白髪対策は育毛剤で叶うかも!使い方と期待できる効果、注意点

白髪対策を育毛剤を使ってしようとしている女性

抜け毛や薄毛の予防対策として用いられる育毛剤ですが、実は白髪にも効果がある場合があることをご存知でしょうか。

確実に白髪に対して効果的だとは断言できませんが、白髪の種類やその原因によっては育毛剤で白髪対策を行うことも不可能ではありません。

では、実際にどのような白髪であれば育毛剤が有効なのか、どんな育毛剤が白髪に効果を発揮する可能性があるのか、ご紹介していきます。

白髪は回復可能タイプであれば育毛剤が有効な可能性

「一度白髪になってしまうと二度と黒髪は生えてこない」と思っている人が多いと思いますが、実は白髪の中には黒髪に戻る可能性のあるものもあります。

白髪には、メラノサイト休止型とメラノサイト消失型という2パターンが存在しており、再び黒い髪が生えてくるかもしれないのはメラノサイト休止型です。

そもそも白髪が生えるメカニズムは、毛根で黒髪の色の元であるメラニンを作るメラノサイトという働きが低下したり、メラノサイトを生み出す色素幹細胞が加齢やストレスなどの影響で枯渇することによります。

このメラノサイトが完全に消失してしまっていると、黒髪の色素であるメラニンを二度と生み出すことは不可能なので回復は不可能です。

しかし、メラノサイトが何らかの理由で働きを休止している場合には、メラノサイトの働きを活性化させることでメラニンを再び生み出せるように促し、再び黒髪を生えてくるようにできると考えられます。

このメラノサイト休止型の白髪であれば、育毛剤の効果によって黒髪を取り戻すことが出来るかもしれないのです。

白髪に働きかける育毛剤の選び方

メラノサイト休止型の白髪に対してのアプローチは、白髪の原因となるストレスの解消や生活習慣の見直し、血行促進や頭皮のコンディションを整えるといった方法がありますが、その中で育毛剤を取り入れるのも一つの手です。

ただ、ほとんどの育毛剤が「毛母細胞」と呼ばれる組織に働きかけるように作られていますが、髪の色はあくまで色素細胞やメラノサイトが関係していますので、いくら毛母細胞に働きかけても白髪への効果は見込めません。

しかし、色素細胞に効果のある成分が含まれている商品や、頭皮のコンディションを整える作用のある育毛剤を使うことで、白髪予防や白髪対策に効果が期待できます。

色素細胞に効果的な成分

色素細胞に対して効果を発揮すると言われている代用的な成分は、サンショウエキス、ホップエキスです。

特にホップエキスは、資生堂が1999年に発表した研究成果の中で、白髪防止効果があるという結果が得られたとして注目されました。

これらが有効成分として配合されている商品は、白髪予防や白髪への働きかけに期待が出来ます。

代表的な育毛剤

  • ナビジョンDR 薬用スカルプエッセンス 資生堂(クリニック専売品)
  • アデノバイタルスカルプエッセンスV 資生堂

頭皮のコンディションを整える働き

白髪にも効果がある育毛剤は、頭皮にしっかりと栄養を行き渡らせ、血行を促進して健康に保つ事で育毛、発毛に繋げようという考えの下で作られているものが良いでしょう。

頭皮の栄養不足や血行不良は薄毛や抜け毛を誘発しますが、白髪にもつながていますので、血や栄養が頭皮にいきわたるように道を作る働きのある育毛剤は白髪予防にも効果的だと考えられます。

健康でみずみずしい頭皮の状態にすることで、毛母細胞だけでなく色素細胞の働きを高める効果があるので、白髪にも効果が期待できるのです。

ただし、「頭皮の健康を保つ」と謳って販売されている育毛剤全てが白髪に効果のあるとは限りませんし、個人の体質や育毛効果によって他の栄養が過剰となり、かえって白髪が増えてしまうこともあるようですので、注意しましょう。

頭皮のコンディションを整える代表的な育毛剤

  • ノヴェルモイ薬用ヘアエッセンス(ルチア)
  • 薬用 RJ地肌(頭皮)ケア エッセンス(山田養蜂場)

育毛剤の白髪効果は「おまけ」程度の認識で頭皮ケアを行おう

白髪予防も基本的には抜け毛や薄毛対策と同じように、頭皮のコンディションを整えて血行を促進し、毎日の生活習慣を規則正しいものにしたりストレスを軽減するなどといったことが効果的です。

また、育毛剤を使うことで期待できる効果のいくつかは白髪予防にも確かにプラスになりますが、白髪の種類をはっきり区別することは不可能ですし体質に個人差があるので、育毛を目的として作られた製品で効果が発揮されるかどうかは分かりません。

そのため、育毛剤はあくまで薄毛の解消や頭皮の環境を整えるための道具であると捉え、白髪ケアは「おまけ」のように考えて利用するのが良いでしょう。

また、効果の大きさとしては、白髪を黒髪に全て生え変わらせるために使うというよりも、これから白髪をこれ以上増やさないように予防目的として育毛剤を利用するほうがより現実的です。

総合的に髪のエイジングケアを行っていく手段として、育毛剤を取り入れていくことをおすすめします。

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