お風呂タイムの半身浴ダイエットで痩せ体質を目指していこう

半身浴でダイエットをしている女性

日本人は諸外国の人に比べるとお風呂に入ることが大好きですよね。日ごろの疲れを取るために温泉旅行に出かけることもあるほど、お風呂好きの国民と言われています。そのお風呂がダイエットにつながれば、とても嬉しいですよね。

身体をあたためめぐりを良くするお風呂は直接的に体重を落とす、痩せる方法というより、痩せやすい身体づくりをする方法となります。正しい方法で行うことで、他のダイエットをするときの効果を高められます。

実際にお風呂で行うダイエットにはどのような効果があるのか。正しい方法とはどのようなものか、そして注意したい点についてまとめました。より効果的なお風呂ダイエットの方法もご紹介します。

お風呂タイムの半身浴ダイエットで得られる4つの効果

お風呂タイムの半身浴で得られるダイエット効果としては4つのものがあります。

  • 体が温まり代謝を上げ、脂肪燃焼しやすい身体に
  • 汗をしっかり出して老廃物を排出できる
  • めぐり改善で代謝アップを後押しする
  • しっかり眠れることで成長ホルモンの分泌を高める

どうしてこのような効果を得られるのかという点を、詳しくご説明していきます。

体が温まり代謝を上げ、脂肪燃焼しやすい身体に

お風呂に入ると体を温めることができます。この体が温まるということだけで、基礎代謝を上げられます。

体温が一度高くなると、基礎代謝や13%も高まり、それだけ脂肪燃焼効果を高められます。基礎代謝が上がれば内臓脂肪が燃やしやすくなるため、メタボ気味という方にとってはかなり嬉しい効果です。

ただ、お風呂で体をあたためても、一時的に温まることになるため、常に基礎代謝が上がるようになるわけではありません。ただ、一時的だとしても入浴中とそのあとしばらくの時間は基礎代謝が上がっている状態になります。

継続的なダイエット効果というわけにはいきません。

汗をしっかり出して老廃物を排出できる

お風呂に入り温まることで自然と汗が出てきます。からだが必要以上に温まってしまわないように、人は汗をかき体温調整をするためです。

汗の中には、水分だけではなく老廃物や毒素といった、体にとっては不要なものが含まれています。汗をかくことで、体の中に溜まりがちな老廃物や毒素なども排出できます。

デトックス効果を得られるということになります。

むくみがちな方ならむくみ改善効果が得られ、お肌が荒れやすい方なら、体の内側からお肌を整えることができるようになります。

身体に老廃物や毒素が溜まってしまっているとどんなに身体を動かすダイエットをしても、なかなか痩せにくくなってしまいますので、汗をかいて不要な物を排出することで、痩せやすくなるということにつながってきます。

めぐり改善で代謝アップを後押しする

体が温まることで筋肉の緊張がゆるみ、血管やリンパ管を締め付ける力が減るため、自然と血液循環がよくなり、リンパのめぐりもよくなるという効果を得られます。

血液循環がよくなりリンパのめぐりがよくなると何が起こるかというと、体の隅々まで代謝に必要な酸素や栄養素が行き渡り、いらない水分や老廃物をしっかりと回収・排出することができるようになります。

また、腸にもしっかりと血液が回ることで、腸の働きも活発にさせることができるようになります。日ごろたまりがちという方なら、すっきりと排出できる腸になるという期待を持てます。

腸の働きが活発になることは、ダイエットをする上でとても大切です。美肌作りや抵抗力アップ、免疫力アップにもつながってきます。

しっかり眠れることで成長ホルモンの分泌を高める

お風呂に入るとリラックスでき、ほっとするという人も多いですよね。お風呂に入ることで、自律神経の副交感神経のスイッチが入るため、このような効果を得られます。

特に半身浴によってゆっくりと体が温まると、交感神経のスイッチがオフになり、副交感神経のスイッチがオンになりやすくなります。ゆっくりとぬるめのお湯につかっているとついつい眠くなってしまうのはこのためです。

またお風呂に入ると血液循環がよくなり肉体的な疲労を招く乳酸などの老廃物が排出されやすくなるために疲れは取れますが、入浴をすることで体温が上がり一時的に代謝が上がることで、心地よい疲労を覚えます。

夜就寝前にぬるめのお湯に入浴することは、睡眠に入りやすくなり、しっかりと眠れるようにもなります。

しっかりと眠ると睡眠中に成長ホルモンの分泌が活発になります。新陳代謝が上がり、お肌の生まれ変わりを促進できますし、細胞の生まれ変わりでエネルギー消費も高くなります。

夜寝る前と朝起きた時に体重を計ると、朝起きた時の方が体重が減るのは、成長ホルモンの分泌が起こり代謝によるエネルギー消費が活発に行われた証拠です。

しっかりと成長ホルモンが分泌されれば、それだけ痩せ体質に近づくということになりますよね。

効果をしっかり得られる正しい方法

お風呂タイムが痩せ体質をつくるさまざまな効果があることをご紹介してきました。これらの効果を得るためには、やはり正しい方法で行う事が必要です。

基本となるお風呂タイムでのダイエット方法についてご紹介していきます。

水分補給をすることをしっかりすることが大切

お風呂に入ることで汗をかきデトックス効果を得るためには、水分がしっかりと身体の中にある必要があります。入浴前には最低でもコップ一杯の水は飲むようにします。

また体が温まりめぐりを良くするためにも、水分は必要です。いくらからだが温まっても、血液がどろどろの状態だったり、リンパ液が不足してしまう状態では、めぐりを良くすることはできません。

お風呂に入っている間にも、のどの渇きを感じる前に水分補給を行うことが大切です。

お湯の量はみぞおちくらいの半身浴に

入浴するときには、みぞおちくらいまでお湯につかるような半身浴をすることが必要です。

心臓よりも上の部分はお湯の外に出ることになるため、あらかじめ浴室内をあたためて置いたり、肩にタオルをかけるなど、上半身が冷えないよな工夫をすることも必要です。

入浴前にお風呂の蓋を開けておき、浴室内を保温&加湿しておくことや、浴室内暖房を入れておくこともおすすめです。目安となるのは室温25℃くらいです。

お湯の温度はぬるめの38℃くらい

心臓よりも上の部分はお湯の外に出す半身浴では、どうしても冷えるのではないか?と思いお湯の温度を高くしがちですが、おすすめは38℃くらいのぬるめのお湯です。少しこれでは寒いという方は、40℃くらいまでは上げてもOKです。

後にも書きますが、長い時間入浴するため、あまり高い湯の温度ではのぼせやすくなります。

疲れを取るためにも高い温度のお湯よりは、体温よりも少し高めの38℃くらいの方がよいと言われています。リラックス効果を高め、心地よい疲労感を得られる湯温として38℃~40℃くらいの湯温にしておきましょう。

時間は20分~30分がベスト

ぬるめのお湯につかると、からだが温まるまでには少し時間がかかります。大よそ20分程度半身浴をしていると、汗がじんわりと出てくるようになってきます。

冷え性の方でも30分程度半身浴をしていれば、じんわりと汗がかけます。

ゆっくりと温まることでリンパの流れがよくなり、老廃物を含む汗がかけます。実は急激にでてくる汗は体温を下げようとする汗で、老廃物などがあまり含まれない水分のみの汗になります。

ゆっくりと温まる半身浴だからこそ、老廃物を含むじっとりとした汗がでてきます。

じっとりとした汗が出てくれば体は温まり、めぐりはよくなってきている証拠です。もしのぼせやすい、という人は20分まで我慢する必要がありません。あくまでも平均的な目安時間が20分~30分程度です。

お風呂上りはしっかり保湿

半身浴で長時間入浴していると、どうしても体にとって必要な皮脂も溶け出てしまいます。そのため、お風呂上りにはしっかりと保湿をすることが大切です。

痩せやすい身体づくりも大切ですが、お肌がボロボロになることは避けたいですよね。お風呂上りは意外に皮膚の水分も油分も失われていますので保湿をします。

もし日ごろから乾燥肌という方は、ローションでしっかりと水分を与えてから、オイルやクリームで蓋をするという、さらにしっかりと保湿をすることがおすすめです。

冷たい水より常温の水を補おう

お風呂上りはお肌も乾燥に偏りますが、体の中も水分が失われがちです。体が温まっている状態は、どうしても冷たい水を飲みたくなりますが、冷たい水はせっかく温めた内臓を冷やしてしまいます。

そこで、常温の水をあらかじめ脱衣所などに用意しておき、お風呂上りにコップ一杯以上の常温の水を飲むようにするのがおすすめになります。

体温程度のぬるま湯であればなお良いということになります。コップ一杯の水を飲んだ後にも、のどの渇きを感じる前にこまめに水分補給をすることで、お風呂上りのめぐりがよい状態が継続しやすくなります。

やってはいけない間違えた方法。注意したい5つのポイント

お風呂タイムの半身浴は、正しい方法で行えば痩せ体質づくりにも、健康にも良い方法ですが、間違えた方法で行ってしまうと体に大きな負担をかけ、健康を損なってしまう危険性もあります。

そこで、間違えやすく注意したい5つのポイントをまとめました。

湯の量はみぞおち付近を守る。バスチェアなどを活用しよう

このダイエットは半身浴で行うものです。湯の量はみぞおち付近を守ることが必要です。それ以下でもそれ以上でも、体には負担がかかってしまいます。

お湯の量が少なく、下半身しかつからないようでは、上半身が冷えやすくなってしまいます。いくらタオルなどを掛けていたとしても、一番大切な内臓を冷やしてしまうことになります。

冷えてしまえば20分~30分といった長時間の入浴も難しくなりますよね。

お湯の量が多い場合はどうでしょうか。心臓や肺などまでしっかりと温めることは、血行を良くしたり、身体をあたためるためには良いのですが、水圧が心臓や肺にかかり、大きな負担になってしまうことがあります。

水分はしっかりと摂る。汗をかいた分しっかり水分補給

水分を排出すればむくみもとれるし、痩せることができる。と考える人もいますよね。確かに、一時的にはむくみもとれますし、体重も落とせます。

ですが、体から水分が失われ、血液がどろどろに、リンパの流れも悪くなり、お肌もカサカサになってしまいます。

汗で出ていった分の水分と同じ量は、水分を補給してめぐりがよい状態にしてあげることが大切です。

体重を落としたいからと言って水分摂取量を減らしてしまうと、脱水症状を起こしてしまう危険性がありますので、水分はしっかりと補給することが必要です。

むくみはめぐりがよくなれば自然と改善方向に向かいますので、一時的な改善ではなく、根本的な改善を目指しましょう。

ちなみに、水分にはアルコールは含まれません。アルコールを摂取してしまうと、余計に水分が失われてしまいます。

入浴前にアルコールを飲んだ場合には、脱水症状を起こしやすくなり、動機や息切れ、めまいといった症状も引き起こしてしまう危険性があります。

アルコールを飲んだ場合には、最低でも1時間以上明けてから入浴をする必要があります。

食後すぐは胃腸に大きな負担。30分は休憩を挟むこと

日々忙しい生活をしていると、どうしても食後すぐにお風呂に入る必要があるという方もいます。さらに20分~30分の半身浴をしようと思えば、できるだけ早くお風呂に入りたいと思いますよね。

食後お風呂に入るという人は比較的多くいますが、食後すぐにお風呂に入ることはおすすめできません。

食後は胃や腸といった消化器官に多量の血液が運ばれます。消化を優先させるためです。そのため、中には食後猛烈な眠気に襲われる人もいますよね。これは脳への血液循環よりも、消化器官への血液循環が優先されるためです。


お風呂に入ることは、消化器官へ優先的気血液を送ろうとしているのに、他の部分に血液を送ろうとすることになります。消化不良を起こしやすくなってしまいます。

さらに、消化不良が起これば栄養をしっかりと身体に吸収させることができません。代謝に必要な栄養が不足してしまうことになり、結果的に代謝が低下し痩せ体質になることができません。

長時間はかえってNG。30分以上なら途中休憩が必須

半身浴はぬるめのお湯につかるため、ついつい長湯もしがちです。じっとりと汗をかいても、もっと汗を出したいという人もいるかもしれませんね。

ですが、30分以上の入浴は身体にとっては非常に負担がかかることになります。長湯はNGです。

極度な冷え性で30分ほど半身浴をしてもなかなか汗が出てこないという方の場合には、30分入浴したら少なくとも5分程度は休憩時間を入れてから、再度入浴をするようにします。

高温は肌に大きなダメージが。適温をしっかり守る

半身浴は心臓よりも上の部分をお湯から出ている状態なので、冷えが気になる人もいますよね。どうしても少し高めの湯温にしたい。と思う人もいます。ですが、高い湯温はお肌に大きなダメージを与えてしまいます。

お肌はもともと乾燥から皮膚を守るためにある程度の皮脂が分泌されていますが、高温のお湯につかると、皮脂が溶けだし、肌のバリア機能が失われてしまいます。

また、高温の湯はリラックス効果のある副交感神経が優位になるのではなく、興奮効果がある交感神経を優位にしてしまいます。からだが目覚めてしまうため、しっかりと眠れるという効果を得られにくくなります。

心地よい疲労感ではなく、しっかりとした疲労感を感じることになってしまうため、半身浴の効果があまり得られない結果となってしまいます。

これをやれば効果UP。お風呂での半身浴ダイエットをより効果的にする方法

半身浴で得られる効果をより高めることができれば、ダイエット効果は高められます。では、どのようにすれば効果を高められるのでしょうか。

リラックス度UPを目指そう

半身浴をすることでリラックスでき、良い睡眠がとれることは、成長ホルモンの分泌を高め、寝ている間の代謝を上げていくことにつながります。

38℃程度のお湯での半身浴はこの効果が高くなりますが、さらに高められるバスアイテムを活用してみることがおすすめです。

アロマオイルやエッセンスの香りの力を借りる

リラックス効果がある香りというものがいくつかあります。半身浴をするときにアロマオイルの香りをプラスするだけで、香りによるリラックス効果も得られます。

ラベンダーやカモミールローマンなどはリラックス効果がある香りとして有名です。ラベンダーは安眠効果もある香りになるので、半身浴で使う香りとしては最適といえます。

イランイランやゼラニウムも女性特有のホルモンバランスの乱れからくるイライラなどを鎮めリラックスできる香りになっています。

アロマオイルを使うときには直接湯舟に垂らすよりも、キャリアオイルや塩に混ぜてからバスオイルやバスソルトにして利用するようにします。

重曹40g、クエン酸20g、コーンスターチ10gをよく混ぜて、アロマオイルを5滴プラスして水を混ぜながらお団子状にしたバスボムを作って利用するという方法もおすすめです。

バスボムは溶ける際に発泡して見た目にも楽しく、体をあたためる効果もアップします。また重曹が入るため、お肌の角質を落としたり、毛穴の汚れを落とす効果もあるので、美肌効果も得られます。

バスピローやツボ押しグッズを活用する

長い時間入浴する半身浴ダイエットでは、ゆっくりと湯船に入りたいけど、湯船の硬い素材が首筋にあたって痛みを感じることもあります。そこで、首筋が当たる部分にバスピローをあてたり、ツボ押し効果があるグッズなどをあててみましょう。

長い時間バスタブに首を預けても疲れにくくリラックス効果を高められます。

バスキャンドルを利用する

明るい室内は脳が覚醒し、どちらかといえば交感神経のスイッチをオンにしやすくなりますが、少し薄暗い位だと脳はリラックスしてきます。お風呂の電気を消して、バスキャンドルを利用するという方法もおすすめです。

キャンドルの炎の揺らぎはリラックス効果があり、キャンドルの明かりはほのかに明るい程度なので脳を落ち着かせられます。

アロマキャンドルを使えば、芳香浴も楽しめますので、一石二鳥です。

キャンドルは火を使うため、火災に気を付ける必要があります。また締め切った浴室では一酸化炭素中毒にならないようにすることも忘れないようにしましょう。適度に換気をすることや、火の始末をしっかりする。ということを守りましょう。

より発汗を促すことでデトックス効果UP

発汗を促すことはデトックス効果を高められる方法の一つです。お風呂に日本酒を少しプラスしたり、バスソルトをプラスすることは、発汗作用を高めて高いデトックス効果を得られる方法です。

日本酒は保湿や美肌の効果もあるため、日ごろ乾燥肌で悩んでいるという方には特におすすめです。

バスソルトを使う場合、塩分に対して肌が弱い方は、湯上りにしっかりと塩分を洗い流すことを忘れないようにしましょう。

入浴前にスクワットをして筋肉をあたためる

お風呂に入る前にスクワットや腹筋など大きな筋肉を使う運動を行うと、体が温まるスピードが速くなり、発汗が始まる時間も短くなります。

お風呂の中でふくらはぎやお尻、太ももなどをマッサージすることも、皮下脂肪を柔らかくし、セルライトを減らす効果を高めてくれますよ。

お風呂から上がったら今度はストレッチをすることで、心地よい疲労感を得てしっかり眠れるようにもなります。
 

入浴前 筋肉を刺激するトレーニング
入浴中 皮下脂肪を柔らかくするマッサージ
入浴後 身体を伸ばすストレッチ

運動をするとしたら、このような順番で行うとダイエット効果は高まります。

痩せるための体づくりがお風呂での半身浴ダイエットの目的

お風呂で行う半身浴ダイエットは、半身浴だけで痩せられるというものではありません。あくまでも、ダイエット効果を出しやすい身体づくりをするための方法。と考えることが大切です。

もともとむくみがち、汗が出にくいという方は、半身浴でしっかりと汗をかくことで体重が落ちることもありますが、あくまでもそれは汗で失った水分の分、体重が減った状態です。痩せたわけではありません。

まずは痩せやすい身体づくりをするということを目的として、お風呂での半身浴ダイエットを行ってみることがおすすめです。

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