赤いほくろの原因と対処法は?治療に用いられる方法とかかる費用

ほくろの色は黒っぽい褐色から薄い茶色までが一般的です。でも、中には赤い出来物のようなほくろが出来ることもあります。

赤いほくろは目立ちますから、人の目が気になる場合もあるでしょう。それに、病気を疑って不安になることも。

赤いほくろが出来る原因はなんなのでしょうか。できてしまった場合にはどのような対処をすべきなのでしょうか。

赤いほくろに見えるのは、は増殖した毛細血管

赤いほくろが出来たときの特徴として、つまんでみたら色が消える、というものがあります。そして、離すとしばらくしてまた色が戻ってきます。

これは、毛細血管が増殖して皮膚の表面まで浮き出ているもので、老人性血管腫と呼ばれています。

毛細血管はからだの隅々に張り巡らされているものですが、それが異常に発達してしまうと、ほくろのような痕を作ることがあるのです。

厳密に言うと、メラニン色素が固まって出来るほくろとは全く違うものです。ですが見た目は2㎜程度とほくろによく似ているので、俗に赤いほくろと呼ばれます。

老人性血管腫の特徴と原因

赤いほくろとも言われる老人性血管腫は、デコルテラインや腕、背中などによくできます。

その他にもからだの至るところに出来ることがあります。ですが、腕や顔付近など露出している場所が多いのが特徴です。

そのため、発症する原因は紫外線が有力視されています。紫外線による刺激で血管が破壊されることにより、壊された所が過剰に修復されて盛上がりができるのです。

それ以外の原因です

  • 加齢 30代以上方から高齢者に多く見られることから、年齢を重ねることが原因と見られています
  • ホルモンバランス 女性ホルモンの乱れの影響という説
  • ストレス 生活習慣の乱れなどの影響

これらは現状まだ仮説の段階で、はっきりしたことはまだ分かっていません。20代でも発症することもあり、遺伝説も挙げられています。

赤いほくろの症状とは

老人性血管腫の場合、見た目の特徴以外には弊害はありません。痛みやかゆみなどを生ずることはあまりないのです。

ですが、まれに気になって爪などでひっかくなどすると、出血して痛みをともなうことがあるようです。

そして自然治癒することはありません。一度出来た痕は、皮膚科などで取り除いてもらわなければ消えることがないのが特徴です。

赤いほくろが老人性血管腫以外のものである場合

ほくろガンはほくろの細胞が増えて出来るガンの一種で、色は黒いことがほとんどです。ですが中にはに赤くなるものもあります。

赤いほくろがガンの初期症状である場合、すぐに皮膚科の診断を仰がなくてはいけません。ほくろガンは内臓に転移することもあるからです。

次のような場合には注意が必要です

  • 盛り上がって腫れてくる
  • 出血が見られる
  • 痛みをともなう
  • 形が丸くなくていびつ
  • 大きくなっていく

このような場合には、ただのほくろではなく皮膚ガンである可能性があります。特に、急に大きくなったものには気をつけてください。

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赤いほくろはどうやって治す?費用は?

ガンならばそのための治療を行いますが、老人性血管腫の場合は除去手術などで取り除くしかありません。

体にとって害があるものではなく、保険は適用されないので実費負担を覚悟しておかなくてはいけません。

価格は治療するほくろの数や大きさによって変わります。平均すると10000~15000円の負担が必要になります。

老人性血管腫の治療法

皮膚を盛り上げるほど増殖した毛細血管を取り除くには、炭酸ガスレーザー、冷却治療、切開手術などが行われます。

炭酸ガスレーザー
炭酸ガスは、ほくろの水分に反応して蒸散させるので、痛みを感じることもなく痕も残りにくいもっとも安全な治療法です。
冷却治療
液体窒素で患部を瞬間冷却します。しばらくすると冷やされた部分がかさぶたになって剥がれ落ちます。

手軽に行える治療法ですが、施術のあとに色素沈着が起こって痕が残るリスクを持っています。

切開手術
赤い突起物が大きくて目立つ場合は、外科治療を行って切り取ると言う方法が取られます。

このように、術後に後が残る療法もあり、老人性血管の治療には皮膚科などの医師との相談が欠かせません。

原因は未確定。深刻な病気であることも

赤いほくろ様の物ができている場合、多くは老人性血管腫という症状で、特に深刻なものではありません。

ですが、自然治癒するものではないので、見た目が気になる場合は除去手術などを受けなくてはいけません。

またほくろガンの症状である場合もあるので、気になったらすぐかかりつけのクリニックで見てもらいましょう。

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