ほくろを除去するには?症状によって変わる治療方法と注意点

年齢と伴にほくろの数は増える傾向にあります。逆に言うと、ほくろが多いと老けて見える可能性があると言うことですね。

お年寄りを見ているとほくろやしみが多い場合もありますが、できればいつまでも白くてきれいな肌でいたいものです。

そこでほくろをきれいに除去する方法を見ていきましょう。老け見えを防いでアンチエイジングの効果も期待できます。

ほくろをなくす事で身心が若返る

年齢よりも老けて見られると、なんとなく気持ちも落ち込んでしまいますね。「自分はおばさん顔なんだ」と思っていると、より老け見えが進んでしまいます。

そのおばさん顔を改善することで、気持ちにも変化が起こります。気持ちのあり方は年齢にも大きく影響するものです。

自分は老けている、と思っていると表情が暗くなったり暮らしに積極性が出なくなったりします。

反対にきれいな肌は女性の自信につながります。ほくろを除去することで見た目年齢が若返ると、気持ちも若返ってるので生活に張りが出てきます。

このように、女性にとって、体や顔のほくろに対処することは活き活きした毎日のためにとても重要なものなのです。

取ってもいいほくろかどうかの判断が重要

一言でほくろと言っても、実はいろいろな種類があります。肌のコンプレックスになっているほくろなら取ってしまいたいですが、肌の病気かもしれません。

疾患である場合は除去と言うより治療が必要になります。そこで、取っても害のないほくろと治療しなくてはならないほくろの種類を見ていきましょう。

母斑細胞の位置によってアプローチがかわります

ほとんどのほくろは病気ではなく良性のものなので、取り除くことにリスクはありません。皮膚科などで治療してもらえます。

ほくろは、「単純黒子」と「色素性母斑」に分けられます。単純黒子の場合は原因細胞がごく浅い位置にあり、色素性母斑はメラニン色素が層を作っている状態です。

ほくろは、メラニン細胞が凝集しているという点でしみとよく似ていますが、メラニンを作っているのがメラノサイトか母斑細胞かという違いがあります。

ほくろは原因細胞と密生しているので、表面の色素だけ消しても、すぐまた新しい黒子ができる可能性があります。

そこで、原因である母斑細胞がどの程度の深さに存在しているのかによっても除去の方法が変わってきます。

  • 浅い位置に母斑細胞がある場合:レーザーなどを使ってきれいにできます
  • 母斑細胞が深い位置にある場合:切開手術などでメラニンの原因を取り除きます

ただしレーザーでほくろを除去した方の中には、跡が残ったと悩む方もいらっしゃるようです。詳細はこちらの記事が参考になりますよ。

病気の可能性があるほくろは慎重に

ごくまれにほくろだと思っていたものが病気である場合もあります。にきびやいぼ、あるいはガンであることも。

その場合もちろんその疾患に沿った方法で治療を行わなくてはいけません。具体的にどのようなものがあるか解説します。

悪性黒色腫 
皮膚ガンの一種です。形がいびつだったり、どんどん大きくなったする特徴があります。

ステージが1~4に分かれていて、切除手術や放射線治療などを、段階に合わせて施術します。

脂漏性角化症
高齢者に多く見られる症状です。皮膚の表面が盛り上がって、いぼのような黒い塊を大量に作っています。

肌の表面にできているものなので、盛り上がっている部分を削り取るようにして取り除きます。

基底細胞ガン
40代以降から顔を中心に起こりやすいできもので、ガンの一種です。最初は小さいですが徐々に大きくなる性質を持っていて、悪化すると出血が見られます。

あるいは進行すると他の臓器に転移する危険性も持っています。早い段階のうちに患部を切除する手術をします。

厳密にはこれらはほくろではありません。ですが、初期症状がほくろとよく似ています。そのためほくろだと思って見過ごされがちなのです。

ほくろの種類について詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になりますよ!

ほくろが大きかったり痛かったり膨らんだりが気になっている方には、こちらの記事も読んで見てほしいです。

ほくろ除去にかかる費用

美容目的のほくろ除去は保険が適用にならないので、実費負担になってしまいます。そこで、外科処置でほくろを取ること検討する場合は費用面も考えなくてはいけませんね。

また、ほくろに見える皮膚疾患の治療には保険が適用されます。美容皮膚科などで見てもらってほくろではないと診断されたら、専門の病院に紹介されます。

美容目的のほくろ除去にかかる費用 
小さなほくろには、肌への刺激が少ないCO2レーザーなどを使うので、費用は1回に平均7000円ほどです。

レーザー治療は皮膚の状態を見ながら3~5回、2、3ヶ月おきに行われます。もう少し大きな目立つほくろは、外科手術を行って完全に取り除きます。

費用の平均は2~3万円になります。

ほくろににた疾患の治療にかかる費用
粉瘤腫のようなほくろに似た皮膚疾患にかかる費用は、場所や大きさによっても違うので人それぞれです。保険が必ず適用されるので、5000円~20000円程度の負担です。

小さなほくろなら自宅での除去も可能

病気が疑われるほくろや、年齢を重ねて大きくなってしまったほくろを取るにはサロンやクリニックを利用したほうがいいのですが、薄い、小さいほくろは下記の方法で自分でも除去することもできます。

  • カソーダを利用する:重曹とひまし油を混ぜたもので、強いアルカリ成分でほくろを溶かし取ります
  • お灸:少量のもぐさに火をつけて、熱でほくろの水分を飛ばしてかさぶたにします
ドラッグストアでも手に入る素材を使うので、手軽に取り組むことができてコスパもいいのですが、アルカリ成分にしても温熱にしても皮膚に大きなストレスを与えます。

そのため、用法をしっかり守らないとやけどや肌荒れを起こすので要注意です。あまりおすすめはできませんね。

これだけは絶対にだめ!ほくろ除去でやってはいけないこと

自分でほくろを取ろうとして、危険な方法を試してしまう人もいます。

  • 出っ張っている部分をかみそりで削る
  • 針を使ってくりぬく

このようなことは絶対にしない手ください。傷跡が残る、感染症や炎症を起こす、顔に穴が開いてしまって元も戻らなくなるなどの危険性があります。

顔に穴が開いてしまったら、完全に治療することはかなり難しいのです。ほくろのあった場所が余計に目立つ跡になるだけです。

独断で肌を傷つけるようなマネは絶対にやめましょう。小さいから大丈夫、と思わないことです。出血や痛みは避けられませんから。

ほくろを取りたい…まずはどんなほくろか見極めて

ほくろを取るなら皮膚科や美容外科などでに相談するのがいいですね。ほくろを作っている源、母斑細胞が皮膚のどの深さにあるか見てもらうためです。

浅い位置にあれば簡単に処置してもらえて、深い場所にあれば時間がかかることもあります。

またほくろだと思っていたら皮膚の病気であることもあります。ほくろを取りたいと思ったら自分で何とかしようとせずに、専門家に相談しましょう。

あとは普段からほくろが増えるのを防ぐ予防をしておくことをおすすめします。予防法についてはこちらの記事で確認できますよ!

コメントする