ミノキシジルは女性の薄毛に効果アリ！使用できるタイプと注意点5つ

年齢を重ねると共に、徐々に増える抜け毛は、女性にとってとても大きなストレスになります。なんとか対策を…と考える方も多いことでしょう。

女性の薄毛対策に効果が期待できる成分として、よく挙げられるのが「ミノキシジル」です。ミノキシジルとはいったいどんな成分で、どんなタイプの薄毛に効果が期待できるのでしょうか。

気になる副作用や、毎日の生活にどう取り入れるのがオススメなのか、詳しく解説していきます。

ミノキシジルは発毛効果を認められた有効成分

ミノキシジルは、厚生労働省より医薬品認可を受けた「発毛剤」です。

「発毛効果がある」と認められた医薬品の中で、女性でも使用が可能なのは、このミノキシジルのみ。ゆえに、大きな注目を集めています。

ミノキシジルは「血圧の低下」をもたらす薬として、もともと高血圧症の治療のために使われていました。その仕組みから、発毛にも効果を発揮することがわかっています。

毛母細胞に働きかけて、発毛促進！

ミノキシジルに発毛促進効果が期待できるのは、「血管拡張効果」があるためです。

高血圧症の治療で使われるときには、血管を拡張することでより多くの血液を流し、血管にかかる圧力を低減してくれます。

より多くの血液が流れるようになれば、体の隅々にまで栄養や酸素を届けることが可能になります。それが「頭皮」であれば、毛根内の細胞にも良い影響を与えてくれるでしょう。

女性の薄毛の原因はさまざまですが、頭皮の血流が滞っていることも、その中の一つ。これが原因で薄毛トラブルが進行しているようなケースでは、特に効果を期待できます。

育毛ケアグッズを選ぶときに気になるのは「女性でも使えるの？」という点ですが、ミノキシジルは女性の薄毛にも効果があるとされています。

びまん性脱毛症の女性に、特にオススメ

ミノキシジルが特に効果を発揮するのは、女性の男性型脱毛症（FAGA）で悩んでいる場合です。男性型脱毛症、いわゆるAGAは、男性の薄毛の原因として知られています。

高血圧症の薬として使われていたものの、発毛効果があることがわかったミノキシジルは、このAGAの治療に使われるようになりました。

その後ミノキシジルの研究が進むにつれて、「濃度を薄くして使うことで、女性の男性型脱毛症（FAGA）で悩む人にも効果がある」ことがわかってきています。

女性の男性型脱毛症と聞いてもピンとこないかもしれませんが、「びまん性脱毛症」という名前なら知っている方も多いはず。

女性の髪の全体が薄くなる「びまん性脱毛症」を引き起こす原因の一つが「FAGA」です。

年齢を重ねることで女性ホルモンの分泌が減り、男性ホルモンの影響を強く受けるようになって引き起こされた薄毛の症状に対して、ミノキシジルは効果を発揮してくれます。

生活習慣が原因の薄毛には効果薄

女性の薄毛の原因は、男性と比較して非常に複雑だと言われています。女性ホルモンの分泌減以外にも、以下のような要因が複雑に絡み合っているのです。

• ストレス
• 生活習慣の乱れ
• 過度なダイエット
• 間違ったヘアケア
• 産後のホルモンバランスの変化

残念ながらミノキシジルは、これらが原因で引き起こされる薄毛には、効果を発揮してくれません。

メリットよりも副作用の方が強くなってしまうので、使用前に「薄毛の原因」についてしっかりと見極める必要があります。

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ミノキシジルの副作用5つ

ミノキシジルを使って薄毛トラブルを改善しようと思ったときには、「作用」だけに目を向けていてはいけません。

「副作用」にも注目することで、さまざまなトラブルを予防できます。ミノキシジルの副作用は、主に以下の5つです。

• 頭皮の発疹・発赤・かぶれ
• 血圧の低下
• 手足のむくみ
• 多毛症
• 内臓への負担増

これらの副作用の中でも、特に重篤なのは、血圧の低下や内臓への負担増です。女性の場合は、もともと血圧が低めの方も少なくありません。

ミノキシジルを使用することでさらに血圧が低下すると、思わぬ事故やトラブルに発展するリスクも否定できないでしょう。

またミノキシジルを使うと、胸の痛みを訴えたり、心拍が早くなったりする方もいます。内臓に負担をかけることも、頭に入れておきましょう。

女性にとって無視できない「多毛症」とは、髪の毛以外の、いわゆる「ムダ毛」が異常に濃くなったり増えてしまったりする症状のこと。

健康面での被害はないものの、見ていて気持ちが良いものではありません。

妊娠中と未成年は使用不可

女性でも使用が可能なミノキシジルですが、妊娠中や授乳中の女性、そして未成年の女性の使用は「不可」とされています。

同じ発毛効果が認められているフィナステリドは、妊娠中に摂取すると胎児に悪影響を及ぼす可能性があることがわかっています。

危険を避けるため、授乳中や未成年への使用が禁止されていますが、ミノキシジルの場合は、このような「胎児への悪影響」は報告されていません。

とはいえ「報告されていない」のは「リスクがない」のとイコールではありません。

発毛剤として使われるようになってからまだ日が浅く、妊娠中・授乳中・未成年の女性がミノキシジルを使用したときに、どんな影響があるのか「よくわかっていない」というのが実情なのです。

10代でも、間違ったヘアケアが原因で薄毛に悩む女性は少なくありません。

とはいえこのような場合にミノキシジルを使っても、効果が期待できないどころか重篤な副作用が出てしまう可能性もありますから、充分に注意してください。

女性は「外用薬」で取り入れよう！

インターネットでミノキシジルについて調べてみると、「内服薬」「外用薬」、「シャンプー」などのキーワードが見つかります。

とはいえ女性の場合には、使用できるアイテムは基本的に「外用薬のみ」となっています。使用可能な外用薬、そのほかのアイテムを避けるべき理由を紹介します。

外用薬は通販でも購入可能なリアップリジェンヌ

ミノキシジル配合の外用薬の代表格は、大正製薬から発売されている「リアップリジェンヌ」です。リアップリジェンヌの特徴は、以下のとおりです。

この中で、特に注目したいのが「薬の種類」です。こちらは「処方薬」ではなく「市販薬」に分類されていますから、一般のドラッグストアでも入手可能。

時間がないときには、通販で注文することもできますから、非常に便利です。有効成分であるミノキシジルを1％配合しており、女性に配慮した仕様となっています。

1日に2回、頭皮に広げるように液剤と塗布することで、数か月を目安に効果が実感できるでしょう。

外用薬であっても、妊娠・授乳中の女性、および未成年は使用を禁止されています。副作用が起きる可能性もありますから、使用中は皮膚や髪の変化に注意してください。

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ミノキシジル内服薬は、女性にはリスク大

ミノキシジルについて調べてみると、外用薬と共に出てくるのが「内服薬」についての情報です。両方を取り入れることで、より高い効果が期待できるのでは…？と考えがちですが、女性の場合、これは大きな間違いです。

ミノキシジルの内服薬は、ミノキシジルタブレットと呼ばれていますが、医師による処方が必要な薬となります。日本国内において、薄毛治療用にミノキシジルタブレットが処方されるケースはほとんどありません。

内服薬の薄毛治療効果が認可されているわけではないので、女性の薄毛の場合は、「ゼロ」と言って良いでしょう。

もし、「どうしてもミノキシジルタブレットを服用したい！」ということであれば、海外の製品を個人輸入して摂取することになりますが、当然リスクも存在しています。

女性がミノキシジルを摂取するときには、その濃度を男性よりも薄くする必要がありますが、内服薬の場合こうした微調整は難しくなってしまいます。

濃度が濃いものを摂取すれば、その分副作用のリスクも高まりますが、個人輸入したジェネリック製品の場合は「何かあっても自己責任」です。

育毛サプリメントや、女性向けに医師が処方する薄毛治療薬「パントガール」を選ぶのがオススメです。

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ミノキシジル配合のシャンプーはない！

毎日の育毛ケアといえば、「育毛シャンプーを使って頑張っている」という方も多いことでしょう。ここで気になるのが、「ミノキシジルが配合されたシャンプーはないの？」という点です。

残念ながら、ミノキシジルが配合された育毛シャンプーは日本では発売されていません。

2017年10月までは、アメリカのポラリス社が製造していた「ミノキシジル配合シャンプーNR-02」という製品を個人輸入する方もいました。

しかしこちらの製品には、同じく発毛効果が期待できるフィナステリドも配合されています。

このフィナステリドは、子どもや妊娠中の女性が使用すると重篤な副作用を引き起こす成分として知られています。

何らかのルートで手に入ったとしても、女性の薄毛トラブルには使用しないよう注意してください。

女性の男性型脱毛症には効果大！　上手に取り入れてみて

作用もあれば副作用もあるミノキシジルですが、女性が利用できる発毛有効成分として魅力があるのも事実です。

特に女性の男性型脱毛症には高い効果があるとされていますから、試してみるのも良いでしょう。

そのためにはまず、「自分の薄毛の原因は、いったい何なのか」を突き止める必要があります。

普段の生活を見直すと共に、必要に応じて医師や専門家の力も借りてみてくださいね。