まつ毛を伸ばす効果があると噂のニベア缶。使い方と注意点

まつ毛のボリューム不足が気になり始めたとき、「できるだけ手軽にまつ毛ケアをしたい!」と思う方は多いことでしょう。

新しくアイテムを購入するのではなく、家にあるものを流用できたら便利ですよね。

こんなとき、気になるのが「まつ毛を伸ばすなら、ニベアを塗ると良い」というウワサです。本当のところはどうなのか、また使い方や注意点など、気になる点をまとめます。

まつ毛に塗る前に、知っておきたいニベアの特徴

まつ毛は、非常にデリケートな部位である「目」に近いパーツです。

安易な気持ちでケアをスタートする前に、ニベアとはどのような製品で、どんな成分が含まれているのか、きちんとチェックしておきましょう。

ニベアは、ドイツの化粧品会社、バイヤスドルフ社が製造している化粧品ブランドです。ブランドとしてのニベアがスタートしたのは1911年のこと。なんと100年以上の歴史があります。

ニベアといえば青い缶に入っているクリームが有名です。

このクリームの成分は、水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、ホホバ油など。油分が多く含まれており、これが皮膚の保湿を助けてくれます。

メディアで「高級美容クリームと成分がほぼ同じ」と注目されたこともあるニベア。皮膚の保湿以外にも、リップや髪など、さまざまな用途で使用されています。

ニベアでまつ毛が伸びる2つの理由

ニベアの特徴を知ったところで、次は「まつ毛とどうかかわっているのか」を解説します。なぜニベアを塗るとまつ毛が伸びると言われているのでしょうか。

ここには、以下の2つの理由があると言われています。

目元の乾燥対策

人間の目元の皮膚は非常に薄く、乾燥によるダメージを受けやすいです。目元のシワやたるみも、そんな皮膚トラブルの一つ。

さらに「まつ毛の抜け毛増加」というトラブルを引き起こすこともあります。

皮膚が乾燥すると、バリア機能が低下してしまいます。潤いのある肌なら難なく乗り越えられる刺激でも、乾燥した肌にとっては大敵です。

ニベアをまつ毛に塗ることで、目元にも成分が行き渡れば、目元の保湿力は高まります。細胞が潤いを取り戻し、その働きを活性化させることで、まつ毛のハリや長さを取り戻せる可能性があります。

目元のトラブルは、まつ毛ダメージだけではありません。くすみやシワなど、あらゆるトラブルに対してアンチエイジングができる点も、ニベアを使うメリットだと言えそうです。

まつ毛を刺激から保護

まつ毛にニベアを塗ることで、まつ毛そのものを、外からの刺激に強くすることができます。

毎日のメイクにクレンジング、ときにはつけまつげにマツエクなど…女性のまつ毛は非常に過酷な環境下にあります。

まつ毛の細胞には何の問題はないにも関わらず、こうした「ライフスタイルによる刺激」が原因で、まばらまつ毛に悩む方は決して少なくありません。

まつ毛にニベアというベールを施すことで、外的な刺激から守ることができます。

これまでは刺激によって抜け落ちていたまつ毛を守り、きちんと育てられるようになることで、まつ毛が伸びる可能性もあります。

「伸びたように見えるだけ」という可能性も…

ニベアには優れた保湿効果があり、目元にもまつ毛にも一定の保湿効果をもたらしてくれることでしょう。

しかし残念ながら、まつ毛のボリューム不足の原因が「乾燥」だけとは限りません。他の要因が強く関連している場合、ニベアにはあまり効果がないと考えられます。

「伸びた!」と報告している方の中にも、「ニベアの油分で黒さが引き立っただけ」「まつ毛が束になり、ボリュームアップしたように見えるだけ」というケースもあるはず。

ニベアを使って本気でまつ毛を伸ばしたい!と考えるなら、自身のまつ毛の状態を、冷静に見極める努力も必要だと言えるでしょう。

本当にニベアでまつ毛が伸びるかどうかは、まつ毛不足に陥っている原因や体質によって異なると言えそう。

ニベアはもともとプチプラのコスメとして知られています。気になったら、まずは試してみるのも良いかもしれません。

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まつ毛にニベア…注意するべき点3つ!

とりあえず一度、ニベアでマツイクしてみたい!という方に、覚えておいて欲しい注意点を4つ紹介します。

  • 目に入れない
  • 塗る場所、適量を守る
  • 汗で落ちることも考慮する
  • 雑菌繁殖に注意する

それぞれ、なぜ注意しなければならないのか、詳しく教えます。

目に入ると炎症の原因に!

ニベアは、「目に入っても大丈夫」という用途で作られた化粧品ではありません。

まつ毛や目元に塗ろうとして、誤って目に入れば、強い刺激を感じることがあります。洗って落ちればまだ良いのですが、ときには眼病の原因になってしまうことも…。

かゆみや充血を引き起こせば、見た目にも変化が現れてしまいます。たとえまつ毛が長くなっても、魅力的な目元にはなれませんから、充分に注意してください。

目の機能を阻害しないこと

人間の目には、自己を防衛するための優れた機能が備わっています。その一つがマイボーム腺と呼ばれるものです。

目のきわにある開口部から、ほんの少しずつ油分を分泌し、目を刺激から守ってくれています。

もしも目元にニベアクリームをべっとりとつけすぎ、このマイボーム腺をふさいでしまえば、人体に有益な油分は分泌されません。

この結果、ドライアイやものもらいを引き起こすことがあるので注意しましょう。ニベアを塗るなら、まつ毛やまつ毛の根元だけに優しく少量つけるのがベストです。

汗をかく日は使用を控えよう

目元にニベアを使用する場合、塗った後の行動について予測することも大切です。特に注意してほしいのが、汗について。

夏場や運動中など、顔に汗をかけば当然目元のニベアも流れ落ちてしまいます。ニベアの成分が目元から流れれば、当然目の中に入ることも考えられます。

汗をかくこと、泣くことが予想できる日は、ニベアでのケアは避けた方が良いでしょう。

ニベア自体を清潔に保って

最後のポイントは、使用するニベアの清潔さについてです。ニベアを使用するときには、指でそのまますくいとるという方も多いのかもしれません。

しかしこの方法では、手についた雑菌がニベアに移り、そこで繁殖してしまう可能性があります。

できれば清潔な綿棒やヘラを使って一度別のところにとり、そこから使用する分を調整すると良いでしょう。最後まで安心して使い切ることができます。

また一度開封した商品は、使用状況に関わらず、できるだけ早めに使い切ることが推奨されています。まつ毛や目元のケアだけではなく、全身に使うと効率が良いでしょう。

ニベアでまつ毛を伸ばすためには、何よりも「正しく使う」ことが大切です。目専用アイテムではないからこそ、慎重に、そして丁寧に取り扱ってください。

ニベア以外でも「保湿」できればOK

まつ毛にとってニベアは、悪い物ではありません。人によっては、まつ毛の育毛効果を実感できることもあるでしょう。

しかし「まつ毛にとって非常に良い」という物でもない、ということを頭に入れておきましょう。

ニベアでまつ毛が伸びる理由は、主に「保湿」にあります。だとしたら、ニベア以外にも保湿できるアイテムであれば、まつ毛は伸びると考えられます。

  • ワセリン
  • 馬油
  • まつ毛美容液

これらのアイテムは、ニベア以外にも「保湿ができるアイテム」として知られています。ニベアが手元にないときには、検討してみるのも良いかもしれません。

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やっぱり「目元専用アイテム」が安心!

メリットもあればデメリットもあるというのが、ニベアを使ったマツイク方法の本当のところだと言えそうです。

デメリットをできるだけ小さくするためには、リスクを避けることが一番です。そのためには、目元への使用を前提としている商品を使うと良いでしょう。

まつ毛美容液は、目元に使える化粧品で、目元の保湿成分と共にまつ毛を守るための成分もしっかりと配合されています。

ニベアよりも効率よくマツイクできると考えられますから、ぜひこちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。

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