歯周病を予防する方法。アンチエイジングのためにも重要な歯のクリーニング

歯周病は、症状が悪化するまで気づかれないことから、沈黙の病気と呼ばれている疾患です。そのため予防が大切です。

進行してしまうと、噛む力が弱くなったり噛み合わせが悪くなってものが食べづらくなってしまいます。

そうならないためには、日常的にどのような習慣を作ればいいのでしょうか。歯磨きの仕方とその他の方法を見ていきましょう。

プラークを取り除くことが歯周病の予防法

歯周病とは、歯茎から血が出たり歯茎が腫れたりする症状をもつ病気の総称のことです。歯茎周辺のことを、歯周組織といいます。

この歯周組織に歯周病菌がとりついて繁殖することで、炎症や出血などが起こります。一種の感染症です。

歯周病菌が繁殖するのは、プラークと呼ばれる菌の温床が原因です。プラークは歯の磨きのこしの汚れのなかで増えた菌が塊になったものです。

そこで、まずはしっかり歯みがきをすることでプラークを取り除き、菌が口のなかで増えることを防がなくてはいけません。

プラーク以外に歯周病を引き起こす原因

プラークが歯に付着することで、周辺の組織が菌に侵されていきますが、他にも歯周病菌を増やす要因は多くあります。

リスクファクターと呼ばれるものです。

  • 甘いものや柔らかい物ばかり食べている
  • 喫煙をしている
  • 口呼吸になっている
  • 乱れた生活習慣

喫煙や口呼吸は、毛細血管を収縮させて歯茎の健康を害してしまいます。そのため菌が繁殖しやすい状況を引き起こします。

甘いものや柔らかいものを食べ過ぎるのが歯に良くないのは、歯科医療の常識と言えます。子どもの頃から注意されていた人もいるのではないでしょうか。

また、注意すべきなのは生活習慣の乱れです。歯周病は感染症なので、免疫力が落ちると悪化しやすくなります。

寝不足や、不規則な食生活は歯のためにも良くないのです。体力の低下を招き、菌に対する抵抗力をなくしてしまいます。

プラークを除去するための方法

歯周病の原因であるプラークを取り除くには、自分でできる方法と歯科医師を頼る方法のがあります。

歯並びは人それぞれなので、歯磨きによって落とせる汚れにも、限界があるからです。それぞれの方法を見ていきましょう。

歯磨きは歯茎周辺をよく磨く

プラークは歯と歯茎の間の歯周ポケットという隙間に出来ます。この隙間はとても小さいので、普通に磨くだけでは取り除きません。

そこで、歯磨きをするときは歯と歯茎の境い目の辺りを、マッサージをするように丁寧に磨いてください。

また正面だけでなく裏側、また歯間ブラシを使って歯の隙間にもアプローチしましょう。歯に残った汚れを少しでも落とせるようにします。

歯科医でクリーニングをしてもらう

歯並びが悪い人や、歯の治療をして被せものをしている場合は、歯科で口の中をクリーニングしてもらうのがいいでしょう。

歯並びが悪いと歯ブラシの毛が届かない場所が出来ます。そのため自分でケアするのが難しくなるのです。

口腔のクリーニングには、プラークの除去の他に歯垢が蓄積して固まった歯石をきれいにする目的があります。

歯石が残ったままだと、歯石の表面でプラークが増えてしまい歯周組織が溶けたり腫れたりしてしまいます。

そこで、歯石ごと歯をきれいにすることで、口の中で歯周病菌が増えなくなるので予防法として効果的なのです。

放置していると生活習慣病を招くことも

糖尿病の人で歯周病にも罹患しているパターンはよくあるようです。そのため、歯周病は糖尿病の合併症と位置づけられています。

糖尿病のほかにも、歯周病によって心筋梗塞や高血圧のリスクが高まります。これらの病気は生活習慣病といって、死亡リスクが高いほかに年齢化が進む要因でもあります。

糖尿病や高血圧になると血管が傷ついて血流が悪くなり、細胞に栄養が行き渡らなくなります。その結果しわが増えたり肌のはりがなくなっていくのです。

歯周病は口腔の病気だと思って油断していると、全身の見た目にまで影響してしまいます。若見えを目指すためにもしっかりケアをしましょう。

歯磨きと生活習慣の見直しをして歯周病を予防

歯周病を引き起こすプラークに対処することが、この病気を防ぐために重要なことです。そのためには毎日の歯磨きをしっかりすることが欠かせません。

ですが、歯ブラシだけでは届かない歯の隙間から菌が繁殖する場合もあります。歯間ブラシを使ったり、プロのクリーニングを受けましょう。

歯磨きケアだけでなく、歯周病を招く悪い生活習慣を改めることも大切です。特に喫煙や睡眠不足には要注意です。口腔の環境を悪化させてしまいますから。

口の健康は全身の健康とアンチエイジングに深いかかわりを持っています。いつまでも元気でいるために、早いうちからしっかり歯周病予防をしましょう。

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