お茶ダイエットの成功の秘訣は得られる効果によって選ぶことが大事
お茶を飲むだけでダイエットができれば、うれしいですよね。
ダイエット茶と呼ばれるお茶は数多くありますが、お茶の種類によってより効果的な飲み方は異なります。実はお茶の種類によってもダイエット効果も異なります。
ダイエット目的によっておすすめできるお茶の種類と、ダイエットに効果的なお茶の飲み方についてご紹介します。お茶でのダイエットで気を付けたい点もご紹介します。
Contents
お茶がダイエットに良い3つの理由
お茶には沢山の種類があり、お茶により得られるダイエット効果には違いがあります。ですが、さまざまなお茶に共通して得られる効果もあります。
まずはお茶全般において得られるダイエット効果についてご説明します。
利尿作用があり老廃物を排出してくれる
お茶には利尿作用を持つものが多く、体の中の不要な水分をしっかりと排出してくれる効果が期待できます。
水分の一種でもあるお茶を飲むことで、巡りを良くして、体の隅々に血液やリンパ液などが巡りやすくなり、必要な栄養素を届け、不要な老廃物などの回収も可能となってきます。
体の中の吸い分を排出するときに、回収された老廃物の排出も行われるため、デトックス効果が得られます。
カロリーが低いのでダイエット向きの飲み物
お茶の多くはノンカロリーです。のどが渇いたときなどに、他の清涼飲料水を飲むのに比べると、摂取カロリーを抑えられます。
基本的にお茶をたくさん飲んでも糖質や脂質などを蓄えることもないので、太ることもありません。
普段、ジュースをつい飲んでしまう、スポーツ飲料などを飲むという方の場合、お茶に変えるだけで随分と摂取カロリーが減らせます。
栄養やミネラルを得られる
お茶は水と異なり、栄養分やミネラル分を補給できます。お茶の種類によっては、ポリフェノールといって体の酸化を予防する効果をもつ成分も含まれています。
栄養やミネラルが不足すると、代謝が下がり、消費エネルギーが減ってしまいます。そうなるとどんどん溜め込みやすい身体となります。
お茶を飲むことはこの代謝が下がるのを防ぐ効果もあるといえます。
お茶はただ飲むだけでは痩せない
お茶のダイエット効果を知ると、お茶を飲むだけでどんどん痩せていきそうですが、そう簡単に痩せられるわけではありません。
ダイエットのためのお茶の飲み方や、お茶を飲む以外にも行うべきことがあります。ここではお茶でのダイエットを成功させるためのポイントをご紹介します。
お茶の種類によりいつ飲めばよいかは違う
お茶は種類によってよりダイエット効果を高めるタイミングがあります。
お茶のダイエット効果が最も発揮されるタイミングをしっかりと考えて飲むことが大切です。
- 栄養素の吸収を抑制する効果があるお茶は食事前や食事中
- 脂肪を分解する効果があるお茶は食事中や食後
- 脂肪燃焼効果があるお茶は運動前に飲む
どのタイミングで飲めばより効果的なのかは、逆に言えば違うタイミングで飲むとダイエット効果が得られない可能性もあります。
せっかく飲むのであれば、より効果的なタイミングで飲むようにしましょう。
適度な運動と適切な食生活が大事
お茶そのものが脂肪を溶かす、体重を落とすといった効果は期待できません。あくまでもお茶はダイエットをサポートする物になります。
サポート力についても決して強いものではありませんので、適度に運動を行うことも、適切な食生活を送ることも大切です。
お茶を飲んでいるから多少暴飲暴食をしても大丈夫といった過信や、運動をしなくても大丈夫ということはありません。
冷たいお茶よりも温かいお茶の方が良い
水分補給と考えた場合には、冷たく冷えたお茶をごくごくと飲んだ方が良いと思いますが、ダイエットのためのお茶の飲み方は異なります。
温かいお茶を少しずつ飲む方が、体を冷やさず、さらにお茶の成分をしっかりと取り入れられるのでおすすめです。
ごくごくと飲んでしまうと、お茶は一気に身体の中を流れ、尿として排出されてしまいます。
温かいお茶は体を温め、じんわりと身体にしみこみます。そのため、代謝を上げ、血流を改善させる効果も期待できます。
脂っこい食事と合わせたいお茶
脂質が多い食事は、どうしても脂肪分を取り入れやすくなります。お茶の中には食事の中に含まれる脂質を分解したり、脂肪の吸収を抑制する効果を持つものがあります。
- 揚げ物
- 炒め物
比較的脂っこい食事が好きという方は、脂肪を分解したり、脂肪の吸収を抑える効果があるお茶を食事を食べる前や、食事中に飲むことがおすすめです。
プーアル茶は脂肪分解と脂肪吸収を抑える作用がある
脂っこい食事と合わせるのに最も効果的と言われているのがプーアル茶です。
- 脂肪分解効果
- 脂肪吸収を抑制する効果
この二つが非常に優れた中国茶です。
この他にも腸内環境を整えたり、デトックス効果も高くなります。
プーアル茶の出がらしで油の付いた食器や調理器具を洗うときれいに落とせます。それくらい、脂肪を分解する力が強いお茶です。
関連記事:「ダイエット効果が高いプーアル茶は他ににも嬉しい効果が沢山」
食事から摂った脂肪の吸収を抑える黒烏龍茶
烏龍茶重合ポリフェノールを含む黒烏龍茶は、普通のウーロン茶よりも色が濃く、苦みが強いものの、食事から摂った脂肪の吸収をより抑える効果をもっています。
渋みや苦みが苦手ではないという方であれば、食事の前か食事中に350ml程度を目安に飲むようにします。毎食ではなく、1日1~2回程度がおすすめです。
糖質を食べる時に一緒に飲むお茶
糖質は体の中に入ると糖となり、体を動かすためのエネルギーになりますが、糖質を取り過ぎると糖があまり、体に蓄積されて皮下脂肪などになります。
- お米が好き
- 麺類が好き
- パンが好き
炭水化物が好きという方は、糖質の吸収を抑制する効果があるお茶を食事前や食事中に飲むことがおすすめです。
WHOも認定するサラシア茶
サラシア茶にはサラシノールと呼ばれる成分があります。この成分は体の中で糖を分解する酵素の働きを阻害するため、糖を脂肪として溜め込ませない効果を期待できます。
サラシノールには体脂肪を分解する効果もあるため、糖質が好きで体脂肪も気になる方にはおすすめのお茶です。
サラシノールだけではなく、コタラノールという成分もあります。こちらも糖を分解する酵素の働きを防止するため、体に糖が吸収されるのを防ぐ効果が期待できます。
緑茶のカテキンが糖の吸収を阻害する効果がある
日本人になじみ深い緑茶の苦み成分として知られているカテキンには、でんぷんが糖に代わるのを阻害する働きがあります。
つまり、炭水化物を食べても、糖分として吸収されなければ、余った糖が脂肪となって蓄積することが防げます。
この効果を期待するのであれば、緑茶は食事の前や食事中に飲むのが良いとなります。
緑茶にはタンニンという渋み成分もありますが、タンニンには鉄分の吸収を阻害する効果があるため、貧血気味の方は多量に緑茶を飲むのは避けた方がいいですね。
カフェインも多いので、夜間に緑茶をたくさん飲むのも避けましょう。
体脂肪を減らしたい方におすすめのお茶
脂っこい食事に含まれる脂肪を分解するお茶と、体に溜まっている体脂肪を分解するお茶は異なります。
ただ、お茶だけで体脂肪を分解するのは難しいので、運動との組み合わせて飲むことが、効果的に体脂肪を落とすためには必要です。
このタイプのお茶は運動をする30分くらい前から飲み始め、運動中の水分補給などにも飲みます。ただ、運動後は利尿作用により水分不足になることがありますので、水などでしっかりと水分補給をしましょう。
美容に良いローズヒップティーは内臓脂肪に効く
ビタミンCやリコピン、βカロテンなどを含むローズヒップティは美容効果があるお茶として人気ですが、ローズヒップティーに含まれるティリロサイドという成分が、内臓脂肪を減らす効果があります。
運動による脂肪燃焼効果を高めるはたらきもあるため、運動中に飲むお茶としてはおすすめとなります。
水分補給として飲みやすいジャスミン茶
お茶の成分の中でカテキンとカフェインの二つは脂肪燃焼効果がある成分です。
ジャスミン茶には他のお茶に比べるカフェインの量は少なめですが、運動時の水分補給にたくさん飲んでも体に負担がかかりにくくなります。
運動による緊張をほぐすリラックス効果も高いため、脂肪燃焼に必要な長時間の有酸素運動のお供にはおすすめできるお茶といえます。
ビタミン類も豊富なので、女性に嬉しい美肌効果も期待できます。
むくみの解消を目指したい時に飲むお茶
お茶はもともと利尿作用を持つものが多く、水分の排出効果があるためむくみ解消効果が期待できますが、よりむくみ解消効果が高いお茶もあります。
水分はむくみを悪化させると思われがちですが、よりむくみ解消効果が期待できるお茶を常飲することで、逆に水分を排出しむくみの解消につなげられます。
ルイボスティーは老化防止にも役立つお茶
活性酸素を除去する働きが高いルイボスティーは、老化防止に役立つお茶として女性を中心にとても人気があります。このルイボスティーには、カリウムが多いという特徴もあります。
カリウムは体の中の余分な水分を排出させる利尿作用が高いミネラル分です。むくみが気になる方にはお勧めできるお茶です。
カフェインも含まれないため、夜に飲むにはぴったりです。血流を良くして腸内環境も整えてくれるため、夜寝る前に飲むことで翌朝すっきりとできるお茶とも言われています。
栄養も豊富な桑の葉茶はむくみ取りにも効果的
糖質の吸収を抑えることで有名な桑の葉茶ですが、カリウムも豊富に含まれ利尿作用を持つお茶となっています。
桑の葉は蚕が成長する際に唯一食糧として食べる葉っぱで、栄養豊富な葉でもあります。普段の食事では補いきれない栄養を自然と取り入れられるというメリットもあります。
食前や食事中に飲むようにすると食欲を抑える効果も期待できます。
便秘改善のためのお茶
お茶の中にも食物繊維を豊富に含むものがあります。お茶に含まれる食物繊維の効果で、便の嵩を増やし便を排出する効果が得られます。
またカチカチに固まってしまった便を緩くして排出しやすくする水溶性食物繊維を多く含むお茶もあるので、便秘がちという方には水溶性食物繊維が豊富なお茶がおすすめです。
お茶と一緒に水などの水分もしっかりととることが大切です。
水溶性食物繊維を豊富に含むごぼう茶
食物繊維が多いことで有名なごぼうを焙煎して抽出したお茶であるごぼう茶には、水溶性食物繊維が溶け込み、便秘解消効果を期待できるお茶の一つです。
ごぼう茶にはサポニンという成分も含まれ、血液中のコレステロールを分解し、脂肪を燃焼させる効果も期待できます。
カフェインも含まれないため、夜に飲むお茶としてもおすすめです。
飲むサラダといわれるマテ茶は食物繊維が豊富
南アメリカを中心として飲まれているマテ茶は、もともと肉料理を食べる事が多く、野菜をあまり食べない地域で飲まれてきたお茶です。
飲むサラダとも言われ、非常に多くの食物繊維が含まれていることでも有名です。
便秘改善にはお勧めできるお茶ですが、暑い地域で飲まれているお茶ということもあり、体を冷やしてしまう可能性もあります。
暑い時期にはおすすめですが、寒い季節には注意したいですね。
お茶を飲むときに気を付けること
ダイエットのためにお茶を飲むときには、いくつか気を付けたい点もあります。身体のためにも守りたい部分ですので、しっかりと気を付けていきましょう。
一日の摂取目安量を守る事
ダイエットのためでも、お茶の中には多量に飲むとお腹を緩くしてしまったりするものもあります。一日の摂取目安量が決まっているものも多くあります。
痩せたいからといってがぶがぶと飲むのではなく、お茶により決められた摂取目安量を守ることが必要です。
体調に合わせて飲む
普段元気なときには体に負担がかからないものでも、体調によってはお腹の調子を崩してしまったり、肌荒れなどが起こるケースがあります。
飲んでみてちょっといつもと違うなという時には、ダイエットにこだわらずに飲むのを控えることも大切です。
利尿作用を持つお茶は、脱水を防ぐための水分補給には向かないケースもあるため、熱中症予防などが必要な時には特に注意が必要です。
カフェインを含むお茶は夜はできれば避ける
カフェインというとどうしてもコーヒーやココアといった飲み物を思い浮かべなすが、お茶の中にはカフェインが多く含まれているものも多くあります。
カフェインには覚醒作用があるため、質の良い睡眠を邪魔してしまいます。
質の良い睡眠は成長ホルモンを分泌させ、代謝を高めることにつながるため、ダイエット中は特に気を付けたい部分です。
カフェインを含むお茶は、夜間に飲むのは避けるようにしましょう。
美味しく続けられるお茶を飲むことが大事
ダイエットのためにお茶を飲む場合は、やはりおいしく続けられることが大切です。いやいや飲むとどうしてもストレスになりますので、逆に太る原因を作ることになります。
お茶は種類によって味わいも様々ですので、好みの味わいの物を飲むようにしましょう。またより効果を実感できるタイミングで飲むようにすることも大切です。
利尿作用があるお茶は水分補給としては適切ではない部分がありますので、お茶以外の水分もしっかりととることも必要です。
お茶だけに頼らず、適度な運動と適切な食生活を心がけましょう。
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