頭皮の汗を止めるには?汗かきさん必見の効果的な対処法
やたら頭から汗が出る、とお悩みですか?周りの人はそんな事ないのに、自分だけ汗が止まらない…。けっこう恥ずかしいですよね。髪型も崩れるし、メイクも流れてしまいます。
汗をかく事は体温が上昇し過ぎるのを防ぐ為に欠かせない身体の正常な機能です。特に脳は熱に弱い器官で、長時間高温の状態に置かれ続けると脳細胞が破壊されてしまいます。
身体の為には寧ろ汗を出した方が良いのですが、そうは言ってもやはり大量に汗をかくのは困りますよね。そこで今回は頭からの大量の汗を抑える方法についてお話したいと思います。
どうにかしたい!頭からの汗を止める7つの方法
汗を止めるにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは7つの対処法をご紹介します。「手軽に出来そう」と思ったものから是非試してみてくださいね。
ツボ押し・皮膚圧反射で止める
身体には汗を止める効果のあるツボがいくつかあります。手のツボはいつでも手軽に押すことができますので、汗が出て困った時の為に覚えておきましょう。
- 後渓(こうけい)
- 手の側面、小指の付け根の約2cm程下にあるツボです。
反対の手の親指や人差し指を使うと押しやすいですよ。
- 合谷(ごうこく)
- 手の甲の親指と人差し指の骨が合流するところに窪みがあります。
この部分を人差し指の骨の方に向かって押してみましょう。
また、胸の上の方を帯で縛って汗を止めるという方法があります。皮膚圧反射という身体の反射現象を利用したもので、脇の下と胸にある汗を抑えるツボを刺激し、同時に引き締めることでそこより上の部位からの発汗を一時的に抑える事が出来るのです。
頭だけではなく顔からの汗や脇汗を抑えるのにも効果的です。舞妓さんは顔の汗で化粧が崩れてしまわないよう、昔からこの方法を用いているのだとか。
ここから着想を得て作られた「汗止め帯」という商品が販売されています。面ファスナーで着脱出来る帯で、胸の上と脇の下に当たる位置にシリコンの突起が付いており、これがツボを刺激するというものです。
腹式呼吸で止める
過剰に汗をかく原因の一つに心理的要因があります。緊張したりストレスを感じた時に多量の汗が出てしまう…このような場合、気持ちを落ち着かせ、リラックスする事で発汗を止めることが出来ます。
腹式呼吸にはリラックス効果があり、ゆっくりと深い呼吸を行う事で副交感神経が優位になり、緊張やストレスが緩和されるのです。
- 口から息を吐き、お腹をへこませる
- 息を吐き切ったら、今度は鼻から吸ってお腹を膨らませる
- 目一杯息を吸ったら、また口から吐く
これをゆっくりと数回繰り返しましょう。
ミョウバン水で止める
ミョウバンとは、
- カリウム
- アンモニウム
- アルミニウム
などの金属が結晶化したもの。人体に害は無く、様々な特性を持ち食品添加物としても使われています。また、殺菌・消臭などの効果のほか、天然の制汗剤としても昔から利用されてきました。
ミョウバンには肌を引き締める収れん作用という効果があります。これにより毛穴や汗腺が引き締められ、発汗が抑制されるのです。
また、ミョウバンに含まれるアルミニウムイオンは汗腺の出口を一時的に塞ぎ、汗の分泌を減らす働きがあります。
ミョウバン水は市販されている焼ミョウバンと水道水で簡単に作ることが出来ます。焼ミョウバンには粉末のものと粒状のものがありますが、水に溶けやすい粉末がおすすめです。
- 水150mlに対し焼ミョウバン5gを用意します。
- 1をペットボトルなどの容器に入れて、よく振り混ぜ合わせます。
- ミョウバンの水溶液が透明になるまで冷蔵庫に入れてしばらく放置します(目安としては約1日半~2日程度)
- 時々軽く振り混ぜつつ、液体が透明になったら完成です。
このミョウバン水を水でさらに10倍程度に薄めて、スプレーボトルに詰め替えて使用しましょう。頭皮に吹きかけ、指先で軽く揉み込みます。
肌が弱い方は使用する前にパッチテストをして下さい。薄めたものを二の腕の内側などに塗り付けて24時間様子を見ます。もしかぶれなどが出た場合は使用を控えて下さい。
作ったミョウバン水の原液は冷蔵庫で約1ヶ月程度保存できます。保管の際は無色透明なので飲み物と間違えないよう注意して下さいね。
首を冷やして止める
身体には「リンパ節」と呼ばれる器官が複数あります。全身を巡るリンパ液が通過する器官で、ここを冷やすことにより効果的に体温を下げることが出来るため、熱中症の応急処置としても推奨されています。
首の周りにはリンパ節が数カ所あり頭にも近いので、首を冷やすことで頭の汗を止めることが出来るのです。
- 濡らしたタオルや冷たいおしぼり
- 冷たいペットボトル
- 保冷剤
などを使って首を冷やすと良いでしょう。
漢方薬で止める
体質を改善する事により、様々な身体の症状を根本的に解決していく漢方薬。即効性はありませんが、頭からの汗が出にくい体質に変えていってくれます。
汗を抑える効果があると言われる漢方薬をご紹介します。
- 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
- ストレス・緊張を緩和する働きがあり、精神的要因からくる多汗に効果があります。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
- ストレスによって生命活動のエネルギーである「気」の巡りが滞ることで、体にこもってしまった熱を取り除き心を落ち着かせます。
- 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
- 上半身の熱を取り除く効果があり、緊張を和らげて汗を抑えてくれます。
- 加味逍遥散(かみしょうようさん)
- ホルモンバランスの崩れからくる多汗に効果があります。のぼせ感を緩和し、緊張を和らげる働きがあります。
購入の際は漢方薬局などで薬剤師さんに相談して選ぶことをおすすめします。
生活習慣を改善して止める
全身には無数の汗腺がありますが、運動不足の人は汗が出にくい体になってしまっている可能性があります。体を動かすことで体温が上昇し汗が出る、という習慣が無いため、汗腺が「休眠状態」になって汗が出なくなってしまうのです。
このため頭の汗腺だけが活発になり過剰に汗が出てしまうという事が考えられます。習慣的に運動をするようになると眠っていた体の汗腺が目覚め、バランスよく汗をかく事が出来るようになります。
また睡眠不足は自律神経の乱れの原因となります。質の良い睡眠を十分に取る事もとても大切。極力ストレスを溜めないように心がけ、疲れたなと感じたら気分転換を。疲れを溜め込んだまま働き続けるのは良くありません。
これって体に良くないなぁ、という自覚がある生活習慣は積極的に改善していきましょう。
なかなか改善しない場合は医師に相談を
色々な対処法を試してみたけど、一向に改善しない…そんな時は医師に相談してみることをおすすめします。薬が処方される場合もありますし、深刻な心因性のものである場合は精神科や心療内科の受診を勧められるケースもあります。
また、内臓疾患が原因で大量に汗が出ることもありますので、様々な可能性を考慮して一度病院を訪ねてみて下さい。始めは皮膚科を受診すると良いでしょう。
頭の汗の悩み、解決してストレスフリーな生活を
頭の汗を止める7つの方法を見てきました。頭からの汗って人目は気になるし、本当にストレスになると思います。ご紹介した中から貴方に合った方法が見つかり、悩みが改善されれば幸いです。
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