レーザーでほくろを除去したら跡が残った…原因と予防法
顔やデコルテラインに目立つほくろがあるのが悩み。何とかして取ってしまいたいと思っている人も多いのでは。
ですが、国民生活センターの報告によると、ほくろ取り手術を受けた方で顔に炎症や傷ができる、陥没するなどの被害を受けたケースもあるのです。
安全にほくろを除去するためにはどうすればいいのでしょうか。ほくろを治療する場合に気をつけなくてはならないことを解説します。
Contents
ほくろを取り後2~3ヶ月間は赤みが目立つことがあります
現在ほくろを取る方法として一般的なのがレーザーによる除去治療です。直径が1cm近くに達する大きなものだと切開手術になりますが、小さなものなら手軽に行えます。
切開手術はどうしても術後に縫合の跡が残ってしまいやすいのですが、レーザーはあまりあとを残さず安全に行える施術として人気です。
それでも、「レーザーによるほくろ除去を受けた後患部が赤く腫れてしまった」という体験談もあります。
ですが、これは皮膚の一部に刺激を与えたことによる自然な回復反応であることもあります。
この赤みは2、3ヶ月をピークに肌に残りますが、徐々に薄くなっていって半年ほどで正常な状態に戻ると言われています。
レーザーの種類やほくろの状態によって跡が消えないこともある
ほくろを取る方法で手軽なものがレーザー治療です。レーザーには、炭酸ガスレーザーとQスイッチレーザーという2種類のものが一般的です。
- 炭酸ガスレーザー
- 水に吸収されやすい性質をもったレーザーで、ほくろの水分を蒸発させてかさぶた状態にし、取り除く。
- Qスイッチレーザー
- 黒い色素に反応して色を消すレーザー。ほとんどのほくろの治療に有効。しかしふくらみがあるものや大きすぎるものには効果が薄い。
Qスイッチレーザーは、厚生労働省の認可を受けたほくろ除去のためのマシーンです。そのため安全性については信頼できるものとなっています。
▼ほくろの除去方法についてはコチラも参考にしてみて!
レーザー治療で跡が残ってしまうケースとは
Qスイッチレーザーは安全性に問題なく施術できる治療法として人気ですが、先にあげたように大きなほくろやでっぱりのようになったものには不向きです。
そのため炭酸ガスレーザーでの治療が選ばれることもあるのですが、こちらは理論上皮膚を削るようにほくろを除去するものです。
そのため、医師の診断によって安全にほくろが取れると判断された場合出なければ、術後に肌が陥没してその後治らなくなってしまうこともあるのです。
ほくろは治療できないことも…自己判断は危険!
ほくろには大きさや深さなどの症状、それができた原因、あるいは病気の前駆症状などさまざまな特徴があります。
そのため、エステサロンのしみ取りのようには簡単に行うことができないのが実情なのです。
特にほくろと思っていたものが老人性いぼや血管腫と呼ばれる症状であることもあります。そうしたものの場合エステサロンなどでは治療ができません。
安全にほくろを取りたいと思ったら、まずほくろの状態がどんなものか詳しく調べてもらう必要があるのです。
ほくろ除去をする場合は治療場所について確認してから選んで!
国民生活センターに寄せられたほくろ治療被害の報告によると、レーザー治療を受けた後に傷や陥没が起るのは、格安クリニックを利用したケースが多い様です。
そのため、安全にほくろを取ってしまう場合にはきちんとした皮膚科やサロンを選ばなくてはいけません。
医師免許の有無を確認
ほくろを除去する場合には、「生活に支障がでること」などを診断基準に医療行為として施術が行われることがあります。
そのため、ほくろ除去を行うには医師免許が必要など医師法に規定されたルールがあるのです。
ですが、医師免許を持っていないのにも関わらず「ほくろ除去ができる」と謳って治療を行ったという事件は過去に複数報告されています。
医師免許を持っているか確認できない小さな医院などは、なるべく避けて利用しないことが無難です。
通常より低い価格の場合は要注意
医師免許を持っていない人物によるレーザー治療を受けると、炎症が長引いて跡になってしまったり、直らない痣ができたりします。
安全なクリニックかどうかを判断する基準として、1件2000円からなど通常価格を大きく割り込んだ料金提示がなされている場合は注意しましょう。
詐欺に近い医療行為を行うクリニックの場合、2000円や3000円などの料金表示を行って集客をしようとする傾向があります。
これ以下の価格提示をしている場合は、安全なレーザー治療を受けることができないかもしれません。
安全でも跡が残ることも。ほくろ治療は施術方法をよく考えて
レーザーによるほくろ治療で跡が残ってしまうと言うことはよくあります。特に年齢を重ねたほくろは原因細胞が深くなっていることもあり、治療が困難です。
また、粗悪で安価なクリニックを選んでしまったために皮膚に傷跡が残って治療できなくなってしまうケースも多数報告されています。
ほくろは年齢や場所によっても症状が様々です。詳しい状態を調べてもらうために、適正価格で診断を行うクリニックを選ぶべきです。
▼ほくろの隠し方や治療方法についてはコチラも参考にしてみて!
コメントする