混合肌のスキンケア。テカリもカサつきも解消する方法

混合肌の女性

鼻や額などTゾーンはテカるのに、頬や口の周りがカサつく…という貴方。スキンケア、どうしていますか?基礎化粧品を買おうにも保湿重視のものかさっぱりタイプ、どちらを買えばいいの?って迷ってしまいますよね。

部分的に皮脂量の差が大きく、季節によって肌質が変わったりする混合肌。実は日本人には多い肌質だと言われています。四季があり、夏は湿度が高く冬は乾燥しがちな気候であることも理由と言えるかも知れません。

過剰な皮脂の分泌と乾燥、どちらも適切にケアしなければ肌トラブルの原因となります。何だかもう既に面倒な予感がしますがそこは手を抜かず、混合肌に適した正しいスキンケアで健康で若々しい肌を目指していきましょう。

混合肌ってどんな肌?肌タイプのお話とスキンケアのポイント

肌には次の4つのタイプがあります。

  • 普通肌…水分が多く、皮脂が少なめ。肌の水分と油分のバランスがちょうど良いタイプ。
  • 脂性肌…水分、皮脂共に多いタイプ。Tゾーンがベタつき、テカりやすい。
  • 乾燥肌…水分、皮脂共に少ないタイプ。肌が乾燥し、カサつきやすい。
  • 混合肌…脂性肌と乾燥肌の特徴が混在する。Tゾーンは皮脂が多く、Uゾーン(頬・口の周り)はカサついている。

混合肌はどのようなスキンケアをすればいいのでしょうか。乾燥は様々な肌トラブルの原因となるため、基本的には保湿を優先に考えます。

化粧水を選ぶ時も保湿効果が高いものを、つける時にも乾燥しやすいUゾーンから先につけるようにしましょう。

乾燥してるのにテカる?インナードライ肌について

皮脂の分泌が過剰でベタついているけれど、実は肌の内部は乾燥している、乾燥性脂性肌(インナードライ)という肌タイプもあります。

一見混合肌と混同しがちなのですが、肌内部の水分が少なく乾燥している為、それを防ごうとして多量の皮脂が分泌されている状態です。

原因は角質層の乱れ。ですので角質保護を意識してスキンケアを行い、しっかりと保湿をする事で正常な皮脂分泌に戻ることがあります。

30代前後で肌タイプが変わりインナードライ肌になる人も多いのでアラサー世代の方は注意が必要。洗顔前はテカテカベタベタしているのに、洗顔後は全体的につっぱったりカサつきを感じる、という人はインナードライ肌の可能性があります。

混合肌さんに適した基礎化粧品の選び方

スキンケアの基本的な順番は、

  1. 化粧水
  2. 美容液
  3. 乳液またはクリーム

となります。近年これらが全てひとつになったオールインワン製品が多く見られるようになりましたが、実はこういったものは混合肌さんには不向きです。製品によっては油分が多く含まれている場合があり、肌トラブルの原因になる事があるのです。

前述の通り保湿優先で基礎化粧品を選ぶと良いでしょう。特に次のような成分が配合されているものがおすすめです。

セラミド
セラミドは角質の80%以上を占める保湿成分です。弾力やハリのある肌を作り、また肌を守るバリア機能も備えています。
実は、ひと口にセラミドと言っても沢山の種類があるのです。その中でも特に保湿効果の高いものは、

  • 天然セラミド
  • バイオセラミド

の2つになります。天然セラミドは動物由来のもので浸透力が高いのが特長。
成分表示には、

  • ビオセラミド
  • セレブロシド
  • マウスフィンゴ脂質

などと表記されます。
バイオセラミドは親和性が高く、刺激が少ないので敏感肌の人でも安心です。
成分表示には、

  • セラミド2
  • セラミド3

などと表記されます。

NMF(ナチュラルモイストファクチャー)
NMFは肌の保湿因子の一つで、角質細胞内にある水溶性物質です。
角質内の水分を保ち、角質細胞を潤す働きがありますが、ターンオーバーの乱れなどにより減少してしまう成分です。
ヒアルロン酸
真皮に存在する、1gあたり約6Lの水分を保持出来る美容成分。
肌表面に水分の膜を作り、肌のバリア機能を高めてくれますが、加齢により減少していきます。
コラーゲン
真皮に存在するタンパク質の一種。肌の維持には不可欠な成分です。
肌に膜を張り水分を逃がさないバリア効果で、肌の保水力を高めます。
コラーゲンは分子が大きいため外から肌に浸透しにくいのですが、最近は角質まで浸透する「低分子コラーゲン」が配合された製品もあります。

部分使いにおすすめ・収れん化粧水

皮脂が過剰な部分におすすめなのが収れん化粧水です。肌を引き締めキメを整える効果がある化粧水で、毛穴を引き締めて皮脂の分泌を抑え、角栓ができるのを予防します。パウダー配合のものは余分な皮脂を吸着し、皮脂量をコントロールしてくれるのも嬉しいところ。

注意が必要なのが使用するタイミングです。収れん化粧水は比較的刺激が強めなので、化粧水ではありますが美容液の後につけるようにしましょう。コットンなどに含ませて、Tゾーンにのみパッティングすると良いでしょう。

部分別・混合肌のスキンケアのコツ

皮脂が過剰なTゾーンと、乾燥しがちなUゾーン。それぞれに適したスキンケアを行っていきましょう。
 

Uゾーンは早急に丁寧に保湿!

洗顔が終わったら乾燥を防ぐ為に、すぐにスキンケアを始めます。忘れてはならないのが「保湿優先」。Uゾーンから先に化粧水をつけていきます。

混合肌のUゾーンは乾燥しやすく荒れやすいため、外部からの刺激に弱くなっています。ここだけ乾燥肌用の化粧水を重ねづけしたり、かさつく部分にだけ化粧水と乳液を含ませたコットンでパックをしてみるのも良いでしょう。

化粧水をつけたら保湿成分配合の美容液をつけます。そして最後にしっかりと乳液やクリームをつけて、補った水分が逃げてしまわないよう油分でフタをしましょう。

また、Uゾーンは大人ニキビが出来やすい部分でもあります。ニキビが出来てしまったら、まずニキビ用の化粧水をつけ、その後に保湿化粧水を重ねづけすると良いでしょう。

Tゾーンは油分少なめ・水分はしっかり!

Tゾーンのケアで大切なのは、油分を過剰に与えず、保湿は充分に行うことです。水分が足りないと肌を守るために過剰に皮脂を分泌し、更にテカテカ・ベタベタが酷くなってしまいます。

ですので化粧水はしっかりつけて、乳液はつけない、または薄めにつけるようにしましょう。Tゾーンにのみ収れん化粧品をつけると肌を引き締め、皮脂の過剰な分泌を抑えてくれます。

Tゾーンは毛穴の詰まり・黒ずみが起こりやすいので、しっかりと汚れを落とすために洗顔前の蒸しタオルがおすすめです。水で濡らして絞ったタオルを電子レンジで30秒~1分程温めて、少し冷ましてから2~3分程度顔に当てます。蒸気と熱で毛穴が開くので、毛穴の汚れを綺麗に落とすことが出来ますよ。

ひと手間加えたスキンケアで、混合肌でも健やか美肌に

いかがでしたか?混合肌のスキンケアはちょっと面倒かも知れませんが、少しの手間でテカテカとカサカサ、両方の悩みが改善されていくと思います。

季節によって肌のコンディションが変わったりもするので、毎日のケアで変化に気付いたら、臨機応変に対応していきましょう。

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