ほくろにはどんな種類があるの?よく似た症状についても知ろう!
ふだん何気なく見ているほくろですが、色や形によって種類は複数あります。そして、ほくろの数や大きさは年齢によって変化するのです。
どんな形態のほくろが、どの年齢で形や色の変化を迎えるのでしょうか。そしてそれは正常な変化と言えるのでしょうか。
ほくろの種類や特徴について解説し、またほくろに似た症状についても説明していきます。
色、形、大きさも様々なほくろ
ほくろの種類を決める要因は、真皮層と表皮層の間にある母斑細胞という組織です。この細胞がどこにあるかによって、出っ張っているか、平かが決まるのです。
ほくろの大まかな特徴として、皮膚に沿って平らであるか、皮膚に対して盛り上がっているかが挙げられます。その中でさらに細かく種類わけが行われています。
平坦なほくろの種類
皮膚に沿って平らなほくろとは、母斑細胞が表皮と真皮の境界線の付近に存在する、境界母斑からつくられます。
ですが、平坦なほくろでも、中には母斑細胞が真皮にまで達しているものもあり、個人差が大きいのが特徴です。
- クラーク母斑
- もっとも一般的なほくろです。生まれつきある物が多く、全身の至るところに発生します。
良性のものなので、とくにケアの必要はありません。色は薄い褐色で、成長とともに濃くなっていくという特徴を持っています。
ほくろというとクラーク母斑を差す場合が多いです。
- スピッツ母斑
- クラーク母斑と同様に平坦なほくろで、色はやや濃いめです。そのため悪性の腫瘍である悪性黒色腫と間違われることもあります。
違いを見極めるには、形が丸みを帯びていて左右対称であることが挙げられます。
出っ張ったほくろの種類
皮膚に対して膨らんでいるように発達したほくろの種類です。これは美容目的で治療されるケースが多いものです。
- ミーシャー母斑
- 母斑細胞が真皮層に存在しているほくろです。真皮に向かって逆三角に細胞が分布しています。
- ウンナ母斑
- 出っ張って膨らんだ皮膚組織の表面が、ひび割れを起こしてブドウの様にざらざらしている状態のほくろです。
母斑細胞は真皮に存在することも、真皮と表皮にわたって存在することもあります。
ほくろとしみやあざとの違い
ほくろはしみやあざと同様に、メラニン色素が蓄積してできるものです。そのため、両者は混同されたり間違えられたりすることがあります。
母斑細胞から作られるものの1つがほくろなのであり、それ以外の症状が現れることも多いからです。
ほくろやしみの見分け方です
- 形が左右対称でなくいびつ
- しみは盛り上がることはない
- あざは範囲が広く、ほくろの直径は1センチ程度が最大
ただ、ほくろに関してはしみとは違い、紫外線が原因と考えられている以上の研究結果はまだ出ていません。
ほくろ予防には紫外線カットが重要なことはこちらの記事でも伝えています。
ほくろによく似た皮膚の症状
皮膚に黒や褐色の痕が出来ると、多くはほくろと勘違いされます。ですが、中には深刻な病気である場合があるので注意が必要です。
- 悪性黒色腫
- メラノーマとも呼ばれている、ほくろから発生するガンです。初期症状はほくろと見分けがつきません。
ですが、進行すると徐々に大きくなる、痛みを伴うなどの違いが出てきます。腫れる場合もあります。
膨らんできたほくろについてはこちらで内容を確認できます。
痛いほくろについても気になるところですね。
- 老人性血管腫
- 赤い湿疹が体に複数出来る症状で、老人性と言うだけに中高年から多くなっていくものです。
原因は毛細血管の異常増殖で、一度発生すると自然治癒することはありません。発生の原因も特定されていません。
赤いほくろかも?と感じたらこちらの記事も確認しておきましょう。
- 脂漏性角化症
- 「老人いぼ」とも呼ばれる黒い湿疹状の皮膚疾患です。最初は小さいですが、徐々に大きくなり、数も増えていきます。
そのためいぼが小さなうちに除去治療を受けることが勧められてる症状です。
ただのほくろだと思って放っておくと、数が増えて老け見え肌になってしまったりします。日常的な観察が重要です。
ほくろの除去治療についてはこちらでチェック出来ます。
ほくろに似ているけど違う?種類を知って対応しましょう
ほくろは大きく分けて平坦なものと盛り上がったものの2種類がありました。その違いはほくろの元になる細胞の位置によります。
大きく目立っていても、ただのほくろならばほうっておいて大丈夫です。ですが、中にはほくろに似ている皮膚疾患もあります。
本来のほくろの種類や状態をしっかり把握しておいて、お風呂に入ったときなどにセルフチェックができるといいですね。
今一度病気のサインかもしれないほくろの記事を確認しておきましょう。
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