グルテンフリーダイエットの効果と実践方法。健康的に痩せるこつ

グルテンとは、麦の中に含まれるタンパク質です。薄力粉などを水で練ると柔らかい塊になりますが、これがグルテンの正体です。

グルテンフリーダイエットは、小麦製品に含まれるグルテンをカットすることで、体への悪影響を減らし健康的に痩せようとするものです。

では実際にどのように取り組んだらいいのでしょうか。グルテンフリーダイエットの効果とともに見ていきましょう。

グルテンフリーダイエットが効果的なわけ

グルテンフリーを実践するには、小麦粉をつかった食品を毎日の食事の中から除きます。それによって様々な健康効果が現れます。

そもそもグルテンフリーは、「グルテン過敏症」というアレルギー症状のような病気への対策として考え出されました。

それが体重減少、肌質改善、アンチエイジングなどにも効果を発揮することが確認され、今ではダイエットメソッドとして広まりました。

小麦製品を絶つことで、どうして肥満や肌質を改善することができるのか。そのわけを見ていきましょう。

過剰な食欲が抑えられる

実は、近年流通している小麦は品種改良を重ねた結果病気や除草剤などへの抵抗力を強くした、古来からの麦とは性質を異にする食品なのです。

ナチュラルな食品ではなくなった小麦には、強い中毒性があることがわかっています。一度食べるともっと食べたくなるような作用を持っているのですね。

こうした中毒作用は精製された砂糖にもあることが広く知られています。そのため、「白いものは太る」とまで言われているのです。

小麦製品を食べないようにすることでこの中毒性から開放されます。ひとくちまたひとくちと食べ過ぎていた習慣を改めることができます。

これを続けていると、肥満の人にありがちだった過剰な食欲がなくなります。そして健康的な量の食事で満足できるようになります。

腸内環境をよくすることができる

小麦から出来るグルテンは難消化性物質です。胃で分解されにくいので大きな分子のまま小腸に運ばれてしまいます。

そのため、腸壁の傷がつきやすくなります。すると消化吸収の能力が低下し、腸自体の働きが鈍ります。

腸内環境が悪くなると、便秘になったり代謝が落ちるなど肥満に直結した状況を引き起こします。

グルテンフリーにすることで傷ついた腸を修復し、消化吸収能力を改善させます。その結果代謝がよくなり太りにくい体が手に入るのです。

中性脂肪値を改善できる

中性脂肪とは、皮下脂肪、内臓脂肪と同様に体脂肪の1種です。性質としてはエネルギーを蓄える力が強いことが挙げられます。

そのため、中性脂肪値が高いとその分体に余分なカロリーがたまって肥満を招くことになります。

中性脂肪が増える原因の1つは、糖質の取りすぎです。小麦製品には多くの糖質が含まれるので、グルテンフリーを目的とした小麦絶ちをすると、中性脂肪値も抑えられます。

それにより体に過剰なエネルギーが蓄積されて脂肪細胞を肥大化させるのを防ぎ、スリムなボディラインを作ることができます。

グルテンフリーダイエットの実践方法

グルテンフリーダイエットを行う時のポイントは1つです。それは、3食の中から小麦粉を使った食品を抜いて他のものに置き換えるということです。

代表的なものがお米です。パンなら米粉パン、麺類はビーフンやフォーなど米を主体にしたもの、十割蕎麦などに変えましょう。

一番いい方法は、米飯を中心にした一汁三菜の和食に切り替えることです。ですが和食といっても小麦粉を衣に使うてんぷらはNGです。

お米を主食に煮物や焼き魚、味噌汁を加えたタンパク質とビタミンの豊富なメニューにすることで、ローカロリーかつ体にいい食事になります。

期間は1週間から2週間をめどに行います

まずは2週間を目標にして、小麦粉製品を使わない食事を行ってみましょう。実際に始めると、自分が毎日どのくらい小麦粉を取っていたかわかるはずです。

その中にはついだらだらと口に運んでいたおかしなども含まれるでしょう。こうした習慣を改善して、小麦依存から抜け出すことを目指します。

ですが最初から完全に小麦粉を絶つつもりでいると、ストレスになるかも知れません。外食中には小麦を控えるのが難しい場合もあります。

そこでまずは1週間、出来れば2週間を目安にして外食でも小麦を取らないように気をつけて見ましょう。

パン、パスタ、ラーメン、うどん、揚げ物を絶って、甘いものは和菓子などに切り替えましょう。

グルテンフリーのおすすめレシピ 野菜たっぷりお味噌汁

グルテンフリーダイエットをしている間は、野菜、肉、玉子、大豆製品などは積極的にとってもかまいません。

毎日の食事メニューにこうした食品で作ったものを加えるのが一番ですが、仕事や子育てで忙しい場合などには1つ1つおかずを作るのは面倒ですね。

そこでおすすめなのが、肉も野菜もたっぷり使ったお味噌汁です。飲み物としてだけではなくおかずの意味もある食べるお味噌汁です。

これなら鍋一杯分の準備だけですみますし、家族と共有することも出来ます。スープジャーに入れていけばお弁当にもなり、簡単でバランスのいい食事になります。

野菜たっぷりお味噌汁
材料 お好みの野菜(わかめ、ほうれん草、にんじん、もやし、きのこなど中型鍋にたっぷりと)、豚肉薄切り 100g 出汁、味噌適量
作り方

  1. 葉野菜は一口大、根菜は食べやすい大きさに薄切り、きのこは軽く割くなどしておく。
  2. 豚肉を1センチ幅に切る
  3. 鍋に野菜と出汁をいれて(顆粒出汁の元も可)、煮立ったら豚肉を入れて軽くほぐし、材料に火が通るまで煮込む
  4. 火をとめて味噌を溶く

野菜は赤、緑、黄色、白、黒の5色を意識して使うようにすると自然にバランスが整います。

ですが毎日5種類の野菜を味噌汁に使うのは大変かもしれません。その場合、3日から1週間をめどに5品目使えるように献立を考えれば大丈夫です。

小麦製品を他のものに置き換えることで健康的に痩せる

グルテンには中毒性やアレルギー症状を起こす成分が含まれていて、それがダイエットの大敵となっていました。

そこでグルテンを含む小麦製品を食事から取り除き、中毒をカットして腸内環境を整えることを目的に行うのが、グルテンフリーダイエットです。

理想は昔ながらの野菜、豆製品多めの和食を続けること。米や野菜には小麦のような中毒性はありません。

また美容に欠かせないビタミンや食物繊維も多くとることが出来るようになるので、年齢化に対処するにも適したダイエットといえます。

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