マリオネットラインを解消する美容整形。医師によるリフトアップ術
マリオネットラインを解消する方法として、医師による美容整形での解消法を紹介します。
「整形」と聞くとなんだか怖い感じがしますが、体の負担が少なく入院もいらない方法もたくさんあります。
どのような施術があるのか、詳しくみていきましょう。
Contents
皮膚の内側に糸を埋め込む「フェザーリフト」
フェザーリフトは、皮膚の内部に専用のポリプロピレン製の細い糸を埋め込む方法です。
糸を肌に埋め込むことで、リフトアップ効果はもちろんのこと、体の免疫反応によって糸の周りにコラーゲンが生成されることで肌のたるみ解消が期待できます。
それだけでなく血行や代謝も向上することで肌質そのものが改善され、肌の弾力やハリが改善します。
だんだんと体内に吸収されていく糸を使用するため、効果の継続期間は4~5年と言われています。
- メリット
- 皮膚を切除するリフトアップ術より施術時間、ダウンタイムが短い
- デメリット
- 皮膚を切除するリフトアップ術よりたるみを改善する効果が弱く、持続期間が短い
またフェザーリフトは顔の正面のリフトアップ効果が弱いという特徴があります。
そこで、マリオネットラインの改善には次に紹介する「スプリングスレッド」や「シルエットリフト」の方が適していると考えられています。
伸縮性のある特殊な糸でたるみを引き上げる「スプリングスレッド」
「スプリングスレッド」という伸縮性のある特殊で強力な糸を皮下に挿入し、たるみを引き上げることでマリオネットラインを解消します。
スプリングスレッドはただ伸縮するだけの糸ではなく、「コグ」という突起が高密度で付いています。
このコグは血管や神経を傷つけにくいように丸い形状になっています。
このコグが皮下組織をしっかりと引っかけて引き上げることができるので、重力に負けて下がってきた脂肪を元の位置に戻すことができます。
また、スプリングスレッドもただリフトアップするだけでなく、体の免疫反応で肌質まで改善することができます。
その免疫反応によって、線維芽細胞が刺激されてコラーゲンやエラスチンが生成されることでハリのある肌になっていきます。
- メリット
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- 糸が溶けて体に吸収されないので持続性がある
- 糸に伸縮性があるので引きつりを感じにくい
- 仕上がりが自然
- 副作用が起きにくい
- ダウンタイムが短く、施術当日に入浴やメイクが可能
- デメリット
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- 糸の入れ方や引っ張る力の強さなど、医師の考えやスキルによって仕上がりが大きく左右される
アメリカで開発された最先端のたるみ取り「シルエットリフト」
「フェザーリフト」を進化させた施術で、頬からあごにかけてのたるみ解消に大きな効果を発揮します。
シルエットリフトに使用される糸にはコーン型の突起が付いていて、この突起に引っ掛けてリフトアップします。
このコーンはだいたい8~10ヵ月で体内に吸収されるのが一般的ですが、溶けない糸もあります。
シルエットリフトによるリフトアップは、施術時間が短く、入浴やメイクは翌日から可能です。
シルエットリフトもまた、体の免疫反応によって糸の周辺で、コラーゲンやヒアルロン酸が生成され、肌質が向上して弾力やハリが向上します。
溶ける糸を使用している場合、時間が経ってリフトアップ効果が落ちてからでも、完全に糸が吸収されてなくなるまではコラーゲンなどの生成は続きます。
シルエットリフトに使用される糸には伸縮性がないので、引きつれを感じやすかったり、スプリングスレッドより後戻りが早いなどのデメリットが挙げられます。
シルエットリフトに似た3Dリフト
コーンの付いた糸でリフトアップする方法には、シルエットリフトの他に「3Dリフト」と呼ばれる方法もあります。
この2つの大きな違いは以下の通りです。
- シルエットリフト
- コーンの向きがすべて同じで、たるみを一定方向に引き上げる効果に優れている
- 3Dリフト
- 糸の真ん中からコーンの向きが反対になっており、糸の中心に向かって引き合うので仕上がりが立体的な顔立ちになる
面で引き上げるスライダーリフト
スライダーリフトとは糸ではなく、突起が付いたしなやかなプレートを使って面で引き上げる方法のことです。
糸よりプレートの方が皮膚に触れる面積が広くなるので、糸よりさらにたるみをしっかりと引き上げることができます。
スライダーリフトに使われるプレートは、だんだんと体内に吸収されていき、効果は5年ほど持続します。
糸を使ったリフトアップは、強く引っ張ると引きつれを起こすため、ひどいたるみを解消するには切るリフトアップが推奨されていました。
しかし、スライダーリフトであれば、しっかりとリフトアップができる上に体への負担は最小限に抑えられるというメリットがあります。
ダウンタイムも短く、シャワーは施術当日から可能ですが、患部は濡らさないようにする必要があります。
スライダーリフトもまた、施術を行う医師のスキルによって結果が大きく左右されますので、信頼できる医師に依頼するようにしてください。
切って引き上げるリフトアップ術
切って引き上げるリフトアップ術は、生え際の皮膚を切除して皮膚を引き上げて縫合するものです。しかしこの方法は、頬骨の張り出した東洋人には不向きであると言われています。
それは、張力が顔の正面にまで及びにくく、マリオネットラインの改善には適さないからです。また効果の持続期間が短く、たるみが再発しやすいと言われています。
しかし、効果を高める方法も考えられています。
皮膚と一緒に皮下脂肪の下の筋膜組織を引き上げるSMAS法
切って引き上げるリフトアップ術の中に「SMAS法」と呼ばれるものがあります。
それは皮膚と一緒に皮下脂肪の下の筋膜組織(SMAS:表情性筋膜)を引き上げるという方法です。
耳の付け根を切開して皮膚とSMASを一緒に引き上げ、余分な皮膚を切除します。抜糸までには1週間ほどかかります。
たるみの解消やリフトアップの効果と持続期間がより高くなりますが、目立たない場所とはいえ傷跡が残ることがデメリットです。
皮膚を骨に固定している線維組織を切断してリフトアップするリガメント法
「リガメント」とは、顔面の皮膚を骨に固定している線維組織のことです。老化によって肌がたるんでも、リガメントがある部分はあまりたるみません。
耳の前で皮膚を切ってたるみを引き上げたとしても、リガメントがあるとあまり引き上げることができません。
しかしリガメントを切断してからリフトアップすると、顔の前方のたるみを解消できるようになります。
リガメント法は、大きな効果が期待できる反面、大掛かりな手術になるため医師の高い技術が求められ、体の負担が大きく感染症のリスクもあります。
どうなりたいかを明確にして、自分に合った方法を選びましょう
マリオネットラインを解消する美容整形には様々なものがあり、それぞれにメリット、デメリットがあります。
自分がどうなりたいのかをしっかりイメージし、リスクもきちんと理解した上で、自分に一番適した方法を選んでください。
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