レコーディングダイエットとは?食事を管理することで理想の体型に

レコーディングダイエットをしている女性

食べたものを記録していくことによって、理想の体型になれる。これをレコーディングダイエットといいます。

2007年に岡田斗司夫さんの著書「いつまでもデブだと思うなよ」によって、ブームとなったダイエット方法です。

でも、なぜ食事の内容を記録していくだけでダイエットになるのでしょうか。詳しい方法や成功の秘訣をまとめました。

「食事の意識改革」によって痩せられる

レコーディングダイエットの特徴は、食べたものを記録することによって、自分が何を食べたか視覚化できることにあります。

実際に記録を始めてみると、普段無意識のうちに食べ過ぎていたことに気が付きます。また、偏った食事をしていたことなどが分かります。

仕事で忙しかったり、つい好きなものばかり選んで食べていると、自然と高カロリー食になったり栄養が偏ってしまいます。

こうしたことは肥満の原因になります。レコーディングダイエットは、無意識のうちに作ってしまっていた肥満の習慣を見直すきっかけになるのです。

つまりは食事の意識改革です。自分の食生活を見つめなおすことで、バランスがよくローカロリーな食生活へと生活を変化させることが出来るのです。

自分が普段どれだけカロリーをとっているかが分かる

レコーディングダイエットを続けていると、徐々に自分の食べているものの傾向や種類が頭に入ってきます。

すると、普段の自分の摂取カロリーの計算が可能になります。食品のカロリーは書籍やネットで簡単に調べることが出来ますので参考にしてください。

100%同じものを食べているわけではありませんが、大まかなイメージをつかむことは出来るでしょう。

そうすることで、自分がいかに無駄なカロリーを取っていたのか、そしてそれが太る原因だったのだということが分かります。

日々の摂取カロリーの把握はダイエットに対する意識改革の上で重要です。毎日の消費カロリーより摂取カロリーの方が多いなら、ダイエットは成功しないからです。

レコーディングダイエットの期間別やり方

レコーディングダイエットは、自分の食べたものを逐一記録していくだけというとても簡単なダイエット方法です。

食事制限もなし、運動が義務付けられているわけでもありません。ですが、成功させるためにはいくつかルールがあります。

食生活を改善し、理想の体型になってしかもリバウンドをしないために、細かい時期に分けてレコーディングダイエットのやり方を解説します。

第一期「記録する癖をつける」

最初の5日間は、とにかく自分が食べたものを記録することを習慣にしなくてはいけません。

食べ物をいちいち記録していく作業は、ついうっかり忘れがちなもの。そのため、意識改革の第一歩として、記録する癖をつけなくてならないのです。

ノートや手帳などを持ち歩いて、食事のたびに何を食べたか記録しましょう。まずは料理の名前だけでも十分です。

「面倒だな」と思ってしまわないように、最初の5日間で記録癖が定着するようにしましょう。これが第一期です。

第二期「1日の摂取カロリーを決める」

この期間にも5日ほど時間をとりましょう。記録するということが徐々に定着しだして、自分の食べたものが具体的に把握できるようになっていく時期です。

そこで、食べたもののカロリーを把握して、1日に取ってもいいカロリーの上限を決めます。

女性は1日に1800キロカロリー程度を取るのが普通とされています。それ以下がいいでしょう。

提唱者の岡田氏によると、例として1日1500キロカロリー以内で過ごすといいそうです。晩御飯をローカロリーなものにするなど、調整ができるといいですね。

第三期「停滞期を乗り越える工夫をしましょう」

レコーディングダイエットを始めてから2週間ごろになります。この時期になると、再び記録をつけるのが面倒になったり、体重が変化しないことに焦りが生じます。

この時期をうまく乗り切れず、記録をやめてしまう人もいるようです。そこで、停滞期をうまく乗り切る工夫が必要です。

たとえば、新しいペンやノートに変えてみるとか、自分への応援に好きなものを食べてみるなどです。

もちろん、高カロリーなものを食べてしまったら1日の予定が狂ってしまうので、他の食事で埋め合わせをしましょう。

また、運動を取り入れてダイエットを加速させることも重要です。体重に変化が見られないなら、短期間でも運動をして、代謝を上げていきましょう。

第四期「記録を詳しくしていく」

停滞期をうまく乗り越えることが出来たら、今度はもっと詳細に食事の記録をつけていきましょう。

食事のたびに感じた感想を書くと効果的です。「今日は満足できた」「おいしく食べることが出来た」「今はお腹がすかないからちょっとでいい」などです。

そうすると、自分の食の好みや体質が変わってきていることに気づくでしょう。無駄な食欲がなくなって、少量の食事でも満足できるようになります。

第五期「ラストスパートをかける」

この時期は、レコーディングダイエットがもう1日に習慣になっていて、自分で食事や体重の管理が出来るようになっています。

そこでさらに習慣が定着するように、パソコンの表計算ソフトなどで体重が体脂肪を管理してみるといいですね。

難しい場合は体重がどのくらい減っているか、スタート地点と現在を比べてみるだけでも大丈夫です。

変化が自覚的たら、さらにダイエットへのモチベーションが上がります。こうして理想的な体型へ向けてスパートをかけるのです。

第六期「ゴールに到着」

この時期のことを「月面着陸」と呼びます。レコーディングダイエットが成功して、食事の管理が定着したことを意味します。

なぜ月面着陸なのかというと、体重が落ちて体が軽くなったことを、低重力下にいるように表現しているからです。

月面着陸に成功したら、あとはほとんどリバウンドすることもなく、食べ過ぎたときは翌日の食事を少なくするなど、体重を維持する方法が身についています。

食事を記録し、食べるものを管理することは自分自身を管理することです。より自律した自分になる方法でもあるのです。

簡単体重管理!レコーディングダイエットおすすめアプリ5選

食べたものの記録は、ノートや手帳に書いておくのが基本です。特にかばんの中に入れやすい小型のメモ帳などがいいですね。

そのほかには、ダイエットアプリを利用する方法があります。アプリならばどこでもすぐ記録が出来ますし、カロリー計算が自動で出来る場合もあります。

レコーディングダイエットにぴったりの人気アプリを調べました。自分に合ったものを使ってみてください。

食べすぎ防止に便利「楽々カロリー」

約6万件もの食品のカロリーを蓄積していて、コンビニ商品なども網羅しているデータ量重視のダイエットダイエットアプリです。

食べたものを記録したら、すぐにカロリー計算が出来ます。操作は毎回の食事内容を体重を入力するだけです。

すると体重の変化をグラフで表示してくれます。増減が一目で分かるので、停滞期がいつ来ているのかが分かります。そのためやる気アップのきっかけになります。

対応・非対応 価格
iフォン 対応 無料(アプリ内課金あり)
アンドロイド 2.3以上 無料(アプリ内課金あり)

アーカイブから選んで記録「カロリーノート」

このアプリの特徴は、文字を入力するのではなくアプリ内の食品データの中から食べたものを選んでプルダウンする方式というものです。

操作性に優れていて、外食チェーン店などのデータも管理されています。時間がないときなどささっと記録が出来て便利です。

さらに、記録した食事を解析してどんなものをよく食べているか知らせてくれます。そのため自然に栄養バランスがとれるようになります。

対応・非対応 価格
iフォン 対応 無料
アンドロイド 2.3.3以上 無料

食事の写真を撮るだけ「カロナビ」

毎回の食事の写真を撮ると、材料のデータから食品のカロリーを算出してくれるという、優れもののアプリです。

これなら、食べる前に記録が出来るので、ノートに書き忘れるような心配がありません。それに写真に撮るだけなので手間が省けます。

さらに食事の傾向や体重から1日のカロリーの目安を割り出してくれるので、自分でカロリー設定する必要がなくなります。

対応・非対応 価格
iフォン 対応 有料
アンドロイド 対応 有料

記録忘れ防止機能付き「超簡単レコダイエット」

食事の記録をつけるのがなんとなく面倒になるのを防止するために、記録していないことを通知してくれるアプリです。

これなら停滞期が来てもアプリが教えてくれるので、記録の習慣がより付けやすくなりますね。

また、食べたもののカロリーをネット検索する機能も付いています。食材単体のカロリーを知ることも出来て、自炊するときに自分でカロリー計算が出来ます。

対応・非対応 価格
iフォン 対応 無料
アンドロイド 対応 無料

栄養士のアドバイス付き「あんすけ」

専属栄養士からのコメントを閲覧できる機能のついたアプリです。食べたものの栄養価や、体への影響を教えてくれます。

さらに、糖質をどれだけ取ったのかも計算する機能が付いていたり、目標カロリーに対してどれだけ摂取しているかをチャートで教えてくれます。

もちろん体重や体脂肪を記録する機能もあり、レコーディングダイエットを続けていく上で体がどう変わっていくか把握できます。

対応・非対応 価格
iフォン 対応 無料
アンドロイド 対応 無料

レコーディングダイエットで失敗してしまう理由とは

レコーディングダイエットを実践しても、失敗してしまう方も中にはあります。体重が減らなかったり、途中で挫折してしまったりなど。

その理由はどこにあるのでしょうか。失敗してしまう理由をまとめました。自分のダイエットの参考にしてください。

いきなり食べる量を減らしてしまった

食べたものを記録することで、自然と食べる量が減っていくことを目的としているのがレコーディングダイエットです。

ですが、すぐ結果を出したい!と思い、初日から食べる量を減らしてしまうケースがあります。

これではストレスが大きくて、長続きしません。まず最初の5日は普段通りの食事をしましょう。自分の普段の食事を知ることが目的なのですから。

忙しくて記録を忘れてしまう

仕事や子育てで忙しく、ついつい記録を忘れてしまってそのうち止めてしまう。結果、ダイエットの効果が出ないということもあります。

その場合は、上に紹介したような記録の付け忘れ防止機能付きのアプリを使うといいでしょう。

あるいは腕時計や携帯にタイマーをセットしておいて、決められた時間が着たら記録をつけるようにします。

こうすると家事や仕事を一度休憩をするきっかけにもなりますし、記録を付け続けることが負担になりにくいメリットがあります。

自分が何を食べているかを知ること。意識改革で痩せましょう

食べたものを記録していくことで、普段の食事を改めて見直すことが出来ます。何が足りていないのか、逆に多すぎるものは何なのかが見えてくるのです。

そうすると、自然に足りていない食品を補う方法を考えたり、食べ過ぎているものを食べないようにするなど工夫が出来るようになります。

またアプリを使うと簡単に体重管理も出来るので、体の変化が一目で分かります。重要なのは意識を変えること。自律した食生活を目指しましょう。

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