まつ毛を育毛できる目薬。副作用は?気になる効果と正しい使用方法

目薬でまつ毛を育毛しようとしている女性

まつ毛の抜け毛が気になったとき、「育毛」を意識する方は多いはずです。しかし実際には、「どうまつ毛を育てれば良いのか」と悩んでしまいます。

できれば効果的に、そして確実にまつ毛を生やし、伸ばしていきたい!こんな方にオススメなのが「医薬品」を使用して育毛する方法です。

まつ毛の育毛剤として注目を集める「緑内障の目薬」の詳細、気になる効果、使用の際の注意点などを詳しく紹介します。

偶然から発見された、緑内障用の目薬のまつ毛育毛効果

まつ毛を育毛したい!と願う方にとって、まず気になるのが「なぜ緑内障用の目薬が、まつ毛育成につながるのか」という点です。

緑内障とまつ毛育毛の関連性について、説明します。

もともとは「副作用」だった!

緑内障とは、徐々に視野の欠損が失われていく目の病気。多くの場合は目の盲点付近から何年もの年月をかけて、徐々に「見えない範囲」が広がっていきます。

しかし進行が非常にゆっくりであること、見えない部分を他方の目が補うことで、発見が遅れやすく、最悪の場合、失明につながる病気として知られています。

緑内障の目薬は、視野欠損を引き起こす原因とされる「眼圧」を下げるために用いられ、症状の進行を防いでくれます。

一見「まつ毛」とは何の関係もないように思えますが、この薬を実際に使用した方々から、「目薬を使用したら、まつ毛が伸びた!」という思わぬ副作用の報告が相次ぎます。

この「副作用」に焦点を当てて開発されたのが、まつ毛育毛剤なのです。

まつ毛を育毛できる理由

緑内障の薬にまつ毛育毛の効果があるのは、ビマトプロストという成分が含まれているためです。

このビマトプロストには、「眼圧を下げる」以外にも「毛包の中の成分に働きかけ、活性化する」という特徴があります。

このためにまつ毛の毛周期が伸び、濃く長いまつ毛が生えやすくなるというわけですね。

まつ毛の毛包内の細胞の働きが鈍くなっているために、新しいまつ毛は生えにくくなっていた方にとっては、新しいまつ毛を生み出すためのサポートをしてくれます。

もともとは、副作用の報告から始まった「まつ毛育毛剤」としての道。日本国内では、まだまだ一般的な選択肢とは言えませんが、まつ毛のボリューム不足に悩む方にとっては、非常に大きな支えになってくれています。

「まつ毛育毛剤」として使われる、代表的な目薬3つ

まつ毛育毛剤として使われる目薬にも、さまざまな種類が存在しています。代表的なものは、以下の3つです。

  • ルミガン
  • ケアプロスト
  • グラッシュビスタ

含まれている成分に大きな差はありませんが、手に入れ方や使い方、注意点などで異なる点も存在しています。

気になる目薬を見つけたら、その製品の特徴をしっかりと勉強してから使用するのがオススメです。

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まつ毛育毛剤で実感できる効果3つ

まつ毛のボリューム不足で悩む方にとって、もっとも重要なのは「まつ毛育毛剤で、どんな効果を実感できるのか」という点です。

3つのポイントを、それぞれ詳しく紹介します。

今あるまつ毛が伸びる!

まつ毛育毛剤を使って、もっとも実感しやすい効果がこちら。「今生えている自分のまつ毛が、これまでよりも長く伸びる」というものです。

まつ毛は、ある程度の期間で自然と抜け落ちるように作られています。抜け落ちるまでの周期は人それぞれですが、その周期が短ければ、充分に伸びる前に抜けてしまいます。

緑内障用の目薬には、このまつ毛の毛周期を長くする効果があります。抜けるまでの期間が長くなれば、その分成長する期間も長くなることに。

自然と、まつ毛育成につながるというわけですね。

密度が濃くなる

加齢やダメージの影響で、まつ毛がスカスカになっている場合、まつ毛育毛剤が毛包に働きかけることで、新たなまつ毛を生やすことも可能になります。

新しくまつ毛が生えてきて、しかもそれらが長く成長していけば、まるでマツエクをしたときのような華やかさを手に入れることも可能!

ただしもともと毛包が存在しない場合は、密度が濃くなることはありません。人によって効果を実感できるかどうか、差が表れやすいポイントです。

まつ毛にハリが生まれる

緑内障用の目薬が毛包内の細胞に働きかけることで、これまでよりも黒くハリのある、健康的なまつ毛に育ちます。

まつ毛の本数が増えなくても、一本あたりのボリュームがアップして見えることで、「まつ毛が増えた!」と感じる方も少なくありません。

効果が実感できるまでの期間は約1ヶ月!

これらの効果は、8割近くの方が実感できると言われています。また実感できるまでの期間は、約1ヶ月です。

まつ毛の毛周期は早い人で30日程度。遅い人でも3ヶ月です。頭髪と比較するとその寿命は非常に短く、その分育毛剤効果も早く実感できます。

高い効果を実感できる医薬品とはいえ、残念ながら「100%の人が確実に効果を実感できる」というわけではありません。

自分にとってはどうなのか試してみたい!というときには、まずは「1ヶ月」を目安に取り入れてみると良いでしょう。

まつ毛育毛剤の効果は、塗っている最中にのみ実感できるものです。なんらかの事情により使用を中止すれば、まつ毛の状態も徐々に元に戻ります。

こうした事実も、しっかり頭に入れておきましょう。

今すぐ試してみたい!まつ毛育毛剤の購入方法

高い効果を実感できるかもしれない、まつ毛育毛剤。「ぜひ購入したい!」と思ったら、方法は以下の2つです。

自分にとって良い方法を選んでください。

医師の処方を受ける!

医療用に作られた医薬品の処方は、医師にしかできません。まつ毛育毛剤を手に入れたいときには、「医師の処方を受ける」というのが正攻法となります。

医師から処方を受ける際の流れは、以下のとおりです。

  1. まつ毛の悩みに強いクリニックを探す
  2. 予約して来院、医師の診察を受ける
  3. まつ毛貧毛症と診断される
  4. 治療薬として、まつ毛育毛剤を処方される

メリットは、医薬品の取り扱いや利用法について、医師のサポートをしっかりと受けられるという点です。

また厚生労働省に認可された医薬品「グラッシュビスタ」を使用できるため、万が一副作用などが起きた際には、救済措置を受けることができます。

一方で「価格が高い」というデメリットもあります。まつ毛貧毛症の治療は自由診療となり、1本あたりの価格は1万円を超えるケースも少なくありません。

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個人輸入をする!

より安く、まつ毛育毛剤を入手したい!という場合には、個人輸入するという方法もあります。

日本で医薬品を購入するためには処方箋が必要ですが、海外の場合はそれが必要ありません。インターネットを使って自分で輸入すれば、価格を抑えることができます。

デメリットは、医薬品使用に際して、医師のサポートを受けられない点。そして、個人輸入に関するリスクを、全て自分が負うということです。

偽物を購入しトラブルになるケースも増えていますから、信頼できる個人輸入代行業者を探すと良いでしょう。

どちらの方法も一長一短ですが、まつ毛育毛剤は、大切な「目」にも関わることです。迷ったときには多少高くても、医師を頼った方が安心できます。

正しい使い方を知ろう!

緑内障用の目薬から生まれたまつ毛育毛剤を正しく使うための方法は、以下の通りです。

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メイクをしている場合はきれいに落とし、洗顔します。コンタクトを使用している場合は、外しておきましょう。

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アプリケーターを取り出し、点眼薬を一滴だけ落とします。直接容器が触れないよう、注意してください。

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塗る方の目を軽く閉じ、上まぶたのまつ毛の生え際を、アプリケーターですっとなぞります。アイラインを引くときの感覚で塗布してください。

イラスト化画像1-4

目の周りについてしまった、余計な薬を優しく取り除きます。

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片方の目が終わったら、アプリケーターを捨て、新しいものを用意します。同様の手順で、もう片方の目にも薬を塗布してください。

アプリケーターがついていない製品を購入した場合は、忘れずに事前購入しておきましょう。初めて購入するときには、アプリケーター付きのものを選ぶと失敗しません。

忘れてはいけない注意点も!もちろん「副作用」もアリ

医薬品には、作用もあれば副作用もあります。まつ毛を伸ばすために使用した医薬品で、想定外の悩みを抱える方も少なくありません。

どのような副作用があるのか、事前にしっかりと頭に入れておいてください。よく知られている副作用は以下の6つです。

  • 色素沈着
  • 眼圧低下
  • 産毛の増加
  • 目の充血
  • 目のかゆみ
  • 眼瞼下垂

まばたきをすることで薬が目元に広がってしまうと、目の周りに黒ずみができる可能性があります。またまつ毛以外の毛にも、育毛効果が表れてしまうこともあります。

目の充血やかゆみは、もともとアレルギー体質の人に表れやすい副作用で、放置するのは危険です。もしも思い当たる節があれば、すぐに眼科で診察してもらいましょう。

また薬が目に入れば、そもそもの目的である「眼圧低下」が起きる可能性もあります。上まぶたが垂れ、目が開けづらくなる眼瞼下垂も報告されているので、注意が必要です。

効果は高いがリスクもアリ。慎重な判断で使用を見極めて

高い効果を期待できるのが、緑内障用の目薬から生まれた、まつ毛育毛剤の特徴です。しかし医薬品である以上、副作用のリスクも否定できません。

医師の中には、大切な目への影響を考慮し、積極的な使用を推奨していない方もいます。最終的な判断は自分で、慎重に行うべきだと言えるでしょう。

もちろんまつ毛を育毛するための方法は、育毛剤だけではありません。まだ悩みが深刻ではないなら、まずは他の方法で様子を見てみるのも、一つの方法です。

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