種類豊富なハーブティー。美容やダイエットなど目的別利用法

ハーブとは、特徴的な香りを持った植物の総称で、その香り成分の中には美容や健康に優れたものも多く含まれています。

化粧品や石鹸などにハーブが使用されている場合も多いですし、ハーブから成分を抽出したアロマテラピーも、病気の治療やリラックスのために利用されています。

ですが、美容のために効果を発揮するのは体の中に入ったときが一番。そこで、ハーブの成分を余すことなく取り入れられるハーブティーの種類や飲み方を紹介します。

シーンによって使い分けたいハーブの特徴

ハーブの歴史は古く、中世のヨーロッパには香りの強い植物は魔よけのお守りとしても珍重されていました。

料理の香りつけや臭み消しなど、その独特の香りによって多くの用途を持っているハーブですが、香り成分がひとつひとつ違うように、得られる効能も異なります。

そこで、ハーブティーとして使われる代表的なハーブの種類と効能を紹介します。シーンによって使い分けると、より効果的ですね。

リフレッシュメントに!香りを楽しみたい場合のハーブティー

ハーブティーはノンカフェインなので、飲みすぎても体に害を与えることがあまりありません。そのため妊娠中などにも安心して楽しむことが出来ますね。

もっとも人気のあるハーブティーの用途としては、やはりリフレッシュメントとして香りを楽しむものが挙げられるでしょう。

特に30代以降は仕事や子育てなどでストレスを溜め込みやすくなりますし、更年期に入ってきてわけもなくいらいらしてしまうことも。

そんなときにおすすめなのが、リラックスのためのハーブティーです。よく用いられているのは、ラベンダーとカモミールです。

ラベンダー、カモミール
ラベンダーやカモミールの香り成分は、嗅覚によって感知されると大脳辺縁系を刺激し、脳の神経伝達物質の働きを整えて、ホルモンのバランスを正す働きをする。
これらのハーブを使ったハーブティーは、就寝前に飲むのがおすすめです。神経を落ち着かせてくれるので、睡眠の質が良くなって成長ホルモンが出やすくなります。

そのため、活性酸素などによって傷ついた細胞が修復されやすくなり、体の年齢化に抵抗できるのです。

デトックス作用のあるもので体の中からきれいに

トックスとは英語で毒素を意味する言葉です。デトックスとは、体の中にたまった老廃物や毒素を排出して代謝を回復し、ダイエット効果を高めるなどの目的があります。

ハーブの中には、お茶にして飲むことで利尿作用や発汗作用を高める効果を持っているものもあります。

体の中の毒素は汗や尿によって体外に出て行くので、こうしたハーブティーを利用することで体の中からきれいになれるのです。

デトックスに適したハーブティーです。

  • たんぽぽ 高い利尿作用と脂肪分解効果があり、ダイエットに適しています。独特の香りがするので好みが別れます。
  • フラックスシード 腸の善玉菌の働きを良くする効果があり、便通をよくします。
  • バードック ごぼうのことです。発汗作用に優れています。
  • エルダーフラワー 強い発汗作用を持っています。

美肌効果が期待できるハーブ

ビタミンを多く含んでいるハーブをお茶にして飲むと、体内で細胞を攻撃する活性酸素の働きを抑えることが出来ます。

また、紫外線刺激から肌を守ってくれる効果もあります。その結果、シミや肌荒れを防ぐことができ、年齢よりも老けて見える悩みを解消でるのです。

ビタミンCを多く含んでいるハーブとして有名なのが、ローズヒップです。水に溶けやすいビタミンCも、お茶にすれば余さず取り入れることが出来ます。

同様に、ハイビスカスやローズもビタミンCが豊富で、ポリフェノールやクエン酸など老化に対抗してくれる成分も多く含まれて居ます。

ダイエット効果を得られるハーブティー

ハーブには消化吸収を助けて腸の働きをよくし、代謝を上げたり便通を改善する効果もあります。

こうしたハーブにはダイエットサポート飲料として利用法もあります。ハーブティーを継続して飲み続けることで、痩せ体質になれるのです。

ダイエットをするときにおすすめなハーブティーはフェンネルです。発汗作用が強く体の中の老廃物を排出して、むくみなどを改善します。

また、過剰な食欲を抑える効果もあるので、食べすぎが気になっている人には特におすすめですね。

味が気に入らない…ハーブティーの美味しい飲み方

ハーブの中には漢方として使われているものもあり、薬のような独特の苦味やえぐみを持っているものもあります。

また、正しい入れ方でハーブを煮出さないと雑味が出て美味しいくありません。そのためハーブティーはちょっと苦手、と言う方も居るのではないでしょうか。

味も香りも楽しんで飲むために、入手しやすい乾燥ハーブを使ったハーブティーの入れ方について解説します。

それぞれの抽出方法を守って飲む

ハーブティーは抽出するときの温度や葉の量を守ると、成分が旨く煮出されるので雑味が少なくなって美味しく飲むことが出来ます。

基本的なハーブティーの入れ方です。

  1. 使う乾燥ハーブは1杯分で大匙1が目安
  2. 花または葉を使っている場合の抽出は3分、実は5分
  3. 温度は沸騰する直前のものを使う

効果を得ようとしてハーブの量を増やしすぎても味が濃すぎて苦味の元になりますし、お湯につけている時間が長すぎても、温度が高すぎても同様です。

パッケージなどに書いてある容量を守って、適温で入れるように心がけましょう。また時間がたつと味が落ちるのですぐ飲むことも重要です。

相性のよいものを組み合わせて味を変える

苦味や酸味が強いハーブの場合は、あまり美味しく感じないかもしれません。人によっては蜂蜜を加えることもあるようですが、本来の香りを損なってしまいます。

そこで、ハーブ自体の香りや効能を損なわず、味を良くするものをブレンドしてみましょう。

おすすめなのが、甘みのあるハーブです。リコリスというハーブは自然な甘みがあり、ストレスを緩和する効能でも知られています。

また、生のフルーツを加えてフルーツフレーバーティーにすることで、フルーツの栄養素も効率よく取ることが出来ます。朝食におすすめです。

天然の美容成分を手軽に取り入れましょう

ハーブには薬草としての側面もありますが、お茶にするということは薬効成分を旨く取り込む方法です。

そのため、ハーブティーには体の調子を整えたり神経を穏やかにしたり、ダイエットや美肌など様々なメリットがありました。

ですが、用法を守って飲まないと美味しくないので、せっかく健康に良くても続けることが出来ませんよね。

必ずそれぞれの使用量や抽出時間を守って飲むようにしましょう。正しい効能を得ることができますから。

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