美白クリームの本当の効果は「予防」のみ!正しい選び方と活用法

透明感があり、美しく輝く美白肌は、女性としての魅力をワンランクアップさせてくれるもの。何気ない服装やファッションでも、「美白肌」というだけで「上品で年齢を感じさせない女性」と感じさせられるでしょう。

とはいえ、年齢を重ねるにつれて、徐々に「シミ」や「くすみ」が目立ってくるのが現実です。「何か対処法はないの?」と思ったときには、美白クリームを取り入れましょう!

あらゆる世代の女性たちに注目されている美白クリームの本当の効果、正しい使い方や選び方のコツ、各種オススメアイテムを紹介していきます。

美白クリームは「医薬部外品」

化粧品の世界で、よく見かけるのが「美白」というキーワード。「いろんな製品についていて、よくわからない!」なんて方も多いのかもしれませんね。

実はこの「美白」というキーワード、使える商品はごく限られているということをご存知ですか?

スキンケア用アイテムに「美白」の文字を使うためには、国によって美白効果が認められた成分を配合している必要があります。

そしてこの「国に認められた有効成分」を配合するためには、「化粧品」ではなく「医薬部外品」というジャンルで、商品を開発・販売する必要があるのです。

「医薬品」ほどではなくても、「化粧品」よりも高い効果が期待できるのが「医薬部外品」の特徴で、美白効果を期待する女性たちにとっても、嬉しい商品だと言えるでしょう。

確かな美白効果を実感するためには、これらの有効成分が必須となりますから、美白クリームを購入する際には「美白」や「医薬部外品」という表示があるかどうかを、しっかりと確認することが大切です。

肌の調子を整えるためのクリームには、「美白」以外にさまざまな文言が使われているケースがあります。

「ツヤ肌」や「女優肌」など、購入する側の想像力をかき立てるようなフレーズが数多く使われていますが、「シミやそばかすに負けない素肌」を目指すのであれば、やはり「美白」という表現にこだわるのがオススメです。

美白クリームの本当の効果は、あくまでも「予防」!

医薬部外品として開発・発売されている美白クリームですが、「使えばすぐに透明感あふれる肌に変身できる!」というわけではありません。

多くの美白クリームが登場するにつれて、過度な期待を寄せる方も増えていますが、実際に期待できる効果としては、「メラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ」ことのみ。

残念ながら、以下のような効果は認められていません。

  • すでにできてしまっているシミやそばかすを消す
  • 本来の肌の色よりも、白くする

美白クリームを正しく使っていけば、将来的にできてしまうシミやそばかすを事前に予防することができるでしょう。

また肌の調子が整えば、ターンオーバーが正常化し、自然と蓄積したメラニンが排出されるかもしれません。

このような流れがうまくいけば、「結果としてシミやそばかすが気にならない美しい素肌」を手に入れることができるかもしれませんが、全てを「美白クリームを使ったおかげ」とは言えません。

あくまでも美白クリームの効果は「予防」にすぎず、今あるトラブルが軽減したのは、自身の肌のサイクルが正常化したため、というわけですね。

シミ消し効果は「ハイドロキノン配合化粧品」がベスト!

美白クリームの真実を知り、「うーん…私が思っていたのとはちょっと違うかも」なんて感じた方も多いのではないでしょうか。

多くの女性が「美白クリーム」を求めるのは、自身の肌にトラブルが目立ってきたタイミングだから。「求めているのは予防効果ではなく、今ある状況を改善するための効果」というのが本音なのでしょう。

実はこのような場合に女性たちをサポートしてくれるのは、美白有効成分配合の医薬部外品ではなく、ハイドロキノンが配合された「化粧品」となります。

ハイドロキノンは、できてしまったシミを薄くできる最強の成分と言われています。2001年からは、日本においても「濃度4%以下」に限り、化粧品への使用が認められています。

ただしハイドロキノンには、「メラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ」効果は認められておらず、国が認める美白有効成分にも指定されていません。

ハイドロキノンがシミを消す効果は世界中で認められていて、肝斑の治療薬としても使われています。しかし国が制定している要件を満たしていないために、「美白クリーム」や「医薬部外品」とうたうことはできません。

美白クリームを使う目的が「今あるシミを薄くする」ことである場合には、「美白」というキャッチフレーズに惑わされず、ハイドロキノンが配合されている商品を選ぶことが大切です。

化粧品や医薬部外品の販売や宣伝には、さまざまな法律が関わっています。ややこしいポイントも多いので、自分にとって必要な製品を正しく見極められるよう、まずは勉強しておきましょう!

関連記事:顔のシミ取り化粧品はハイドロキノン配合で!ケア方法と注意点も

自分に合う美白クリームを選ぶための3つのステップ

シミやそばかすに負けない素肌を手に入れるために、自分にピッタリのクリームを購入したいのに…どれを選べば良いのかわからない!こんな悩みを抱える方も少なくありません。

最短ルートで「自分にピッタリのクリーム」を選びたいと思ったときには、ぜひ以下の手順を参考にしてみてください。3つのステップをわかりやすく解説します。

使用目的をはっきりさせる

美白クリーム購入を検討し始めたら、まずは使用目的をハッキリさせましょう。具体的には、以下のようなポイントで検討してみるのがオススメです。

目的 オススメ製品タイプ
今後のシミ・そばかすを予防したい 美白効果をうたう医薬部外品
すでにできてしまったシミを薄くしたい ハイドロキノン配合の化粧品
顔のケアがしたい フェイスケア用クリーム
全身のケアがしたい ボディケア用クリーム
自分が求めている製品がどのジャンルに属するのか、まずはざっくりと確認してみて。チェックするべき商品を、絞り込むことができます。

美白有効成分を確認する

求めるクリームのジャンルをざっくりと分けたら、次は「どのような成分が配合されていて、それぞれどんな効果が期待できるのか」をチェックしてみましょう。

ハイドロキノンに期待できる効果は先ほど紹介しましたが、実は「国が認めた美白有効成分」にもさまざまな種類があり、それぞれで異なる特徴を持っています。

  • ビタミンC誘導体
  • アルブチン
  • トラネキサム酸
  • プラセンタ
  • アデノシン一リン酸二ナトリウム

メラニン色素を合成するために必要な酵素「チロシナーゼ」の働きを抑制することで、予防効果を発揮してくれるのがビタミンC誘導体やアルブチン、トラネキサム酸などです。

一方で、プラセンタやアデノシン一リン酸二ナトリウムは、皮膚のターンオーバーを促す効果が期待できます。

高い還元作用を持ち併せていることで注目されているのがビタミンC誘導体ですが、トラネキサム酸は、抗炎症作用があることでも知られています。

もともとのシミの原因が皮膚の炎症にあったのであれば、トラネキサム酸が含まれているクリームを選んだ方が効率的だと言えるでしょう。

続けられる価格帯かどうかチェックしよう!

最後のチェックポイントは、クリームの値段についてです。美白効果をうたうクリームであっても、その効果はすぐに実感できるものではありません。

長く使い続けるためには、「無理なく使い続けられる価格」であることが重要なポイント。予算内で、自分の肌にもっとも合いそうなものを選んでみてください。

関連記事:プチプラでも顔シミケアは実践できる!コスパ抜群100均アイテムも

正しい使い方で効率よく美白肌を目指そう!

美白クリームやハイドロキノン入りクリームで美しい肌を目指したいのであれば、「正しく使う」ことが重要なポイントです。具体的な手順と、注意点を紹介します。

  1. 正しい手順でクレンジング・洗顔を行う
  2. 化粧水で肌を整える
  3. 美白クリームでお肌にふたをする

まずは、クリームを使う前のお手入れは、適切な洗顔と化粧水によるケアを行ってください。最後にクリームで蓋をすることで、潤いを守ることにもつながります。

関連記事:顔のシミケアは美白洗顔から!洗顔料選びのコツと人気アイテム5つ

美白クリームは少しずつ伸ばそう!

美白クリームの適正量は、商品によっても異なります。一つ言えることは、「たくさん塗ったからといって効果が高まるわけではない」ということです。

しっかりと成分を浸透させ、さらに無駄遣いを防ぐためには、以下の手順を参考にしてみてください。

  • クリームを手に取って人肌に温める
  • おでこ・鼻・右頬・左頬・顎の5か所に少しずつ乗せる
  • それぞれを薄く延ばす
  • 右頬・左頬・顎の3か所のクリームが余ったら、首もケアする
  • 潤いが足りないと感じたら、再度少量をとり、塗り込む

少量ずつ調整することで、塗り過ぎを予防することができます。クリームには油分が多く含まれていますから、トラブル予防のためにもぜひ参考にしてみてください。

ハイドロキノンには注意点もあり

シミを薄くする効果も高いハイドロキノンですが、使用の際には注意するべき点もあります。

毎日こまめに使いたいクリームですが、昼間のケアに使うと、紫外線の影響で皮膚トラブルが起きる可能性もあります。

使用上の注意点をよく読んで、ルールを守って使用しましょう。

オススメ美白クリーム4つを紹介!

美白クリームは、自分の肌に合うものを長く使い続けることが大切です。だからこそ、最初の「クリーム選び」は非常に難しいポイントだと言えます。

具体的にどのような美白クリームがオススメなのか、紹介していきます。クリーム選びのヒントにしてみてください。

HAKU メラノクール ホワイトソリッド/資生堂
冷蔵庫で冷やして使うタイプの固形クリームで、紫外線によりダメージを受けた肌を気持ちよくクールダウンしてくれます。資生堂独自の美白成分を配合し、クリームでありながら高い浸透力を実現しています。美白効果にこだわりたい方にオススメ。45グラム/10,800円
QuSomeホワイトクリーム1.9/ビーグレン
話題の成分ハイドロキノンに、美白成分であるビタミンC誘導体を配合しており、できてしまったシミにもこれからできるシミ予防にも効果を発揮してくれます。気になる部分に乗せて使うスタイルで、効率よく美しい肌を目指していけます。15グラム/6,480円
ケシミンクリーム 本気のシミ対策 塗るビタミンC/小林製薬
有効成分であるビタミンC誘導体とビタミンEを配合したクリームで、プチプラながら美白ケアを実践できます。スポットケア用アイテムなので、顔全体をケアするクリームと共に取り入れてみてください。30グラム/1,182円(参考価格)
イルコルポ ミネラルボディシャインジェル/シーボディ
こちらはボディ用のケアクリームです。サロンで生まれた製品で、ハイドロキノンとビタミンC誘導体を配合しています。日焼けのあとが気になるボディも優しくケア。サラッとしたテクスチャーで、全身に伸ばしやすいです。200グラム/5,940円
目的に合わせたクリーム選びは、美しい肌を目指すための第一歩です。セルフケアの要とも言えるポイントですから、トライアルセットなども上手に活用してみてください。

美白クリームやハイドロキノン、上手に活用して肌ケア!

美白クリームやハイドロキノン配合化粧品は、上手に活用することで、シミやそばかすのセルフケアが可能となります。

しかしその効果を実感するためには、「自分に合う製品を選ぶこと」と「正しい方法で使い続けること」が必要となります。

今回紹介したポイントも踏まえて、まずは「自分に合うクリームを選ぶ」ところからスタートしてみてくださいね。

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