漢方で首イボ改善!首イボができにくい体質に変えていこう
首イボは皮膚科に行けば除去することができますが、液体窒素やレーザーでの切除は痛いし痕が残ってしまう可能性もあります。また対処療法ですので、再び首イボができて治療に行くことになってしまう可能性もあります。
漢方による首イボ対策は、痛みがなくイボができにくい体質に変えることができることで人気です。首イボ対策におすすめの漢方のご紹介と、古くから伝わる漢方薬の種類をご紹介します。
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首イボ対策といえばハトムギからできたヨクイニン
首イボ対策を考える上では欠かすことができない成分がヨクイニンです。もともとは生薬の一つでハトムギの外殻を取り除いた種の部分を薏苡仁と書きます
ヨクイニンは一般的な皮膚科でも、イボの治療薬として処方されるほど、イボ取り効果が見込める生薬となっています。
ドラックストアなどではヨクイニンのタブレットなども販売されていますし、サプリメントとして売られているケースもあります。
ヨクイニンにはコイクノライドという成分が含まれ、代謝を促進する効果が期待できます。
ハトムギは良質なたんぱく質を含み、ビタミンB群も豊富で、お肌の細胞を生み出すための栄養源となるため、お肌の生まれ変わりを手助けしてくれます。
杏の種から生まれたキョウニンもおすすめ
ヨクイニンと並んでイボとり効果が期待できる成分として知られているのがキョウニンです。こちらも生薬の一つで、杏の種の核の部分で、杏仁と書きます。
キョウニンは漢方薬にも処方される成分ですが、キョウニンオイルとして首イボに塗ることでイボがとれる効果の方が有名です。イボケア商品にも、キョウニンオイルを使ったものはとても多くあります。
お肌の角質を排出していくためには、体の中から老廃物を排出させる機能を高めることが必要です。キョウニンのデトックス効果によって、老廃物排出がスムーズになり、首イボの原因の角質の排出も促せます。
風邪の常備薬バンランコンは直接塗るのが効果的
風邪の常備薬として使われているバンランコンは、ヨーロッパ原産の植物、ホソバタイセイといの根を乾燥させて作られる生薬です。藍染を行う時の染料としても使われてきたため、漢字で書くときには板藍根と書きます。
飴やお茶としてバンランコンのエキスを取ることで、風邪対策やインフルエンザ対策に効果的ですが、これは細菌やウィルスによる炎症や感染による諸症状を抑える働きがあるためです。
首イボの中には、ウィルス性のものもあります。そのためバンランコンのエキスを首イボに直接塗ることで、ウィルス性の首イボ改善効果が期待できます。
ゴギョウソウは肌を綺麗にする効果がある
日本にも雑草として見かけることが多いスベリヒユという植物は、ゴギョウソウと呼ばれる生薬です。茎の部分が赤、葉の部分が緑、花は黄色、根っこは白、実は黒と、5色の色を持つために五行草と書きます。
ゴギョウソウは清熱解毒の作用があります。熱を沈めて毒を除くというもので、デトックス効果が期待できます。また、皮膚の新陳代謝を高める働きもあるため、皮膚疾患の改善効果があり、お肌を綺麗にする生薬です。
いぼとりの漢方薬といえば麻杏薏甘湯(マキョウヨクカントウ)
イボ治療の漢方薬としてはとても多く用いられるのが麻杏薏甘湯(マキョウヨクカントウ)です。
- 麻黄(マオウ)
- 杏仁(キョウニン)
- 薏苡仁(ヨクイニン)
- 甘草(カンゾウ)
という4つの種類の生薬が含まれています。
関節痛や神経痛、筋肉痛といった痛みを緩和する効果がある漢方薬ですが、いぼや湿疹や皮膚炎などでも処方される漢方薬です。
適応証は表証、実~中間証となっているため、比較的体力がある方に向いた漢方薬です。著しく体が弱っている人や、胃腸の調子が悪い人、発汗が多いという人には向きません。
冷えの解消も期待できる桂枝茯苓丸加薏苡仁(ケイシブクリョウガンカヨクイニン)
血行障害をはじめ、冷え性の改善などでも効果的と言われている漢方薬ですが、名前を見ると分かるように、ヨクイニンが含まれているため皮膚疾患にも使われます。女性には嬉しい効果が沢山ある漢方薬です。
- 桂皮(ケイヒ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 茯苓(ブクリョウ)
- 桃仁(トウニン)
- 牡丹皮(ボタンピ)
- 薏苡仁(ヨクイニン)
という6つの種類の生薬が含まれています。
血行を改善させ冷えを改善することで、皮膚の新陳代謝に必要な栄養や酸素を送りやすくなるため、首イボの原因である古い角質を排出させる効果が期待できます。更年期障害などにも適した漢方薬です。
比較的体格がしっかりとしている赤ら顔の女性向けの漢方薬で、著しく体が弱っている人には向きません。
漢方で首イボ改善を行う時は証(体質)をよく見ることが大切
漢方薬は比較的副作用が出にくいお薬で、体質改善目的など長期にわたって飲み続けることが必要になることが多くなります。
そのため、1日や2日間ほど飲んでみても、特に問題がないと感じるものでも、長期にわたって飲み続けることで副作用が強く出ることがあります。
首イボが出来る原因の一つである新陳代謝の滞りは、もともと身体自体が弱く、栄養をしっかりと摂れないことが原因で起こっていることもありますが、このようなタイプの方が麻杏薏甘湯や桂枝茯苓丸加薏苡仁を安易に取り入れるのは避けるべきです。
生薬一つ一つにも禁忌とされている体質があるため、漢方を取り入れるときには処方されている生薬の種類にも目を向けて選ぶことが必要です。
漢方薬は副作用が少ないといわれていますが、お薬です。そのため、最初は漢方医や漢方薬剤師に相談をして処方してもらうほうが安心できる、ということを頭に置いておきましょう。
効果はゆっくり。焦らず続けることが漢方での改善には必要
出ている症状に対して治療を行うのではなく、漢方は体質を改善していくことで症状が起こる原因を減らしていこうという考えがあります。そのため、効果はゆっくりと現れますので、短期間での改善を目指すには不向きです。
焦らず続けることが、漢方での首イボ対策には必要ですから、即効性は期待できません。
また体質によっては漢方が合わないこともあります。もし漢方を使ってみて首イボが増える、大きくなるといった場合には、使用を中止することも必要です。
有効成分が含まれた食べ物についてはこちらの記事に載っています。
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