ドライヤー後の抜け毛がゴッソリ!女性が知りたい原因と正しい使い方
抜け毛トラブルは、女性にとっても他人事ではありません。生活の中のあらゆる習慣を見直して、「髪が抜ける原因」を取り除きたいところです。
女性の髪が抜けてしまう原因はさまざまですが、実はドライヤーもその中の一つ。髪のお手入れに欠かせないものですが、使い方を間違えると抜け毛を増やしてしまいます。
なぜドライヤーが抜け毛の原因になるのか、またトラブルを予防するための正しい使い方を紹介します。
Contents
抜け毛の原因になるのは、ドライヤーの熱!
ドライヤーが抜け毛を増やす原因になってしまう原因は、ずばりその「熱」にあります。
ドライヤーの熱は、100℃から120℃と非常に高いです。吹き出し口から少し離して使ったとしても、70℃から90℃の熱を、頭皮や髪に当て続けることになります。
頭皮も皮膚の一部です。毎日継続的に高温の風を当て続ければ、当然ダメージの原因になってしまうでしょう。
頭皮のダメージが皮脂の過剰分泌の原因に
ドライヤーの熱が頭皮にダメージを与えると、頭皮のバリア機能は低下してしまいます。乾燥状態が引き起こされ、さらにダメージを受けやすい状態になります。
乾燥した頭皮をなんとかしようと、頭皮の細胞は皮脂の分泌を過剰に行うようになります。過剰分泌された皮脂が毛穴に詰まると、抜け毛の原因になってしまうのです。
また過剰分泌された皮脂は、新しい髪の成長を阻害する可能性も。「抜け毛増加+育毛阻害」で、徐々に薄毛が進行してしまいます。
「ドライヤーを使わない」のもNG
ドライヤーの熱が頭皮にダメージを与えるのであれば、「ドライヤーを使わなければ良いのでは?」と考える方もいるでしょう。
しかし残念ながらこれはNGです。「自然乾燥させる」という方法も、抜け毛の原因の一つになってしまいますから注意してください。
自然乾燥が抜け毛を促進させる原因は、以下の3つです。
- 濡れた髪が頭皮を冷やし、血流を阻害する
- 細菌が増殖し過ぎて、頭皮のバランスが崩れる
- キューティクルが開き、髪が傷み簡単に抜け落ちる
濡れた髪をそのままにしておくと、蒸発する過程で頭皮の熱を奪います。冷えた頭皮では当然血流が悪くなり、栄養や酸素が行き渡らず、抜け毛が増えてしまいます。
また自然乾燥では、髪のキューティクルにもダメージを与えてしまいます。髪が傷み、絡みやすくなったり細くなったりすることで、ちょっとした刺激にも耐えられなくなってしまうのです。
もともと頭皮には「常在菌」と呼ばれる菌が存在していますが、湿った環境が長く続けば増えすぎてしまう可能性も。
ニオイやかゆみの原因になるだけではなく、抜け毛も促進させてしまいます。
自己流で使う方も多いですが、正しい方法を頭に入れておくことで、抜け毛の原因を減らすことができます。
正しいドライヤーの使い方、覚えておきたいポイント3つ
では具体的に、ドライヤーはどのような方法で使うのが正しいのでしょうか。髪を乾かす際のポイントについて、詳しく解説していきます。
できるだけ「低温・大風量」で乾かすこと
ドライヤーが抜け毛の原因となるポイントは、あくまでも「熱」です。この問題さえ解決できれば、頭皮への影響は最小限に食い止められます。
頭皮や髪にダメージを与えない最高温度は「70℃」だと言われています。
もし使用しているドライヤーに「低温モード」が設定されているのであれば、積極的に利用してみてください。
「乾かす能力に不安がある」という場合には、熱を控える一方で風量を増すのがおすすめです。熱ではなく風で髪を乾かすことで、頭皮と髪を守りながらも効率よく作業できます。
8割を目安に乾かすこと
ドライヤーを当てる際には、8割乾燥を目安に行動するのがオススメです。
「毛先から根元まで、しっかりと乾かさなければ満足できない!」という方もいるかもしれませんが、その分ドライヤー時間は長くなり、ダメージを増大させてしまいます。
完全に乾かさなくても、人間はもともと、ある程度自然に髪を乾かすことができる生き物です。2割程度は、自然乾燥に任せましょう。
根元の方から髪を乾かし、毛先は少し湿っているくらいが目安となります。
1か所に温風を当て過ぎないこと
ドライヤーを使うときには、熱によるダメージを最小限に食い止めるため、常に乾かす場所を移動させながら利用してください。
どれだけドライヤーの設定を低温にしたとしても、1か所に長時間当て続ければ、温度は徐々に高くなってしまいます。
ドライヤーは常に動かしながら、少しずつ髪を乾かしていきましょう。髪をバサバサと振り乱すのではなく、ドライヤーを持つ手を動かすのがコツとなります。
シャンプー後の新習慣!ドライヤーを使う際の手順
ドライヤーの正しい使い方を頭に入れたところで、実際に正しい手順で髪を乾かしてみましょう。
ドライヤーを使う際の流れは以下のとおりです。
- 洗髪後の髪をタオルで拭く
- 髪にタオルを巻いたまま、1~2分おく
- 洗い流さないトリートメントを、髪の真ん中あたりから毛先にかけて馴染ませる
- ドライヤーを髪から20センチ程度離して、髪を乾かす
- 8割方乾いたところで温風終了
- 冷風に切り替え、頭皮や髪を冷やし、過乾燥を防ぐ
- ブラシを優しくあて、髪を整える
それぞれの手順のコツを紹介していきます。
ドライヤー前のタオルドライが最重要!
ドライヤーで髪を乾かす際には、ドライヤーを使う前のタオルドライが非常に重要な意味を持っています。
タオルでしっかりと水気をきっておけば、ドライヤーを当てる時間が短くなり、熱によるダメージを最小限に食い止められるからです。
とはいえ、タオルを髪にあて、ごしごしとこするような仕草は禁物です。頭全体をタオルで包み、マッサージをするように頭皮の水分をとっていきましょう。
その後、髪の中央から根元にかけての部分を優しくタオルで包み、両手を抑えるようにします。髪をタオルで包んだまま1~2分放置すると、より水分が吸収できます。
ダメージ軽減に役立つ洗い流さないトリートメント
髪が傷んでいるときには、洗い流さないトリートメントを使って、髪を保護するのがオススメです。
とはいえ頭皮にべたべたとつけると、トリートメントの刺激で抜け毛が促進されてしまうことも……。毛先中心に使うよう、意識してみてください。
最初は後頭部、徐々に前へ
髪を乾かす順番は、後頭部を最初にするのがベストです。どうしても作業がしづらい場所で、水分を残しやすい場所ですから、なるべく早く乾かしてしまいましょう。
その後少しずつ前の方へとドライヤーを移動させます。こうすることで、手早く、そして確実にすべてのパーツを乾かすことができます。
後頭部を乾かすときには、頭を前に倒し、根元に風を当てるのがコツ。特に髪の長い女性の場合は、意識してみてください。
ドライヤー中のブラシは避けて
ドライヤーをしている最中に、ブラシで髪をとかしながら乾かす方もいますが、髪のダメージを増大させてしまうので避けてください。
ブラシで髪を整えるのは、ドライヤーを終えたあと。手ぐしで髪を乾かし、最後にブラシで優しく整えるのがオススメです。
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正しくドライヤーを使って、頭皮と髪の健康を守ろう
ドライヤーは、使い過ぎても使わなくても抜け毛の原因になってしまうアイテムです。特に女性は、男性と比較してドライヤー使用時間が長くなりがち。
だからこそ、正しい使い方や抜け毛の原因となる仕組みをしっかりと頭に入れておきましょう。
せっかく抜け毛対策に良いとされる「シャンプー」や「育毛剤」を取り入れていても、ドライヤーが正しく使えなければ、効果を台無しにしてしまう可能性も…。
ドライヤー後の抜け毛が気になる!という場合には、ぜひ自身のドライヤー習慣について、再度見直してみてくださいね。
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