ワセリンでまつ毛を伸ばす効果はある？目元の保湿力UPがマツ育に！

「まつ毛が伸びる」と言われる習慣やケア方法は、ネットでいくつも紹介されています。「ワセリンを塗るとマツイクできる！」なんて説も、有名ですよね。

ここで気になるのは、「本当にワセリンだけで、まつ毛を伸ばすことができるのか」という点です。

大切な目にも関わることだからこそ、ワセリンとまつ毛に関して、真実を紹介します。

ワセリンがまつ毛を伸ばす…医学的根拠はない！

主にインターネット上で噂になった、「ワセリンでまつ毛を伸ばす」方法。保湿剤として知られるワセリンで、マツイクができるなんて！と、心惹かれた方も多いことでしょう。

しかし残念ながら「ワセリンでまつ毛が伸びる」という医学的根拠はありません。

ワセリンは、石油を精製し、純度を高めることで作られる鉱物油の軟膏です。人間の皮膚に塗ればベール状の膜となり、あらゆる刺激から皮膚を守ってくれます。

ワセリンといえば、赤ちゃんの保湿剤というイメージもあります。肌から分泌される成分の蒸発を防ぎ、皮膚表面に留まる時間を長くすることで、潤いをキープしてくれます。

確かに優れた保湿効果を持ちますが、残念ながらまつ毛の育毛に関わる成分が含まれているわけではありません。

「まつ毛が伸びた」体験談の秘密は「保湿力」にあった！

ではなぜ、「ワセリンでまつ毛が伸びた！」という体験談を多く見かけるのでしょうか。

それはワセリンがまつ毛に直接作用したわけではなく、ワセリンの保湿力が目元に影響を与え、まつ毛が育ちやすい環境が整ったためだと考えられています。

目元の皮膚は薄く、普段から乾燥しがちです。また女性の場合は、アイメイクによる過度な負担が気になる部位でもあります。

過酷な環境は、まつ毛が抜ける原因にもなります。ワセリンで乾燥を防ぐことで、目元の保湿力が高まれば、まつ毛が抜けるスピードを遅くできるかもしれません。

結果として、「まつ毛が伸びた」と感じられるというわけですね。

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ワセリンで目元の保湿…考えられるデメリット3つ

目元の乾燥が気になる方にとって、保湿をすることは良いことです。しかし保湿剤としてワセリンを使うことには、残念ながらデメリットもあります。

使用前にはしっかりと頭に入れておきましょう。

不純物で炎症を起こす可能性がある

ワセリンは石油から不純物を取り除いて作られています。しかし残念ながら、「不純物ゼロ」というワセリンは存在しません。

目元やまつ毛に塗ろうとすれば、そのまま目の中に入ってしまう可能性もあります。

ワセリンに含まれる不純物が目の中で反応すれば、炎症を引き起こしてしまうかもしれません。

実際にワセリンに記載された注意書きを見ると「目の中に入った場合は、すぐに洗い流してください」とあります。放置すれば、目のかゆみや充血を引き起こしてしまいます。

ドライアイの原因になる

人間の目の際には、マイボーム腺と呼ばれる場所が存在しています。規則正しく並んだ小さな開口部は、油分を分泌する役割を担っています。

人間の目の涙と、そしてマイボーム腺から分泌される油分を混ぜて作られた「油膜」によって、目は乾燥や刺激から守られています。

ワセリンをまつ毛に塗り、このマイボーム腺がふさがれてしまうと、機能の低下が起こります。充分に油分が分泌されなくなり、ドライアイの原因になってしまいます。

まつ毛ダニ繁殖の原因にも…！

まつ毛の毛穴の中に潜み、目元やまつ毛にさまざまなトラブルを引き起こすのがまつ毛ダニです。

あまり知られていませんが、日本人の5人に1人は、このまつ毛ダニがいると言われています。まつ毛の抜けや目元の強いかゆみを引き起こす原因になってしまいます。

さて、そんなまつ毛ダニが餌にしているのが、「油」です。もちろんワセリンも「油」の一種。まつ毛ダニにとっては大好物です。

まつ毛を伸ばそうとワセリンを塗ったら、その油分がまつ毛ダニの餌となり、大量繁殖を引き起こしてしまう可能性もあります。

反対にまつ毛の抜け毛が増えてしまうリスクもあるので、注意してください。

ワセリンの正しい塗り方を紹介

メリットとデメリットを踏まえた上で、「やっぱり乾燥が気になるからワセリンを使いたい！」と思うなら、正しい手順で塗ることが大切です。

目元のトラブルリスクを最小限に抑えるためのコツも併せて紹介します。

綿棒で清潔さを意識して

目元やまつ毛にワセリンを塗る際に、手に取ってさっと塗る方もいますが、デリケートな目の近くであることを考えると、清潔さにもこだわりたいところです。

滅菌済みの綿棒を用意しましょう。

綿棒に少量のワセリンを掬い取ったら、まつ毛の根本に塗ります。まつ毛そのものに塗りたいときには、マスカラのように綿棒を動かします。

右目を終えたら、次は左目です。このときには新しい綿棒に取り替えることで、感染症を予防できます。

塗り方の注意点は？

ワセリンを目元に塗るときには、以下の点に注意してください。

• 目に入らないようにする
• 顔を清潔に洗ってから塗布する
• ベタベタと塗りすぎない
• 顔の油分が多くなる夏場は控える

これらの点に注意することで、ワセリンの保湿力をより実感することができるでしょう。

安心して使えるワセリン3つ

デリケートな部位に使用するものですから、できるだけ肌に優しいワセリンを選ぶことも大切です。オススメのアイテムも3つ紹介します。

産ホワイト／日興リカ

高品質の白色ワセリンとして知られ、目の周りに使用することも可能です。赤ちゃんから大人まで、幅広く保湿剤として使用できます。

ベビーワセリン／健栄製薬

赤ちゃんにも使用できるワセリンとして、肌に優しいことをウリにしています。不純物が少なく、また柔らかいのでさっと使えます。

プロペトホーム／丸石製薬

白色ワセリンをさらに精製して作られるプロペトは、お肌に対して低刺激であることがウリの一つ。チューブタイプなら、清潔さもキープしやすいです。

目元の保湿なら、まつ毛美容液もオススメ

ワセリンには、確かに目元の保湿効果が期待できます。しかし目元の保湿効果であれば、目元専用のアイテムを最初から選ぶ！というのもオススメの方法です。

特にまつ毛を伸ばすことに関しては、口コミ評価も高い「まつ毛美容液」が揃っています。

高純度のワセリンと同程度の価格で購入できる商品も増えてきていますから、ぜひチェックしてみてください。

まつ毛美容液には、目元の保湿成分だけではなく、まつ毛に良いとされる栄養成分なども含まれており、ワセリンよりもしっかりとまつ毛をサポートしてくれるでしょう。

ぜひチェックしてみてください。

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ワセリン以外の「マツイク」スタイルも検討してみて！

ワセリンでまつ毛を伸ばす方法について、効果があるかどうかは、正直微妙な点も多いと言えそうです。もちろんリスクも存在しています。

まつ毛を伸ばしたい！と思ったときには、ワセリン以外にもさまざまな方法があります。

ライフスタイルやメイク方法の見直し、ケアアイテムの活用、さらには病院受診など…ワセリン以外にも、自分に合う方法があるかもしれないと、頭に入れておきましょう。

より効率の良い「マツイク」につながるはずです。

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