「無添加」の真実を見極めてベスト化粧水を選ぼう!注意点も解説
アンチエイジングの基本は、健やかな肌環境をキープすること。そのために、「スキンケアの基本は無添加の化粧水で!」なんて、決めている方も多いのかもしれませんね。
「肌に必要なものをしっかりと補いつつ、余計なものは排除したい」と考える方を中心に、高く支持されている無添加化粧水ですが、具体的にどのような特徴を持つアイテムなのでしょうか。
無添加化粧水の本当の意味と、使用する際のメリット・デメリットと共に、30代以降の女性が安心して使えるオススメ化粧水を紹介していきます。
Contents
「無添加」の基準は、商品によって違うという現実
「無添加化粧水」という言葉を聞いたときに、
- 肌に優しそうだな
- 私の素肌にもしっくりと馴染んでくれそう!
- 天然の成分で、自然に素肌をケアできそう
こんなプラスのイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。中には、「無添加だと、長持ちしないから早めに使わなきゃ!」なんて、少しマイナスのイメージを抱く方もいるのかもしれませんね。
プラス面もマイナス面も、共通するのは「肌に刺激を与えるような余計なものが配合されていない」というイメージです。
しかし実際には、無添加化粧水とは「肌に刺激を与えるものが全く含まれていない」というわけではありません。何を持って「無添加」というのか、まずはその基準について頭に入れておきましょう。
「無添加」の対象は旧表示指定成分103個
無添加化粧水の本質を見極めるためには、まず「無添加という表示は、いったいどのようなルーツで生まれたのか」を知る必要があります。
現在販売されている化粧水の裏面をチェックしてみると、使用されている全成分を一覧で確認することができます。この仕組みがスタートしたのは、2001年のことでした。
それ以前は、メーカー側に化粧水の全成分を表示する義務はなく、その代わりに、人体に対してアレルギー反応などを引き起こす可能性がある成分103個を含んでいる場合にのみ、表示する義務が発生していました。
この流れで、メーカー側が生み出したのが「表示指定成分無添加」という記載です。
「表示指定成分は含まれていませんよ」という意味で使われていたものが、現代においても「消費者へのアピール」として使われているのです。
つまり「無添加化粧水」とは、一般的に「特定の成分103個が含まれていない化粧水」のみを示しています。
もちろん、皮膚に刺激を与える成分には、この「特定の成分103個」に含まれていないものも存在しています。
たとえば、
- アルコール
- 合成界面活性剤
は、肌に負担をかける成分として知られていますが、特定成分には含まれていません。「無添加化粧水」をうたっていても、これらの成分が配合されている可能性もあるので、注意しましょう。
限定的な「無添加」もアリ
どのような製品に対して「無添加」をうたうのかは、メーカー・商品によっても大きく異なります。お肌に刺激を与える成分をしっかりと排除した「無添加」もあれば、「防腐剤のみ無添加」など、排除されている成分が極めて限定的な商品もあります。
アルコールに弱い人が「肌に良さそう」という理由で、「防腐剤のみ無添加」の商品を選んでしまうと、肌トラブルが起きる可能性も高いでしょう。
もちろん「防腐剤無添加」以外にも、「アルコールのみ無添加」や「着色料のみ無添加」という商品もあります。このあたりの表記は、メーカー側の自由に任されているということを、しっかりと頭に入れておいてください。
無添加化粧水の「落とし穴」3つ
「無添加」という言葉だけに注目していると、肌に余計な負担をかけてしまうこともある化粧水の世界。
上に挙げた注意点意外にも、つい見落としてしまいがちな落とし穴が三つあります。本当に安心して使える無添加化粧水を選ぶためにも、ぜひチェックしてみてください。
キャリーオーバーに注意
化粧品に使われる原料は実にさまざまで、化粧水においてもそれは例外ではありません。使用感を良くしたり、お肌の状態を整えたりするために、多くの原料が配合されています。
これらの原料の品質を保つために、防腐剤などが使われることがありますが、この成分を表示しなければならないとするルールは存在していません。
キャリーオーバーとは「持ち越される」という意味の言葉で、原料に使われていた成分が、化粧水に加工された際にそのまま製品内に留まっている状態を示しています。
防腐剤に弱い肌質の女性がこの化粧水を使えば、やはりトラブルの原因になってしまうでしょう。
「無添加」=「肌に良い成分が配合されている」わけではない!
無添加化粧水ときくと、「なんとなく肌に良さそう」と感じる気持ちもわかりますが、実際には「特定の成分が含まれていない」ことを示しているのみです。
皮膚の状態を整えるための成分がほとんど含まれていないような粗悪な化粧水であっても、特定の成分さえ含まれていなければ、立派な「無添加化粧水」なのです。
アンチエイジング対策で無添加化粧水を使いたいと思ったときには、自身の悩みを解決してくれる成分が配合されているかどうか、しっかりと確認するのがオススメです。
乾燥が気になる | セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンなど |
---|---|
シミやくすみが気になる | ビタミンC誘導体・プラセンタなど |
皮膚の炎症が気になる | グリチルリチン酸など |
全体的な老いが気になる | コエンザイムQ10・リコピン・アスタキサンチンなど |
肌に負担を与える成分が無添加で、しかも自分の皮膚に足りないものを補ってくれる化粧水を選択するのがベストです。
どんな化粧水にも「絶対」はない!
無添加化粧水を選択する際に、しっかりと頭に入れておかなければならないのは、「どのようなアイテムを選んだとしても絶対はない!」ということです。
どんな無添加化粧水を選んだとしても、「自分の肌に合わない」という可能性はあります。だからこそ、最初は慎重に使うのがオススメです。
もし「お試し用製品」があるなら、本製品購入前に使ってみると良いでしょう。毎日使い続けても異常がないかどうかを確認してから、本格導入をスタートしましょう。
特に肌が弱い方には、事前にパッチテストを行うのがオススメです。皮膚の目立たない位置に化粧水を塗布してから、一日程度の時間置いてください。
その後、皮膚に異常が現れなければ、安心して使えます。
無添加化粧水は正しく選び、賢く使おう!
「無添加化粧水」というだけで安心するのは危険だからこそ、自分の目で品質を見極め、しっかりと選ぶことが重要です。
無添加化粧水を選ぶ際のステップは、以下のとおりです。
- 自身の肌質を見極める
- 化粧水に含まれる成分を調べる
- 自身が求める効果と、有効成分を決定する
- 好みに合う無添加化粧水を選択する
肌の質には個人差があり、「何が含まれていても平気」という方もいれば「アルコールがNG」という方もいます。
自身の肌がどのような成分に反応しやすいのかを知っておけば、どの成分に対して「無添加」という表示がある製品を選ぶべきなのか、自然と見えてくるでしょう。
また、化粧水に含まれる成分を調べておくのも重要なポイント。特に、
- エタノール
- 合成香料
- 合成着色料
- パラベン
- 石油系合成界面活性剤
これら5つは、肌に負担をかけやすい成分として知られていますから、できれば無添加の製品を選ぶと安心です。
最後に上で紹介した表を参考に、肌に良い作用をもたらしてくれる成分が配合されている製品を選べば、自分にとってベストな無添加化粧水を選択することができます。
無添加化粧水の正しい使い方
無添加化粧水は、以下のように使います。
- 両手を清潔な状態にして、化粧水を手にとる
- 手のひらであたためたのちに、顔の中心から優しくなじませていく
- 目元や口元など、特に敏感なパーツは、化粧水を手のひらで押し込むようにケア
- 最後に10秒~15秒、手を当てて、じっくりと成分を浸透させる
無添加であるかどうかにかかわらず、化粧水を使う際の手順となりますから、ぜひ頭に入れておいてください。
エイジング肌にオススメの無添加化粧水4選
エイジング肌に悩み始めたときに、どのような無添加化粧水を選ぶべきなのか迷ったら、以下の情報を参考にしてみてください。
多くの女性たちから支持されている、人気の無添加化粧水を4つ紹介します。
- フローラルドロップ/HANAオーガニック
- 合成着色料や合成香料、鉱物油やパラベン、石油系成分や石油系防腐剤などが無添加で、100%天然オーガニック処方の化粧水です。化粧水の原料に、一般的な「水」ではなく、プラセンタやポリフェノールを含む「ダマスクローズ水」を使用。特に美白ケアをしたいと願う女性たちに人気を集めています。80ミリリットル/3,600円
- アクティブコンディショニングEX/ファンケル
- 防腐剤、香料、合成着色料、アルコールなどが無添加で、独自成分であるアクティブセラミドで保湿力をアップしています。適応型コラーゲンで肌の奥までアプローチし、さらにスイートピー花エキスで紫外線・乾燥による肌ダメージを優しくケアしてくれます。乾燥が気になる方に特にオススメです。30ミリリットル/1,836円
- 化粧水・敏感肌用・高保湿タイプ/無印良品
- 香料・着色料・鉱物油・パラベン・アルコールが無添加で、なおかつプチプラコスメとして高い人気を誇るのが、無印良品の化粧水です。肌を保護する成分のほか、リピジュアRやヒアルロン酸などを配合し、保湿力をアップしています。大容量で、全身に使えるのも嬉しいポイントです。200ミリリットル/690円
- リッツ シェイプモイスト ローション/リッツ
- 合成香料・着色料・パラベン・アルコール・鉱物油・石油系界面活性剤が無添加のプチプラ化粧水です。セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸をたっぷり配合していて、肌をしっとり保湿できます。ドラッグストアで気軽に購入できることもあり、エイジングケアの基本として導入する方も多いようです。150ミリリットル/1,274円
無添加化粧水で品質の良いものは、「高い!」というイメージを抱く方も多いことでしょう。
しかし実際には、市販品の中にもコスパに優れていて、さらに品質にもこだわっている製品が多くあります。
「美白」や「毛穴」、「アンチエイジング」など、自身のお悩みに合わせて、ピッタリの無添加化粧水を選択してみてくださいね。
「無添加」という言葉に踊らされずしっかり見極めて
本当に自分の肌に合う無添加化粧水を見つけるためには、「無添加」という言葉だけに踊らされず、「本当に良いもの」を見極める意識が必要となります。
いったい何が無添加で、そして自身の肌にどのようにアプローチしてくれるのか。また自身の肌との相性はどうなのか。このあたりは特に重要なポイントですから、しっかりと確認してみてください。
化粧水は、毎日のスキンケアの基本となるアイテムですから、無理なく続けられる価格帯の中から、コスパにもこだわって選択すると良いでしょう。
コメントする