ヘナは髪に優しい白髪染めの方法…デメリットも知り理想の髪へ!
ヘナを使った白髪染めは、「白髪は気になるけれど、髪や頭皮へのダメージが気になる…」という女性たちを中心に、人気が高まっています。
「100%天然の白髪染め方法」と言われると、「なんとなく髪に良さそうなのかな?」なんて、期待も高まりますよね。しかし一方で、具体的にヘナがどういうものなのか、知らない方も多いのではないでしょうか。
本当に髪や頭皮に優しい白髪染めを探るため、ヘナの特徴やメリット・デメリットを紹介します。ヘナを使って髪を染める方法も、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
ヘナは「草木染め」の仕組みを使った白髪染め!
髪や頭皮に優しい天然の白髪染めとして、その名前を知られるようになったヘナですが、もともとは、インドや北アフリカで親しまれてきた植物の一種です。
高さ3メートルから6メートルにまで成長する木で、その葉っぱには「ローソン」というオレンジ色の色素が含まれています。
この色素を活用して白髪に色をつけることで、「白髪染め」としての機能を持たせているというわけですね。
ヘナはもともと、インドで「薬草」として親しまれてきた植物です。化学的に配合された染料ではなく、自然の仕組みを使った染料だからこそ、髪や頭皮に負担をかけにくい仕組みとなっています。
ヘナカラーで得られるメリット3つ!
通常のカラーリング剤ではなく、ヘナカラーを選択するメリットは以下のとおりです。
- 頭皮や髪にダメージを与えない
- ヘアトリートメントの効果も期待できる
- 薄く自然に染まるため、伸びてきた部分の白髪が目立ちにくい
もともとは、自然の葉っぱであるヘナカラー。通常のカラーリング剤とは違って、頭皮にべったりと付着してしまっても、問題にはなりません。
むしろヘナには、髪や頭皮をいたわり、栄養を与える効果があるとされています。ヘナカラーを続けていて、髪の状態が良くなった!と感じる方も少なくありません。
また、白髪のみを薄く自然に染めるという点も、ヘナカラーの魅力の一つです。「しっかり染める」能力に特化した一般的なヘアカラー剤の場合、「染めたところ」と「伸びてきた部分」の境目がはっきりとわかってしまいます。
もともとは草木染めであるヘナカラーは、優しい色づきが特徴の一つです。新たに白髪が伸びてきても、グラデーション効果で悪目立ちすることはありません。
こんな方にとっても、安心して使用できる点が、ヘナカラーの魅力だと言えます。
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ヘナも万能ではない!覚えておくべきデメリット6つ
髪や頭皮に優しいカラーリング剤として注目を集めるヘナですが、「万能カラーリング剤」というわけではありません。残念ながらデメリットもあります。
ヘナで理想の仕上がりに近付けるためには、こちらについてもしっかりと頭に入れておく必要があります。ヘナならではの特徴として、6つのデメリットを紹介します。
色の調整が難しい
ヘナのデメリットとして、無視できないのが「仕上がりの色」についてです。
先ほども説明したとおり、ヘナに含まれているのは「オレンジ色の色素」です。白髪に使用した場合、赤みがかったオレンジ色に染めることしかできないのです。
このためヘナカラーでは、藍色の色素を持つインディゴを組み合わせて、色の調整を行うケースがほとんどです。
オレンジと藍色を組み合わせることで、自然な髪色に近付けることは可能ですが、仕上がりは以下の条件によって細かく変わってきます。
- ヘナとインディゴの配合バランス
- 白髪の量
- それぞれの髪質
つまり、ヘナカラーでどのような髪色になるのかは、実際にやってみなければわからないということ。「1回で確実にきれいに染めたい!」という方が挑戦しても、期待外れの結果に終わってしまう可能性も高いのです。
トーンを明るくすることはできない
天然の染料であるヘナやインディゴには、「対象を染める」力はあっても「脱色する」作用はありません。
このため、黒い髪を明るくする目的では使えませんし、染めすぎてしまったからといって、後からトーンを明るくすることも難しいのです。
特にインディゴの染まり方には注意する必要があります。
時間と手間がかかる
天然の染料であるヘナは、髪や頭皮に優しいことが魅力の一つ。しかしその反面、「一度で濃い色を入れるのは難しい」という特徴があります。
自分でヘナカラーをする場合、ほとんどは「理想の髪色に近付くまでに何度もカラーリングを繰り返す」ということになります。
通常のカラーリング剤と違い、「回数を重ねて髪が傷む」ということはありませんが、時間と手間は圧倒的にかかってしまいます。
コストはかかりますが、時間や手間の軽減につながります。
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色落ちや色移りしやすい
ヘナで髪を染めようと思ったときに、避けられないのが色落ちや色移りの問題です。染めた当日とその次の日はもちろん、色が浸透するまでは注意する必要があります。
染めた後に使うタオルはもちろんのこと、白っぽい洋服も避けた方が無難です。一度繊維に染み込んだ染料を落とすのは、非常に難しいです。
もっとも色落ちしやすいのは、「初めてヘナカラーをしたとき」です。回数を重ねるごとに徐々に落ち着いていきますが、ヘナカラーと色落ちには深い関連性があるということを、しっかりと頭に入れておきましょう。
アレルギー発症のリスクがある
「1剤と2剤を混ぜ合わせて使うヘアカラー剤は、アレルギーで使えない!」という方にとって、魅力的に映るのがヘナカラーです。しかしヘナカラーでも、アレルギー反応が起きる可能性もあるので注意しましょう。
アレルギーを起こしやすいのは、ヘナよりもむしろインディゴの方。自然素材ではありますが、使用機会が増えれば、その分アレルギー発症のリスクが高まることも頭に入れておいてください。
自然素材だから安心!と油断するのではなく、体の異常には常に気を配ることが大切です。
特有の臭いが気になることがある
ヘナとインディゴを使ったヘナカラーには、特有の臭いがあります。
- 臭いが強く、なかなか取れない!
- 周囲の人から指摘されてしまった…
こんな悩みを抱えている方もいます。
臭いの感じ方には個人差がありますが、ヘナの臭いは非常に独特で、不快に感じやすいと言われています。
美容院などで施術してもらう際にも、事前に確認しておくと安心です。
ヘナで髪を染めるための6つのステップ
ヘナカラーを採用している美容院でお願いすれば、比較的手軽にヘナカラーをすることができます。
とはいえコストについて考えると、自分で行った方が有利なことも。ヘナカラーをするための6つの手順を紹介します。
- 粉末のヘナを指定のお湯で溶いて、クリーム状にする
- 白髪が目立つところから、ヘナをたっぷりとつける
- ラップやシャワーキャップで乾燥を防ぐ
- 1~3時間放置する
- ヘナを洗い流す
- インディゴで色味を足して、オレンジ色を調整する
インディゴは、ヘナを染色する仕組みのため、しっかりと色を乗せるためには「ヘナ→インディゴ」の順番で施術する必要があります。
自然の染料は染まるまでの時間がゆっくりのため、しっかりと時間をとって色を浸透させてください。
また一度でしっかりと染めることは難しいので、これらの手順を数回繰り返して理想の色へと近付けていくことになります。
ヘナカラーの素材にまでこだわって選ぼう!
天然成分で髪に優しいイメージも強いヘナカラーですが、世の中に出回っている商品の中には、残念ながら粗悪品も混じっています。
自身でヘナカラーを行う場合には、品質の確かなヘナを見極めて使うことが大切です。
また「ヘナカラー」をうたう美容院でも、化学染料にヘナを混ぜているだけ、というケースもあります。
お店にとっては、待ち時間を短縮して回転率をアップさせるための工夫でもあるのですが、「ヘナ100%の安心・安全のカラーリング」を期待していた方にとっては、理想と違う形になってしまいます。
「ヘナ」という言葉だけに惑わされず、自分にとって本当に良いヘナカラーの形を見つけてみてくださいね。
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