アマニ油の使い方とは？美容、健康、ダイエット効果を発揮する方法

アマニ油はアマ科の一年草である亜麻という植物の種子を絞って作られた油で、食用、油彩、塗装など古くから幅広い用途に用いられてきました。

そのアマニ油が、近年美容や健康、ダイエット老化防止など様々な効能を発揮するスーパーフードとして注目されています。

一方で副作用の存在も指摘されており、使い方に充分な注意が必要なアイテムのようです。詳しい使用法について解説していきます。

ダイエットに効果的なオメガ3系の食用油

食用にされているアマニ油は、オメガ3系という食用油の区分に分けられています。油と言うとダイエットには大敵と考えがちですよね。

油で太る理由は次のようなものです

• 1ｇ単位のカロリーが多い
• バターなどの飽和脂肪酸はエネルギー量が多い
• 飽和脂肪酸は物質として安定しているので体に溜まりやすい

飽和脂肪酸という言葉が出てきましたが、油には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類があります。

• 飽和脂肪酸　動物性のものが多い
• 不飽和脂肪酸　植物性のものが多い

アマニ油には中性脂肪を下げる効果が

オメガ3系に分類されるアマニ油は、α－リノレン酸という脂肪酸の一種を含んでいます。このα－リノレン酸とは、中性脂肪を下げる働きがあります。

ですが、この物質は体内で作り出すことができず、食事で取るしかありません。しかし現在の日本人の摂取量は基準値を大きく下回っています。

中性脂肪の量が減ると、生活習慣病の防いだり肥満を解消する効果が得られます。このため、アマニ油は今後積極的に取って行きたい食べ物なのです。

健康と美容のためのアマニ油の食べ方

アマニ油は熱に弱い性質を持っています。そのため、揚げ油やいため油ではなく、そのまま食用にするのがおすすめです。

もっとも手軽な方法が、直接飲むこと。油を飲む！？と思うと少し抵抗があるかもしれませんが、1日の目安量は小匙1から小匙3です。

大体ティースプーンに1杯か3杯、毎食一回ずつと考えると習慣化しやすい量です。1回でとる場合なら、大匙1になります。

アマニ油は調味料感覚で使用

スプーンから直接油を飲むのに抵抗があるなら、毎食のスープやお味噌汁に加えるといいでしょう。

薬味や調味料の感覚で、ほんの少したらすだけで大丈夫です。水分と混ざり合うことはありませんが、液体と一緒なら口にしやすくなりますね。

女性ホルモンを助け美肌に

アマニ油は体に溜まりにくい油のため、ダイエットをするときに効果的ですが、そのほか美肌作用もあってアンチエイジングには最適な食材です。

つまり、年齢を重ねると同時に減ってしまう女性ホルモンと同様の効果を持ち、細胞の老化にも抵抗してくれます。

そのため、毎日適量のアマニ油をとり続ければ、しみやしわのないきれいな肌を持続することが可能です。

スキンケアとしても利用できる万能オイル

アマニ油には高い保湿効果があることも分かっています。そのため、食べるだけでなくスキンケア用品としても利用されています。

年を取るとともに肌のバリア機能は低下して、小じわの原因になってしまいますが、その理由は肌の水分不足。

使い方の注意点。副作用の心配も

アマニ油は体によい成分を多く持っていますが、他の油と同様にカロリーが高いので食べすぎ手締まってはカロリーオーバーになる心配があります。

また、アマニ油を食用にする際の注意点です

• 食物繊維を豊富に含むため軟便になる
• 血栓を溶かす作用があるので血が止まりにくくなる
• 妊娠している方は早産のリスクがある

しかし、これらは過剰に摂取した場合に起こりうることです。1日の目安である5cc～15ccの量を守っていれば、健康に害が出る不安はないでしょう。

肌に塗る場合は、寝る前のスキンケアに

アマニ油は高い保湿成分を持っていますが、同時に日光に当たると酸化してしまう性質も持っています。

そのため、外出前に肌につけることは避けましょう。酸化した油は肌の老化を促進させてしまいます。

スキンケア用として使う場合は、夜の洗顔を終えた後の寝る前クリームにするのが適してします。寝ている間に肌を保湿し、翌朝潤った状態に導きます。

ダイエットや美容に効果大のアマニ油。でも容量には気をつけて

アマニ油に含まれているα－リノレン酸は中性脂肪を減らす効果がありました。また、リグナンという成分は女性ホルモンを補助する作用があります。

このため、アマニ油はダイエットやアンチエイジングに優れた効果を発揮するのです。ですが、カロリーが高かったり酸化しやすい性質があり、使い方は要注意です。

食べるなら加熱せずにそのまま飲む、サラダにかけるなどがおすすめです。保存するときも直射日光を避けるように気をつけましょう。