薄毛改善のために「原因」を知ろう!女性に特徴的な薄毛の種類6つ
「髪は女の命」なんて言葉があるほど、女性にとって大切な髪。もしも薄毛が気になり始めたら…できれば早めに察知して、症状の悪化を食い止めたいところです。
男性と比較して、複雑だと言われているのが女性の薄毛ですが、正しい対処法を知るためには、まず「薄毛の原因」を突き止めなければいけません。
女性の薄毛の種類を、原因別に6つにまとめます。まずは自分の薄毛の症状がどれに当てはまりそうか、チェックしてみましょう。
Contents
女性が悩みがちな薄毛は、主に6種類!
女性が悩みがちな薄毛には、主に6つの種類が存在しています。
- びまん性脱毛症
- 円形脱毛症
- 牽引性脱毛症
- 分娩後脱毛症
- 粃糠(ひこう)性脱毛症
- 脂漏(しろう)性脱毛症
それぞれの具体的な症状や、気になる原因、考えられる対処法などについて解説していきます。
全体が薄くなり、頭皮の透けが目立つ「びまん性脱毛症」
薄毛で悩む女性の多くが、こちらのびまん性脱毛症に当てはまると言われています。
男性の薄毛トラブルは、「生え際」や「頭頂部」から部分的に進んでいくのが一般的。一方で女性の場合は、髪全体が徐々に薄くなっていきます。
「びまん」とは「一面に広がる」という意味の言葉で、女性の薄毛の状態を示しています。
びまん性脱毛症の特徴3つ
びまん性脱毛症の特徴は、以下の3つです。当てはまる方は、このタイプの脱毛症を疑ってみてください。
- 髪全体が、均一に薄くなる
- 全体のボリュームが徐々にダウンしていくので、発見が遅れやすい
- 髪を分けたときに、分け目が目立つようになる
毎日少しずつ髪の量が減っていくタイプの脱毛症なので、かなり進行してから薄毛トラブルに気付くパターンも少なくありません。
主に中年期以降の女性が発症しやすく、約10人に1人の女性が悩んでいると言われています。
ある日ふと鏡を見たときに、透けて見える頭皮やくっきりと目立つ分け目に愕然としてしまうかもしれませんが、どうか心配し過ぎないでください。
びまん性脱毛症は女性の薄毛トラブルの中でも「改善しやすい」と言われており、薄毛の原因を取り除くことで、改善が見込めます。
びまん性脱毛症の原因を知ろう!
びまん性脱毛症になる原因は、実にさまざまです。薄毛トラブルを改善したいと思ったときには、一つ一つ原因を取り除いていきましょう。
- 生活習慣の乱れ
- 過度なダイエット
- ストレス
- 間違ったヘアケア
- ホルモンバランスの変化
- 加齢
まだ年代的に若いにもかかわらず、びまん性脱毛症を発症してしまったときには「栄養不足」と「頭皮へのダメージ」を疑ってみてください。
食生活や睡眠リズムが乱れれば、毛根の細胞は上手く働かなくなってしまいます。また刺激の強いシャンプーやカラーリングなど、間違ったケアが細胞にダメージを与えている可能性もあるでしょう。
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FAGA(女性男性型脱毛症)
びまん性脱毛症は、考えられる原因によって、さらに細かく分類されます。びまん性脱毛症の中でも、増加傾向にあると言われているのがFAGA(女性男性型脱毛症)です。
男性が薄毛になる原因は、主に「男性ホルモンの働き」だと言われています。女性の場合、男性ホルモンよりも女性ホルモンの方が優位に働いているため、薄毛が起こりにくいとされています。
しかし女性にも、女性ホルモンの分泌量が減るタイミングはやってきてしまいます。このときに男性ホルモンの働きが優位になると、男性型脱毛症と同じ仕組みで薄毛が進行してしまいます。
女性ホルモンの減少は加齢と共に自然に起こるもので、ある程度は仕方がないと言えるでしょう。
しかし生活習慣の乱れからホルモンバランスが乱れれば、より若い世代でも発症するリスクがあります。
慢性休止期脱毛症
人間の髪は「成長期」「退行期」「休止期」という3つのサイクルを繰り返すことで、毎日少しずつ成長しています。
5~7年の成長期で太く長く成長した髪は、その後2~3週間の退行期を経て、2~3ヶ月の休止期へと移行していきます。
休止期を迎えた髪から徐々に抜けていくのが、正しいヘアサイクルとなっています。
休止期脱毛症とは、なんらかの原因で休止期に入る髪が増えることで引き起こされる脱毛症のこと。
本来なら、まだまだ成長しなければならなかった髪が突如成長をやめ、抜け落ちてしまうわけですから、髪のボリュームはダウンしています。
休止期脱毛症の中でも、6ヶ月以上の時間をかけてゆっくりと進行するのが休止期脱毛症の特徴となります。
生活環境を整えると共に、育毛剤ケアが有効
FAGAや慢性休止期脱毛症を含め、びまん性脱毛症のケアには、育毛剤を使うのがオススメです。
生活環境を整えて原因を取り除くのと同時にケアを行うことで、より効率よく対処できるでしょう。自分の頭皮に合う育毛剤を選んでみてください。
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免疫異常が引き起こす「円形脱毛症」
長い間「ストレスが原因」と考えられてきた円形脱毛症ですが、研究が進んだ今、自己免疫異常が引き起こす疾患の一つだと認識されています。
ある日突然、髪の一部分のみがごっそりと抜け、コイン型に発症する脱毛症です。
円形脱毛症の原因としては、以下のようなものが当てはまります。
- 自己免疫系のトラブル
- 遺伝
- 内分泌系トラブル
- アレルギー
一部分のみの限定的な脱毛症の場合、放置していてもその内改善するケースがほとんどです。
しかし髪全体が抜け落ちてしまったり、円形脱毛症がいくつも同時にできてしまったりする場合には、病院で治療を受けた方が良いでしょう。
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きつく髪を結ぶ人に多い牽引性脱毛症
牽引性脱毛症の「牽引」とは、「引っ張る」ことを指します。特に髪の長い女性で多いのが、毎日同じヘアスタイルにまとめていたため、起きてしまった脱毛症です。
髪を強く引っ張ると、根元の細胞は傷ついてしまいます。ポニーテールや髪を強く引っ張る髪型を日常的に楽しんでいると、負担がかかる場所が決まってきてしまいます。
その部分のみ、細胞が傷ついてしまうことで、徐々に抜け毛が進行してしまうのです。髪を結んだときの分け目が気になってきたときには、充分に注意してください。
牽引性脱毛症を解決するためには、頭皮や髪にとって無理のないヘアスタイルを楽しむことが重要です。
同じヘアスタイルばかりに整えるのはやめて、さまざまなヘアスタイルを楽しむのもオススメの方法です。
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出産後にやってくる一時的な脱毛「分娩後脱毛症」
女性の体は、妊娠するとその状態を保つため、大量の女性ホルモンを分泌するようになります。髪の生育に関わる女性ホルモンの影響で、妊娠中は抜け毛の量が非常に少なくなるでしょう。
とはいえ、この状態はずっと続くというわけではありません。
出産を終えてしばらくすると、体内からは女性ホルモンの分泌量が急激に減少していきます。このため、これまで守られてきた髪が一気に抜け落ちることになります。
これを「分娩後脱毛症」と言い、分娩後4ヶ月程度経った頃から、6~8ヶ月程度続いていきます。
もともと「妊娠中に抜け落ちるべき髪」だったものが、出産後に集中して抜けるというだけなので、過度に心配する必要はありません。
時間の経過と共に、徐々に抜け毛の量も落ち着いていくでしょう。
フケが原因で引き起こされる粃糠(ひこう)性脱毛症
さまざまな生活習慣が原因で頭皮が過度に乾燥すると、頭皮が剥がれ落ちてフケになります。このフケが毛穴に詰まって、炎症を起こすケースも少なくありません。
毛穴の炎症が毛根のダメージにつながった結果、引き起こされるのが粃糠(ひこう)性脱毛症です。
粃糠(ひこう)性脱毛症の原因を知るためには、「なぜ頭皮が乾燥し、フケが多くなっているのか」を知る必要があります。
- 肌に合わないシャンプー剤の使用
- バランスの崩れた食生活
- 細胞の働きの低下
- 過剰な洗髪習慣
中でも注意したいのが、「過剰な洗髪習慣」についてです。シャンプーをすると、汚れだけではなく皮脂も洗い流してしまいます。
これが過度な乾燥を引き起こし、薄毛を進行させてしまいます。「肌に優しいシャンプーを使って、こんなに丁寧にケアしているのになぜ…」と思ったら、シャンプーをし過ぎていないかどうか確認してみてください。
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皮脂が詰まった脂漏(しろう)性脱毛症
フケではなく、皮脂が詰まって炎症を起こし、脱毛の原因になってしまうのが「脂漏(しろう)性脱毛症」の特徴です。
こちらの原因は、主に皮脂の過剰分泌です。
- 脂ぎった食事が多い
- シャンプーで汚れを落としきれていない
- 間違ったヘアケア
これらが原因であるケースが多いですが、中には「頭皮の乾燥を防ぐために、皮脂が過剰分泌されている」という可能性もあるので注意してください。
べたつくフケが気になったり、頭皮の臭いが気になったりした場合には、こちらの脱毛症を疑ってみると良いでしょう。
「最近やたらとフケが多い」「頭皮の臭いが気になる」場合には、ぜひ医師に相談してみてください。原因を取り除けば、徐々に髪の量も回復するはずです。
薄毛ケアの第一歩は、自分の症状をよく知ること!
「女性の薄毛」と一言で言っても、その原因や内容はさまざまです。
育毛剤でケアした方が良いものもあれば、放置しても大丈夫なもの、積極的に医師の診察を受けるものもありますから、まずは「自分に当てはまる原因」を検討してみてください。
もちろん、自分自身の力でわからないときには、専門家の手を借りれば大丈夫。薄毛専門のクリニックでは、きちんと診察・聴き取りを行った上で、考えられる原因と治療法について提示してくれます。
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