マリオネットラインを注射治療で手っ取り早く治療!効果と副作用

マリオネットラインを注射で改善しようとしている女性

マリオネットラインを解消するために効果的な、注射による施術を紹介します。

注射による施術は、ダウンタイムや施術時間が短いというメリットがありますが、絶対に安全とも言い切れません。

どのような注射があるのか、またそのメリット、デメリットを詳しくみていきましょう。

肌をふっくらとさせることでシワを目立たなくする「ヒアルロン酸注射」

ヒアルロン酸とは、体内で生成され、肌にうるおいを保つ成分です。ヒアルロン酸には高い保水力があり、1gで最大6ℓもの水を保持することができます。

いつまでも若々しく瑞々しい肌を維持するためには、ヒアルロン酸は不可欠な成分ですが、体内のヒアルロン酸は加齢とともにどんどん量が少なくなっていきます。

そこでヒアルロン酸を外から補う必要があるのですが、残念ながら化粧品やサプリメントでは、分子が大きいため肌の奥組織(真皮)まで届くことができません。

そのため、美容クリニックで注射によってヒアルロン酸を注入する方法があるのです。ヒアルロン酸には様々な薬剤があり、肌の状態に合わせて医師が選択します。

加齢によって痩せた口角や、脂肪の減少や下垂によってできた段差やへこみにヒアルロン酸を注入し、肌をふっくらとさせてマリオネットラインを目立たなくします。

注入されたヒアルロン酸は、数ヶ月~数年で肌に吸収されてなくなります。

ヒアルロン酸注射の副作用や失敗例

ヒアルロン酸そのものは、もともと肌に存在しているものなので、アレルギーを引き起こすことはないと考えられています。

しかし効果をより持続させるための成分が含まれている薬剤もあり、その成分によってアレルギーなどの副作用が起こることがあります。

ヒアルロン酸注射の副作用と失敗例

  • 頭痛
  • 内出血
  • しこりができる
  • 脳梗塞
  • 失明
  • 感染症
  • 均一に注入されず肌がでこぼこになる
  • 動脈に注入してしまい血流が妨げられ肌が壊死する

ヒアルロン酸の注入は、施術する医師の技術によって仕上がりが大きく左右されます。上記の他にも、注入した部分が余計にたるみ、顔が四角くなってしまうケースがあります。

その原因は、注入するヒアルロン酸の量が多過ぎた場合が多く、マリオネットラインを改善させたくて施術を受けたのに、完全に逆効果となってしまう場合もあります。

これはヒアルロン酸注射に限ったことではなく、注入法による施術の場合はどれにでも起こり得ることです。

しかしヒアルロン酸注入の場合は、仕上がりが気に入らない場合、ヒアルロン酸を分解する薬剤の注入で、分解して除去することができます。

また日本ではありませんが、ヒアルロン酸の注入によって動脈が詰まって脳梗塞が起きたり、失明してしまったケースもあります。

解剖学を学び、知識と経験の豊富な医師による施術でないとリスクが高まります。

副作用のリスクが低い「オートファイバー法」

オートファイバー法とは、自分の体から余分な脂肪を約10cc採取し、シワやたるみが気になる部分に注入する方法です。

気になるシワやたるみの改善に即効性が期待できる施術です。

この方法によって注入される脂肪には、繊維性結合組織や血漿成分が含まれているため、肌のハリや弾力を高める成分が増えます。

人工的に作られたものではなく、自分の体の脂肪を注入するので、アレルギー反応などの副作用が起こりにくいというメリットがあります。

また、ヒアルロン酸などのようにだんだんと肌に吸収されてなくなることはなく、半分以上が生着するので効果が長期間持続します。

施術にかかる時間は1か所あたり約15分と短く、ダウンタイムも短いので、翌日からはメイクも可能です。

深いシワやたるみの目立つ部分にも、充分に効果が期待できる施術です。

ヒアルロン酸注射に代わる新しい施術「グロースファクター(EGF)注入療法」

グロースファクターは、別名「細胞再生因子」とも呼ばれるたんぱく質の一種で、肌の組織の再生を促す働きを持っています。

しかしグロースファクターは18~20歳頃から急速に減少し、加齢とともに肌は老化していきます。

グロースファクターを肌に注入すると、コラーゲンを作る線維芽細胞が活性化したり増殖するため、ハリが出て、顔のシワが目立たなくなり、自然にリフトアップします。

人間の体から抽出されたグロースファクターを使った製剤が開発されたことで、美容の分野だけでなく、様々な医療現場でも利用されています。

注入後、だんだんと肌に吸収されて完全になくなってしまうヒアルロン酸注射に対して、グロースファクターは、組織が再生していくため持続期間が長くなります。

最初の施術では、数ヵ月しか持続しませんが、複数回受けることでだんだんと持続期間が長くなっていきます。

溝のような深いシワを改善することも可能で、また細い針で注入ができるので、内出血などの副作用も起こりにくくなります。

では、グロースファクター注入法にはデメリットがまったくないかと言われればそうではなく、濃度の調整が難しく、あまりに高濃度な液を注入するとしこりになる場合があります。

デメリットもきちんと理解してから施術を受けるようにしましょう。

注入することで脂肪を溶かす「メソセラピー」

メソセラピーとは、脂肪が気になる部分の皮膚内に、脂肪溶解作用のある薬剤を注入し、脂肪を溶かす施術です。

溶け出した脂肪は血中に入り、やがて尿や便として体外に排出されます。痩せたい部分にピンポイントにアプローチすることができるので非常に効率的です。

メソセラピーに使用される薬剤の主成分は大豆なので安心です。薬剤の中に含まれるフォスファチジルコリンという成分が、脂肪を血中へ溶かす働きを持っています。

メソセラピーは全身に受けられますが、薬の効きが早めの顔専用の「BNLS」と呼ばれるものがあります。マリオネットライン解消のために使われるのはこちらです。

切らずに行うため腫れにくく、ダウンタイムが非常に短く、リバウンドもないという人気の高い施術です。施術時間も10分程度と短時間です。

ゆるやかに効果が現れるので、だいたい3回ほど受けてから効果を感じる方が多いようです。次の施術までは最低でも1週間は間隔を空けます。

一度失われた脂肪が元に戻ることはないので、効果が長く続き、またゆるやかに効果が現れるので、周りの人から気づかれることなく自然に美しくなることができます。

しかし軽い痛みやかゆみを感じる方や、まれに吐き気や頭痛を感じる方もいます。また、以下の項目に当てはまる方は注射を受けられません。

脂肪溶解注射を受けられない方

  • 子供
  • 妊娠中、または授乳中
  • 糖尿病の方
  • 肝臓や腎臓に病気を持っている方
  • 自己免疫疾患
  • 炎症が現れている方

施術を受けるクリニックは信用できるところを選ぶ

ダウンタイムが短く、比較的気軽に受けられる注射による施術ですが、副作用が起こる場合もありますし、何より医師の技術や使用されている薬剤によって結果が左右されます。

中には命に関わるような副作用もあり、決して安易に施術を行わないようにしましょう。

インターネットなどで口コミを調べてみるのもいいですが、やはり実際に足を運び、納得できるまできちんと説明を受けてから受けるようにしてください。

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