更年期に入ってから不眠が続く…原因とうまく眠るための工夫

不眠は様々な病気のリスクを持っている深刻な症状です。一般的に高齢になるほど人は寝つきが悪くなると言われています。

特に更年期の女性は、それまでと違って熟睡感を得られなくなったり、寝ても疲れが取れなくなっていきます。

その原因はなんなのでしょうか。そして、どのように対処すればいいのか方法を紹介します。

更年期以降は不眠と隣り合わせの毎日

一般的に男女とも高齢になると不眠の傾向が強くなるといわれています。不眠の問題は日本人には根深いテーマですが、50代以降の女性にはそれがより顕著なのです。

不眠と一言で言ってもいろいろな種類があります。

  • 入眠障害 布団に入ってから1時間以上寝付けない
  • 中途覚醒 深夜に目が覚めてなかなか寝付けなくなる
  • 早朝覚醒 深夜から未明に目が覚めてそれから寝られなくなる
  • 熟眠障害 眠りが浅く、朝起きてからも爽快感が得られない

これらの症状のうちどれが発現するのかは、人によって違います。更年期はホルモンバランスの崩れや仕事、人間関係の変化など心身のストレスが大きくなる時期です。

体調も崩れやすく、気持ちも落ち着かないことが多いので、様々な要因が働いて不眠が起こると考えられています。

更年期に入ると不眠になる原因

十分な睡眠が確保できないことは体にも悪影響ですが、気持ちにもダメージを与え、落ち込んだりうつ気味になったりします。

今までぐっすり眠れていたのにどうして最近は寝つきが悪いの?と悩んでいる方のために、更年期の不眠の原因と考えられているものを解説します。

自律神経失調症の症状が出る

自律神経失調症は、呼吸や脈拍をコントロールしているものです。興奮を司っている交感神経と、沈静を司っている副交感神経の2種類からなっています。

通常眠るときに副交感神経が優位に立っていると寝付きやすくなります。ですが、更年期にはこの2つの神経のバランスも崩れやすくなります。

それは女性ホルモンの減少と関係しています。女性ホルモンを作る卵巣は脳の視床下部の制御下にありますが、視床下部からは様々な指令が出されています。

ですが、更年期に入り卵巣の働きが鈍ると視床下部が変化に対応できずホルモンの指示が混乱します。

その影響を受けて自立神経が乱れてしまうので、眠りたいタイミングでうまく寝付けなくなってしまうのです。

血管運動神経障害が出て眠りを妨げる

血管の拡張と収縮を司り、血の巡りがスムーズになるように働きかけているのが血管運動神経です。

血管運動神経障害とは、この神経の働きが乱れることで、動機やほてり、のぼせなどの症状が起きることを言います。

眠りにつこうとしている時に、動機や息切れ、大量の発汗などが起こると、苦しいだけでなく不快感から良く寝られません。

更年期に入ると、女性にはこうした症状がよく見られるので、入眠を妨げたり深夜に目が覚める要因になります。

男性化の影響で寝つきが悪くなる

成人男性の約50%が睡眠呼吸障害という症状を抱えているといわれています。これは睡眠中に気道がつまるなどして呼吸が止まってしまうことを含みます。

睡眠時無呼吸症候群と呼ばれるこの症状に陥ると、中途覚醒が起こりやすくなり、睡眠の質が落ちて熟睡感を得られなくなってしまいます。

男性に多い睡眠呼吸障害ですが、50代以降の女性にもよく見られます。女性は50代近くになると女性ホルモンの量が減り代わりに男性ホルモンが増える「男性化」が起きます。

その影響から肥満などがおこりやすくなり、気道が狭くなることから無呼吸状態に陥って、結果不眠の原因になってしまうのです。

心配事が頭を離れない

40代から50代には、子どもの進学や就職に伴う親としての不安、自分の親の身体的な衰えなど心配事が耐えません。

気になることが多いと思考が活性化してしまうので、落ち着いて眠ることができません。あれこれと考えているとどんどん目がさえてしまいます。

日常的な不安感や心配ごとが解消できないままだと、充実した眠りも妨げられてしまいます。年齢的な悩みとも言えます。

不眠解消のためにやるべきこと

不眠が続いて体や脳を十分に休ませられない時期が長く続くと、心臓や脳の神経にも大きな影響を与えてしまいます。

そうなる前に眠りにつきやすい習慣を作って、不眠を解消できるようにしましょう。簡単にできる対処法を紹介します。

目が覚めたら太陽光を浴びる

夜眠れないと朝の目覚めも悪くなり、日中意識がはっきりしないまま過ごして余計夜の寝つきが悪くなってしまいます。

夜しっかり眠れない場合は、朝目が覚めたときにカーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。

そうすると、体内時計のリズムがリセットされて、脳が「朝になった」ということを認識します。このリセットがとても重要なのです。

脳が朝のタイミングを覚えると、その後正しい時間に眠気が訪れやすくなります。そして自然に寝つきがよくなります。

心配事は寝る前に日記に書き出す

子どもの仕事のことや受験、お金の問題などいろいろな心配事があるのが40、50代の特徴ですね。

考えても仕方ないことを考えていると寝つきが悪くなることは先に述べました。そこで、考えを整理するために、悩みや心配をノートに書き出してみましょう。

文字にする作業によって問題がはっきりしますし、それに目にしてみることで「あ、そんなに大変じゃないな」と楽観視できるようになります。

さらに考えごとを整理することは脳に心地よい疲労感を与えて、眠気を催しやすくなるのです。寝る前の日記の習慣はおすすめです。

それでも解消されない不眠への対策法

日常的な習慣をあらためても不眠が解消されない場合は、病院やサプリメントを使用する方法があります。

その場合、何科を受診すればいいのでしょうか。また、不眠解消のためのサプリメントにはどのような成分が含まれているものがいいのでしょうか。

かかりつけの婦人科を作りましょう

心配事も更年期の不眠の原因になりますが、そうではなく、ホルモンの変化によって夜眠れないのだとしたら、婦人科を受診するのがいいですね。

意外にも、更年期障害の症状が婦人科で相談できることを知らない方は多いようなのです。

婦人科では、血液検査などを通してホルモンの状態を調べ、場合によっては調整のための薬を処方してもらえます。

辛い症状は早く直したほうがいいですので、地域の婦人科の中に自分のかかりつけを作っておくと便利ですよ。

自律神経を整える成分の入ったサプリメント

ホルモンの乱れによる不眠を解消するには、自律神経の働きを整えるサポニンを配合したサプリがおすすめです。

サポニンとは、マメ科の植物によく含まれる苦味成分で、強い抗酸化作用も持っているのでアンチエイジングには最適です。

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サポニンは高麗にんじんにも多く含まれている成分です。こちらの製品は商品になりにくいひげねを使用しています。

そのためリーズナブルな価格での提供が可能になっているのがメリットです。ミネラル、ビタミン、アミノ酸など多く含んでいて、不眠解消だけでなく美肌効果も期待できます。

不眠の原因は様々、自分なりの解決策を

更年期に入ると寝つきが悪くなることはわかっていますが、その原因は様々で、何が作用して不眠を起こしているのかは人それぞれなのです。

そのため、この方法で不眠を解消できる、というものも個人で違います。体内リズムを整えることをまず試してみて、それでも寝付けなかったら他の方法を考えましょう。

ポイントは、余計な緊張を防いで心身の調子を整えることです。ほてりや汗で寝られない場合は婦人科でホルモン剤の処方を受ける方法もあります。

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