目の下のたるみには眼輪筋トレーニング!若々しくハリのある目元に
眼輪筋やそのまわりにある筋肉を鍛えると、目の下のたるみを解消する効果が期待できます。ただし、自己流のトレーニングでは、かえって逆効果になってしまう場合があります。
また、筋肉の位置やトレーニングの注意点も説明しますので、ぜひ一つ一つのトレーニングを丁寧に行い、たるみやくすみへの効果を実感してくださいね。
目の下のたるみは「筋肉=土台」を固めて解消
目の下のたるみを解消したいなら、まずは原因をしっておくことから。
皮膚のすぐ下にある筋肉を鍛えることが効果的です。目の下には眼輪筋と呼ばれる表情筋があります。
表情筋は意識的に動かさないと老化しやすい筋肉です。エクササイズやトレーニングを行って動かすことで、筋肉の老化を防ぐことができます。
ここでは、眼輪筋を鍛えるメリットと、目の下のたるみに効く筋肉について説明します。
たるみ・クマ・くすみ・シワを解消!眼輪筋を鍛える効果
眼輪筋は眼球を包む眼窩脂肪というクッションを支える筋肉です。この筋肉を鍛えることで、筋肉が引き締まり、たるんで飛び出た眼窩脂肪を中へ押し戻すことができます。
また、筋肉周辺の血行がよくなるので、くすみやクマなどを解消し、ハリのある肌に導くことができます。
- 眼輪筋のエクササイズのメリット
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- たるみの元となる筋力低下を防ぐ
- 血行がよくなり、目の下のクマを防ぐことができる
- 肌にハリが生まれ、シワが目立ちにくくなる
目の下のたるみができてしまったからとあきらめず、表情筋のエクササイズを取り入れてみましょう!筋肉は何歳になっても鍛えることができます!
3ヶ所の筋肉を意識しよう!目の下のたるみに関わる筋肉
目の下のたるみを改善するには眼輪筋を鍛えるのが一番ですが、同時に眼輪筋につながる筋肉をトレーニングすると、効果がアップします。
表情筋の筋トレを行う際には、筋肉の位置を知ることが大切です。3ヶ所の筋肉の位置と特徴を見ていきましょう。
- 【目のまわりの筋肉・・・眼輪筋】
- 眼輪筋は目のまわりをぐるっと覆うように付いているドーナツ状の筋肉です。ちょうど、ドーナツの輪の下の部分が下まぶたの皮膚の下にあります。
目の下がたるんでいる状態は、ドーナツがフニャフニャになり、輪がのびてたるんでしまっている状態なのです。
眼輪筋は主に、目を閉じるときに使う筋肉です。この筋肉が弱くなると、「瞬目不全」という瞬きがきちんとできない目の病気になってしまう恐れがあります。
- 【頬の筋肉・・・大頬骨筋、小頬骨筋】
- 目の下のたるんだ部分の下にある頬を持ち上げることができると、目の下のたるみを改善することができます。頬を引き上げるのに大切な筋肉は2つあります。
- 大頬骨筋(だいきょうこつきん)・・・口角からこめかみにかけて伸びる筋肉
- 小頬骨筋(しょうきょうこつきん)・・・上唇から目尻にかけて伸びる筋肉
頬の筋肉は年齢と共に下がりやすく、目の下のたるみが目立ってしまいます。頬の筋肉を鍛え、目の下の凹凸部分をなくしましょう。
- 【おでこの筋肉・・・前頭筋】
- おでこには「前頭筋」という筋肉があります。眉間や眉毛から頭に向かって伸びる筋肉です。主に眉毛を上げ下げするときに使います。
この筋肉を鍛えることで、顔全体のたるみ改善が期待できます。特に、目のまわりにかかる負担を減らすことができるので、目の下のたるみに効果的です。
理想の顔に近づく!顔ヨガにトライ
ではまず、数々の著書やネットでも評判の「顔ヨガ」による、眼輪筋・頬・おでこの表情筋トレーニングをご紹介しましょう。
顔ヨガは、高津文美子さんが考案した、顔の表情筋を鍛えたりストレッチする方法です。ゆるんで伸びてしまった表情筋を伸縮させて弾力を取り戻すことができます。
ここではたくさんある顔ヨガのポーズの中から、「おでこロック+目ワイパー」「ムンクの叫び+まばたき」「双眼鏡のポーズ」をご紹介します。
おでこロック+目ワイパー
眼球をゆっくり大きく動かすことで、眼輪筋を刺激します。目元のたるみに効果があります。
額や眉毛に余分な力をかけずにパッチリ目を開くために、おでこを押さえてトレーニングしましょう。
- 手の平でおでこを押さえます。顔はまっすぐ正面を向いたまま、眉を上げないようにして、目を大きく見開きましょう。
- そのままゆっくり目線を右上に動かします。
- ゆっくり天井を見るように目線を動かし、左上を見ます。
- 同じように天井を見るようにしながら目線を右上に戻し、車のワイパーのように、右→上→左→上→右→上・・・と2~3回往復させます。
- 最後にゆっくり目を閉じて、リラックスします。
このトレーニングを行う時は、おでこにシワが寄らないように気をつけましょう。目線を動かすときは、できるだけ大きく動かすようにしましょう。
ムンクの叫び+まばたき
眼輪筋の下の部分を動かすトレーニングです。目の下のたるみに直接アプローチできます。また、血行が良くなるので、クマにも効果的です。
- 口をタテに大きく開けて、「お」の形にします。鼻の下もしっかりのばし、ほうれい線が消えるようにします。
- 顔は正面を向いたまま、目線だけ上を向きます。目の下が上下にひっぱられるイメージです。
- そのまま下まぶただけで目を閉じるように動かします。眩しいものを見るときに目を細めるように動かしてみましょう。
双眼鏡のポーズ
眼輪筋全体を使って目を開け閉めするトレーニングです。おでこや眉を動かさずに目を動かすことで、たるんだ目元をパッチリと引き締めます。
- 双眼鏡を覗くように、両手の人差し指で眉を、親指で目の下を押さえます。眉間にシワが入らないように気をつけましょう。
- 目のまわりの筋肉だけを使い、目を細めます。できるだけ細目になるようにしましょう。このとき目をつぶってしまわないように。
- 今度はゆっくりと目を大きく開きます。目を押し出すようなイメージでしっかりと見開きましょう。
- 2~3を5セットほど繰り返します。
目の開け閉めをするときに、眉毛が動いてしまったり、眉間に皺がよってしまうのは、眼輪筋が弱っている証拠です。
トレーニングを続けることで眼輪筋が鍛えられれば、次第に目のまわりの筋肉だけで目の開閉ができるようになりますよ。
顔ヨガはまぶたのたるみやマリオネットラインの解消、ほうれい線を目立たなくさせるなどの効果も期待できますよ。
頬・口角・目尻が上がる!顔ダンスにトライ
表情筋のトレーニングとして有名な方法に「顔ダンス」があります。たるみ改善コンサルタントである加藤ひとみさんが考案したものです。
ここでは、目の下のたるみに効果のある3つのトレーニングをご紹介します。
目の下の筋肉を鍛える方法
下まぶたを動かして筋肉を鍛える方法です。上のまぶたは動かさないようにして、下まぶただけを引き上げるようにして動かすことがコツです。
- 上の歯と下の歯で、舌の先を軽く噛みます。
- そのままの状態で、下まぶただけを使って目を細めるようにします。
- リズミカルに、1秒に1回上げ下げするペースで30回ほど繰り返します。
- 舌を軽く噛んだまま、左右の目を交互にウインクするように1分間動かします。
- 普通の顔に戻ります。目のまわりがだるく感じたら、しっかりと筋肉を動かせている証拠です。
初めて行う場合や、うまく下まぶたを動かせない場合は、軽く上を向いて目を細めるように動かすと、コツがつかめるようになりますよ。
ほほの筋肉で目の下のたるみを撃退!
目の下のたるみは、頬が下がると目立つようになります。頬のふくらみを引き上げて、目の下のたるみを改善しましょう。
このトレーニングでは、眼輪筋につながる「小頬骨筋」と「大頬骨筋」を鍛え、目の下がたるまないように下側から支えます。
- 上唇がひき上がるように頬に力を入れて、持ち上げます。
- 1.の顔を、頬が痛くなるまで続けます。(約1分)
- 普通の顔に戻り、ほうれい線を引き延ばすように、鼻の下をのばします。(5秒)
頬の高い部分をなるべく目の下に近づけるように動かしてみましょう。このトレーニングをしても頬が痛くならない場合は、口のまわりに力が入っている可能性があります。
口と頬をつなぐ筋肉は沢山あります。慣れるまでは、頬に手をあてて、どの筋肉が動いているか確認しながら行いましょう。
鏡を見ながら頬や口を動かしていると、どの動きがどの筋肉と連動しているかわかるようになりますよ。
おでこを鍛えて、効果が出るまでの期間を短く!
もっと早く効果を出したいなら、おでこの筋肉を鍛えましょう。目のまわりの負担を減らして、スッキリした目元にする効果が期待できます。
- 両手のゆびでピースを作り、中指の指先がくっつくようにして額に当てます。
- 額にしわが寄らないように固定し、まゆげを上下に動かします。
- 10回ほど繰り返したら、眉をあげたまま10秒キープします。
顔全体のたるみを改善することを視野に、目の下のたるみに立ち向かっていきましょう。
表情筋トレーニングの注意点4つ
表情筋のトレーニングを効果的に行うには、いくつかの注意点があります。逆効果にしないためにも、注意点を守って行ってくださいね。
- 1.トレーニングの前には保湿をしましょう
- 皮膚が乾燥した状態では、筋肉をスムーズに動かすことが難しくなります。肌に摩擦がおきる場合があるので、しっかりを保湿してから行いましょう。
また、コンタクトをつけた状態で眼輪筋のトレーニングをすると、乾き目を感じる場合があります。気になる方はコンタクトを外して行うのがオススメです。
- 2.シワにならないように!鏡を見ながら行いましょう
- せっかくトレーニングを行っても、間違った部分を動かしていたり、他の部分に余分な力がかかっていると、逆効果になってしまうことがあります。
まずは鏡を見ながら行い、どの筋肉が動いているか確認しながら行いましょう。左右非対称に動いてしまう場合は、できるだけ均等に動くように工夫してみます。
また、筋肉を動かすことでシワができてしまう時には、しわを軽く指で押さえて行わないと、シワが増え、かえって老けた印象になってしまいます。
- 3.速効性はない!効果が出るまでには1ヶ月~1年
- 表情筋のトレーニングを毎日続ければ、1ヵ月~1年ほどで効果を感じられます。改善までの時間は、年齢や肌質、たるみの程度により異なりますが、焦らずに毎日取り組んでみてください。
また、せっかく効果を感じてもトレーニングをやめてしまうと、またたるみ始めてしまいます。ぜひ毎日続けましょう。
- 4.痛みや違和感を感じたとき、体調が悪いときは休む
- 動きの鈍くなった筋肉を動かすので、場合によっては痛みを感じたり、腫れや痙攣を起こしてしまう恐れがあります。
そのような場合には無理をせず、お休みしてください。また、疲れているときに無理に顔を動かすと、頭痛や肩こりなどを引き起こす可能性があります。
目元ケアの際に気をつけたいことなどについてはこちらを参照ください。
表情筋トレーニングで素顔に自信
この記事を書くにあたり、筆者も表情筋トレーニングを実践してみました。最初はうまく筋肉を動かすことができなかったのですが、続けるうちにコツがつかめるようになってきました。
- トレーニングを行った感想
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- 目のまわりがスッキリし、目の動きがラクになった
- 顔色が明るくなった
- 目の下のクマが薄くなった
- 鼻の横の毛穴の開きが気にならなくなった
あくまで個人的な感想にすぎませんが、少しでも変化を感じることができるとやる気が湧いてくるものです。
表情筋の筋トレに年齢は関係ありません。ぜひご自身に合った方法を見つけ、効果を実感してみてください。
目のたるみに効くマッサージについても紹介しておきますね。
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