ココナッツオイルの有効な使い方は?ダイエットや美容にも使える!

健康にいいオイルとして2015年ごろからブームになっているココナッツオイル。しかし世界ではそれ以前から美容やダイエットに効果のある食べ物として浸透していました。

モデルのミランダ・カーさんは産後にココナッツオイルを使ったダイエットに取り組み、わずか2ヶ月で元の体型に戻ったのだとか。

そんな大注目の一方で、まだまだココナッツオイルをどうやってつかったらいいのか良く知らない人が多いのが実情です。

ダイエットのための効果的な食事方のほかにも、健康維持やアンチエイジングのための利用方法を解説していきます。

体型維持にも美容にも効果のあるココナッツオイル

ココナッツオイルの使用でもっとも注目されているのは、ダイエット効果です。多くのハリウッドセレブがココナッツオイルを取り入れて体系維持に成功しています。

そのほか、最近の研究では認知症の予防にも効果があるなど、医療分野からも新しい発見が続いています。

消費されやすいエネルギー源になり脂肪を燃やす

ダイエット食品として効果的な理由に、ココナッツオイルが体内でケトン体を生成するという機能が挙げられます。

ケトン体
体脂肪を分解して作られるエネルギー源。通常食事から得たブドウ糖をエネルギーに活動している人体が、ブドウ糖不足に陥った場合、それを補うために作り出すもの。
ケトン体体質になると、体脂肪がどんどん分解されるようになるので短期間でも体重を落とす効果があります。

ココナッツオイルは肝臓で分解されるとケトン体になります。そしてケトン体をエネルギー源に体が活動するようになると、体脂肪の分解も促されます。

腸内環境を改善して、代謝をアップさせる

ココナッツオイルは、中鎖脂肪酸という構造の油脂で出来ています。中鎖脂肪酸とは、腸内での消化吸収がよく、腸内環境をよくする働きをします。

そのため、停滞していた腸の蠕動運動を改善し、便通を良くすることでたまった便から毒素やカロリーが再吸収されることを防ぎます。

また効果と体温を上げて代謝をよくする効果も期待できます。このようなことからもダイエットのために効果的なオイルと言えます。

強い殺菌作用があり口内トラブルに対処

ココナッツオイルを溶かしてうがいをすると、虫歯や口臭予防にもなります。特に歯磨きでは取れない細かな汚れや磨き残しを取ることも出来ます。

さらにホワイトニング効果もあるので、年齢を重ねて着色が気になりだした歯のケアをするのにも最適です。

ココナッツオイルの主成分は飽和脂肪酸ですが、その中に含まれているラウリン酸という脂肪酸に、細菌にやウイルスに抵抗する力があるのです。

そのため歯磨きやうがいに用いると、虫歯や口臭の原因になる口腔の悪玉菌を押さえることが出来て、きれいな息を保てます。

抗炎症作用がにきびや肌荒れを改善

また、ラウリン酸が持っている抗菌作用によって、にきびなどで出来た炎症や、やけど、アトピーなどの肌トラブルを解消することも出来ます。

さらにグリセリンを豊富に含んでも居るので、肌に浸透して水分を保つ働きをしてくれます。そのため、炎症による傷を修復する力に優れています。

加えて活性酸素を抑制するビタミンEも含んでいるので、紫外線によってシミが増えることを防いでくれます。

脳のエネルギー源になって認知症を予防する

脳は体の中でもっともエネルギーを必要とする機関なのですが、食事からとるものではブドウ糖しかエネルギーとして活用できません。

しかし老化が進むとブドウ糖の吸収が悪くなって、脳の活動量が抑制されてしまいます。こうして細胞が劣化していって認知症やアルツハイマー病が起こるのです。

そこで、ココナッツオイルを食事に取り入れることで、不足している脳のエネルギーを補うことが出来ます。

そのためいつまでも細胞を健康に保ち、認知機能が衰えるのを防いで健康寿命を延ばすことに繋がるのです。

目的別のココナツオイル使用方法

このように1瓶のココナッツオイルでほぼ全身のトラブルに対処できることが分かります。その分、どんなときどんな風に使えばいいのか迷いますよね。

では、ダイエットや美容など目的別に効果的な使い方を見てきましょう。大きく分けて、食事として取るか、肌に塗るかの2つの方法になります。

ダイエットのためには糖質を抜き、暖かい飲み物に混ぜる

ココナッツオイルから作られるケトン体はブドウ糖の代わりにエネルギー源となりますが、その際気をつけるのは食事からのブドウ糖を減らすことです。

そのため、ココナッツオイルを使ったダイエットは、糖質制限ダイエットのフォローという側面も持っています。

料理をするときに炒め脂としてココナッツオイルを使ったり、暖かいスープやコーヒーに混ぜることで食べやすくなります。

ココナッツオイルには満足感を得られる効能もあるので、ご飯やパンが食べられない飢餓感を改善し、糖質制限を成功させる鍵となります。

健康維持のためにはバターの代わりに使う意識を

認知症以外にも、糖尿病の改善にも効果があり、免疫機能を高めるので小さなお子さんでも安心して食べられるココナッツオイルは、バターの代替品としても使えます。

そのため、朝ごはんの食パンに塗って食べたり、お菓子を作るときに利用すると効果的に摂取できます。

特徴的な香りがあるので、パンに塗る場合は風味が豊かな全粒粉パンを使うと、血糖値を上げにくくさらに健康効果が高まります。

少量でも好きなパーツのスキンケアに使えます

ココナッツオイルは保湿成分や抗炎症成分が豊富なので、顔や手、足、髪など乾燥が気になる部分のどこにでも使うことが出来ます。

ですが、このオイルは少量でもかなり伸びる性質を持っています。あまり使いすぎるとあとからべたべたしてしまうので要注意です。

また、スキンケアに使用する際には、不純物の取り除かれた「美容グレード」とされているものを選ぶようにしましょう。

食用に作られたものには、風味を残すために原料由来の不純物が多く含まれて居ます。そのまま塗ると肌への刺激が強すぎるので、頻繁に使うのはおすすめできません。

まだまだ研究途上のため不明な点も多い

このように様々な健康成分を持っていて、ダイエットや美容に高い性能を発揮するとされているココナッツオイルですが、臨床試験はまだ進んでいないのが現状です。

そのため、一方では肌に優しいという研究者がいたり、反対に毛穴を詰めてしまうのでにきびを悪化させるとする美容家がいるなど意見も分かれています。

はっきりした結論が出ていないので、使い方には慎重にならなくてはいけません。食事に使う場合は、廉価なものではなく純度の高いヴァージンオイル選びましょう。

また、スキンケアに用いて肌荒れがひどくなったりした場合は、すぐ使うのをやめて皮膚科に相談するといいですね。

上手に使えば万能の効果を発揮するオイル

オイルとして流通する以前から、ココナッツオイルは石鹸や化粧品の原料として用いられていました。

そのため炎症を抑えたり肌の保湿をする効果が高いのはほぼ立証されています。ですが、オイルを直に美容やダイエットに使えるかはまだ研究の途中です。

そのため、安全に効果を出すためにも、食べたり肌につけたりする場合は少量から始めてみてください。

体に合う人は問題なく使用できますが、万が一副作用が出たりすると危険なので、一度に大量に摂取することは避けましょう。

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