速効性が期待!顔のたるみに効く成分を注射する治療法

顔のたるみを注射で治療している女性

顔のたるみを改善させていく美容医療には、さまざまな成分を注射器などを利用して注入して効果を得るという治療方法があります。

ここではどのような成分を注入するのか、そしてその成分によってどのようなたるみ改善効果があるのかを紹介します。

注入する成分の種類とその効果のまとめ

まずはどのような成分があり、その成分を注入することでどのような効果を得ることが出来るのかを表にまとめました。

治療名 成分 効果
エランセ 医療用吸収性繊維 長期持続的にお肌にハリを与えシワを改善する
ヒアルロン酸 ヒアルロン酸 お肌にハリを与えシワを改善する
ボトックス ボツリヌス菌抽出物 表情筋の動きを一時的にとめてシワなどを改善させる
脂肪融解 フォスファチジルコリン たるみの原因となる脂肪を溶かし排出させる
ベビフェイスリポ 自己脂肪細網 やせたたるんだ頬をふっくらとさせハリをだす。

では具体的にそれぞれの治療法がどのようなものかを紹介していきます。

コラーゲン生成も促す医療用吸収性の繊維が入った「エランセ」注入

まず簡単にエランセの特徴をご紹介していきます。

  • 長期持続型で効果は約1年~4年持続する
  • 医療現場で使われている医療用吸収性の繊維が含まれている
  • コラーゲンの生成を促す成分が含まれている
  • 世界の医療機器の規格認証を受けた安全な薬剤

長期持続型で効果は約1年持続する

顔のたるみを強調するマリオネットラインやほうれい線などを改善し、お肌にハリや弾力を与える成分としてヒアルロン酸を注入するという方法はとても有名です。

ですが、実はヒアルロン酸はお肌に吸収されるスピードが速く、長持ちしたとしても半年程度で、効果を持続させていくためには繰り返しヒアルロン酸を注入しなければなりません。

ですが、エランセは長期持続型で、その効果は約1年~4年持続します。効果を持続させたいという方にはぴったりです。さらに持続力が高いタイプのエランセもあります。

医療現場で使われている医療用吸収性の繊維が含まれている

エランセが長期持続型の成分である理由の一つが、医療用吸収性の繊維が含まれているためです。

溶ける糸として外科で手術の際に縫合に使われる吸収性縫合糸の成分であるポリカプロラクトン(PCL)やカルボキシメチルセルロース(CMC)といった成分は、ヒアルロン酸に比べると吸収されるスピードが遅くなります。

吸収されるスピードは遅くても、身体に100%吸収される成分であることには変わりがないため、安心して注入することが可能です。

コラーゲンの生成を促す成分が含まれている

エランセには、コラーゲンの産生を促進することが出来る成分が含まれています。水分やPCLやCMCでお肌を膨らませるだけではなく、自分自身のコラーゲンを増やしていくことが出来るため、若返りの効果を得ることが出来ます。

コラーゲン不足によってたるみが起こる頬やあごのライン、目立つマリオネットラインやゴルゴラインなどを改善させる効果を期待することが出来ます。

たるみではありませんが、過去にニキビ跡として出来てしまったクレーター状の傷跡なども、目立ちにくくしていくことが出来ます。

世界の医療機器の規格認証を受けた安全な薬剤

効果的な薬剤と感じるエランセですが、やはりPCLやCMCが入っていることに不安を感じたり、効果が高い分リスクも高いのでは?安全性にたいする不安といったものを感じる方もいます。

エランセは欧州CEマークやアメリカのFDAに認可されているなど、世界各国の医療機器の企画認証を取得している安全な薬剤で、世界70か国以上で利用されている薬剤になっています。

安心して使うことが出来る安全な薬剤になっています。

エランセのデメリットはすぐに元に戻せない点

効果的にお肌にハリを与え、たるみを改善させる効果が期待できるエランセですが、デメリットはないのでしょうか?

同じように皮膚に注入するヒアルロン酸は、仮に注入する量が多すぎた場合には、溶解剤によってすぐに溶解させて「なかったこと」にすることができますが、エランセには溶解剤がなく、「なかったこと」にすることができません。

自然に肌に吸収されるのを待つことになりますので、失敗すると約1年~4年はそのままの状態になってしまうというデメリットがあります。

エランセを注入するときには、エランセの特徴などを熟知したエランセ認定医を探し、治療を受けることが必要です。

ヒアルロン酸注入でお肌のハリをアップさせてたるみを解消

顔の肌の乾燥が激しいためにうるおい成分が失われたるみが出てきたというタイプの方におすすめなのが、ヒアルロン酸注入による治療です。

ヒアルロン酸注入はおもにシワの治療として知られていますが、ゴルゴラインやほうれい線といったシワや、頬のボリュームを上げることで、たるみを感じさせずハリがあるお顔に戻していくことが出来ます。

ヒアルロン酸は時間の経過とともに体に吸収されるため、皮膚に残ってしまいトラブルを引き起こすといった事はありませんが、逆に言えば注射をしてもその後徐々に効果が薄れ繰り返し注射を打つ必要があるというデメリットもあります。

価格としてはクリニックで行うタルミケアとしては比較的安めということはできますが、繰り返しの治療でトータルコストが高くなってしまうこともあります。

また、ヒアルロン酸は比較的分子が大きな成分なので、注入をするときに痛みを感じることがあります。注入し過ぎなどによって顔に凹凸が出来てしまうというケースもあるので、信頼できるドクターに治療をしてもらうようにしましょう。

ヒアルロン酸注入は顔のたるみの治療では比較的デメリットが少ない方法の必つです。注入するヒアルロン酸にもいろいろな種類がありますので、信頼できるドクターによく相談をして治療を受けるようにしましょう。

軽度のたるみならボトックス注射も効果的

表情筋が原因で起こる顔のたるみの治療として人気が高いのがボトックス注射です。

このボトックス注射は筋肉の動きを一時的にマヒさせることが出来る方法で、目じりや眉間、額といった表情じわと呼ばれるしわを改善させる治療としてしられています。

この部分のしわが改善すると、顔のたるみも感じにくくなるため、軽度のたるみの治療としても利用されています。

また、同じ表情ばかりをしてしまうことで起こる顔のたるみについても改善させていくことが出来ます。

いつも使う表情筋をボトックス注射で動きを弱めることで、他の表情筋が動くことでカバーをしようとします。使っていない表情筋をしっかりと動かすことが出来るようになり、たるみを改善させることが出来ます。

ただし、ボトックス注射は3~6カ月ほどでその効果が切れてしまいますので、繰り返しの治療が必要になります。また、ボトックス注射を繰り返すことで逆に顔たがる見やすくなる危険性もあります。

これは表情筋の動きをマヒさせることで、その筋肉が収縮し、皮膚などを支えることが出来なくなってしまう危険性が出てくるためです。

あくまでも軽度のたるみを改善させる目的で利用するということが大切ということになりますね。

脂肪融解注射でたるみの原因になる脂肪を減らす

頬がたるむブルドックフェイスの原因の一つは、頬の奥に脂肪がたまり、この脂肪が垂れ下がることが原因です。この脂肪をバッカルファットといいます。

そのほかにも脂肪が原因で起こるたるみには、二重あごや法令線などもあります。

レシチンなどを原材料として作られるフォスファチジルコリンを主成分とする脂肪融解注射を打って脂肪細胞を分解し、汗や尿として分解された脂肪細胞を排出するという方法もあります。

脂肪融解注射で使う薬剤は植物から抽出したフォスファチジルコリンという成分がメインとなっている物が多く、身体に大きな負担をかけることなく治療を受けることが出来ます。

治療としても注射を打つだけなので治療時間も短く、簡単というメリットを持つ脂肪が原因で起こる顔のたるみの治療になっています。

ただし、この脂肪融解注射は一回で効果が出るというわけではありません。複数回治療が必要なケースがあります。一気に効果を実感できる方法というよりは、徐々に効果が実感できる方法です。

自然に顔のたるみが改善できるように見えるという意味では少しずつ効果が出る方が好ましいと感じる方にはおすすめです。

たるみを目立たせるほうれい線対策のみならべビフェイスリポも

マリオネットラインやほうれい線、頬が痩せて皮膚があまりたるみが気になるといった方におすすめの方法がベビフェイスリポです。ゴルゴラインの改善にもおすすめです。

ベビフェイスリポは自分自身のお腹や太ももにある脂肪細胞を顔のシワやたるみが気にになる部分に注入をするという治療法になります。自分自身の脂肪細胞なので、アレルギー反応もなく、安心して注入治療ができます。

脂肪細胞を注入することによって、皮膚の内部の血管が作られ、お肌に必要な栄養が巡りやすくなるというメリットがある方法です。

異物ではない自分の細胞を注入するために定着するという特徴もあるため、注入治療でも吸収されて短期間しか効果がないということがありません。

またお腹や太ももといった自分が気になっている部分の脂肪を吸引して注入する脂肪細胞を得るため、プチダイエット効果も期待できます。

たるみの原因や場所を把握することで必要になる成分にも違いがあります

成分を注射で注入することで顔のたるみを改善させることができる治療も、何が原因で顔がたるんでいるのか、どう改善していけばより効果を実感できるのかに違いがでてきます。

繰り返し成分を注射できるものと、継続的な注入が難しいものなどもありますので、信頼性が高いクリニックやお医者さんを探し、相談をしていくことが必要です。

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