マリオネットラインの原因。加齢だけでなく癖による場合も
マリオネットラインの原因の多くは加齢によるものですが、実はそれだけではありません。普段何気なく行っている生活習慣や癖が原因となっている場合もあります。
マリオネットラインの原因にはどのようなものがあるのでしょうか。詳しくみていきます。
Contents
マリオネットラインができる原因は、加齢だけではない
口角からあごに向かってできるマリオネットライン。ほうれい線と合わせて「二重ほうれい線」とも呼ばれるこのシワは、多くが加齢によるものです。
一般的には、40歳を越えたあたりから目立ってくるようになりますが、中にはまだ若いのにマリオネットラインが目立つ人もいます。
それは、マリオネットラインができる原因が加齢だけではなく、日常的な癖や生活習慣がその原因となっていることがあるからです。
- 表情筋、筋膜の衰え
- 肌内部の老化
- 口角下制筋の過度な緊張や拘縮
- 肌の乾燥
- 頬杖をつく、食事の際あまり噛まない、猫背などの癖
- 噛み合わせが悪い
- スキンケアなどの際に過度な力を入れている
加齢による原因はたるみや表情筋の衰え、乾燥など
まずは加齢による原因をみていきます。
表情筋や筋膜の衰え
皮膚、皮下脂肪、表情筋、筋膜などが加齢によって衰えていくことで、だんだんと老け顔になっていきます。
マリオネットラインができる原因は、これらの中でも特に表情筋と筋膜の衰えが影響していると考えられています。
表情筋と筋膜が衰えると、若い頃は支えられたはずの脂肪を支えきれなくなり、脂肪は重力に逆らえず下へ下へと下がって来ます。
そして下がってきた脂肪が、口角下制筋によってせき止められることでマリオネットラインが出現します。
肌内部の老化
加齢により肌内部が老化し、ハリと弾力が失われていくとマリオネットラインができやすい状態となります。
肌の老化の9割は紫外線によるものと言われていますが、長年に渡り紫外線にさらされてきた肌は、ハリと弾力を保つ機能がだんだんと失われ、たるんできます。
若い頃はシーツなどの跡が顔についてもあっという間に消えるものの、歳をとるとなかなか消えなくなると言いますね。
それと同じように、肌のハリや弾力がなくなると、シワができても跳ね返す力がなくなってしまうというわけです。
肌の乾燥
肌の水分量は赤ちゃんの頃をピークに、歳を重ねるにつれてどんどん下がってきます。
マリオネットラインが目立ち始める40代は、急速に水分量が少なくなる年齢で、肌の乾燥は、ハリや弾力を失わせ、老化を早めてしまいます。
また肌の乾燥には水分量だけでなく油分量も重要です。
皮脂の量も少なくなる40代は、乳液やクリームなどで油分をしっかり補給することで肌の乾燥を防がなければなりません。
口角下制筋の過度な緊張や拘縮
口角下制筋という、口角と顎の先の間にある筋肉は加齢に伴ってだんだんと強張るようになります。
口角下制筋が硬くなることに、皮膚のたるみや脂肪の下降が加わると、口角は下がり気味になっていきます。
口角が下がることでマリオネットラインは深く目立つようになります。
日常的な癖や生活習慣による原因は、頬杖や猫背など
次に、老化以外の原因をみていきます。
表情筋を動かす機会が少ない
若くしてマリオネットラインが目立つ人は、口元や頬の筋肉を動かす機会が少ない傾向があります。
- 頬杖をつく癖がある
- 食事のときにあまり噛まない
- 猫背で姿勢が悪い
- あまり笑わない、喋らない
表情筋を動かす機会が少ないと、次第に筋肉が衰え、そのあとのメカニズムは上の項目でも説明した通りです。
噛み合わせが悪い
噛み合わせが悪いまま治療をせずに放置していると、表情筋のバランスが悪くなってしまいます。そして表情筋が衰えやすい状態となっていきます。
また、いつも片側ばかりで噛むという場合も、左右で筋肉が不均衡を起こします。
スキンケアの際に過度な力を入れている
洗顔やスキンケアの際、手に力を入れて肌をこすってしまうと、肌に負担をかけ、乾燥や表情筋の衰えを助長してしまうことになります。
顔を洗うときはゴシゴシとこすらず、洗顔料をたっぷり泡立ててやさしく洗いましょうとよく言われますね。それにはこのような理由があるのです。
化粧水などをつけるときに、力強くパッティングしないと浸透している気がしない!という方も要注意です。
洗顔、スキンケアは力を入れずにやさしく、が鉄則です。
美顔のためのマッサージや表情筋ストレッチがシワの原因となるという意見も
美肌のためにマッサージオイルを付けてマッサージをしたり、たるみや小顔対策のために表情筋ストレッチを行っている方も少なくないと思います。
今まではこれらのケアは美容のために良いこととされていました。
しかし最近では、素人による間違ったマッサージや表情筋ストレッチは逆にシワの元になるという意見が出てきました。
紫外線や加齢などでハリや弾力が失われつつある皮膚をマッサージなどで過剰に引っ張ったり動かしたりすると、余計に皮膚がたるむというのです。
マッサージの際、力を入れて無理に皮膚を上に持ち上げるとそのまま皮膚が伸びてしまい戻らなくなりたるみが加速します。
また、過剰に表情筋を動かすとその際にできたシワがそのまま残ってしまう場合があります。
喫煙、睡眠不足などの美肌の敵も当然NG
喫煙は体や肌に悪い影響を与えます。喫煙者は非喫煙者にくらべて、シミやシワ、クマ、たるみが出やすいと言われます。
また口をすぼめて吸うので口の周りにシワが寄りやすくなります。
睡眠不足や偏った食事なども美肌の大敵。ストレスを溜めない生活も大切です。
一般的に健やかな肌を育てるためには避けた方がよいものは、すべてマリオネットラインの原因となり得ます。
思い当たる癖や生活習慣は今すぐやめましょう
残念ながら老化を止めることはできませんが、マリオネットラインをできやすくする日常的な癖や生活習慣を改めることはできます。
実年齢より老けて見えてしまうマリオネットライン。その原因をしっかり理解して予防、対策をしていきましょう。
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