薬で女性も抜け毛・薄毛を治療できる!種類・効果・副作用について

薬で抜け毛薄毛治療をしている女性

女性の抜け毛増加は、老化現象の一つでもあります。これまでは「仕方がないもの」として受け入れてきた方も多かったはず。

しかし近年では、「治療薬を使って、薄毛を治す」ことも可能になってきています。

抜け毛の増加が気になり始めたときには、どのような薬を使って症状を改善させれば良いのでしょうか。メリット・デメリットや薬の入手方法などをまとめます。

医薬品での治療は、専門医を頼るのがオススメ!

抜け毛が増え、薄毛トラブルが進行してしまったときには、医薬品を用いた治療が効果的です。

発毛効果や育毛効果を実証された治療薬を用いて、気になる症状を改善していけます。

とはいえ、治療薬による効果を実感するためには、「自分の抜け毛の原因に合う薬を選択し、使用する」ということが大切です。

さまざまな検査や診察から抜け毛の原因を推察し、治療のサポートをしてくれるのが薄毛の専門医となります。

女性の薄毛治療ができる専門のクリニックも増えています。治療薬でなんとかしたい!と考え始めたら、一度診察を受けてみると良いでしょう。

女性が服用してはいけない成分「フィナステリド」

一般的な「薄毛治療薬」と言えば、男性用をうたうものがほとんどです。その中には、女性にとって注意が必要な製品もあるので、注意してください。

注意する必要があるのは、「フィナステリド」という成分が配合されたもの。こちらは、成人男性のみ、その安全性が保障されている成分です。

女性の抜け毛には適応が認められていないだけではなく、妊娠中の女性が使用した場合、お腹の中の男の子の赤ちゃんに、異常が起こる可能性があるとされています。

皮膚を通して吸収される性質を持っているため、「使用」だけではなく「触れる」ことも厳禁です。

「自宅にあるから」という理由で、安易に用いないよう注意しましょう。

こうした場合でも、専門医の診察を受けていれば適切なアドバイスをもらうことができ、安心できます。

効果の高い治療薬だからこそ、適切な知識をもとに使うことが重要です。女性の薄毛や抜け毛トラブルを専門に扱う医師なら、きっと力になってくれるでしょう。

関連記事:女性の抜け毛は皮膚科で相談。医療機関を受診する際のポイント3つ

女性の薄毛治療薬、主な種類は3つ!

女性の薄毛を治療できる薬の種類は、主に以下の3つです。

  • 外用薬
  • 内服薬
  • 注射

それぞれの使い方や利用をオススメしたいタイプ、そして具体的な薬の名前を紹介します。

【外用薬】気になる部位に直接塗る!

薄毛治療で、もっとも認知度が高い薬が「外用薬」です。薄さが気になる部位に、直接塗って使う薬となります。

成分を直接頭皮に届けられ、血流改善や髪への栄養補給を行ってくれます。効果を実感できるまでの時間が比較的短く、メインの治療として取り入れられることも多いです。

皮膚が敏感ではない方、できるだけ早く効果を実感したい方におすすめの薬となります。具体的な薬は、以下の通りです。

ロゲイン
昔から薄毛治療に用いられてきた外用薬で、発毛効果が認められているミノキシジルが2%配合されています。日本ではまだ未承認の薬ですが、一部のクリニックで購入可能です。
リアップジェンヌ
大正製薬が発売している医薬品ですが、ドラッグストアなどでも購入が可能。ミノキシジルが1%配合されています。医師の処方が必要ないので、比較的手軽に取り入れられる薬です。

【内服薬】体の中から発毛をサポート!

発毛や育毛に効果が期待できる成分を経口摂取し、抜け毛を防ぐのが内服薬の特徴です。女性の抜け毛には女性専用の内服薬が用いられ、漢方薬が使われることもあります。

内服薬のメリットは、肌への刺激がないことです。外用薬が使えない方でも、効率よく治療を進めていくことができます。

一方で外用薬と比較すると、効果が実感できるまでの期間が長くなりがちです。両者の良いところを同時に取り入れるため、併用するケースも多くあります。

内服薬には、以下のような種類があります。

パントガール
世界で初めて、女性ならではのびまん性脱毛症・分娩後脱毛症に対して効果が認められた医薬品です。特別な構造のアミノ酸やたんぱく質、ビタミンB群などを配合しており、髪の育成をサポートしてくれます。
ツムラ24番 加味逍遙散(かみしょうようさん)
漢方の中でも、薄毛治療のサポートとして使われることが多いのがこちら。女性特有の悩みや血行促進に効果が期待できます。継続して服用することが、効果を実感するためのコツとなります。

関連記事:女性特有の抜け毛トラブル…漢方を正しく使って根本から改善しよう!

【注射】育毛成分をダイレクトに注入!

育毛成分を頭皮の内部に注入するので、確実に毛根へと届けられる点が注射のメリット。外用薬よりも早い段階で効果が実感できるケースも多いです。

育毛メソセラピーや女性ホルモン補充療法で行われており、さまざまな原因からくる抜け毛で悩む女性たちの、強い味方となっています。

とはいえ、外用薬や内服薬を用いた治療に比べると、費用は高額になりがちです。

ミノキシジルを中心とした混合薬剤
注射で頭皮に注入するのは、ミノキシジルを中心として作られた独自の薬剤です。プラセンタや各種ビタミンなどを配合し、発毛や育毛をサポートするのが一般的。どのような薬剤を用いるのかは医師によって異なり、効果の出方にも差があります。
同じ「女性の抜け毛治療の薬」と言っても、その内容はそれぞれで大きく異なっています。自分がどのような治療をしたいのか、またどのような治療をすることで効果を実感できるのか、医師とよく相談するのがベストです。

抜け毛の治療、薬に頼るメリット3つ

抜け毛が増えてきたときに「薬」を用いるメリットは、以下の3つです。

  • 高い効果が期待できる
  • 効果が実感できるまでの期間が短い
  • 医師に相談することで、自分の状態を正しく把握できる

医薬品は、さまざまなテストで安全性やその効果が認められた製品です。市販の育毛剤などよりも、高い効果を実感できます。

また、女性の薄毛は見た目に関わる重大な問題です。「できるだけ素早くなんとかしたい!」と思う方にとっても、強い味方となってくれます。

最後は、医師のサポートについてです。「抜け毛」や「薄毛」に関する情報はインターネット上に多数存在しますが、「今の自分の状況」は、実際に診察したドクターにしかわかりません。

一般論ではなく、自分の状況に合わせたアドバイスが受けられる点も、薬を使って治療を行うメリットといえるでしょう。

治療前に知っておきたいデメリット3つ!

メリットがあれば、残念ながらデメリットもあります。抜け毛の治療に薬を用いるデメリットは、以下のとおりです。

  • コストがかかる
  • 副作用の心配がある
  • 使える人と使えない人がいる

専門クリニックに通い、薬を処方してもらうためには、やはりそれなりの費用がかかります。抜け毛の治療は自由診療となりますから、負担も大きくなりがちです。

また効果が高い分、副作用も心配です。抜け毛の状況や体調、肌質によっては選択できない治療法があることも、デメリットの一つとなります。

気になる薬の副作用について

薬を用いて抜け毛改善を目指す際の、デメリットの一つが副作用についてです。内服薬の場合、これまでに大きな副作用は報告されていません。

しかし、体内でホルモンの働きに作用するものですから、以下のような症状に悩まされる可能性もあります。

  • 頭痛
  • むくみ
  • 体重増加
  • 眠気

もし気になる症状があれば、医師に相談してみると良いでしょう。

外用薬の場合は、よりわかりやすく副作用が出るケースがあるので、より一層注意する必要があります。

  • 頭皮の炎症
  • 頭皮のかゆみ
  • 発疹
  • ふけ

などが副作用として挙げられます。注射で薬剤を注入する場合も、かゆみや赤みが現れる場合があるので、注意しましょう。

医薬品での治療に、副作用は付き物です。大切なのは自分に合う薬剤で、できるだけ副作用を抑えることです。医師のサポートが必要不可欠なので、なんでも相談できる関係を築いておくと安心です。

効果は抜群!しかし不安が大きければ、その他のケア方法も

医薬品による治療は、その他のケア方法にはない魅力があります。積極的に治療を受ける女性も増えてきています。

とはいえ副作用のことや治療費のこと…不安に感じる点も多いことでしょう。抜け毛ケアには他にも様々な方法がありますから、まずはそちらの方からチェックしてみるのもオススメです。

医薬品ではない育毛剤やサプリメント、育毛シャンプーなど、ケアで効果が見られなかったときに、医薬品に頼るのもオススメの方法です。

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