首イボ対策には手作り化粧水!尿素とグリセリンで作るセルフコスメ

首イボ対策できる手作り化粧水

ハンドクリームに使われていることで知られている成分の代表格として、尿素とグリセリンがあります。

  • 尿素:角質を柔らかくしてくれる成分
  • グリセリン:保湿成分であり、さらに水になじみやすいという特徴
尿素とグリセリンを使った手作り化粧水は、2002年にテレビ番組で「美肌水」として紹介されて以来、人気があるセルフコスメです。

首イボ対策を自分で作る化粧水で行えれば、手軽ですよね。そもそも尿素とグリセリンで作る「美肌水」が、どうして首イボ対策になるのかが気になります。

どうしてこの2つの成分を含んだ美肌水が首イボ対策になるのか、美肌水の作り方や、美肌水を使う上での注意事項などをご紹介します。

尿素は保湿力があり新陳代謝を助ける

尿素はもともと天然保湿因子の中に含まれている成分で、汗の中にもごく微量含まれています。人がもともと持っている成分です。名前から想像が出来ますが、尿の中に含まれている成分でもあります。

化粧品などに含まれる尿素は化学合成されている成分ですので、決して尿から作られているわけではありません。この点はご安心ください。

尿素は化粧品の成分としてよく使われていますが、これは保湿力が高いことと、お肌を柔らかくし新陳代謝を助ける働きがあるためです。

尿素の保湿力はお肌の表面で水を保つ働きがある

お肌の保湿には大きく分けると2つの種類に分けられます。一つはお肌の内部にたっぷりと水分を保持することで、もう一つはお肌の内部の水分を逃がさないように表面に水の膜を張るものです。

内部に水を保持する成分として知られているのはヒアルロン酸やプロテオグリカンなどが有名ですが、尿素はお肌の表面に水の膜を張ることで、お肌を乾燥から守ってくれます。

お肌の乾燥は首イボができる原因の一つです。乾燥することでお肌は老化しやすくなりますが、乾燥を防ぐことでお肌の老化を防ぎ、首イボの予防にもつながります。

古い角質を溶かして新しい細胞が生まれるのを助ける

硬くなってしまったかかとの皮膚を柔らかくするかかと用保湿剤や、ハンドクリームなどに含まれていることも多い尿素は、皮膚を柔らかくするという働きがあります。

皮膚が柔らかくなるのは、皮膚の表面にある古い角質を溶かしてくれるためです。滞ってしまっている古い角質が溶かされて剥がれ落ちることで、お肌の内部では新しい細胞が生まれます。これは新陳代謝を促す働きです。

首イボができる原因の一つが古い角質です。つまり、尿素によって古い角質が溶かされ剥がれ落ちることが、首イボを予防することにつながり、首イボの改善効果も見込めるということになります。

グリセリンも水になじみやすく保湿力が高い

化粧水の成分としてほとんどの製品に含まれているグリセリンは、尿素と同じようにお肌の表面に水の膜を張りお肌を乾燥から守る働きがあります。毒性もなく安全な保湿成分として使われています。

敏感肌の方やインナードライの方でも安心して使える成分で、化粧品の基本成分として使われることが多くなっています。

尿素の保湿力の部分でもご説明した通り、お肌の乾燥を防ぐことはお肌の老化予防にもつながるため、首イボの予防効果が期待できます。

薬剤師さんがいる薬局なら尿素もグリセリンも手に入る

尿素は第二類医薬品で、グリセリンは危険物第4類の第3石油類に指定される成分です。

このように説明すると、購入するためには身分証明書が必要なのではないか、購入するのは手間がかかるのではないかと思われるかもしれませんが、尿素もグリセリンも薬局やホームセンターでも売られています。

尿素は園芸用肥料としても売られているため、美肌水を作るときには精製されたものを利用する必要があります。園芸用の尿素には不純物が入っているため、美肌水として使う時には、純度100%の尿素を購入する方が安心です。

グリセリンには原材料の違いにより合成グリセリンと天然由来のグリセリンに分けられます。合成は身体に悪いと思われがちですが、安全性には問題がありませんし、純度の面では天然由来ものより高純度のグリセリンを作れます。

化粧水を作るためのグリセリンは純度80%台でも特に問題がありません。純度95%以上のグリセリンは医療用として使われ、高級化粧品などでも使われています。純度が高くなればそれだけ価格も高くなりがちです。

意外に簡単。美肌水の原液の作り方

早速尿素とグリセリンを使った美肌水を作ってみましょう。

【材料】
尿素 50g
グリセリン 小さじ1
精製水 200ml
【作り方】

  1. 清潔な容器に尿素全量と精製水を入れキャップをする
  2. キャップをした容器をよく振り、尿素が溶け透明になるまでよく混ぜる
  3. 尿素が溶けたらグリセリンを加えてもう一度よく振る

これだけで美肌水の原液が完成です。できた美肌水は10倍以上に薄めて使用します。スプレー容器などに移し替えて使うようにすると便利です。

希釈時にお好みのアロマエッセンスなどをプラスして香りを楽しむこともできます。アロマエッセンスの中にはお肌によい働きを持つものもあるので、美肌水の効果にアロマエッセンスの効果をプラスさせることもできます。

おすすめの美肌水アレンジ

手作り美肌水にひと手間加えることでさまざまなアレンジが可能になります。首イボ対策と併せてアンチエイジング効果も期待できるアレンジ法をご紹介します。

ゼラニウムをプラスで美白効果

ゼラニウムのエッセンシャルオイルを希釈時に1滴プラスすることで、美白効果が期待できます。良質なゼラニウムのエッセンシャルオイルはとても良い花の香りがしますので、アロマテラピーの効果も期待できます。

ヒアルロン酸プラスで保湿力アップ

ヒアルロン酸はグリセリンや尿素よりも高い保湿力を持つ成分です。美肌水の原液20mlに対して、高純度ヒアルロン酸の原液を1滴、精製水200mlを入れるだけで、さらに保湿力が高い手作り化粧水が作れます。(10倍希釈の場合)

ヒアルロン酸ではなくコラーゲンの原液でも同じような効果が期待できます。

尿素の代わりににがりを入れる方法も

にがりの主成分は塩化マグネシウムで、保湿効果があります。セラミドの生成を助けるはたらきもあり、さらに古い角質を溶かす働きもあります。尿素入りの美肌水で刺激を感じる方は、尿素の代わりににがりを入れる方法もおすすめです。

にがりを入れる場合には、精製水100mlににがり20滴ほどとグリセリン小さじ1を容器に入れてよく振り混ぜます。

できた美肌水を使うときの注意点

美肌水は材料さえそろえば簡単に作れますが、使うときには注意をしなければならない点がいくつかあります。

尿素はたんぱく質を溶かす効果があるため、古い角質を溶かせます。古い角質がない状態で尿素配合の美肌水を使い続けると、まだ古くなっていない角質も溶かしてしまい、お肌のバリア機能が低下することがあります。

そのため、お肌に強い刺激を感じた場合には、使用を中断することも必要です。使い続けるうちに刺激を感じるようになる場合もありますので、この場合も使用を中止して様子をみるようにしましょう。

お肌に古い角質が溜まっている時でも、10倍以上の希釈を行って使用するようにします。原液のままでは刺激が強すぎますし、10倍以下の希釈の場合も、皮膚が薄い首の部分に使うには刺激が強すぎます。必ず10倍以上の希釈を守りましょう。

手作り化粧水は添加物などが入らないため、長期保存には向きません。原液の状態は冷蔵庫保存で半年ほどもちますが、10倍希釈をしたものは、常温で2週間程度で使い切ることが必要です。

原液を冷蔵庫保存する場合も、雑菌類が入り込みやすいため、清潔な保存容器で、密閉した状態で保存をするようにします。万が一密閉できていなかったり、6カ月以上経過してしまった場合には、肥料として植物に与えることができます。

刺激を感じるときには使用をやめて皮膚科に相談を

お肌の表面の古い角質を溶かし、新しい肌細胞が生まれるのを助けることが出来る尿素は、首など皮膚が薄い部分に使うには強すぎる危険性もあります。古い角質だけではなく、必要なお肌の細胞まで溶かしてしまう可能性もあります。

手作り化粧水は余分なものが入らない分、どうしても保存性に欠けるという欠点もあるため、もし使っていて刺激を感じるようでしたら、使用をやめ、皮膚科の先生に相談をすることも必要です。

簡単に作れ、美肌作りにもおすすめの尿素とグリセリンで作る手作り化粧水を安全に使うためにも、短期間での効果を求めるよりも、刺激を感じない濃度に薄め、長い目で使うようにしましょう。

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