ほくろに毛が生える原因は?気になる場合の安全な処置法

ほくろから長くて太い毛が生えてしまって、見た目にもよくないし悩んでいる…。女性には深刻な状態ですね。

特に顔付近にできたほくろから毛が伸びてしまうと、おしゃれの邪魔になってしまったり、老けて見られる原因にもなります。

なぜほくろから毛が生えてくるのでしょうか。そして、ほくろの毛にはどのように対処することが適切なのでしょうか。

ほくろの毛は、毛穴の上にほくろができている状態

体毛は、毛穴の中の毛嚢に包まれた毛母細胞から作られます。毛穴は全身に存在しているものなので、時には毛穴の上にほくろができることもあるのです。

その原因は、ほくろを作っている母斑細胞というものが毛穴の下に位置しているからなのです。

原因細胞が毛穴に影響を与えるので、ほくろから毛が生えているように見えます。ですが実情は毛穴がほくろに包まれているのです。

ほくろの毛は長く太くなる傾向にあります

ほくろから生えている毛は、時として太かったり、本数が多かったり、長く伸びてしまうことがあります。

これは何が原因なのでしょうか。実は、ほくろを作っている母斑細胞とは、メラニサイトの形成不全による一種に腫瘍です。

腫瘍とはいっても良性のものなので心配は要りません。ですが母斑細胞は年齢とともに盛んに細胞分裂をする特徴があるのです。

メラノサイトと同様に母斑細胞にも黒い色素を形成する作用があります。そして体毛も黒いメラニン色素をもとに作られています。

ほくろの上に生えた毛は、毛根が母斑細胞の影響を受けてそれ自体活性化するので、そのほかの体毛と比べて太く、長く伸びる傾向にあるのです。

ほくろガン予防のためにも、ほくろの毛は抜いかないでカット!

よく、ほくろから生えている毛が気になって抜いてしまったという事例がありますが、これは少し心配な行為です。

それは、毛を抜くということが皮膚に刺激を加えてしまうからです。刺激はストレスとなって母斑細胞の働きに影響します。

ほくろは良性の腫瘍ですが、母斑細胞が必要以上に活性化することによって悪性の腫瘍に発展してしまうこともあるのです。

ほくろの細胞が異常に増殖してガンになってしまったものをほくろガンといいます。メラノーマ、悪性黒色腫などという呼ばれ方もされます。

ほくろがガンになるメカニズム

ほくろがガンに発展する原因はまだ分かっていません。有力なものとして紫外線の浴びすぎがあげられています。

そのほかには、切り傷などの外傷、衣服などに夜圧迫刺激、物との摩擦など肌ストレスになるものが多いとガンになってしまうのではと言われています。

毛根は皮膚の深いところに存在しているので、毛自体を引き抜こうとすると痛みを感じるとともに大きな肌ストレスを与えてしまいます。

そのため、ほくろに生えた毛は無理に抜かないほうが望ましいようです。ガンとの因果関係は不明ですが、肌に過剰な刺激を与えるのはよいことではありません。

ほくろの種類についてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

気になる場合は、はさみでカット!

ほくろから生えている毛が気になる場合は、抜くのでなくカットすることが理想です。

自分で切ってもいいですが、ヘアサロンなどで相談するとよりきれいに処理してもらえます。

毛をカットする際は、ほくろのある場所の皮膚を傷つけないように気をつけましょう。怪我をしてしまうと危険ですし、ほくろが大きくなってしまう可能性もあります。

より安全を期するなら、ほくろに生えている毛はあまり気にしないことが望ましいです。ですがどうしてもカットしたい場合は、よく切れるはさみで丁寧に行いましょう。

度々生えてくるのがうっとうしいなら、ほくろ自体を取るしかない!

ほくろの毛をカットしたとしても、その下にメラニンを活性化する母斑細胞が存在している以上、また生えてきてしまうことは避けられません。

そのため、いちいちケアするのではなく完全に問題を解決したいという場合は、ほくろ自体をとるしかありません。

外科手術で毛根ごとくり抜く

毛を生えなくするには、ほくろごと毛穴を取ってしまわなくてはいけません。そこで、通常ほくろ除去に使われるレーザーではなく、切開手術が行われます。

ほくろの除去手術には保険が適用される場合もありますが、美容目的の場合には実費負担になりますので事前によく検討しましょう。

ほくろのある部分をメスで切開して毛穴とほくろを取り除いた後、患部を縫合して終了となります。

術後しばらくは患部が凹んでいるように見えますが、徐々に周囲の細胞が再生していくので時間を掛ければ傷跡も目立たなくなります。

完全除去は難しいことも

毛根の深さやほくろの原因細胞の位置によっては、毛の生えるほくろを完全に取ってしまうことは難しいかもしれません。

ほくろの診断はダーモスコープという機材を用いて行われます。それによってほくろの詳しい状態を調べるのです。

結果、母斑細胞が深いところにあったり、毛根の位置が深かったりすると、外科手術を行ってもすべの細胞を撮りきるのは難しいのです。

無理に治療しようとすると肌に目立つ跡が残ってしまって、毛が生えなくなってもコンプレックスになることに変わりなくなってしまいます。

ほくろの除去や治療についての注意点についてはこちらの記事に詳しく載っています。

ほくろの毛はこまめにカット。手術をする場合は慎重に

医師の見解では、毛の生えているほくろは皮膚が健康な証であったり、迷信でほくろに毛が生えると縁起がいいとされることもあります。

ですが、見た目を気にする女性としてはほくろから長い毛が生えているのはちょっと…という場合もありますね。そういう時はまめにカットしてください。

無理に抜くと細胞を刺激してガン化を招く危険があります。また皮膚科で除去するのもハイリスクであることがあるので、美容師さんに丁寧に処理してもらうのがいいでしょう。

ほくろを除去したら後が残ったということについては、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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