ケトン体ダイエットで燃焼体質に!実践方法と注意点

ケトン体とは、体内の脂肪を燃焼したときに得られるエネルギー源のことです。糖質と並んで体が活動するために必要な物質です。

ケトン体ダイエットは糖尿病の治療や認知症の予防など様々な効果があることがわかっており、ダイエットやアンチエイジングの方法としても期待されています。

効率的に脂肪を燃やす方法として注目のケトン体ダイエット。実践する場合の具体的な方法についてみていきましょう。

ケトーシスという状態に体を追い込む

普段人の体は生命活動を行う際に食事から得た糖質を使います。そして使い残った分は脂肪として体に蓄えられます。

ですが脂肪を燃焼する前にまた食事で糖質を補給するので、体脂肪は燃焼されることがなく蓄積されたままになっています。

そこで、食事からの糖質を制限し、代わりに脂質を多く取ることによって体は活動エネルギーとして脂肪を分解するようになります。

この状態をケトン体体質、あるいはケトーシスといいます。ケトーシスになると血中の脂肪がエネルギーとして使われていき、やがて体脂肪も減少していきます。

つまり、ケトン体ダイエットとは脂肪を効率よく燃やすことの出来る体を作るダイエットという言えます。

ケトン体ダイエットと低糖質ダイエットの違い

糖質を制限するダイエットというと、炭水化物抜きダイエットや低糖質ダイエットを思いつきますが、ケトン体ダイエットの方法と似ていますね。

確かに糖質制限ダイエットでも、脂肪の燃焼が促されるケトーシス状態を導くことを目的にしています。

ですが両者は厳密には違っています。低糖質ダイエットは長期間にわたって食事の内容を変えるものですが、ケトン体ダイエットの糖質制限期間は2週間です。

2週間で体内の糖質を使い切り、ケトーシス状態を作ることで、体質を変えて脂肪が燃えやすくなるのです。

ケトン体ダイエットの実践方法

脂肪燃焼ボディになるために、炭水化物を制限して糖質からのエネルギー供給を止めるのがケトン体ダイエットの方法です。

では、実際にケトン体体質になるためにはどのような方法を実践すればいいのでしょうか。食事や運動はどんなことに気をつけるのか見ていきましょう。

炭水化物を制限する!これがポイント

簡単に言うと、ケトン体ダイエットの方法は炭水化物の量を極端に制限することにあります。

成人女性gが1日にとるべき炭水化物の量は200gから300gとされています。ケトーシスを導くために、この量を10分の1まで減らします。

炭水化物はご飯一膳(約150g中)に57g、6枚切り食パン1枚分に30g、パスタ100gに28gが含まれています。

食事でとる炭水化物の目安
1日に必要な炭水化物をとろうとします。朝食パン2枚(60g)、お昼ご飯ミートソーススパゲティ(88g)、晩御飯に米飯を一膳(57g)の合計が205gです。

ケトン体ダイエットでは、1日の炭水化物を30g程度まで減らしますから、ご飯ならお茶碗に半分、食パンなら1枚、麺類は極力避けるのが基本になります。

肉、魚、野菜に制限はなし

食事の中で減らすのは炭水化物だけで、肉や魚や豆製品、野菜に制限はありません。なのでこれらの食品は満足するまで食べることが出来ます。

注意すべきなのは、根菜である芋類には炭水化物が含まれるので控えることと、糖質を避ける意味でもドレッシングは使わないということです。また果物も控えます。

その分、ダイエットに大敵と思われがちな脂質は制限されませんから、サラダや温野菜はマヨネーズで食べることが進められています。

期間は2週間だけ

ケトン体ダイエットを実践する期間は2週間だけです。2週間1日30gの炭水化物で過ごしたら、それからは徐々に元の食事に戻していきます。

そのためご飯や麺類が好きだという人は、いつまでも食事制限のストレスを感じ続けなくてもすむのでメリットがあります。

2週間の炭水化物制限で体はケトン体を使う状態になっています。だから食事からの糖質を戻しても、脂肪は燃焼されやすいままなのです。

運動で筋肉を増やし燃焼をサポート

ケトン体ダイエット期間中には、脂肪燃焼を加速させるために運動も行うことが求められています。

炭水化物を減らす代わりにタンパク質の量が増えているので、運動をすと体に筋肉がつきやすくなります。

筋肉量が増えると基礎代謝が上がり、筋トレ直後はアフターバーン効果といって脂肪が燃焼され続けるので、より体脂肪を減らすことにつながります。

ケトン体ダイエットを行う上での注意点

脂肪燃焼体質になれるケトン体ダイエットですが、注意点を守らないとケトン体が増えすぎて危険な状態になります。

安全にケトン体ダイエットを行うために、気をつけておかなくてはならないことはなんでしょうか。

高ケトン体状態になってしまうと生命の危険も

糖質を制限しすぎてケトン体が作られすぎてしまうと、高ケトン体血症という状態になります。これをケトアシドーシスといって、血液が酸性になる危険な状態です。

ケトアシドーシスになると、脱水症状や頻脈、低血圧や呼吸困難、めまいなどが起こり、放っておくとこん睡状態に陥って生命の危険もあります。

そのため、突然炭水化物と糖質をまったくとらないようにすることはやめましょう。1日30gを食事からうまく取れるようにします。

体臭が変わってしまう

ケトン体体質になると、体臭や口臭がきつくなることもあります。特徴はすっぱく鼻を突くような刺激があることです。

ケトン体を使わなくてはいけなくなる状況とは、本来なら得られているエネルギーがなくなって体が悲鳴を上げている状態とも言えます。

そのため脂肪代謝に関わっている肝臓に負担がかかり、体臭や口臭がきつくなってしまう原因になるのです。

脂肪燃焼に高い効果あり!でもやりすぎには注意

ケトン体ダイエットは2週間だけ炭水化物の摂取量を基準の10分の1にすることで、蓄えられた脂肪を燃えやすくする体質に変えるダイエットです。

これは体脂肪を燃焼する上で非常に合理的な方法です。しかし、炭水化物とそれに含まれる糖質は生命活動のために必要な物質です。

極端に制限すると体は悲鳴を上げ始めます。体調を崩したり体が悪臭を発するようになります。

それを避けるためにも、期間を守り、少量の炭水化物の摂取を忘れないようにしましょう。朝パンを1枚だけ食べて、その後は葉野菜や肉を中心にするといいですね。

またリバウンドやダイエットを続けてできない方は、下記記事も参考にしてみてくださいね。極端なダイエットが向いてない方もいらっしゃると思います。

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