女性の体臭は加齢と共に変化する！30歳過ぎた頃から注意したい6つのにおい

老化と共に悩まされやすいのが、「体臭の変化」です。体臭は誰にでもあるものですが、加齢と共に、においの質が変わったり、強くなったように感じたりするケースは、決して少なくありません。

女性が自身の体臭の変化を実感しやすい時期は、「35歳ぐらいから」だと言われています。加齢と共に女性の体臭が変わっていくしくみや、においの変化をもたらす要因、気になる対処法などをまとめます。

男性だけじゃない！女性にもある「加齢臭」

加齢と共に気になるにおいといえば、「加齢臭」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。一般的に「男性の悩み」と思われがちですが、女性にも加齢臭が発生するケースがあります。

加齢臭の原因は、ノネナールという物質です。若い人にはほとんど発生しないことから、中年期以降特有の「加齢臭」として認識されるようになりました。

一般的に「男性のお悩み」とされやすい加齢臭ですが、女性であっても他人事ではありません。女性の場合、男性よりも分泌される皮脂の量が少ないため、「目立ちにくい」というだけなのです。

女性の分泌皮脂量が少ないのは、女性ホルモンの働きによるもの。このため、更年期を迎えるタイミングで、徐々に皮脂量が増加する傾向にあります。

頭皮の老化と共に、徐々に強くなる「頭皮臭」

皮膚や髪の老化と共に、スタートするのが「頭皮の老化」です。「顔」や「髪」と比較すると、老化を意識しづらいポイントだと言えるでしょう。

しかし頭皮の老化は、「臭いの変化」と言う気になる症状をもたらします。しっかりとケアしているつもりでも、どこか鼻をつくような…嫌な臭いがすることがあります。

頭皮の臭いを予防するためには、頭皮の老化を予防するのが一番です。そのためには、普段のヘアケアから、頭皮へのダメージを最小限にできるよう工夫しましょう。

普段のヘアケアの中でも、頭皮に負担をかけやすいのが「シャンプー」です。

以下のような症状がみられたときには、頭皮の老化がスタートしている可能性が高いですから、シャンプーの変更を積極的に検討してみてください。

• 顔の皮膚のダメージが気になり始めたとき
• 髪が細く、薄くなってきたとき
• 頭皮のべたつきが気になったとき
• 髪や頭皮にかかわるトラブルを、他人から指摘されたとき

頭皮に優しいシャンプーとしては、「アミノ酸系シャンプー」が挙げられます。マイルドに汚れを除去することで、ダメージを防ぎ、結果的に臭い対策になります。

「足の臭い」は他人に気付かれやすい要注意ポイント

女性が抱える臭いトラブルの中でも、他人に気付かれやすいのが「足の臭い」です。
女性としては絶対避けたいトラブルですが、以下のような原因で、臭いが気になってしまいます。

• ムレ
• ストレス
• 靴のケア不足
• 自分の足のケア不足

臭いの原因として、もっとも目立ちやすいのがムレですが、実はそれ以外にも原因があります。

靴のケアをしないまま放置すれば、臭いが定着してしまいますし、自分の足の角質を放置したことが、気になる臭いの原因になってしまうこともあります。

臭いの原因に対して元から対処すると共に、万が一臭ってしまったときに、素早く対処できるよう、準備を整えておくことも大切です。

汗臭やミドル脂臭、疲労臭にも気を付けよう！

女性にとって注意しなければならない臭いトラブルは、これだけではありません。加齢と共に気になりやすい体臭の悩みには、以下のような種類があります。

• 疲労臭
• 加齢臭
• 頭皮臭

それぞれのにおいの特徴や、原因についてまとめます。

汗のにおいがぎゅっと濃縮された「汗臭」

汗臭とは、ずばり汗をかくことによって発生する、不快なにおいのことを言います。「汗＝くさい」というイメージを抱く方もいるかもしれませんが、健康な人が汗をかいても、即座にくさくなることはありません。

しかし近年、エアコンの発達と共に汗をかく機会が減少しています。すると汗をかくための汗腺の機能が衰え、正しい状態で汗をかくことが難しくなってしまうのです。

40代以降になり、更年期を迎えた女性が経験する機会も多いのが、ホットフラッシュです。顔がほてって、一度に大量の汗が分泌されますが、実はこの汗には、多くのにおい成分が含まれていることがわかっています。

ここに汗腺の衰えも関連し、いやなにおいの原因になってしまいます。

ストレスや疲労がもたらす「疲労臭」

疲労臭の原因になるのは、体内で作られ、うまく体外へと排出することができなかったアンモニアです。通常であれば「尿」として排出されるはずなのですが、肝臓機能の低下により、それが難しくなってしまいます。

体外へと排出されなかったアンモニアは、体の中に留まり、汗の中に混じって分泌されるようになります。汗とアンモニアが混ざり合うことで、不快なにおいが生じるのです。

肝臓機能の低下は、以下のような原因によってもたらされます。

• 疲労の蓄積
• ストレスによる免疫機能低下
• 過度な飲酒による肝臓の負担増

本来であれば、尿として排出されるはずであったにおいの原因。汗と共に染み出てきている…と考えると、やはりショックですよね。

口の臭いもストレスや食生活が関係していそうです！

実は加齢臭よりも威力が強いミドル脂臭

ミドル脂臭は、30代ごろから40代半ばまでに気になりやすい、廃油のような不快臭です。

汗に含まれるジアセチルという成分が皮脂のにおい成分と混ざり合うことで、酸っぱさを感じさせるような、強烈なにおいを発生させてしまいます。その強さは加齢臭の2倍とも言われており、主に後頭部から首の後ろにかけて、気になるにおいです。

これらのにおいは、加齢と共に少しずつ変化していくもので、「自分自身で適切に把握するのが難しい」という特徴があります。

こまめにチェックすると共に、普段の生活の中でできる対策を施していきましょう。

気になるにおい対策は、内側からも外側からも！

加齢と共に発生する、体臭のお悩み。女性としては、やはりなんとか対策をしたいところです。こんなときには、ぜひ内側からのケアと、外側からのケアの両方を頑張ってみてください。

• 汗腺の機能を高める
• 食事内容に気を付ける
• 肝臓機能にも注意する
• 毎日の皮脂ケア
• 市販のにおい軽減グッズの活用

さまざまな対策をしても、まだにおいが気になってしまうときには、市販されているにおい対策グッズを活用するのもおすすめの方法です。

自分に合ったものを、適切なタイミングで使用することがコツとなります。上手に取り入れて、気になるにおいから解放されましょう。

加齢と共に変化する体臭、早めのケアで乗り切ろう！

自分よりも、周囲の人の方が、先に気付くようなケースも多い、体臭トラブル。加齢による体臭の変化を、身近な人から指摘されてしまったら……やはりショックですよね。

女性の体臭の変化は、ホルモンバランスの変化と共にもたらされるケースも多いもの。

加齢によるホルモンバランスの変化を実感し始めたら、積極的な体臭ケアを取り入れるのもオススメですよ。