頭皮の乾燥を防ぐために効果的なシャンプーの選び方や洗い方

頭皮が乾燥しているとかゆみやフケの原因になります。皮膚の水分不足でバリア機能が失われ炎症が起きやすくなり、酷くなると皮がボロボロめくれたり痛みを感じたり、様々なトラブルが起こるのです。

頭皮の感想の原因は、

  • 生活習慣
  • 紫外線
  • ブラッシングのしすぎ
  • シャンプーが合っていない
  • 洗い方に問題がある

などがあります。大切なのは頭皮を保湿することと、皮脂量を保つことです。シャンプーの選び方、髪の洗い方を見直すだけでも改善が期待できます。

そこで今回は、頭皮の乾燥を防ぐシャンプーについてお話したいと思います。

頭皮に優しいシャンプーって?選び方のポイント2つ

シャンプーを選ぶ時には

  • 保湿効果があるもの
  • 低刺激のもの

を選ぶようにしましょう。この2つのポイントについて具体的にご説明します。

保湿効果があるシャンプー

保湿効果が高いと言われているシャンプーには、次のようなものがあります。

アミノ酸系シャンプー
人間の体は髪の毛を含め、たんぱく質(アミノ酸)で作られています。

アミノ酸系シャンプーは皮膚と同じ弱酸性で、洗浄力がマイルド。皮脂を落とし過ぎないのが特長です。

肌が弱い人でも安心して使うことができますよ。また、髪のパサつきや広がりを抑える効果もあります。
パッケージの成分表示に、

  • ココイル〇〇
  • ラウロイル〇〇
  • ココアンホ〇〇
  • 〇〇ベタイン

などの記載があるものはアミノ酸系シャンプーです。

オイル系シャンプー
髪や頭皮の汚れをオイルの働きで浮かせて落とす、いわゆるクレンジング剤のようなシャンプーです。
泡立ちは少なめですが髪・頭皮に優しく、しっかり保湿してくれますので頭皮が乾燥しがちな人向きのシャンプーだと言えます。
髪のボリュームを抑え、指通りも良くなります。
スカルプシャンプー
頭皮ケアを重視して作られたシャンプーをスカルプシャンプーと言います。頭皮を健やかな状態に保つ事にポイントが置かれています。
皮脂を落とし過ぎない優しい洗浄力で、理想的な頭皮の状態を作ります。
皮脂が過剰な人や抜け毛などで悩む人だけではなく、頭皮が乾燥する人にもおすすめです。

このほかにも、

  • ヒアルロン酸
  • コラーゲン

など保湿成分が配合されたシャンプーも頭皮が乾燥気味の人に適しています。

要注意!刺激が強いシャンプー

2つ目のポイントは低刺激のもの(=刺激が強いものを避ける)です。次のようなものは刺激が強い為避けた方が良いでしょう。

石油系・高級アルコール系シャンプー
洗浄成分(界面活性剤)には様々な種類がありますが、石油系のものや高級アルコール系と呼ばれるものは洗浄力が強いため、頭皮が乾燥している人には適していません。
油分を洗い流す力が強く、皮脂を落としすぎてしまうのです。
パッケージに、

  • ラウレス硫酸○○
  • ラウリル硫酸○○
  • スルホン酸○○

と書かれたものはこれに該当します。

石鹸系シャンプー
石鹸系シャンプーも洗浄力が強く、皮脂を分解する働きがあります。
皮膚のバリア機能を壊し、頭皮の乾燥を悪化させてしまうのでおすすめできません。
アルカリ性に分類される石油系シャンプーは乾燥してデリケートな状態の皮膚には刺激が強過ぎると言えます。
リンスインシャンプー・白髪染めシャンプー
リンスインシャンプーは弱アルカリ性で、高級アルコール系の洗浄成分が使用されているものが多いです。
また、白髪染めシャンプーは毛染め成分や洗浄成分が残ってしまいがちで、頭皮に良くありません。

この他、添加物が多く含まれているものも避けるようにしましょう。

頭皮に負担を与えない髪の洗い方

頭皮に優しいシャンプーを使って、正しい方法で髪を洗っていきましょう。毎日行うことですので、洗い方に気を付ければ頭皮の状態は改善されていきます。

  1. 洗う前にブラッシングで髪のもつれやほこりを取っておきます。あらかじめブラッシングしておくと毛穴の汚れも落ちやすくなりますよ。
  2. シャンプーをつける前に、先にお湯で髪をすすいで汚れを落とします(これを「予洗い」と言います)。予洗いをする事で汚れをしっかりと落とす事が出来ます。
  3. 髪の水分を軽く切ってから手にシャンプーを取り、髪につける前に手のひらで泡立てます。適量はミディアムヘアーで1プッシュ程度。いきなり髪につけてから泡立てるよりも、泡立ててからつけた方がシャンプーがよく髪になじみます。
  4. 泡を頭皮になじませてから髪全体に広げていきましょう。泡で毛穴を包み込むようなイメージで。
  5. 指の腹で頭皮を揉みほぐすようにマッサージしながら洗っていきます。下から上へ押し上げつつ、汚れを毛穴から絞り出すように。マッサージ効果で頭皮の血行も促進されます。
  6. 洗い残しが無いよう、ぬるつきが取れるまでシャワーでしっかりとすすぎます。多少しつこいかな?と思う位でOK。最後は頭皮に手を添えて、手の平の内側にシャワーのお湯をためながら髪の根元まですすぎましょう(これを「ためすすぎ」と言います)。
  7. コンディショナーも頭皮に残らないよう、しっかりとすすぎましょう。

髪を洗う時の注意点

シャンプーをする時はぬるめのお湯で洗うようにしましょう。熱いお湯で洗い流すと皮脂が落ち過ぎてしまいます。お湯の温度は38℃前後、高くても40℃までにしておきましょう。

洗う時は指の腹を使います。頭皮を傷つけてしまいますので、決して爪を立てないように!すすぎはシャンプーが頭に残らないように念入りに。洗面器や桶を使うよりもシャワーの方がしっかりとすすぐ事が出来ます。

ドライヤーは手早く!シャンプー後の乾かし方

仕上げのブローはなるべく早く、手際良く行いましょう。ドライヤーは髪を乾かすだけでなく、頭皮の水分も奪っていきます。

  1. 大きめのタオルで頭全体を包み、その上から頭をマッサージするように揉み込む感じで押さえていきます。ゴシゴシこするのではなく、押さえてタオルに水気を吸い取らせる要領で。
  2. 毛先をタオルで挟み込んで、軽く叩くようにして水気を取ります。ある程度水気が拭き取れたら手ぐして整えましょう。
  3. ドライヤーは髪から20cm程度離し、1か所で止めないよう常に動かしながら根元から乾かしていきます。
  4. 長時間温風を当て続けるのも良くありませんので、ある程度乾いたら最後は冷風で仕上げましょう。

頭皮に優しい!保湿効果のあるおすすめシャンプー3つ

最後に、頭皮が乾燥しがちな人向けの保湿力の高いシャンプーをご紹介します。シャンプーは毎日使う消耗品。なるべく手頃な価格のものを3つピックアップしましたので、是非試してみて下さいね。

カウブランド 無添加シャンプー
(500ml/¥1000 詰替/¥600(税抜))
天然由来成分を配合した地肌に優しい弱酸性のアミノ酸系シャンプー。
無添加で防腐剤や品質安定剤・アルコールなどを使っていない為、肌の弱い方にもおすすめです。皮膚アレルギーテスト済み。
ミノン 薬用へアシャンプー
(450ml/¥1242 詰替/¥900(税抜))
植物性のアミノ酸系洗浄成分配合。敏感な頭皮を守りながら汚れを落とし、かゆみやフケを防ぎます。
アレルギー原因物質を極力カットした弱酸性。
コラージュフルフル ネクストシャンプー うるおいなめらかタイプ
(200ml/¥1600(税抜))
抗真菌成分「ミコナゾール硝酸塩」と抗酸化・抗菌成分「ピロクトンオラミン」がフケの発生を予防。かゆみを防ぎ、毛髪・頭皮を健やかに保ちます。
「肌へのやさしさ」と「すすぎ落ちの良さ」にこだわった製品です。

頭皮をいたわるシャンプーで、乾燥の悩みを克服しよう

シャンプーで頭皮の乾燥を改善する方法についてご紹介しました。髪に良いと思って選んでいたシャンプーや、毎日何気なくやっていた洗い方が乾燥の原因であった事はご理解頂けたと思います。

正しい洗い方は正直ちょっと面倒だったりしますが、慣れれば苦痛も無くなります。頭皮に優しいシャンプーが習慣になれば、きっと乾燥は改善されますので、是非今日から試してみて下さいね。

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