目の下のたるみにマッサージ!リンパを整える方法とフェイスリフト法
目の下のたるみがひどいときにマッサージを行うと、目の下がスッキリします。これは、リンパや血液の流れが良くなり、溜まっていた老廃物が流れるからです。
この記事では、「リンパマッサージ」と「頭皮マッサージ」の方法と注意点をまとめました。
どちらのマッサージも、とても簡単に取り入れることができます。1日の疲れを癒やしながら、目の下のたるみのケアをしてみませんか。
リンパマッサージによる目の下のたるみへの効果
目の下のたるみに効果があるといわれるリンパマッサージには、「目のまわりのマッサージ」と「首~肩のマッサージ」があります。
特に、首~肩のマッサージは、耳・首・肩まわりを手の平でやさしく動かすだけの簡単ケアです。顔に触れなくても、目の下のたるみが改善できることに驚きます。
リンパの役割と、リンパマッサージが目の下のたるみ改善につながる理由について説明します。
リンパを流す効果:流れが滞ると健康面や美容面に悪影響
リンパは体の中をめぐっています。細胞内で不要となった老廃物など、血管では回収できない物質を水分と一緒に取り込む役割があります。
リンパ液が流れるリンパ管の中には「リンパ節」というリンパ液に含まれる有害物質などを除去するフィルターの役目をする組織があります。
リンパは、筋肉を動かすことで流れます。血液よりもゆっくりした流れで進んでおり、デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいるとリンパの流れは滞りやすくなってしまいます。
埼玉県立大学保健医療福祉学部助教の木村伸子氏によれば、リンパ節に向けたマッサージを適切に行えば、リンパ液が取り込める物質を増やしたり、流れる速度を速めることができると考えられてます。
首~肩のリンパマッサージで目の下のたるみを解消
体内を流れるリンパ液は、最終的に鎖骨のあたりに集まり、「静脈角」という部分で静脈に流れて行きます。もちろん、顔を流れるリンパ液も、すべてこのあたりに向かって流れていきます。
【イラスト化画像 1-1】
http://nesno.net/iroha/body/05/
首~肩のリンパを流すことで、リンパの流れを改善し、顔に溜まりやすい老廃物などをスッキリ流すことができます。
また、目の下のたるみケアとして表情筋のトレーニングはよく知られていますが、顔の筋肉が硬直したままでは、効果的にトレーニングすることができません。
リンパの流れを整えると、表情筋をほぐしてリラックスさせることができます。筋肉の硬直はたるみやしわの悪化にもなるため、緩めることはとても大切なのです。
顔に触れずに、首や鎖骨周辺のリンパマッサージで目の下のたるみを除去する、という方法は、このような理屈から生まれたものになります。
リンパマッサージを行う際の6つの注意点
リンパマッサージを行う際は、以下の注意事項を守って行いましょう。
- リンパの流れは一方通行なので、体の先から中心に向かって、リンパの流れに逆らわないようにマッサージしましょう。
- 筋肉の走行にも注意し、筋肉の組織に沿ってマッサージするようにします。
- 皮膚をムリに引っ張るようなマッサージは、たるみに逆効果となってしまいます。
- マッサージは、手の平全体を肌に密着させて、力を加えずに手の重みで滑らすように動かします。
- 体のバランスを崩さないために、前後・左右の動かし方は同様に同じ回数行うようにしましょう。
- 甲状腺や血圧に異常がある場合、リンパ浮腫に該当する場合は、リンパマッサージは行わないようにします。
リンパマッサージ:2つの方法の紹介
では、具体的なリンパマッサージの方法を2つご紹介しましょう。
- 首~肩~後頭部のリンパマッサージ(NHKためしてガッテンで紹介)
- 目の周りのリンパマッサージ(パナソニックのサイトで紹介)
どちらも、とっても簡単なので、入浴時やお顔のお手入れの際に取り入れてみてくださいね。
首~肩~後頭部のリンパマッサージ【ためしてガッテンで紹介】
まず、マッサージをはじめる前に、ゆっくり肩を回して鎖骨をほぐします。鎖骨のくぼみ部分を刺激するように意識してください。
この方法では、「首~耳」「肩」「後頭部」に分けてマッサージを行います。右半身は左手で、左半身は右手でマッサージしましょう。
- 【首から耳のリンパマッサージ】
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- 鎖骨のくぼみに手の平を密着させて、ゆっくり回します。(3回)
- 首の側面に手の平を密着させ、リンパ液を下に流すように意識して、ゆっくり回します。(3回)
- 人差し指と中指で耳をはさみ、耳の前後のリンパ節を意識してゆっくり回します。(3回)
- 耳から鎖骨のくぼみまで、やさしく手を滑らせます。
- 【肩のリンパマッサージ】
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- 肩の端に手の平を密着させます。
- 肩の高い部分を通り、鎖骨のくぼみに向かってさするように動かします。
- 1~2を3回くりかえします。
- 【後頭部のリンパマッサージ】
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- 両手を肩の方から背中に回し、肩甲骨の上にあてます。
- そのまま手を前に滑らせ、鎖骨のくぼみまでもってきます。(3回)
- 両手を後頭部の髪の生え際にあて、首の側面を通りながら、鎖骨のくぼみまでやさしくなでます。(3回)
目の周りのリンパマッサージ【パナソニックのサイトで紹介】
顔の老廃物を流すマッサージには、顔に直接触れる方法もあります。ここでは、パナソニックのサイトで紹介されているフェイスマッサージをご紹介しましょう。
- 前章で説明した、鎖骨・肩・首のリンパマッサージをしておく。
- 中指の腹を使い、目尻からスタートして目の周りを一周、さらにもう一回り外側を通って眉の上まで撫でて目尻に戻る。
- 眉間の少し上を中指と薬指で押し、そのまま左右のこめかみに向かって手を動かし、こめかみを軽く押さえる。
- 耳の前まで指をすべらせ、軽く押しながら、耳の下までやさしく動かす。
- 2~4を3~4回繰り返す。
【イラスト化画像 1-2】
【イラスト化画像 1- 3】
【イラスト化画像 1- 4】
【イラスト化画像 1- 5】
http://club.panasonic.jp/diet/kirei/kogao/kogao3.html
ただし、顔の皮膚をムリに動かすとたるみの悪化になりかねません。こちらのマッサージを行う際には、特に力加減と動かす方法に気をつけてくださいね。
また、目の周りはとてもデリケートですので、アイクリームなどで保湿を十分におこない、摩擦を与えるようなマッサージにならないよう注意しましょう。
頭皮マッサージで目の下のたるみをリフトアップ
次に、目の下のたるみに効果があると人気の「顔ダンス」考案者の加藤ひとみ氏が開発した、「加藤式フェイスリフトマッサージ」をご紹介しましょう。
顔のたるみを頭皮に戻す!加藤式フェイスリフトマッサージの理論
頭皮の皮膚をマッサージすることで顔の皮膚を持ち上げる効果を期待するのが、加藤式フェイスリフトマッサージです。
年齢とともに頭皮も老化をしてしまい、皮膚が伸びて弾力を失ってしまいます。伸びた分の皮膚は重力に引っ張られて、顔にかぶってきてしまいます。
フェイスリフトマッサージでは、たるんだ皮膚を頭皮に戻すように引き上げ、頭皮全体の血行を良くして皮膚の弾力をアップさせるのが狙いです。
顔全体を頭皮に向かってリフトアップできれば、目の下にかかる負担が少なくなるので、目の下のたるみに悩む方にもおすすめな方法なのです。
加藤式フェイスリフトマッサージの方法
では、フェイスリフトマッサージの手順についてお伝えしましょう。手順1~5までを、それぞれ2回ずつ行いましょう。
- 【手順1.こめかみのリフトアップ】
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- 左右のこめかみに両手を当てて斜め上に引き上げる。
- 1の位置から、後頭部(顎と耳のラインの延長線上)まで頭皮をもみ上げる
- たるんだ皮膚を集めるように、後頭部をマッサージする。
- 【手順2.額のリフトアップ】
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- 両手を額にあてて上に引き上げ、おでこのしわをのばす。
- そのまま後頭部まで頭皮を引き上げ、揉むようにマッサージする。
- 【手順3.顔側面のリフトアップ】
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- 頭を抱えるようなイメージで、両手を耳の上にあてる。
- 1の位置から後頭部にむけて頭皮を水平に寄せる。
- 寄せた皮膚を揉むように、後頭部をマッサージする。
- 【手順4.えり足のリフトアップ】
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- 両手の手の平を、首の上あたりにあてる。
- えり足を持ち上げるようにして、首たるみを引き上げる。
- 後頭部まで引き上げ、皮膚を揉むようにマッサージする。
- 【手順5.頬下のリフトアップ】
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- 右の頬の少し下から、両手を使って脂肪と皮膚を少しずつ引き上げる。
- 両手を交互に動かしながら、こめかみまで引き上げていく。
- 手順1と同様に、こめかみから後頭部に向けて引き上げ、後頭部で揉み込むようにマッサージする。
- 左の頬下からも同じように行う。
フェイスリフトマッサージを行う際の注意点
このフェイスリフトマッサージを行う際は、次の点に注意して行ってください。
- 肌の表面(皮膚)だけを強引に引っ張らない。
- できるだけ力を入れずに、やさしく全体を引き上げる。
- 1週間に2~3回の頻度で行う。毎日は行わないこと。
最初は力加減に戸惑ってしまいますが、慣れてくれると気持ちよく感じるようになります。顔全体を引き上げて、目の下のたるみを改善しましょう。
リラックスタイムのマッサージで目の下のたるみをケア
長時間同じ姿勢でいたり、パソコンやスマホを見続けている時間が長いと、どうしても体や顔の巡りが悪くなってしまいます。
マッサージを上手に取り入れてリンパや血液の流れを改善すれば、「疲れ顔」に見られる目の下のたるみをケアすることができます。
手の動かし方、力加減に気をつけて、ゆっくりおだやかな気持ちでマッサージに取り組んでみてくださいね。
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