい香りです。
みずみずしい香りから、徐々に華やいだ香り、そして最後は艶っぽさを感じる香りへと変化していきます。
商品名:ロードイッセイ
メーカー:ISSEY MIYAKE
香水タイプ:オードトワレ
トプノート:ロータス、フリージア、シクラメン、ローズウォーター、ピオニー
ミドルノート:カーネーション、ホワイトリリー、シャクヤク
ラストノート:オスマンサス、チュベローズ、アンバー、ムスク、サンダルウッド、シダーウッド
こんな香水の使い方はNG
どんなに好きな香りでも、使い方を間違えてしまうと香り自体が変わってしまったり、マナー違反になることがあります。
香水の使い方として間違っているものをご紹介します。
汗をかいたときに臭い消しにする
体臭を消すために香水を使うことはNGではありませんが、汗をかいたときの汗のにおいを香水で消そうとするのは避けます。
もともと香水は清浄な肌につけ、体温でほのかに香りを立たせるという付け方をしますが、汗がそこに混じると本来の香りが立たないだけではなく、臭い匂いになってしまう危険性があります。
香水には消臭効果はありません。あくまでも体臭よりも強い香水の香りでカバーするものです。
香り付きの柔軟剤で洗った衣服と合わせる
最近では洗濯の際に使う柔軟剤に、香りがついているものが多いですよね。この柔軟剤の香りと香水の香りが合わさると、かなりくどくなる危険性があります。
香水をつけるなら、香り付きの柔軟剤を使わないほうが無難です。逆に香り付きの柔軟剤を使うのであれば、香水は使わない方がいいです。
食事会などではできるだけ香水は使わない
お酒の席は別物ですが、結婚式などでもパーティーだからといって華やかな香りを沢山立たせようとするのは間違えです。
大勢の人が集まるときには、香りもそれだけ集まってきます。つまり、いろいろな香りが集まり、臭いと化してしまう危険性があります。
華やかな香りを身にまといたい時でも、足元などにほんの少し、香るかな?程度にするのが大人の女性のたしなみです。
付け過ぎた時はアルコール入りのウェットティッシュで拭き取ろう
香水を使い始めると自分自身が香りに慣れていき、ついつい付け過ぎになることも多くなります。
付け過ぎたと思ったときには、アルコール入りのウェットティッシュで押さえるように香水をつけた部分を拭き取れば、少し香りを抑えられます。
香水はほのかに香る程度が最も上品に感じられます。40代だからこそ、ほのかに、そして上品な香りを身にまとっていきましょう。
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