野菜くずは栄養の宝庫!ベジブロスダイエットの仕組みと注意点
重い冬服から爽やかな春夏服へと着替える季節には、「自分自身のスタイルが気になる!」なんてお悩みを抱く方も多いのではないでしょうか。
このお腹のたぷたぷお肉さえなんとかなれば…!二の腕の贅肉のたるみがなければ…もっとオシャレを楽しめるのに!なんてお悩み、よくわかります。
だからこそ、周囲よりも一足早く、話題のベジブロスダイエットをスタートしましょう。野菜くずを使って、手軽にスタートできるダイエット法のメリットや魅力、具体的な方法と注意点を解説します。
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ベジブロスは「ベジタブル(野菜)」の「ブロス(だし)」!
ベジブロスは、野菜くずを煮だして作った「だし」のことを言います。「野菜」そのものではなく、「野菜のくず」を使って作るところに、最大の特徴があります。
「野菜のくずって言われても…具体的にどんなものが当てはまるの?」と迷ったときには、以下の例を参考にしてみてください。
- 剥いたら捨ててしまうタマネギの外皮
- 人参の皮
- 切り落としたナスのヘタ
- 取り除いたカボチャのワタやタネ
- ネギの先の青いところ
- キノコ類の石づき
- トウモロコシのヒゲや皮
普段の調理の中で、無意識に捨ててしまっている野菜のパーツこそが、ベジブロスの材料となります。
捨てる部分を再活用して作れるため、お財布にも優しく生ゴミ減量にもつながるでしょう。もちろんダイエット効果や健康効果も期待できますから、一石二鳥どころか三鳥、四鳥を狙えます。
ダイエット効果の秘密はファイトケミカル
でも、どうして野菜くずを使ってだしを作ると、ダイエット効果が期待できるの?だったら野菜スープでも良いのでは…?なんて疑問を抱くのも当然のこと。
ベジブロスには通常の野菜スープにはあまり含まれていない、特別な栄養素が豊富に含まれています。これがダイエット効果の秘訣となっているのです。
野菜の皮やヘタには、野菜自身が環境から身を守るために作り出す、「ファイトケミカル」という成分が豊富に含まれています。
このファイトケミカルには、以下のような嬉しい効果が期待できます。
- 抗酸化作用
- 代謝アップ
- デトックス効果
- 美肌効果
女性のアンチエイジングとダイエットに良い作用を期待できるのが、ファイトケミカルのすごいところ。
ファイトケミカルは女性向けのサプリメントなどに配合されていることもありますが、野菜くずからベジブロスを作れば、低コストで同成分を摂取できます。
食事前の摂取で血糖値の上昇を緩やかに!
またベジブロスを食事前に摂取すると、その後の食事による血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
血糖値が急激に上がると、それを下げるために大量のインシュリンが分泌されます。大量のインシュリンに対して体が反応すると、「より多くの脂肪を溜め込もう」という働きにつながってしまうのです。
この流れに注目して、体重を減らそうとするのが「糖質オフダイエット」や「低インシュリンダイエット」と呼ばれるもので、近年注目を集めています。
糖質の少ない食物を選んで食べるのも良いですが、ベジブロスを使えば「食前に飲む」だけで手軽に糖質ケアが可能になります。
ごはんやパンなど、炭水化物を摂取しながらダイエットに取り組みたいときにも強い味方となってくれるでしょう。
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作り方は簡単!野菜のくずを30分煮込むだけ
ベジブロスの作り方は至って簡単です。誰にでもできる作業ですから、ぜひ実践してみてください。
- 野菜くずを用意する(好きなだけ)
- 鍋に水と野菜くずを投入し、火にかける
- 沸騰させたら中火にして、30分ほど煮込む
- 最後にざるでこして完成
通常のスープを作る際には「アクとり」をしますが、ベジブロスの場合は必要ありません。アクにもファイトケミカルが含まれていますから、そのまま放置してください。
また野菜のえぐみを取り除き、風味をアップするために「酒」や「昆布」などをプラスするのもオススメです。
使用する野菜くずによっても色や味が変わってきますから、その日に手に入る野菜くずを使って、変化を楽しんでみてください。
そのまま飲んでも、料理に使ってもダイエット効果アリ!
ベジブロスのすごいところは、そのまま飲んでも、だしとして料理に使ってもダイエット効果が期待できるという点です。
自分の目的や生活スタイルに合わせて、さまざまな活用法を見つけてみましょう!
プチ断食との組み合わせでデトックス効果も◎!
普段の食生活が乱れがちな人や、ついつい食べ過ぎてしまう人には、ベジブロスとプチ断食を組み合わせるのがオススメです。
1日に2食は普通に食べ、もう1食をベジブロスのみにするという方法です。普段の食生活の中で疲れてしまった胃腸を休ませ、体内の毒素を排出する効果が期待できます。
断食期間は、自身の目的と体調に合わせて調整してみて。身体の内側からスッキリできるでしょう。
朝のスープで無理なく体型維持
厳しいダイエットではなく、あくまでも美容と健康を維持するために、体に良いことをスタートしたい!というときにも、ベジブロスはオススメです。
ベジブロスのみではなく、好みの野菜を入れて野菜スープに仕上げましょう。
「朝は時間がないし、正直あまり食欲もない…」なんて方でも、スープなら事前に準備しておいたものを温めるだけでOKですし、ささっと手軽に食べられるはずです。
家族みんな、ベジブロスで免疫力・代謝力アップ!
ベジブロスでファイトケミカルを摂取すると、ダイエット効果だけではなく、免疫機能の上昇や美肌効果など、さまざまなメリットを期待できます。
せっかくですから、自分だけではなく家族みんなで取り入れてみるのもオススメです。
- カレー作りのベースとして
- お米を炊くときのお水として
- 子どもの離乳食のだしとして
- 味噌汁や煮込み料理にも!
どのような野菜くずでベジブロスを作るのかによって、向いている料理には差が出てきます。とはいえ基本は「野菜だし」ですから、野菜系の料理との相性は抜群です。
カレーのベースなら、多少癖のあるベジブロスでも難なく摂取できるでしょう。また離乳食のだしとして使えば、薄味ながらも柔らかくしっかりとした味わいが楽しめます。
ベジブロス作り、実は「向いていない野菜」もある!
ダイエット・美容・健康を意識したときに、たくさんのメリットが期待できるベジブロス。基本的には「どんな野菜くずを使ってもOK」ですが、取扱いに注意が必要な野菜もあります。
- キャベツの芯
- ブロッコリーの芯
- 大根のヘタや皮
- 紫キャベツや紫タマネギなど
キャベツやブロッコリー、大根はアブラナ科に属する野菜で、大量に使うとえぐみや苦みが出てしまいます。少量であれば問題はないので、調整しながら使うのがオススメです。
また紫色の野菜は、栄養も豊富で良いのですが、出来上がったベジブロスの「色」に影響を与えてしまいます。
たとえば紫色のベジブロスを使ってお米を炊こうとすると、ごはんの色にも影響が出てしまいますから、こちらも用途に合わせて検討するのがオススメです。
安心・手軽にベジブロスを作ろう!用意するべきアイテム4つ
野菜くずを活用してベジブロスを作る際には、いくつかのアイテムを事前に準備しておきましょう。安心でなおかつ手軽に、ベジブロスを作ることができます。
- チャック付きの密閉袋
- チャック付きの密閉袋は、野菜くずを保管しておくのに便利です。野菜の皮やヘタ、使わない部分が出たら、袋にまとめておきましょう。袋にいっぱいになったら、全部一緒に鍋に入れて煮込めばOKです。
- 重曹(食品用)
- 皮やヘタなどの野菜くずには栄養もいっぱい!しかしその反面、「農薬が気になる」という方もいるでしょう。ほとんどの農薬は水で洗えば落とせますが、それでも心配なときには重曹水に漬け込みましょう。1分ほどで、農薬を除去できます。
- 圧力なべ
- ベジブロスを作る過程でもっとも時間がかかるのは、「野菜くずを煮込む」ステップです。圧力なべを使えば、この時間を大幅に短縮できます。鍋に野菜と水を入れたら、5分間加圧しましょう。その後火をとめ、圧力が下がるまで待って、こしたら完成です。
- 製氷皿
- 出来上がったベジブロスは、冷蔵で1週間程度使えます。使いきれない場合には、製氷皿でブロック状に凍らせて保存しておきましょう。ブロック状なので量の管理もしやすく、2~3か月は使えます。
代謝アップで脂肪燃焼!ベジブロスで体作りを始めよう!
ベジブロスからファイトケミカルを摂取できれば、体の中の代謝がアップします。発汗や脂肪燃焼効果が促されるために、ダイエット効果が期待できます。
代謝が良い体であれば、摂取した栄養をどんどんエネルギーにしていけますから「痩せやすく太りにくい体質」に近付けていけることでしょう。
美肌効果や免疫力アップで、美しく健康的なダイエットを実践してみてください。
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