フケ発生は頭皮からのSOS!原因と対策を知って健やかな髪へ

髪に浮かぶフケは、女性の見た目の印象を悪くしてしまうもの。頭皮から大量のフケが発生したり、パラパラと肩に落ちたりするときには、「いったい何が原因なの!?」と焦る方も多いことでしょう。

フケが発生するということは、頭皮や髪に何らかのトラブルが生じているサインでもあります。

フケ発生のメカニズム、気になる原因と共に、自宅ですぐに実践できる対処法6つについて紹介します。

パラパラフケとべったりフケ、まずは種類を見極めよう!

頭皮から発生するフケは、そのタイプによって二つの種類に分けられます。どちらのタイプのフケなのかで、原因や対処法が異なりますから、まずは自身の状態について、しっかりと把握しておきましょう。

フケの種類は、以下の2つです。

  • 乾性フケ
  • 脂性フケ

乾性フケは、一見すると白い粉のようなフケです。

洋服の肩のところにパラパラと落ちたり、頭皮をかいたときにすぐに浮き上がってきたり…。周囲から見ても目立ちやすいフケだと言えるでしょう。

一方で脂性フケは、触るとベタっとしているという特徴があります。

乾性フケとは違い、頭皮や髪にへばりついている印象のフケで、頭皮をかいたときに爪の間に挟まっていることも。

自身を悩ませるフケがどちらのタイプに当てはまるのかを確認したところで、それぞれの原因をチェックしてみましょう。

パラパラフケの原因は頭皮の乾燥!

乾性フケ、いわゆるパラパラフケの原因となるのは、頭皮の乾燥です。皮膚を守る役割を果たすはずの「皮脂」が足りていないことで、フケが生まれてしまいます。

頭皮以外の皮膚についても、「冬の季節に乾燥して、白っぽく粉をふいてしまった!」なんて経験をしたことはありませんか?

肌の角質が乾燥により剥がれてしまい、これが「粉」の原因となります。この現象が頭皮で起きると、剥がれた角質がフケとなるわけですね。

頭皮から分泌される皮脂は、外部の刺激や紫外線、乾燥などから皮膚と髪を守る役割を担っています。皮脂が少なくなれば、その分バリア機能は低下してしまうでしょう。

パラパラフケが現れたら、頭皮の乾燥を疑ってみてください。これを解消することが、フケ改善への近道となります。

べったりフケの原因は皮脂の過剰分泌!

一方で頭皮や髪に絡みつくようなべったりフケ、脂性フケは、皮脂の過剰分泌から引き起こされるトラブルです。

脂性フケの原因は、実はカビ菌。カビの一種である「マラセチア」という菌が関係しています。

このマラセチアは、人間の皮脂を好み、繁殖する菌の一種です。もともと人間の体に自然に存在する菌なのですが、皮脂の過剰分泌でバランスが崩れることにより、菌が大量発生し、脂性フケにつながってしまうというわけです。

ここで気になるのが「なぜ皮脂が過剰分泌されてしまうのか」という点ですが、以下のような原因が考えられます。

  • 食事内容の乱れ
  • 頭皮の過乾燥
  • 遺伝的な要素
  • ホルモンバランスの乱れ

通常の肌と同じく、頭皮もさまざまな原因により皮脂が多い状態になってしまいます。脂っこい食事ばかりを好む人や、頭皮以外でも過剰な皮脂分泌に悩んでいる場合には、注意した方が良いでしょう。

また頭皮の乾燥がすすめば、皮膚が自分を守るため、積極的に皮脂分泌を始めるケースも少なくありません。

「フケが気になるから」という理由で一日に何度もシャンプーをしていると、どんどん皮膚の乾燥が進み、余計にフケを生み出す原因になってしまうこともあります。

脂性フケは、どちらかというと男性に多いフケのタイプです。しかしだからといって「女性はならない」というわけではないので、十分に注意しましょう。脂性フケの場合も頭皮に何らかの問題が発生しているサインです。

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自宅ですぐに実践可能なフケ対処方法7つ

人間の皮膚は、年齢を重ねると共に水分を保つ力が減ってきてしまいます。それは頭皮にとっても同じこと。つまり年齢を重ねた人は、若い人よりもフケトラブルで悩まされやすいという現実があります。

フケが発生している人は、たとえ毎日きちんとヘアケアをしていても、なんとなく不潔でだらしない印象になってしまいます。

自宅ですぐに実践できる7つの対処法を紹介するので、ぜひ取り入れてみてください。

シャンプーを頭皮に優しいタイプにチェンジ

日常生活の中で、頭皮に負担をかけやすいのがシャンプーです。シャンプー選びを間違えると、乾性フケ・脂性フケの両方を引き起こすリスクを高めてしまいます。

ドラッグストアなどで安価に販売されているシャンプーのほとんどが「高級アルコール系」と呼ばれるもの。泡立ちが良く、洗浄力が高いものの、頭皮に負担をかけやすいという特徴があります。

フケが気になり始めたときには、ぜひシャンプーを「アミノ酸系」のものに変更しましょう。マイルドな刺激で優しく頭皮を洗えます。

フケ対策としてだけではなく、女性の薄毛対策やうねり対策にもアミノ酸系シャンプーが効果的です。

頭皮と髪を総合的にアンチエイジングケアするためにも、ぜひシャンプーの再検討を行ってみてください。

もしフケのタイプが脂性フケなら、シャンプーに配合されているオイルにも注目してみてください。カビ菌がオイルをエサにして増えるので、避けた方が無難です。

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頭皮を正しく洗浄しよう!

シャンプーを変えたら、ぜひ正しい方法で洗髪することも意識してみてください。

フケが気になるときには、汚れを落とそうと力を入れてゴシゴシする方も少なくありませんが、これはNG。頭皮のダメージをより深刻にしてしまいます。指の腹を使って、優しくマッサージするように洗浄しましょう。

またシャンプーの洗い残しもフケの原因になってしまいます。洗い流すときには、最低2分は時間をとって、じっくりしっかりと洗い流します。

シャンプー習慣の注意点としては、以下のようなポイントも挙げられます。

  • シャンプーの回数は一日に一回
  • ぬるめのお湯を使って洗髪する

シャンプーの回数が多くなると、頭皮ダメージは進行してしまいます。またお湯の温度が高すぎると、皮脂を洗い流し過ぎて過乾燥の原因になるため、こちらも注意が必要です。

ドライヤーは素早く、正しく!

脂性フケの原因となるカビ菌は、温かく湿った環境を好みます。つまり洗髪後の髪や頭皮は、カビ菌にとって非常に心地よい環境だということです。

菌の増殖を防ぐためには、一刻も早く頭皮と髪を乾かすことが大切です。そのためには、ドライヤーも正しく活用してみてください。

洗髪後の髪と頭皮は、タオルを使ってしっかりと水分を取り除きます。その後速やかに、ドライヤーで乾かしていきましょう。

このときのコツは「温度」ではなく「風」を使って乾かすこと。高すぎる温度は頭皮を傷めてしまうので、低温で乾かすことを意識してみてください。

髪ではなく、「頭皮」を乾かすことを意識すると、より効果的です。

頭皮ダメージを軽減しよう

フケが目立っているときは、何らかの理由で頭皮がダメージを負っていると考えられます。以下のような習慣は、頭皮ダメージの原因となります。

  • カラーリング
  • パーマ
  • 紫外線

カラーリングやパーマは、頻度を落とすだけでも頭皮ダメージを軽減できます。頭皮の状況をチェックしてもらいながら、美容師さんと相談し、ベストな方法を選択するのもオススメです。

また紫外線は、顔や手足の皮膚と同じく、頭皮にも悪影響を及ぼすもの。しっかりと対策をすることが大切です。

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バランスの良い食生活と質の高い睡眠を確保

フケのトラブルは、一度治っても繰り返すケースも多いもの。こうした事態を避けるためには、日常生活の中から「頭皮環境を整えるための生活習慣」を意識する必要があります。

脂肪や糖類の多い食事を好む人は、皮脂分泌が多くなりやすいと言われています。両者を減らすことを意識してみてください。

  • タンパク質
  • 亜鉛
  • 各種ビタミン類

これらの栄養素をバランスよく摂取することで、体の内側から頭皮ケアができるでしょう。

また頭皮を含めて、皮膚の生まれ変わりが促進されるのは、主に就寝中です。毎日質の高い睡眠を確保することも、健康な頭皮を守るための秘訣となります。

身の回りを清潔に保って

フケの原因は、実は生活環境の中に潜んでいるケースもあります。枕カバーやシーツなど、あまり取り替えないという方は、そこから雑菌が繁殖している可能性も。

髪や頭皮が直接あたる寝具は、毎日取り替えて清潔さをキープしましょう。取り替えようカバーなども上手に使ってみてください。

頭皮のスキンケアも忘れずに

頭皮の乾燥が主な原因である乾性フケを防ぐためには、頭皮のスキンケアを頑張ることも重要です。

  • 頭皮用ローション
  • 保湿用化粧水
  • 頭皮用オイル

これらのアイテムを活用して頭皮の乾燥を防ぐことができれば、気になるフケも軽減できます。

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気になるフケは生活習慣から改めてみよう

加齢と共に徐々に悩まされやすくなるフケ。自身の体質などにもよりますが、一度発生すると何度も繰り返す恐れもあり、楽観視するのは危険です。

頭皮と髪のケアのやり方を見直すと共に、ぜひ体の内側からのケアにも取り組んでみてください。

誰の前に出ても恥ずかしくない、健康的で健やかな髪を目指していきましょう!

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