目の下のたるみに効く成分!化粧品とサプリの使い分けで老け顔克服

目の下のたるみを克服した女性

目の下のたるみを改善するには、化粧品とサプリを上手に利用することが大切です。でも、どの成分を取り入れればよいのか、迷ってしまいますよね。

ここでは、目の下のたるみに評判の高い成分を、6つに厳選して取り上げます。成分の効果によって、化粧品とサプリのどちらで補うかを使い分けていきましょう。

厳選!目の下のたるみに効く6成分

目の下のたるみに効果のある成分をリサーチすると、数多くの成分名が挙がってきます。調べていくなかで、特に効果が高いといわれる成分を6つに絞り込むこむことができました。

6つの成分の「化粧品としての効果」と「サプリとしての効果」をまとめてみます。

化粧品としての効果 サプリとしての効果
プラセンタ
コラーゲン △  〇 
ビタミンC
セラミド
レチノール
ペプチド - 

◎・・・線維芽細胞に働きかけてコラーゲンの生成をサポートする作用のあるもの
△・・・たるみ改善効果が低いと思われるもの

それでは、次の章から、それぞれの成分の特徴や効果について詳しくみていきましょう。

プラセンタ・・・副作用がなく、安心して高い効果が得られる

プラセンタとは、ほ乳類の胎盤から抽出されたエキスのことです。胎盤は赤ちゃんを育てる部分としてビタミンや必須アミノ酸など沢山の栄養を含んでおり、高い美肌効果があります。

プラセンタには動物由来(馬・豚・羊)と植物由来のものがあります。特に馬のプラセンタはアミノ酸の含有量が多く高い効果が期待できます。

肌質や年齢に関係無く使用でき、副作用がほとんど無いので、安心して使うことができます。

プラセンタの働きと効果・・・繊維が細胞を活性化しコラーゲン生成力を高める

動物プラセンタには、線維芽細胞を活性化する「細胞成長因子」が含まれています。肌のコラーゲン生成力を高め、たるみやシワを解消し、若々しい肌に導きます。

【プラセンタの効果】
コラーゲン生成・美白効果・保湿効果・血行促進・ターンオーバー促進

ただし、植物プラセンタは成長因子を含んでいないので注意しましょう。

プラセンタの使用方法・・・化粧品、サプリ、注入方法で使用できる

化粧品として使っても、サプリとして摂取しても効果が期待できる成分です。美容医療で肌に直接注射する方法もあります。

化粧品として使う場合
分子が小さいほど皮膚への吸収率が高くなるので、できるだけ低分子のものを選びましょう。
サプリとして摂取する場合
コラーゲンと一緒に摂取すると、相乗効果が期待できます。衛生面や飼育管理がしっかりなされたものを選ぶと安心です。
注入方法で用いる場合
たるみ改善効果はとても高いですが、一度でもプラセンタ注射を行うと、その後一切献血ができなくなります。アレルギーの副作用がでる場合もあるので慎重に決めましょう。

コラーゲン・・・保湿とインナーケアで取り入れたい成分

コラーゲンとは、肌、骨、軟骨、靱帯など、人体の様々な部分を構成するタンパク質のことです。

特に、真皮内のコラーゲンが減ると肌の弾力が失われ、たるみやシワの原因となってしまいます。

コラーゲンは化粧品としてもサプリとしても使える成分です。サプリで摂取する際には、吸収力の高い「コラーゲンペプチド」を選ぶとよいでしょう。

化粧品としてのコラーゲン・・・乾燥から肌を守る

コラーゲン配合化粧品は、表皮の保湿作用を高め、乾燥から肌を守る効果があります。また、浸透率の高い低分子コラーゲンなら、角質層の深いところまで浸透してくれます。

「コラーゲンの濃度が高くなると、美容液やクリームと表記しなければならない」という決まりがありますので、化粧水よりも美容液やクリームの方が高配合ということになります。

ただし、あくまでも肌表面の保湿作用ということになります。真皮層のコラーゲンに働きかけるには、サプリでの摂取が有効です。

サプリメントとしてのコラーゲン・・・効果は個人差あり

ファンケルのサイトによれば、体の中からコラーゲンを補うことでハリやうるおいを内側からサポートすることができるといいます。

ただし、サプリとして摂取したコラーゲンがそのまま肌のハリにつながるわけではありません。コラーゲン摂取の効果が得られるかどうかは、その方の肌の代謝機能などによっても変わります。

ビタミンC、亜鉛、鉄分、ビタミンE、コエンザイムQ10、ヒアルロン酸と一緒に摂取することで、コラーゲンの生成力を高めることができます。

サプリで取り入れるなら「コラーゲンペプチド」

コラーゲンを低分子化した「コラーゲンペプチド」なら、コラーゲンよりも体に吸収されやすく、より高い効果が期待できます。

コラーゲンペプチドの効果
  • 線維芽細胞を活性化して、肌のコラーゲン生成力を高める。
  • アミノ酸に含まれるヒドロキシプロリンの働きを活性化する

ヒドロキシプロリンは、肌の表皮細胞や線維芽細胞の増殖を促します。コラーゲンペプチドは繊維芽細胞を活発にし、目の下のたるみに役立ってくれるのです。

また、コラーゲンペプチドはゲル化しないため、飲み物などに混ぜて摂取すれば大量摂取することが可能です。

ビタミンC・・・高い美肌効果!サプリも化粧品も効果あり

ビタミンCに美白効果があることはよく知られていますが、実はたるみ対策にも重要な成分です。

サプリで摂取する場合はビタミンCそのままでOKですが、化粧品で使う場合は浸透力の高い「ビタミンC誘導体」を配合しているものがオススメです。

ビタミンCの効果・・・アミノ酸からコラーゲンを作り出す

ビタミンCは美肌効果が高く、次のような作用があります。

【ビタミンCの効果】
抗酸化作用、保湿作用、美白作用、コラーゲン生成作用

注目したいのは、繊維芽細胞の働きを活性化させ、コラーゲンを生成する作用です。コラーゲンを作り出すには、原料であるアミノ酸以外にビタミンCの力が必要なのです。

体内で沢山のコラーゲンが生成できるようになれば、肌にハリや弾力が生まれ、たるみの解消に役立ちます。

喫煙する人、紫外線をよく浴びる人、ストレスを感じやすい人はビタミンCが不足しがちになるので、積極的に取り入れたいですね。

サプリで摂取・・・1日2回、1000mgを取り入れよう

ビタミンCはサプリで摂取すると肌への効果を感じることができます。美肌効果を実感するためには、1日に1000mgのビタミンCを摂るとよいでしょう。

ポイントはこまめに摂取すること。ビタミンCは体に溜めておくことができない成分なので、一度に沢山摂取すると、余った分は排泄されてしまいます。

朝・晩の2回に分けて飲むと、日中の紫外線によるダメージを押さえ、睡眠中のコラーゲン生成を促すことができます。

化粧品で使うなら「ビタミンC誘導体」がオススメ

ビタミンCは外側からも浸透させたい成分です。「ビタミンC誘導体」はビタミンCを肌に浸透しやすい形に変えたもので、安定性が高く化粧品に向いています。

ビタミンC誘導体には、いくつかの種類があり浸透力が異なります。最も浸透率が高くコラーゲンを作り出す力が強いのは、「 APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)」と呼ばれるものです。

化粧品によく使われるビタミンC誘導体(浸透率の高い順)
  • APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)
  • リン酸アスコルビルNa、リン酸アスコルビルMg
  • テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
  • アスコルビン酸グルコシド
ドクターシーラボのサイトによれば、APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)は、アスコルビン酸グルコシドの100倍の浸透力があるといいます。

APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)を含む化粧品は高額なものが多いですが、高い効果があると評判です。

セラミド・・・保湿効果は最強!真皮層の負担を軽減

セラミドは肌の一番表面である角質層の細胞間脂質に存在する成分で、肌を保湿する役割をしています。また、外からの刺激に対するバリア機能も持っています。

セラミドはサプリも販売されていますが、セラミドを飲んでから皮膚に働きかけるまでは時間がかかってしまいます。セラミドは化粧品で補う方が有効でしょう。

化粧品としてのセラミド・・・最強の保湿効果

セラミドは最強の保湿成分と言われ、肌の外側から角質層に浸透させることができるため、化粧品としての使用が適しています。

角質細胞間脂質の保湿成分は、毎日の洗顔などで肌表面の油分バランスが崩れて流れ出てしまいます。

セラミドは角質層から流れ出た保湿成分を補います。真皮層のコラーゲンやヒアルロン酸の負担を軽減し、目の下のたるみや細かいシワに効果を発揮します。

ヒアルロン酸との違い・・・保湿力でセラミドが勝る!

ヒアルロン酸も保湿効果の高い成分として知られています。しかし、人体のヒアルロン酸は真皮層にあり、化粧品で届く部分にはありません。

化粧品に含まれるヒアルロン酸の役割は、角質層の水分蒸発を防ぐことであり、エイジングエケアやたるみ対策としての保湿としては少し役不足に思えます。

一方、セラミドはヒアルロン酸よりも保湿力が高く、肌馴染みがよくてベタベタしません。また、保湿力が長時間続くのもポイントです。

また、国立健康栄養研究所のサイトによれば、サプリによるヒアルロン酸の摂取には、美肌効果を裏付ける十分なデータは見つかっていない、と書かれています。

レチノール・・・シミ・シワ・たるみに効果あり

レチノールとは、ビタミンAの一種です。ビタミンA誘導体(パルミチン酸レチノールやレチノイン酸、酢酸レチノールなど)を指す場合もあります。

たるみ対策に有効と言われ、アイクリームなどに配合されています。サプリで摂取するよりも、化粧品で使いたい成分です。

化粧品として・・・優秀なエイジングケア成分!使用時は注意が必要

レチノールは、シミ・シワ・たるみに効果があり、究極のアンチエイジング成分とも呼ばれています。レチノールの効果は次の通りです。

レチノールの効果
  • 線維芽細胞を活性化させて、真皮内のコラーゲンを生成する。
  • 古い角質を取り除くターンオーバー作用で、キメを整える。
  • 角質層の保湿性を高め、皮膚に潤いを与える。

ただし、日に当ると効果が弱まってしまう点と、皮膚への刺激が強い点がデメリットです。以下の点に注意して使用してください。

レチノール使用の注意点
  1. 夜のお手入れのみに使うか、朝のお手入れに使う場合は上からUVカット効果のある化粧品を重ねてください。
  2. 皮膚に負担がかかりやすく赤くなったり皮がめくれてしまう場合があるため、必ずパッチテストを行いましょう。

レチノールのサプリもある・・・美肌効果より健康効果が目的

レチノールを配合したサプリもありますが、ビタミンAサプリとして販売されていることがほとんどです。

肌への効果というよりは、野菜不足を補ったり、目の栄養補給を目的としているようです。

ビタミンAの摂りすぎは体に害を及すことがあります、特に妊娠中は胎児に影響を及す恐れがあるので、大量摂取は控えましょう。

ペプチド・・・機能性ペプチドはアンチエイジングに有効

ペプチドとは、蛋白質が分解されたもので、アミノ酸が2個以上つながったもので
す。

サプリメントとして目の下のたるみへの効果が期待できるのは、コラーゲンペプチドのみです。その他のペプチドは化粧品で取り入れましょう。

ペプチドの効果・・・ペプチド化粧品には肌の再生効果あり

ペプチドは、ヤケドの治療など再生医療の分野で広く使われています。肌細胞を再生することができる成分です。

ペプチドには沢山の種類があり、アンチエイジングに有効な機能性ペプチドで作られたのが「ペプチド化粧品」と呼ばれます。

種類により効果・作用が異なりますが、ペプチドには主に次のような美肌効果が期待できます。

ペプチドの美肌効果
  • 角質層のコラーゲンやヒアルロン酸の量が増え、ターンオーバーが促される。
  • 血行促進、リンパの流れがよくなる。

目の下のたるみに効くペプチド・・・「EGF」と「FGF」

機能性ペプチドの中でも、特に目の下のたるみに有効な「EGF」と「FGF」をご紹介しましょう。

EGF(ヒトオリゴペプチド-1)
EGFとは「Epidermal Growth Factor」の略のことです。元々私たちの体に存在している成分なので、副作用がなく、安全な成分です。

EGFは肌の表面で新しい細胞を作り出す働きをします。ターンオーバーが正常化し、クマ・シミ・シワ・たるみ・くすみなど、様々な肌トラブルに対応します。

EGFは年齢とともに分泌量が減少してしまう成分なので、配合化粧品で補うことが大切です。

FGF(ヒトオリゴペプチド-13)
FGFは「Fibro oblast Growth Factor」の略のことです。EGFと同じく、人体に存在している成分なので、副作用がなく安心して使える成分です。

EGFと違い、FGFは肌の奥にある真皮層で繊維芽細胞に働きかけます。繊維芽細胞が活性化することで、コラーゲンやエラスチンの生成量を増やすことができます。

FGFは、EGFと一緒に取り入れることで、相乗効果が期待できます。一緒に配合されている化粧品もあります。

このほかにも、アルジルリン(アセチルヘキサペプチド-8(3))やアイセリル(アセチルテトラペプチド-5)と呼ばれるペプチドにも、目元への効果が期待できます。

化粧品・サプリ購入時に悩まない!有効成分を覚えておこう

みなさんは、化粧品を購入するときに成分表示を見ますか?美容に詳しくない方は、カタカナの名前がいくつも並ぶ表示を見て、どれを選べばよいか悩むことも多いでしょう。

目の下のたるみを解消したいなら、今回ご紹介した6つの成分のうち、ご自身が取り入れてみたいものを覚えておきましょう。

そして化粧品やサプリを買う際には、パッケージにこれらの成分名が記載されているものを選んでみてくださいね。

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