まぶたのたるみをクリニックで治療したい!パッチリ目を取り戻す方法
たるんでしまったまぶた。そのせいで目は小さく見えるし、老けて見える…。セルフケアももう限界…。皮膚科、形成外科、美容外科などのクリニックで治療できます!
治療法は大きく分けて4つ。
- 手術(切るもの・切らないもの)
- 注入(コラーゲン・ヒアルロン酸など)
- 照射(レーザー・高周波など)
- 再生医療(FGF・PRP)
それぞれ細かく見ていきましょう。
Contents
手軽な切らない手術と効果をしっかり実感できる切る手術
手術には皮膚を切らずにできるものと、切るものがあります。
切らずにできる手術は手軽で安価ですが効果は低い傾向があります。切るものは効果が高いですが、ダウンタイム(傷や張れが回復する時間)が長く、跡が残ることも。
皮膚を切らずに糸でたるみを止める方法
埋没法、アイリフト、リフトアップなどクリニックによって呼び方は様々。二重を作るときにもこの方法を用います。
手術時間 | 10分~30分程度 |
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価格 | 3万円~15万円程度 |
ダウンタイム | 1日~7日 |
持続性 | 5年 |
3日~4日腫れるようですが、まぶたがパンパンになるほど腫れるわけではなく、二重の幅が少し広がる程度です。痛みも手術の傷跡もほとんどありません。
手軽にできる方法ですが、デメリットも。糸で持ち上げるので、糸が伸びてしまったり、切れてしまうこともあります。
持続期間は5年程度。5年の間に徐々に糸は伸びていき、手術前のまぶたに戻ってしまうので、定期的なメンテナンスが欠かせません。
一重の人は二重になります。二重になりたくない場合は他の方法にしましょう。また、思ったような二重ラインにならないことも多いのがこの方法です。
ただ、やり直しが効くので、気に入らない場合は別の方法にするということもできます。
二重のラインに沿ってまぶたを切りたるみを除去する方法
まぶたの脂肪が厚い方、たるみが多い方におすすめ。眼瞼下垂の治療もこの方法で行われることがあります。
手術時間 | 90分程度 |
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価格 | 6万円~40万円程度 |
ダウンタイム | 1週間~1か月 |
持続性 | 半永久 |
クリニックや切開する幅によって金額やダウンタイムなども変わってきます。術後すぐはひどく腫れるので、お仕事をしている場合最低1週間はお休みが必要になります。
7日目あたりで抜糸。そのころようやく落ち着いてきますが、まだ腫れは残った状態で、二重の幅が広がっています。
傷跡が完璧に二重のラインになじむまでには3か月~半年程度かかります。時間がかかりますが、なじめば傷跡は二重ラインになるので、あまり目立ちません。
二重のラインを決めて手術するので、二重ラインが気に入らないということにはなりずらいのがこの方法です。
一重の人は二重形成も同時にできるので、たるみに加えて重たい一重に悩む方はこの方法が良いでしょう。
二重にする手術は、デザイン性が伴います。眼科や皮膚科でも手術可能な場合がありますが、好みの二重に近づけたいとなると形成外科や美容外科の方が受け入れ態勢が良いようです。
眉下を切開してたるみを引き上げる方法
こちらもまぶたの脂肪が厚い方、たるみが多い方におすすめ。まぶたを触らないので、より自然な目元のままたるみを解消できます。
一重の人は一重のまま。たるみだけを取り除くことができます。
手術時間 | 30分~60分程度 |
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価格 | 20万円~40万円程度 |
ダウンタイム | 1週間~1か月 |
持続性 | 半永久 |
二重や一重の印象は自然なままですが、眉毛ラインが細くなったり、垂れたり、眉毛と目の距離が狭くなったりすることがあります。眉下で縫合するので、そこへ向かって引っ張られるためです。
他にも鼻の付け根や眼尻にシワが増えたり、良いことで言えばおでこのシワが減ったりすることもあります。
傷跡は眉毛の下ラインに沿って残りますが、目立ちません。メイクをすればより分からなくなります。
術後の経過はまぶたを切開するときとほぼ変わらないか、少し軽く済むようです。
痛みも少なく腫れない人気の注入治療
手術にくらべて、気軽にできる注入治療。ダウンタイム、痛み、傷などほとんどないのが特徴です。
どれも手軽にできるので人気ですが、持続しないのが難点です。
手術や下記で紹介する照射系治療と合わせて注入治療をしたり、数種類の成分を一度に注入できたりと、昔からある注入治療も進化しています。
クリニックによって扱っているものが様々なので、ホームページなどでどのような注入治療があるのか、価格も併せて確認すると良いでしょう。
ここでは主な注入成分ごとにどんな作用があるか紹介します。
目を開きやすくするボトックス
表情筋などの鍛え方についてはこちらも参考にしてみてくださいね。
ボトックス注射は少しのミスで顔の表情が変わってしまう、とても技量のいる施術です。確かな腕を持った先生にお願いしましょう。
厚生労働省認可の安全性の高いボトックスを使っているかどうかも重要です。中国製・韓国製のものは安全性に問題があると指摘されています。
即効性はなく、日が経つにつれて効果が実感できます。顔にボトックス注射をした場合、施術から3日~7日ほどで効果が表れます。
持続期間は1度で3か月程度。効果が切れるタイミングに合わせて注射すると、そのたびに持続期間が少しずつ伸びていきます。
お肌に潤い保つヒアルロン酸
1グラムのヒアルロン酸で6リットルの水を保水できると言われています。生れてすぐから減少していくヒアルロン酸。化粧水やクリーム、サプりメントでは体内のヒアルロン酸は増やすことはできません。
気になる部分の皮膚下にヒアルロン酸を注入することで、即座にたるみやシワを改善できます。持続期間は個人差がありますが、数か月~数年。
アレルギーの心配がほぼなく、安心です。アレルギー体質の方はヒアルロン酸アレルギーかどうか調べてから施術することもできます。
注入用のヒアルロン酸には様々な種類があり、お肌の状態に最適な注入剤を選ぶことが成功のカギとなります。
- すぐに元に戻ってしまう。
- 膨らみすぎた。
- 表面がデコボコした。
このような失敗談が良く聞かれますが、ヒアルロン酸を追加したり、ヒアルロン酸を分解する薬剤を注射したりすることで修正ができます。これはとても安心ですね。
そのことを逆手にとって、質の悪いヒアルロン酸を使い、修正に追加料金をとる悪質なケースがあるので注意しましょう。
お肌の弾力を保つコラーゲン
コラーゲン注射で使用するコラーゲンは、牛や豚などの動物由来のものと、ヒト由来のものがあります。
動物由来のコラーゲンを使用する場合は、アレルギーテストが必要になります。ヒト由来のコラーゲンを使用する場合は、アレルギーテストの必要はありません。
持続性はヒアルロン酸よりも短く、3か月~6か月。体内に吸収されて無くなってしまいます。持続期間が短いので、定期的な注入が必要になります。
肌深部まで届く高周波・レーザーの照射
手術と違い、切ったり縫ったりしないので、仕上がりが自然で、ダウンタイムも少ないので人気があります。
まぶたはとても薄く、痛みを感じやすい部分です。照射系の施術では、点眼麻酔や麻酔クリームを使い、眼球保護のため大きなコンタクトのようなものをして、最小限の痛みで治療を受けることができます。
現在よく使われているもの2つを紹介します。
サ-マクールアイ
まぶたの皮膚が厚めだったり、まぶたが浮腫みやすい人におすすめです。
施術時間 | 30分~60分程度 |
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価格 | 10万円程度 |
ダウンタイム | ほぼなし |
持続性 | 半年程度 |
施術すぐからたるみ解消の効果を実感でき、ダウンタイムもほぼ無しということで人気です。ごくまれに火傷の症状として小さくかさぶたができたり、赤みが出たりするようです。
施術した箇所が元に戻ることはありませんが、老化は止められません。効果が持続しないのはそのためです。
マドンナアイリフト
まぶたの皮膚が薄く、三重になってしまう人や、小ジワが目立つ人におすすめです。
歌手のマドンナが愛用していたことから名付けられました。スマートドットセラピーと呼ぶクリニックもあります。
施術時間 | 60分程度 |
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価格 | 1回5万円~20万円程度 |
ダウンタイム | 10日程度 |
持続性 | 個人差が大きい |
照射している時間は10分程度。麻酔と施術後の冷却などで時間がかかります。
麻酔クリームを塗るので、施術中は少しチクチクするくらい。施術後は赤みや腫れがあります。2日~3日で点状のかさぶたになります。かさぶたがとれ、正常な状態に戻るまでには10日程度かかります。
1回の施術で効果を実感できる人もいれば、そうでない人も。効果を定着させるためには1か月~2か月程度の間隔で、3回~5回の施術を受けます。
続けやすいように、2回目から割安になったり、回数券システムで販売しているクリニックもあります。
日焼けしている人、日焼けの予定がある人など、条件に満たない場合は施術を受けられない事もあります。
根本から治療できる?再生医療
ただ、まだ美容目的で利用するべきではないという声も。肌の再生医療としては新しい治療なので、まだ効果が検証・実証されていないようです。
「根本からお肌を改善できる唯一の治療法」と称されている事も多いですが、その事も定かではありません。技法も確立されていないため、失敗に繋がるケースも報告されています。
しかし、実際に治療を受けてたるみが改善されている方も多数。肌のハリ・ツヤがもどり、小ジワも消えるという再生医療。クリニックで扱っている再生医療は主に2つあります。
- FGF(繊維芽細胞増殖因子)療法
- PRP(多血血小板)療法
細胞から若返るFGF療法
皮膚を切開したり、異物を注入したりすることなく、自分自身の細胞のみを注射するので、アレルギーや感染症の危険がなく安全で、仕上がりも自然です。
耳の後ろなど、紫外線などの影響を受けにくく、肌細胞が若い状態にある部位から米粒くらいの皮膚片を採取します。それを細胞培養の専門機関で数週間培養し、お肌に注射して移植していきます。
施術は表面麻酔をして行います。注射で細かく注入していき、部位によってチクっとすることもあるようですが、ほどんど痛みはありません。
効果を感じるまでには2週間~4週間程度かかります。
施術時間 | 30分程度 |
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価格 | 50万円~ |
ダウンタイム | 1日~3日程度 |
持続性 | 3年~5年 |
施術時間自体は短いですが、初診から施術までに数週間~数か月かかります。価格も注入範囲や量などで大きく変動するので、しっかりカウンセリングを受けて不安な部分はしっかり相談しましょう。
膨らみすぎる、しこりができるという失敗例を良く目にします。FGFの失敗はいまのところ修正方法がありません。実績があり信頼できるクリニック、先生に施術をお願いしましょう。
血液から若返るPRP療法
多血血小板(PRP)には新しい組織や細胞の成長を即す栄養素が豊富に含まれていて、骨折や火傷など炎症の症状を緩和させることができるため、整形外科などではすでに使われています。
施術方法はFGFと同様に注射器注入。効果の実感までには2か月~4か月程度かかります。FGFと比べると効果や持続性は劣りますが、失敗が少ないのはPRPのようです。
施術時間 | 30分程度 |
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価格 | 30万円程度 |
ダウンタイム | 1日~3日程度 |
持続性 | 2年~3年 |
自分に合ったクリニックを探しましょう
様々な治療法がありましたが、クリニックによって、効果が出やすいようにそれらを上手く組み合わせて治療をしている場合がよくあります。
治療法や金額の目安を記しましたが、クリニックによって大きく差があります。
大切なのは先生(クリニック)選び。価格から施術の方法、メリット・デメリットまでしっかり説明してくれて、こちらの話もちゃんと聞いてくれる、そんなクリニックで治療するようにしましょう。
カウンセリングやアフターケアにもしっかり対応してくれるところが安心ですね。
信頼できる先生と相談し、あなたに最適な治療法を見つけてください。そうすれば、重くたるんだまぶたともスッキリお別れです。
またそんなにひどくない時期からケアしておいてくださいね。
また治療ではなく、家でできるセルフケアについて知りたい方はこちらもチェックしてみてくださいね。
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